はじめに

このプロジェクトはレザー業界35年の私が『満足感の高い、長く使っていただける物を』という日々の想いから【大人キャンパーのための撥水ラムレザー2WAYエプロン】と【柔らかレザーポーチ】を作りました。

他ではなかなか目にすることのない商品です。

丁寧にご紹介して参りますので少しだけお付き合いください。

【大人キャンパーのための撥水ラム2WAYエプロン】３つのこだわり

これまでの道のり

私の開発した商品（現在のブランドはnobstyle）は全国の有名百貨店に出展しています。

長い間、多くのお客様に愛され支持されてきました。

2021年7月11日のショップチャンネル生放送ではレザーの専門家として１時間出演させていただき、大事に作ってきた商品をご紹介しました。

おかげさまで大きな売上につながりました。

婦人のレザーウエア以外にも様々な商品にチャレンジしたいところですが、百貨店の売場にはカテゴリーがありなんでもOKというわけにはいきません。

例えば婦人服売場ではメンズや雑貨を展開することが難しかったり、メイン商品以外の在庫を積むのはリスキーであったり…

そこで、数年前からマクアケファンの皆様に向けて普段チャレンジできないようなプロジェクトを企画。

持っていることを忘れるウォレット・メンズのレザー10色展開・手ぶらでOKラムベストなどこれまで３回にわたりトライして参りました。

アナログな私の手作りページでしたが、いずれも温かいご支援をいただき目標を達成。

今回が４度目のチャレンジです！！！

今回のプロジェクトが生まれた経緯

レザーと言っても素材は様々です。

私のブランド『nobstyle』が得意とする皮革は羊革。

羊革の中でも1歳未満の羊革であるラムレザーが中心です。

柔らかくしなやかなラムレザーに撥水加工をプラス。

他ではあまり見かけない撥水加工のラムレザーはこのプロジェクトの大きな特長です。

楽しいイベントが減っている中、少しでもテンションが上がりワクワクするような商品ができないか・・・

色々考えたどり着いたのがレザーのエプロンでした。

ライフスタイルが変化する中で増えたアウトドア・おうち時間・別荘ライフ…

しかしちょっと張り切りたい場所には水回りがつきもの。

そのような場面でも撥水ラムレザーなら心配せずに使えます。

※着用カラーはチェストナッツ

まず大事なのは素材選び

私が常に大事にしているのは［品の良さ］

［品］は素材の格と直結します。

そして上質なラムであればあるほど経年変化を楽しみながら長く使うことができるのです。

しかし一口に上質なラムと言ってもその基準が難しい。

なぜならレザーの良し悪しにはマニュアルがないからです。

単に柔らかいだけではダメ。

キメが細かく、しなやかで、吸い付くような感触・・・

言葉では表現しきれないのですが、35年、毎日レザーを触り蓄積されている【私の手のひら】だけが覚えている感覚を最も大事にしています。

私が納得した上質で品のあるラムレザーしか採用しない…。

一貫して決めていることです。

今回のエプロンの素材もほんと、触っていただきたい！

私たちプロが「これはいい！」と自信をもっておすすめできる軽くて素晴らしい素材なのです。

※上の素材はブラック 下着用がトープ

ラムレザーの撥水加工

上質でしなやかなnobstyleのラムレザーには撥水加工が施されています。

日ごろから撥水ラムレザーを扱うnobstyleだからこそできた【大人キャンパーのための撥水ラム2wayエプロン】

撥水加工に加え、水溶性の汚れが付きにくい加工も施し、さらに公的機関で「撥水テスト」「防汚テスト」も行っているので神経質にならずにお使いいただけます。

日本の職人さんの縫製 そして技術継承

今回も日本の職人さんが１点１点縫い上げます。

レザーの縫製は結構難しい

量産できない

エプロンという響きから、さらっと大量生産できそうな印象ですが、ベテランでも１日に２-３枚しか縫うことができません。

裁断

皮革は１枚１枚の状態が異なり（形やキズ）生地のように重ねて機械裁ちができないのです。

上手に型紙を入れながら包丁で手裁断するのです。

こだわり

ヒモは市販のロープを使うことも検討しましたが、そこも手を抜かずレザーの紐（結びやすいよう片面だけ）で作ることにしました。

またバックルなどの付属は極力使わないようにしました。

バッグなどにも言えることですが、金具類が付くとその分重くなります。

エプロンはその重さが首又は肩に直接乗ってきます。

あえて金具やロープは使わず留め用のドットボタンだけにしました。

かっこよければ重さなんて、という方にもつけていることを忘れるほどのこの軽さを体感していだきたい。

やめられなくなること間違いありません。

縫製

柔らかいレザーは伸びやすく、ミシンの送りが難しい。

失敗すると針あなが残り縫い直しができず一発で縫い上げなければならないのもレザーの縫製の特徴です。

職人さんの高齢化と仕事の減少問題

消費が鈍っている昨今、日本の職人さん達の仕事が減っています。

仕事がなくなれば高い技術も衰退してしまう。

そして問題なのが職人さんの高齢化。

レザーを縫える日本の職人さんが少なくなってきました。

今回のプロジェクトは若い職人さん（と言っても7年近い経験）とともに企画を立ち上げました。

この職人さんの商品も百貨店に出品できる十分な技術レベルですが、マイスターと呼ばれる技術を身に付けるにはベテランと共に沢山縫っていくことしか方法が無いのです。

年季が入った打ち具…微妙な調整が効くのでついこれを使ってしまいます

今回のプロジェクトは縫製

技術の継承も隠れた目的なのです。

沢山縫えるようご支援をよろしくお願いいたします。

【大人キャンパーのための撥水ラム2WAYエプロン】てどんなもの？

このような時だからこそ、「ひとつひとつの物」への満足感を高めていきたいですよね。

おもてなしのエプロンも同じ。

こだわりのある方は

人と被りたくない。

生活感もあまり出したくない。

トレンドに左右されている感じも好きじゃない。

自分だけが見つけた上質な物を身に着けたい。

「えっ、それってレザーのエプロンなの？」

「触ってもいい？」

そんなゲストとの会話が聞こえてきそうです。

このレザーエプロンをかけるだけでアクティビティのギアがグっとあがる・・・

日々の生活の中にこのような瞬間があるって大事なことですよね。

ゲストも贅沢な気持ちになるはずです。

※着用はチェストナッツ

上質ラムのエプロンが市場に少ない理由

理由は２つ

①上質で柔らかい薄手のラムはレザーウエアを取り扱う会社じゃないと仕入れる素材ではないから。

⇒皮革ならすべて一緒、と思っている方も多いと思いますが、分野分野で皮革の仕入れからミシンなどすべてが違うのです。

yuccaはウエアの会社なので、軽くて柔らかでしなやかなラムレザーを年間取り扱っています。

逆に雑貨用の素材は厚みがありyuccaのミシンでは縫えないだけでなく、レディースのレザーウエアには重くて不向きなので取り扱いません。

何をメインに扱う会社なのか、それによって同じ皮革でも得手不得手があるのです。

②通常のラムレザーは水に弱く、水回りやアウトドアには適さないから。

⇒通常のラムレザーは基本的にはシミになったり硬くなる可能性があるので水には当たらない方がいい。

yuccaの商品には撥水加工が施してあるから水回りでも使えるのです。

素材段階で公的検査で大手のお取引先が合格とするレベルの「撥水度3」はあるのですが、製品にしてから更に東京ホールセール株式会社にて撥水加工を行っているので「撥水度4」（５点満点）という結果が出ています。

皮革を専門に扱う東京ホールセールの撥水レベルは高い、と思っていただいていいと思います。

※防水ではありません。ご注意ください。

撥水をかけた１商品に１枚「撥水加工済証」の下げ札が付きます。

今回のリターン（エプロン）にはこのラベルをお付けする予定です。

一般市場にレザーエプロンが少ない理由である［素材の流通］［水に弱い］の

２つが共にクリアしているのがyuccaの扱うラムの特徴なのです。

水牛などのレザーエプロンとの違い

ハードな素材でガシガシ使えるような素敵なレザーエプロンもありますね。

同じ皮革でも似て非なるものなのです。

どんなところか違うのか説明して参りましょう。

素材の厚み

雑貨用の牛革と衣料用の羊革（特にラムレザー）とでは厚みがかなり違います。

牛革は薪を運ぶなど豪快に使っても問題無さそうですがラムレザーはそこまでハードには使えません。

軽やかに、おもてなしやおしゃれに使っていただくものと考えてください。

エプロンの重量

ハードな牛革とラムレザーとでは比べ物にならないほどラムレザーの方が軽量です。

およそ400g。

手元の商品は380g！

イメージより軽いので持ったら驚かれると思います。

yuccaのコートなら一日中着ていられる、多くの女性からそんなお声をいただける素材ですのでサラリと着用したい方にとても向くのです。

素材の雰囲気

ハードなレザーは職人系・ガテン系な雰囲気に仕上がります。

今回使用しているラムレザーは品のあるスマートな雰囲気に仕上げています。

アウトドアでもおしゃれキッチンでも使える、そんなエプロンです。

撥水加工

撥水加工をかけているといないとでは水の弾き方・汚れの付きにくさが違います。

レザー商品は長く使用します。

きちんと撥水加工されていれば、皮革のそのものが水分を含まないのでトラブルがとても少ないのです。

お手入れ

牛革はひび割れしやすいのでお手入れは必要です。

yuccaが採用しているラムレザーはしっとりしているため、特別なお手入れはおすすめしていません。

使ってあげることが一番のお手入れ。

クリームやオイルの塗り込みは気になった時だけでOKです。

ちなみに６-７年着用している私のコートですが、その間一度も何かを塗るなどメンテナンスをしていません。驚くほどしなやかに育ってくれています。

【大人キャンパーのための撥水ラム2WAYエプロン】の詳細

こだわり

◆35年間毎日触っている私の手のひらが納得した超軽量ラムレザーを使用

◆撥水加工済（日本加工）

◆ベテラン職人による日本縫製

◆工夫された様々な仕様

素材

表地

ラムレザー（１歳未満の羊革）

しなやかで柔らかく軽いのが特徴です。

上級ラムは子羊のため１枚が小さ目。

真ん中の良い部分だけを使うのでこのエプロンを作るのに2-3枚の羊革が必要です。

裏地

綿100

ナチュラル感を出したかったのであえて綿素材の裏地にしました

※写真では裏地の綿素材が明るく見えますが色の差はあまりありません。

２つの機能

①撥水加工（公的検査済）

②水溶性汚れに対する防汚加工（公的検査済）

色展開

①チェストナッツ

木の実のような優しい色合いで森や芝に映える色。

温かみのあるカジュアルなキッチンにマッチ。

②トープ

茶色とグレーを混ぜた大人のブラウンで自然の中に溶け込む色。

統一感のある落ち着いたキッチンにマッチ。

③ブラック

ブラックこそ素材の良し悪しが目立ちます。

深みはあるけれど、テカテカしていない品あるブラック。

大人っぽい雰囲気作りにベスト。

※カラーはモデル着用写真を参考にしてください。

寸法

丈 81cm

横幅 92cm

首紐 51～63cm

サイドの紐 88cm

※ヒモを付けた全長（262cm）

※天然素材のため寸法は異なる場合がございます。

１サイズ展開（フリーサイズ）

※モデルは身長180cm 体重83kg ウエスト85cm

着用はチェストナッツ

※身長154cm 体重52kg 下半身はＬサイズの私(^^;

着用はトープ

２種類の付け方

①フルレングスエプロン（前で結ぶ・後ろで結ぶ）

写真は前で結んでいますが後ろで結ぶこともできます。

※着用はトープ

②ソムリエエプロン（ベルト通しを使い前で結ぶ）

首のヒモを取り、胸当てを下にさげるとカフェエプロンになります。

※着用はチェストナッツ

ひも

フルレングスエプロンは2WAY

①首にかける

②背中をクロスさせる

首のヒモを取り、ウエストのベルトの端を胸当て部分に付けるとクロスに着用できます。

クロス掛けは肩に優しいかもしれません。

３段階調整

ドットボタン（３段階の調節可能）

首ヒモ・ウエストヒモそれぞれ調節できるようにドットボタンを付けています。

長さは３通りに調節可能。

①一番長くした時

②中間（向かって右のドットボタンで調整）

③一番短くした時（左右のヒモのドットボタンで調整）

ウエスト調整

ポケット

前に2つ

ポケットを沢山つけるとよりカジュアルになってしまいます。

「大人」を意識したときにはシンプルが定石。

またおしゃれな友人達からはポケットはシンプルがいいという意見が多く、あえてすっきりとさせました。

タオル掛けも考えました。

タオルが掛けられような輪の付属を使ったり、タオル専用のヒモを付けたり・・・など。

やってみるもののしっくりこない。

色々なアウトドアの写真を見ていたら、ベルトにタオルを引っかけているキャンパーがいたのでこの方法を採用。

ヒモやベルト通しにキーホルダーなどを付けることもできるのでカスタマイズしていただければと思います。

※着用はチェストナッツ

※着用はトープ

強度補強

ポケット口は力のかかる場所です。

柔らかい素材なので無暗に力をかけない方がよいのですが、ポケット口を△に縫い、裏からも芯を貼り、切れるなどの事故が起きにくいような工夫をしています。

小さくなる

薄くて柔らかいラムレザーなのでクルクルと丸めてバッグにポン。

厚手の皮革だとこうはならないんですよね。

今回シンプル柔らかポーチも作りました

シンプルポーチ大・小

◆なんにでも使えるシンプルポーチ

◆インナーバッグとしてもクラッチとしてもおしゃれ

◆つかうほどに馴染み経年変化が楽しい

◆コンパクトになり旅行や出張にも便利

◆場面を選ばぬようとことんシンプルに

シンプルポーチの色展開

①チェストナッツ

②トープ

③ブラック

※エプロンと同じ色展開です。

天然素材のため、商品個々に色が微妙に違う場合がございます。

シンプルポーチの寸法

ポーチ大

横25cm

縦19cm

マチ2cm

内ポケット2つ

※柔らかい素材なのでマチの寸法以上に入ります

小さくもなるんです。

ポーチ小

横12cm

縦10cm

内ポケット１つ

yuccaのラムのお手入れ

もともとしっとりとした上質な素材ですので過度なお手入れは必要ありません。

①使用後全体を乾いたタオルで拭いてください。

②水に濡れたら水分を拭き取り室内で乾かしてください。

③天日干しはNG。革を乾燥させ傷めるのでなさらないでください。

④上質なラムレザーは使う毎に柔らかく、しなやかに育ちます。

※クリームやオイルの塗り込みはおすすめしていません。

⑤シワなどが気になった場合、ソファの背もたれなどに掛けておいていただけますと後からついたシワは自重で伸びてきます。

（皮革製品は色落ちする可能性がありますので裏地面をソファ側にして掛けてください）

気になる場合はアイロンがけしてください。

レザーのアイロンのかけ方（アイロン掛けの詳しい記事は☞コチラ）

皮革面に当て布（ハンカチでOK）をして、中温でアイロンをかけてください。

スチーム不可です。

⑥汚れがついた場合は消しゴムかレザー専用の汚れ落としをお使いください。

レザー専用のクリーナーなら大概大丈夫ですが、私が長年使用している商品はスペシャルクリーナーです。

使ったクリーナーの中では一番汚れが落ちると思います。

どのクリーナーでも目立たないところでテストはしてくださいね。

⑦保管は日の当たらない場所での吊るしをおすすめします。

お伝えしておきたい大事なこと

かならずお読みください。

※羊革のため生前のキズ・ほくろ・シミなどが残っている場合がありますが天然素材の味としてお楽しみください。

※天然素材のため色落ちする場合がございます。

※モニターにより色が異なって見える場合があります。

※撥水加工を施しておりますが、防水とは違い大量の水がかかるとブクになったりシミになる場合がございます。

※寸法に若干の誤差がある場合がございます。

※仕様変更をする場合がございます。

※十分な納期を設定しておりますが、想定以上のご支援を頂いたり、素材の染め上がりに時間がかかる場合など若干の遅れが生じる場合がございます。

※ポーチのファスナーの色や形状が変更になる場合がございます。

※エプロンのドットボタンの色や形状が変更になる場合がございます。

【スケジュール】

ご支援をいただいたと同時に生産をスタートします。

お届けはプロジェクト締め切り後、10月上旬より出来上がり次第随時発送いたします。

最終のお届けは2022年2月28日で完了予定ですが、想定以上のご支援をいただいた場合、少しお時間をいただく場合がございます。

【リターンについて】

リターンはエプロン・ポーチ・エプロン＆ポーチの3種。

それぞれ【超早割】【早割】【通常価格】の３段階にさせていただきました。

職人さんを疲弊させるわけにはいかないので工賃は適正なものにしていますが、

このエプロンの良さを皆さんに知っていただきたい、との思いから【超早割】【早割】は職人さんと話し合いながら頑張って出した価格です。

【資金の使い道について】

①商品開発費

レザーはウエアや財布や靴などが一般的ですが、加工や工夫をすることにより様々な商品の可能性が広がります。

こんな物も作れるの？といった楽しい商品の開発や加工技術など、可能性を広げるためのチャンレジ資金にしたいと思っています。

②ミシンの購入代金

工業用ミシンをプラスして国内生産を増やしていきたいと思っています。

実行者についてちょっとだけ・・・

レザー業界で３５年。

商品開発・営業・広報・販売と様々な仕事をしてきました。

レザーは満足感が高いだけでなく、便利で長く使える素晴らしい素材です。

そんなレザーを広めるために全国を回りひとりひとりのお客様に丁寧にご紹介をして歩いています。

今回はマクアケファンの多くの方に商品を見ていただけること、とても幸せです。

私の手のひらだけが知っている柔らかくてしなやかなラムレザーを皆様にも手に取り楽しんでいただきたいと思います。