ZEROOのMODERNラインに新たな機械式時計が加わりました。

超薄型ムーブメントをショーケースのように美しいトノー型ケースに納め、メカニカルの精緻な美しさをとことんまで味わって頂くことのできるスケルトンウォッチ。

ZEROO M1 SKELETON MECHANICAL THE AURIGAをご紹介します。

美しいムーブメントをモダンで洗練されたケースに内蔵

ZEROO M1 SKELETON MECHANICAL THE AURIGAの開発は、ひとつのムーブメントからスタートしました。

このムーブメントを使って格好良い腕時計を作りたい！！これが今回の時計を生み出す原動力の情熱となっています。

ゼロタイムは、腕時計を自社開発していますが、海外から輸入した面白い腕時計を販売する事業も長く行なっています。そのため、数多くのムーブメントを見てきていますし、点検、修理などで、触ることも日常的に行なっています。

M1のムーブメントを手にした時、その薄さと美しさに、たいへん驚きました

※M1の心臓部であるムーブメント（プロトタイプ）

厚さが3mmにも至らないこの激薄ムーブメント、機構がむき出しであるにも関わらず、光り輝くような美しさを放っています。

美しいムーブメントを収めるケースには、トノー型（酒樽型）を選択しました。ムーブメントを固定するためのフレームを縦長にデザインし、ムーブメントの全貌が見えやすい場所に位置するようにしました。

またケースの中にムーブメントが浮かび上がるようにデザインしたいと考えました。

余計な装飾を排してシンプルなデザインとすることを心がけました。これにより、薄型スケルトンムーブメントのメカニカルな造形を際立たせるためです。

ケースのデザインや素材にもこだわり抜きました。このスケルトンムーブメントにふさわしく、機構がショーケースの中に入っているかのような美しいケースを作りたいと願いました。

スケルトンウォッチは、どちらかと言えば、クラシカルな雰囲気をもつものですが、ZEROOは、クラシックとモダンの融合を得意としています。M1においても、現代的、今日的であることは、どうしても外せないデザインのコアでした。

ショーケースのように美しいモダンなトノー型ケースの中に、薄型ムーブメントを設置。ケース内で固定するためのフレームを独自開発しました。フレームとベルトとの一体感のため、それぞれブラックとブルーで統一するデザインを採用しました。

機械式腕時計は操作を楽しむことに加え、機構の精緻な動作を見て得られる喜びがあります。M1はリアビューにも徹底的にこだわりました。腕時計を装着していないシーンでも裏面からいつもとは異なる角度でテンプやギアの動きを鑑賞できるようになっています。

316Lステンレススチール | 316L STAINLESS STEEL

ケース素材にはスイス高級腕時計ブランドもこぞって採用する316Lステンレススチールを使用しています。

極薄ムーブメントを収めるケースが、同じように薄型ではありきたりで面白くないと考えた我々は、この繊細なムーブメントを収めるには、ショーケースのような美しさと頑丈さを求めたいと思いました。

そのために、当然、素材も高品質でなければなりません。

サファイアクリスタル風防 | SAPPHIRE CRYSTAL

ムーブメントを楽しむため、ガラスには高品質の透明度が必要です。また強度も重要な問題です。M1には、サファイアクリスタルが採用されています。滑らかなラウンド形状で内部をクリアに見ることが出来、ケース全体の美しさにおいても重要な要素になっています。

サファイアクリスタルは、宝石になりうる天然サファイアと同じモース硬度9を保つクオリティです。腕時計にサファイアクリスタルを採用する理由は、美しさに加えて、硬度、傷に強いという特性を兼ね備えているからです。

ただし、一般的な時計に使用されているミネラルガラスに比べ、加工が難しく、ドーム型では製造コストが高くなるというデメリットも存在します。

M1のラウンド形状に作り上げることには多くの苦労が伴いましたが、コストを限りなく抑えることともに、美観と堅牢さを兼備するものを作ることに成功しました。

フッ素ラバーストラップ｜Fluorine rubber strap

M1のストラップには、一般的なシリコンゴムよりも優れた性能を持つフッ素ラバー素材を採用しています。バックルもM1専用のものを開発しました。ケースと一体感のあるデザインとし、型の製作など一から作ったものになります。

時計に装着するバネ棒はイージークリックタイプを採用。工具なしで簡単に取り付けすることができる仕様になっています。

フッ素ゴムは、、耐水性、耐薬品性、耐候性、耐オゾン性、耐寒性に優れているとされています。食品、薬品、医療などの業界設備で多く使用されていますが、一般家庭の製品にはあまり使用されていません。

ムーブメント、素材を厳選し、コンセプトに沿った美しい腕時計に仕上げるためのデザインには最も時間を割いて取り組みました。

M1では、スケルトンメカニカルと、現代的なモダンな味わいを融合させました。

DESIGN MAKING MOVIE

M1スケルトンメカニカルの社内デザイン工程を短くムービーにまとめました。

ケースの構造をどうするべきか試行錯誤のあとがお分かりいただけるかと思います。

美しいアームタイプのプレートでムーブメントを固定

デザインの核心部はムーブメントの美しさを最も引き出すためのプレートをどうするかでした。出来るだけ機構を隠さず、同時にしっかりと固定されるために知恵を絞りました。

ゼンマイが捲き上る様子、パワーが多くのギアを通過してテンプに伝えられる様を見て欲しい。この願いのため、ムーブメントの要所を繊細なアーム形状のパーツで固定する仕組みを考案。

ZEROOフルスケルトンの前作でもあるフルスケルトントゥールビヨンTHE ARCHERの系譜を継ぐモデルとして、徹底的な透明感と宇宙空間、星座への憧憬も忘れずデザインに組み込みました。

THE AURIGA（ジ・オリガ）｜馭者座（ぎょしゃざ）

この時計は、ZEROO M1 SKELETON MECHANICAL THE AURIGA です。ムーブメントを固定するためのパーツの要所の位置が、この星座と不思議な一致を見たことから、命名することにしました。

オリガ（ぎょ者）とは、馬車に乗り馬を操る人のことを指します。

ZEROOの腕時計には必ず無限の宇宙空間に対する畏敬と憧れが組み込まれています。数えきれない星々が寸分の狂いもなくあの大空間を精緻に運行する様は、時間の不思議を思わずにはいられなくなるロマンがあります。

機械式時計のムーブメントを眺める時、自分の手元でしっかりと時を刻み続ける様子に、小宇宙を見るような気分が味わえると考えています。

ディテール｜DETAILS

LIMITED EDITION: SERIAL NUMBER 2999

ZEROO M1 THE AURIGA は、各色2,999本の限定生産となっています。シリアル番号はケース裏蓋に刻印されています。各色毎に1番からのシリアル番号を番号がふられております。

ORIGINAL BUCKLE FOR M1

バックルは、ZEROO M1 THE AURIGAのためにデザイン設計した専用モデルとなっています。フッ素ラバーベルトに通しやすく、腕時計ケースとデザインの一体感を持たせています。

CROWN｜リューズ

ZEROO M1 THE AURIGAは、手巻きの機械式時計です。手動での巻き上げ操作が必要になるため、リューズの操作性は大変重要な要素となります。毎日触るものであることと、巻き上げの作業のしやすさもリューズ形状に大きく影響されます。

ZEROOは、日々の操作性も考慮、度重なるテストを行い、ベストと考えるサイズを導き出しました。

夜光表示｜LUMINOVA

インナーベゼルのインデックスと針の先端部に夜光ルミノーバ（Luminova）を採用し、夜間暗闇でも問題なく時間が認識できることと美しい輝きの両方を実現しました。

ZEROO M1 THE AURIGA には4つのカラーを用意しました。

ZM001BBK

ケース、バックル部がガンメタル、ダイアルフレームとラバーストラップがブラックのモデルです。

ZM001BBL

ケース、バックル部がガンメタル、ダイアルフレームとラバーストラップがブルーのモデルです。

ZM001SBK

ケース、バックル部がシルバー、ダイアルフレームとラバーストラップがブラックのモデルです。

ZM001SBL

ケース、バックル部がシルバー、ダイアルフレームとラバーストラップがブルーのモデルです。

ZEROO M1 THE AURIGAの製造は香港で行なっています。スイス高級腕時計ブランドなども含め、今や全世界の腕時計のパーツ製造は香港の技術抜きには語れない状況です。

ZEROOが生み出す製品は全て、弊社東京工房で、独自設計、オリジナルデザインから商品開発を行なっています。ゼロタイムの根本方針である、高品質な製品をリーズナブルなプライスでお届けできるよう、日々、工夫を凝らし開発に取り組んでいます。

モックアップも社内で製作、それを元に、パーツ工場との密な連絡を取り合い、パーツの仕上がりから製品サンプルに到るまで、度重なるテストランニングと厳格な品質チェックを行なっています。

この工程を中間業者を入れずに直接我々自身の手で行なうことで、スピーディな開発、確かな品質の実現、さらにコストカットを可能にしました。

また弊社東京工房では、全ての製品の最終検品と品質管理を行なっています。基準に満たないものが出た場合は、分解から調整、再組み立てを行い、防水試験等を最終チェックを経て、品質が担保された完成品を送り出せる体制を整えています。

パッケージ/PACKAGE

ZEROOシリーズ純正ケースはブック型のパッケージで統一されています。見開きには取り扱い説明と保証に関して記載されています。フィルの方にはスペック表記があり時計本体とベルトが大切に埋め込まれた形でお届けいたします。

※バックル形状はプロトタイプです

ブック型ケースが保証書でもあります。一般的な時計ボックスは収納場所に困ることが多いのですが、ZEROOのブックケースは本棚に収納できるようになっています。

※パッケージフィル部形状は本生産分とは異なる場合がございます

モデル：THE AURIGA (ZEROO M1)

品番：ZM001

生産本数：各色2999本限定シリアル刻印あり

ブランド：ZEROO

ムーブメント：Cal.ZM01（振動数：21800）

表示タイプ：アナログ

風防：サファイアクリスタル

裏蓋：シースルーバック（サファイアクリスタル）

ケース素材：316Lステンレススチール

ケースカラー：シルバー&ガンメタル

ダイアルプレートカラー：ブラック&ブルー

ケースサイズ：38mm

ケース厚さ：9.5mm

ベルト素材：ラバー（高質フッ素ゴム）

ベルトカラー：ブラック&ブルー

ベルト取付幅：21mm

バックル：Dバックル

重量：約69g

耐水圧：3ATM

機能：夜光表示スイスLuminova（針/インデックス）

文字盤形状：トノー

付属品：純正化粧箱（兼保証書）

保証期間：3年

製造委託先：香港

品質管理：日本

ZEROO M1 THE AURIGAには、3年間の保証が付属いたします。

保証期間内に起きた自然故障について修理にかかる費用はゼロタイム株式会社が負担いたします（自然故障か物損かの判断はお品物拝見後ゼロタイムが慎重に裁定をいたします）。ゼロタイム修理センター迄とご返却時の往復送料はお客様にご負担をお願いしております。

※お客様ご自身（あるいは時計修理店等第三者）による修理跡がみられたり、裏蓋を開けた形跡がありますと保証の対象外となる場合がございます。

※保証書（ZEROO M1 THE AURIGA 専用化粧箱）を紛失されますと保証を受けられなくなります。

取扱と保管の注意点

繊細な構造をもった機械式時計のため、衝撃を加える、水気にあてるなどのお取り扱いはお控えくださるようお願いします。リューズは内部の機構をダイレクトに操作する部位のため丁寧にお取り扱いください。また保管の際は、磁気の近く、湿気の多い場所、紫外線が直接当たる場所等を避けてください。

今や腕時計というアイテムは、時間を確認する道具ではなく、自己のアイデンティティを表現するものに位置付けが変わりました。時間を確認するだけなら、スマートフォン、パソコン、テレビ、ラジオ等で精確な情報を得ることが出来ます。

それではなぜ、ひとは腕時計を着けるのでしょうか。生活に彩りを加えるため、自分の生き方を表明するため、仲間との絆を深めるため、様々な理由、哲学、信条があげられると思います。

ゼロタイムは、腕時計とはなにか？を自らの内で徹底的に問い直し、我々自身のフィリソフィーを形にしたいと願っています。

ABOUT US

ゼロタイムは2017年12月設立の東京郊外に拠点を持つ腕時計メーカーです。2018年ダイアルに針のないファッションウォッチ ZEROO ARTを開発。同年8月よりに正式に販売をスタートさせました。

その後も意欲的に新たな腕時計開発に取り組み、2020年よりクラウドファンディングを中心に新作を発表しています。

これまでの歩み

2017年12月 ゼロタイム株式会社設立

2018年5月 ZEROO ARTシリーズをリリース

2020年8月 クラシック・ムーンフェイズIをリリース

2020年10月 フルスケルトン・トゥールビヨン ZEROO T1をリリース

2020年12月 クラシック・ムーンフェイズIIをリリース

ZEROOとは、ゼロタイム株式会社が企画開発する新しい腕時計ブランドです。

「ゼロから時計を再構築する」をモットーにユニークな腕時計を開発してきたゼロタイム株式会社。2018年、針のないファッションウォッチZEROO ARTシリーズを発表。

2020年は、クラシックムーンフェイズ I、フルスケルトンのトゥールビヨンを発表し、Makuakeプロジェクトは1週間でサポーター枠が埋まるなどの成功を収めてきました。

ZEROOブランドには、ART、MODERN、CLASSICという3つの商品カテゴリーを設けています。

ARTとMODERNでは、個性的で大胆な商品開発を行いますが、CLASSICに属する商品群は、伝統と歴史を重んじ、常に立ち返るべき腕時計の原点に位置するもの、と考えています。