創業132年の「吉開のかまぼこ」。

明治23年に創業し、132年の歴史のある「吉開のかまぼこ」は福岡県みやま市にあります。

三代目である吉開喜代次（よしがいきよじ）さんのこだわりは「体に優しい・美味しい」が揃うかまぼこ。

約30年前、アレルギーをお持ちのお客様より
「添加物の入っていない食品を作って欲しい」という声を頂き、誕生しました。

それからは「美味しくて体が喜ぶ」がモットーなのです。

余分なものを加えない、だからこそ魚そのものの味を深く感じられる味わい。

132年地元福岡県みやま市で愛され続けたかまぼこ作りの技を承継、全国にお届けします。

「古式かまぼこ」に使われる原料は魚のすり身とたったこれだけ。
キャリーオーバー（※）の食品添加物をも排しており、みりん等の2次原料にまで無添加（※）を求めた徹底ぶりです。

※キャリーオーバーとは・・・原料中には含まれるが使用した食品には微量で効果が出ない為、法律によって表示を免除される添加物を指します。

※無添加・・・リン酸塩、化学調味料、保存料、着色料、増量剤、卵、小麦粉等不使用

・エソ（長崎で水揚げされる蒲鉾の原料になる魚）
使用するエソのすり身にはてん菜糖を使用しています。

・みりん（三河の老舗、甘強酒造 昔仕込本味醂）

・昆布だし（本場北海道の風味の良い利尻昆布と上品で甘みのある道南昆布をミックスしたこだわりの昆布だし）

・自然海水塩（黒潮から生まれた伊豆大島の焼塩）

使う原料ひとつひとつ、吉開さんがお客様の事を想って厳選しているのです。

直接かまぼこに触れる板は日本全国からかまぼこ板の受注を請けている大分県日田市の髙瀬文夫商店さんのかまぼこ板を使っています。

こちらの板は特許取得の独自の乾燥技術で臭い・ヤニ・アクが出にくいようにしており、魚本来の味わいを楽しんでほしい吉開のかまぼこには欠かせないアイテムとなっています。

リン酸塩に加え、保存料や弾力を増すための化学薬品はもちろん、卵白ですら使用していません。なのでその日の魚の状態や気温、工場の温度や湿度により毎回調整が必要な大変な作業です。

先代の技術ノートには長年の経験で培ったノウハウがびっしり。
魚肉は塩を入れるタイミングと魚肉の温度によって品質の良し悪しが決まります。
工場の室温に応じて魚肉に塩を入れるタイミングを変え、心を込めて練り上げます。

練り上がった材料を機械でかまぼこ板に出して成形していきます。

機械に残った材料は手作業でかまぼこ板に乗せて成形していきます。先代の技はまさに職人芸。これを手付と言います。

難しいですが、先代に教わりながら頑張って習得中です。

その日の気温や工場の温度・湿度によって蒸し時間も調整します。蒸し上がったかまぼこがちゃんと出来ているかどうかは内部の温度と板を叩いた音（！）によって判断します。

出来たても非常に美味しいのですが、無添加かまぼこが抜群に美味しくなるのは完成から3〜4日後。冷蔵庫で寝かせることで弾力が生まれ旨味も増すのです。

先代の吉開さんイチオシの食べ方を3つご紹介します。

①厚さ1.2cmの幅で切って食べる。

かまぼこの美味しさに欠かせないプリっとした食感を一番楽しめる厚さです。

1.2cmの幅で切ると丁度10切れできます。

②直接かぶりつく！

包丁で切った時とはまた違った食感を楽しめます。贅沢な食べ方！

③両面を焼いて食べる

本来魚が持っているアミノ酸が出てきて、より旨味が増します。

「吉開のかまぼこの復活の力になる！」

そう決意してから、吉開のかまぼこを継ぎたいという会社を見つけようと電話やメールを送っては訪問し、吉開のかまぼこの事を沢山伝えました。

それから大学卒業後も吉開のかまぼこの復活を目指して支援を続けていましたが問題が発生します。

近隣住民の方から「工場稼働に関して油の煙や排水の臭いが気になる」という声が...。

移転することも考えましたが、それでは再開資金が膨らむ為ハードルが上がってしまい、より引継ぐ会社の探索が難しくなりました。そこからなかなか苦戦が続き、昨年2021年6月に吉開のかまぼこは会社を解散することに。

しかし、人々を幸せにしてきたかまぼこが無くなって欲しくない。

「せめて吉開さんが元気なうちにかまぼこの製法や技術を習おう。」

そのためには従来の工場での稼働を近隣住民に許してもらうしかない。

毎週みやま市へ通い、近隣住民の方々とコミュニケーションを取りだんだんと仲良くなることで対処法について一緒に考えて頂けるようになりました。

（福岡市内からみやま市内の往復は電車で3時間ほど）

そして、最終的に従来の工場での3年ぶりとなる商品試作製造が出来るようになりました。

今では工場に行く度に近隣住民の方々のところへ顔を出しに行っています！

そして状況が前に進み、福岡のシステム会社のフロイデ株式会社が引継ぐことになりました。（詳細が気になると思いますが、長くなるので割愛します...リターンでの手紙でお伝えしますね）

吉開さんから「一番熱心に取り組んでくれよるけん、林田さんあなたが社長やらんね」と言って頂き、まだまだ未熟者ではありますが沢山の方々に支えられながら挑戦中です。

長年の歴史を次世代に繋いでいくというプレッシャーはありますが、何より終わっていたかもしれない事業を再び再開出来ることの嬉しさの方が何倍も大きいです。

会長と私の二人三脚での想いを形にした商品が多くの皆様の元へ届く事を願っております。

峰崎悠さん(エステサロンunic / 福岡県福岡市)

『美容と健康のためのスーパーフード』

仕事柄、普段から食べるものには気を遣っていました。

なるべく健康と美容のためにタンパク質を意識していたのですがタンパク質が豊富に含まれているお肉には脂質が多く、また植物性のタンパク質だと物足りない、、

そんな時に出会ったのが吉開のかまぼこでした。

まず初めて食べた時、あまりのプリップリの食感に感動して、お醤油もつけずに板のまま丸ごと一本ぺろりといただきました。

のちに調べると美容やダイエットに嬉しいタンパク質が豊富で脂質と糖質がほぼ含まれていない！！

これは日本のスーパーフードだ！と感じ、今ではお客様にもお薦めしています。

通常のかまぼこだと添加物が気になりますが吉開さんのかまばこは無添加なのも本当に嬉しいです。

松山照三さん(御料理まつ山 料理長/福岡県北九州市)

独特のかまぼこの臭みがなくて凄くいいです！添加物の味、臭みもありません。

私は特に添加物の味があまり好きではないので、吉開のかまぼこは美味しいです。

味も身体にとっても優しい味なんです。

薮愛さん(パーソナルヨガトレーナー / 福岡県福岡市)

『お酒のお供にかまぼこが優秀でした』

お酒自体は体にいいものでないから、せめておつまみを栄養価高いものに。と普段から試行錯誤していました。

旦那がバクバク食べるので満足感があって、手間のかからないおつまみはないかと探していましたが吉開さんのかまぼこが最高！
タンパク質は多く、でんぷん不使用、切るだけでいいので手軽。

何よりプリップリでかなり満足感があります。

「かまぼこはお正月」と思っていましたが、普段の食卓に並ぶようになりました。

綾戸一由さん(福岡県福岡市)

以前も吉開さんのかまぼこを食べていましたが、相変わらず美味しかったです。

体に優しい、かまぼこ嬉しいです。

きっと求めているお客様は沢山いらっしゃると思います。

また今回再開にまで向かう事ができた林田さんの諦めない行動力、見習いたいです。

これまで吉開のかまぼこは様々な場でも評価頂きました。

農林水産大臣賞6回受賞、日本農林漁業振興会会長賞、九州福岡おみやげグランプリなど受賞歴多数

ページをご覧頂きありがとうございます。

2021年12月に吉開のかまぼこの代表に就任した林田茉優（はやしだまゆ）です。

大学を卒業して社会人2年目の私がまさか老舗かまぼこ屋を承継しているなんて、これまで関わりのなかったみやま市と縁ができるなんて思ってもみなかったです。吉開会長ご夫婦をはじめ、支えてくださる沢山の方々とのご縁に導かれ、自分が思い描いていた未来以上に楽しく、面白く、ドラマチックな今を生きています。

大学4年生の時、日本の後継者問題の深刻化している事を知りました。地域経済や雇用に大きな影響を与える事、また、技術や伝統は一度失われると再び復活させる事の難しさ...。これから社会に出る私にとって真剣に向き合うべきテーマだと感じ、「Connect & Continue(将来必要とされる企業と人を繋ぐ & 技術・伝統を次世代へ続ける)」を合言葉に当時の大学の仲間たちと活動をスタートしました。

活動を始めてしばらくして吉開のかまぼこと出逢いました。

「アレルギーをお持ちのお客様のお声から無添加にこだわり始めて、今まで貫いてきた。健康社会に貢献する、これが私の使命だと思っている。本当は廃業しようと思っていたがお客様が復活を望んでくれているから何とかその声に応えたい。」

当時休業されていた吉開さんの想いに感銘を受けました。

私はこれまで吉開さんが作ったかまぼこを食べたことがありませんでしたが、心からお客様の事を想い、お客様の為のこだわりを大事にする吉開さんの力になりたいと思いました。

そしていざ支援を開始するも沢山の困難な壁にぶつかり、誰もがもう無理かもしれないと諦めそうになった時に吉開さんが私にこう言いました。

「私はかまぼこ作りが本当に大好き。作るのも好きだし、それをお客様が喜んでくれるのがすごく嬉しい。かまぼこを作りながら死ねたら幸せ。」

この言葉を聞いた時に、「吉開さんが元気なうちに、一緒に作って想いと製法を残さなければ！」と私自身のエネルギーとなり、なんとか諦めずに挑戦することができました。

休業して3年ぶりとなる2021年9月に試作製造が実現した日の朝礼。吉開さんは目に涙を浮かべながら「まさか、またかまぼこを作ることのできる日が来るとは思っていなかった。本当にありがとう。」と言ってくれました。本当に嬉しかった。

そして私は初めて吉開のかまぼこの「かまぼこ」を食べたけれどとても美味しかった。

今こうして再開できるのは、お客様が復活を望む声を届けてくださった事が始まり。

それから様々な方とのご縁やタイミング・エネルギーが重なり合ってこそです。まさに「奇跡」なのです。

休憩を終えて再び歩み出す吉開のかまぼこをどうか応援してくださる皆様、一緒に育ててください。

まだまだ未熟な点だらけではございますが、「原料の原料まで極めた自然派かまぼこ」というお客様との約束を守り、美味しいかまぼこをお届けできるように励みますので、よろしくお願いいたします。