※本プロジェクトは災害復興支援を目的としたプロジェクトのため、応援クーポンの利用はお控えください。

※店舗が被災した関係で、アタラシイ商品・サービスを提供することが難しく、既存の商品・サービスにてリターンを設定しています。

また、応援購入金額を復興に活用させて頂くため、一般販売価格より高い金額を設定している場合があります。

1.プロジェクト概要

　東京にて料理人修行をしております石倉由雅と申します。本ページをご覧いただきありがとうございます。

1月1日に発生した令和6年能登半島地震は能登全域に甚大な被害をもたらしました。3月15日現在、241名の方が亡くなり、9名の方が行方不明となっております。

まず初めに、亡くなられた方へ謹んで哀悼の意を表し、心よりご冥福をお祈りいたします。そして、未だ安否不明の方々が無事に戻られますよう、避難生活を送っている方々が1日も早く穏やかな日常へ戻ることができますようお祈り申し上げます。

この度、2024年元日に起きた能登半島地震によって、石川県七尾市和倉温泉で23年間、両親が営んできた焼肉店「焼肉 寿美好(すみよし)」は甚大な被害を受け、営業継続困難な状況となってしまいました。

長年和倉温泉で地元の常連様や観光客の皆様方にご愛顧いただいた当店の味を残し、さらに多くの方に知っていただき、食の宝庫・石川県が誇る能登牛の魅力を未来へと繋ぐために、和倉温泉の焼肉店存続と、金沢での店舗出店の目標を決意いたしました。

本プロジェクトでは和倉温泉の復興への一端を担えますよう、親子で新たなお店づくりを致します。どうかこの先もお読みいただければ大変嬉しく思います。

2.焼肉 すみよしの“これまで”

　私の両親が営む「焼肉すみよし」は2001年創業。今年で23年目となる焼肉店です。

牛は黒毛和牛を中心に扱い、中でも希少なことでも知られる石川県のご当地和牛、能登牛(のとうし)では年間取り扱い量をベースに、県が認定する[能登牛認定店]にも加盟となり、より一層能登牛メニューを取り入れることで能登の魅力を発信し歩んできました。

2016年、北陸新幹線開業と共に、北陸初の『ミシュランガイド富山・石川』でも掲載をしていただき、地元のお客様をはじめ、和倉温泉の観光客の方々にも長くご贔屓いただき、本年まで営業を続けることができました。

(上京前、沢山の方に送り出していただきました。)

3.能登牛とは？

　すみよしが薦めるブランド和牛の能登牛とは、1995年に「能登牛銘柄推進協議会」が登録をおこなった和牛の一種で、

●明確な血統の黒毛和種

●最終飼養地、最長飼養地がともに石川県内

●肉質はA3またはB3以上

この基準のもと、日本初の世界農業遺産にも認定された自然豊かな能登の大地でのびのびと育てられた牛です。

中でも格付けA5のうち、霜降りの指標であるBMSが10以上のものは能登牛プレミアムとして特別な認定証が発行されます。牛肉のやわらかさや舌触り、とろける食感は脂肪中の「オレイン酸」が重要で、高い含有率を誇る能登牛は、和牛の祭典と呼ばれる「全国和牛能力共進会」で「脂肪の質賞」を受賞いたしました。　

(能登牛特選上カルビ)　

このように高い評価はいただく一方で、他県の有名ブランド和牛と比較すると流通は少なく、県内で消費されることがほとんどです。

一般的な認知度も残念ながらそれほど高いとは言えませんが、それゆえに『希少な幻のブランド牛』と称されています。

焼肉 すみよしでは、この能登牛の味をお客様にもっと知っていただきたく、以前から主力メニューとして扱っております。しかし、より広く多くの方々にこの魅力を知っていただくことはできないだろうかと、かねてより新たなメニュー、調理法を模索している最中でした。。。

(能登牛認定店の証明盾)

4.能登半島地震と帰郷の決断

　2024年元日、初詣のため伊勢神宮へと向かう道すがらだった我々親続一同は、携帯電話を通じて地震のニュースを知ることになります。

「震源は能登半島、震度7」。一転して真っ青になる一同。大津波警報までも出るなか、地元の皆やお客さんの安否は？実家や親戚の状況は？とにかく気が気ではなく、皆で地元の友人・知人に片っ端から電話をかけるなかで、次に脳裏によぎったのは両親が長年営んできた焼肉店の状況でした。

翌日2日午前、インフラが崩壊する中やっとの思いで到着した地元・和倉温泉の状況は想像を絶する光景でした。

家々は壊れ、道路は大きく割れ、その姿はもはや私の知る故郷の原型を留めてはいませんでした。

さらに祖父母の家は全壊。そして両親が20年以上守り続けてきた焼肉店の姿は見るも無惨な姿となっていました。

店舗前の駐車場は50m以上に渡り地割れを起こし、周辺は液状化による地盤沈下。屋根瓦は何十枚も割れ、壁には無数のひび割れ。トイレは傾き、冷蔵庫や調理機材のほとんどが倒壊し、食器の大半も落下して足の踏み場もない状況でした。

(震災後、店内を最初に撮った写真。何からすれば、、、)

(すすり泣き器を拾う母)　

物心ついた頃から第二の家のように慣れ親しんだ店の目も当てられない有様が否応なく目に焼き付き、私は感じたことない絶望の淵に追いやられました。

お店はどうなってしまうのか。両親だけでこの状況は打開できるのか。そもそも、道路は割れ水道や電気も止まるこの状況で明日から我々家族はどうやって暮らしていけばよいのか。

現在私は都内の中国料理の名店で働いており、忙しくも学びの多い日々を送っています。しかしその忙しさゆえ、実家・石川に帰省できる機会は一年でもほとんどありません。このまま今の店での勤務を続けていたら、この有様は誰が立て直すのか。いやしかし、自分は一流の中国料理人になることを志し、家族の応援も受けてはるばる上京したのではなかったのか。ここで夢をあきらめてしまってよいのだろうか。これまで取ってきたいくつもの決断と、これからとりうるいくつもの選択肢とが瞬間的に脳裏を駆け巡り、大きくひび割れた道路に立ち尽くしたまま私は葛藤を続けました。

どれほどの時間が経ったでしょうか。最後に思い至ったのは、小学生の頃、店の奥で宿題をしながら何気なく見ていた働く父の背中でした。

毎晩遅くまで肉を捌き、長い時間をかけて仕込みを続ける父の背中はいくらか疲れて見えました。それでも、そうしてできた結晶がお客様を喜ばせ、みんな笑顔になって店を後にすると父は本当に嬉しそうな表情を浮かべていたのです。

この時、私が料理人を志した原点がここにあったことをようやく思い出しました。

「絶対にこの焼肉店を復活させ、またお客様に笑顔で帰っていただく店にしたい。そして、そのためには自分の力も必要なんだ。

次の瞬間には現在働いている東京の店を辞職し、故郷に戻ってこの焼肉店、すみよしを再建させることを心に深く誓いました。

(父と私2才)

5.焼肉 すみよしの"これから"

　地元では今なお断水が続くなか、なんとか生活をしていくために両親は給水車から毎日何度も水を汲んで来て、紙皿や紙コップを使い、店の半分をやっとの思いで営業再開させたものの、客足は遠く、かつての賑わいはないまま静まり返る日々が続いていると両親は言います。

店のある和倉温泉全体でも旅館や多くの施設が大規模な被害を受け、いまだ復旧の見通しすら立たない状況が続き、本来は賑やかな温泉街の夜は真っ暗のままです。

(地震の爪跡が残る和倉温泉街)

「和倉温泉に再び観光客は訪れてくれるのか？」そして「焼肉すみよしにもまたお客様は来てくれるのか？」

こうしたなか両親は、余震や断水が続く状況下で高齢の祖父母をここに居させては不自由過ぎると、金沢にいち早く移住させる選択をしました。両親が祖父母のことを思うように、私も両親の思いを繋ぎたく、祖父母の住む金沢での出店も家族で話し合って決断いたしました。

とはいえ、息子である私が父の味を受け継ぐ準備期間として、また和倉温泉の復興のためにも、かつての焼肉すみよしを取り戻さなければなりません。

これまで23年間続いてきた和倉温泉での営業継続と、金沢での出店という大きな二つの挑戦を達成するのは簡単なことではありません。しかし、これまで通りお世話になってきた地元や、和倉温泉の復興の一端を担い、そしてさらに能登牛の魅力を全国に広めるため、我々すみよしは全力で邁進して参ります。

どうか皆様方の応援とお力添えをいただくと共に温かく見守っていただけるようお願い申し上げます。

6.応援購入金額の使い道について

　本プロジェクトで集めた資金は、石川県七尾市和倉温泉にある「焼肉すみよし」の修繕費(破損した備品購入も含)２００万円、新店舗運営費３００万円に使用させていただきます。9月末日までに、応援購入金額の用途について、詳細を活動レポートにて報告いたします。

(残酷に全壊した家屋を片付け)

▼応援金額に応じて、下記のものをリターンとしてお送りいたします。

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金額　 　　リターン内容

●¥3,000〈 手書きの感謝のお手紙〉

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●¥5,000 〈 手書きの感謝のお手紙〉・〈当店限定木彫りストラップ〉

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●¥10,000〈能登牛ご飯ダレセット　or　能登牛入り金沢カレー×2〉・〈手書きの感謝のお手紙〉・〈当店限定木彫りストラップ〉

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●¥15,000〈能登豚みそ漬〉・〈手書きの感謝のお手紙〉・〈当店限定木彫りストラップ〉

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●¥20,000〈能登牛みそ漬〉・〈手書きの感謝のお手紙〉・〈当店限定木彫りストラップ〉

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●¥30,000〈能登牛モモすき焼き〉・〈手書きの感謝のお手紙〉・〈当店限定木彫りストラップ〉

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●¥50,000〈能登牛肩ロースすき焼き〉・〈手書きの感謝のお手紙〉・〈当店限定木彫りストラップ〉

～～・～～・～～・～～・～

●¥100,000 〈能登牛肩ロースすき焼き〉・〈能登牛モモすき焼き〉・〈能登牛みそ漬・能登豚みそ漬〉・〈能登牛入り金沢カレー×2〉・〈能登牛ご飯ダレ・ねぎ塩ダレ〉・〈手書きの感謝のお手紙〉・〈当店限定木彫りストラップ〉

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●¥500,000 〈能登牛プレミアムロースすき焼き〉・〈能登牛プレミアムロースステーキ〉・〈手書きの感謝のお手紙〉・〈当店限定木彫りストラップ〉

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▼当店限定木彫りストラップの画像(表、裏)になります。(ヒモ付き、袋詰め)

7.最後に

実行者メッセージ　石倉由雅より

　東京在住の自分は、地震から2カ月が過ぎ、日々テレビなどで地震報道を気にかける毎日ですが、日に日にその報道数も減少していき能登半島が少しずつ記憶から薄れて行くのが寂しくも切なく思います。しかし被災地の現状は未だ何も始まっておらず、能登の時間は止まっているかのようです。

ですが、能登で生まれ育った私は【能登の人々は純粋で粘り強く】少しずつでも一歩一歩、前に進むことができると信じています。どうか皆様の応援により、能登の復興にお力をお借しくだされば幸いです。

この度は最後まで読んで下さり本当に有り難うございました。

焼肉 すみよし店主　石倉崇より

　この度は皆様、息子のプロジェクトをご覧頂き誠に有り難うございます。

私共夫婦は、息子、由雅の思いに勇気付けられ始めたこの未知のプロジェクト。

正直な所、私共の胸中は今もなお「息子の夢」と「家業の存続」の狭間にあり、複雑な心境であります。

しかし、今は前を向き歩くしかない時期でもあります。知人や常連さんも大変な時であるのに『またお肉食べに行くからね』や『すみよしのお肉でスタミナつけたい』と励ましをいただき、感謝してもしきれません。幸いにも家族や親族にも怪我人がなかった事も感謝すると共に「この地震に負けてたまるものか、これからだ」と夫婦二人で腰を上げ、息子の気持ちに添い、家族で支え合い進んで行こうと、思いを新たにさせていただきました。

どうか皆様方の温かいお力添えで共に能登の復興にご協力くだされば、とても嬉しく思います

何卒、宜しくお願い申し上げます。