プロジェクト概要

明治36年創業。京都の老舗問屋が手掛ける「伝統をくらしのなかへ」プロジェクト。

「必要なものだけ」+「こだわり」を一緒に持ち歩く。

キャッシュレス化が進む中で、ミニサイズやコンパクトタイプなど様々な種類の小さな財布が出てきているように思います。しかし「染」を使った財布はそれほど見当たりませんでした。では、そんな時代に沿ったモノに「伝統の技」を掛け合わせたらどういうイノベーションが生まれるのかと思い、今回「悠久の技-絞り染め-」を使った「小さなお財布」を作ってみました。「必要なものだけ」＋「こだわり」を一緒に持ち歩く財布として、ちょっとしたお出かけの時やキャンプ・運動時など、できるだけ荷物を少なくしたい時にお使いいただけたら幸いです。

左から2色は無地の革、右から2色は絞り染めの革を使用したお財布です。

【Simple design】

片手で持てるカードサイズの大きさです。

基本デザインを左右対称にする事で、使いやすさを追求しました。

紙幣の収納は、左右どちらからでも開きますので、利き手問わずお使いいただけます。紙幣を端に詰めればサッと取り出しやすく、真ん中で挟むとしっかりホールド出来ます。

「正面右」裏側にはカード収納がございます。

個別にカードを収納することで使いやすさを追求いたしました。

「正面左」裏側には蓋つきのマルチポケットがございます。

急な「小銭」が出来た時・軽い運動時をする際に「鍵」を入れる場所としてお使いいただけます。もちろんカードも入りますので、いろんなシーンに合わせてお好みで活用いただけます。

仕様

収納量：紙幣/7-8枚、カード6枚の想定です。（＊マルチポケットに小銭（6枚ほど） or 鍵を入れる場合は、カードは4枚の想定です）

＊カード6枚、紙幣7枚入れた時2.8ｃｍ位の厚みになります。

ジーンズの前ポケットに入れてもかさ張らないサイズ感です。

●サイズ●

【絞り染め】幅6.7ｃｍ×高さ10ｃｍ×厚み2.5ｃｍ（革の凹凸含め）

【 無地 】幅約6.7ｃｍ×高さ10ｃｍ×厚み1.8ｃｍ

●素材●

【絞り染め】牛ヌメ革

【 無地 】牛ヌメ革ホワイトワックス加工

●生産国●

日本（染め：京都、縫製：京都）

ホック：イタリア製

【悠久の技を感じる-絞り染め-を「革」で表現】

「未来の名匠」に認定された、京鹿の子絞りの伝統工芸士による「絞り染め」の革。

一度染色した革の色が落ちないように紐を巻き付け、抜染して柄を出していきます。

革を乾かして広げると、縛った時の紐の跡や革の重なりの中で生まれた色の「にじみ」や「ぼかし」が表現されて柄となり現れます。

丸印で覆った紐で縛った跡が、製品によって位置や大きさ・色などすべて異なる仕上がりになります。

原皮をネットに詰め染色することで、革にムラの表情を作っていきます。

革本来の色を残すように薄いベージュとカーキの2色を掛け合わせております。革や染料の重なり合いの中で再現性の無い柄域が生まれてきます。

そもそも【絞り染め】とは・・・。

「布」を染める技術としては古く、江戸時代には全盛期を迎え、今日までその技術・技法が受け継がれてきました。その魅力と言えば、色の染め際に生まれる「にじみ」や「ぼかし」でしょう。同じ染色方法を行ったとしても、その日の温度や湿度、染める時間や重なり方で1点1点が異なる仕上がりになる、再現性が非常に難しい技術と言えます。それゆえオンリーワンとしての付加価値が生まれてきます。

今回はその技術を使って「革」を染めております。布を染める時とはまた違った難しさ（革の硬化を防ぐ、革の厚みによって染料の入りが異なるなど）があるため、熟練の職人さんの知識と経験が必要です。

「絞り染めの小さなお財布-黒-」

「絞り染めの小さなお財布-ベージュ-」

【革職人による丁寧な仕事】

「Made in Japan」にこだわり、革職人の手によって縫製いたしております。

縫製の際の糸選びも、「革」本来の良さを損なわないよう配慮しております。

こだわり①ー無地の革ー

今回は「絞り染め」以外に無地の商品もご用意しております。素材には牛ヌメ革にホワイトワックス加工を表面に施した、見た目マット感のあるものを使用しております。使い始めはマットな風合いを楽しみ、使い込む事でワックスがこすれていき、艶のある風合いへと変化していきます。

「無地の小さなお財布-黒-」＊絞り染めではございません。

「無地の小さなお財布-ベージュ」＊絞り染めではございません。

こだわり②ーPRYM社のホックー

さりげない美しさを追求するため、ホックにもこだわりを詰めました。

ホックの止まりが具合が絶妙で、耐久性に優れたイタリア製「PRYM社」のホックを使用しております。

【必要な方には小銭入れもご用意】

紙幣を使うと発生する・・小銭問題。

小銭は紙幣とは別に持つ。という方も多いかと思います。

せっかく財布を小さくしたのに、大きな小銭入れだとなんだか・・・。

という思いを無くすような【小さな小銭入れ】をご用意しました。

BOX型でしっかり小銭も見える使いやすい仕様となっております。

大きさ比較 ＊左はIPhoneX、真中は小さなお財布、右は小さな小銭入れ

「絞り染めの小さな小銭入れー黒-」

「絞り染めの小さな小銭入れ-ベージュ-」

「無地の小さな小銭入れ-黒-」＊絞り染めではございません。

「無地の小さな小銭入れ-ベージュ-」＊絞り染めではございません。

収納量：小銭12枚ほど入ります。

●サイズ●

【絞り染め】幅6ｃｍ×高さ5.5ｃｍ×厚み2ｃｍ（革の凹凸含め）

【 無地 】幅約6ｃｍ×高さ5.5ｃｍ×厚み1.5ｃｍ

●素材●

【絞り染め】牛ヌメ革

【 無地 】牛ヌメ革ホワイトワックス加工

●生産国●

日本（染め：京都、縫製：京都）

ホック：イタリア製

【注意点】

●本製品は「絞り染め」の技法を用いて柄を出しております。そのため1点1点の柄の出方が異なるのが特徴となっております。大変申し訳ございませんが、柄のご指定は出来かねますので、ご了承の程よろしくお願い申し上げます。

●職人さんの手仕事で行っております。染色の特性上多少の色ブレが生じることがございます。

●財布の表側カード収納部は切り込みタイプになりますので、無理な収納はお控えください。切り込み部分が避ける可能性がございます。

スケジュール

ご支援いただき次第、随時生産に入らせていただきます。

ご注文状況、部材の供給状況、製造工程上の都合により出荷時期が遅れる場合がございます。

資金の使い道

皆様からのご支援は量産の際の金型代や今後の商品作成費用や新商品の企画・開発費用に充てさせて頂きます。

実行者紹介

株式会社ヨアケは1903年創業当初、京都烏丸仏光寺の地で白生地の卸から始まりました。1980年代三代目社長のころより、寝装品のオリジナル商品の企画・販売を開始。現在は寝装品だけでなく、身の回りでお使い頂けるリビング雑貨や小物等の企画・販売も手掛けております。

「伝統は日常から創られる」

京都の地に腰を据えて商売をしていく中で「伝統と何か」と考えておりました。多くの方々とお話をするうち「日常が継続していくことで、のちに伝統となるのではないか」という考えに至りました。伝統産業や工芸に目を向けると職人の高齢化や市場の衰退など様々な問題がございます。しかし、若くしてその道を目指す方々がおられるのも事実です。そのような中で地場産業との新たな取り組みをし地域活性化を図りたいと考え、3年ほど前から「伝統をくらしのなかへ」というプロジェクトのもと、古くから使われてきた道具や伝統技法を使い、今の暮らしの中で使って頂けるこだわりのモノを企画・販売いたしております。

私どもは今後もこれまでの経験や繋がりを生かし、色々なかたちで古くから続く良いモノを多くの人に触れて頂けるよう努力して参りたいと思っております。