第9弾のマクアケプロジェクトは「こんな物が欲しい」シリーズです。

以前にも紹介した様に私は「不便」と感じたら、それを「便利」になる様に商品開発をしてきました。

多くの方々に共感を持って頂き新商品の開発に喜びを感じています。

今回の提案は「ワイルドでマイルドな財布」です。

「ワイルド」で「マイルド」？？？？？

ザクッとしたイメージです。

私は「児島ジーンズ」というジーンズの会社で仕事をしています。

私の服装は毎日がジーンズなのです。ジーンズの履き心地、経年変化を知る為に自らが体験をしています。

そこでジーンズに似合う「ワイルド」な財布が今回の開発商品なのです。

私はいつもジーンズの後ろのポケットに財布を入れています。

財布を入れた時のお尻の違和感を「どうにか出来ないか？」と思っていました。

私はバイクに乗るので特に財布の違和感を感じ易いのかも知れません。

ジーンズに合う、ジーンズに特化した財布のイメージは「ワイルド」「丈夫」「ゴツイ」「分厚い」ですよね。

私は「ワイルド」「丈夫」は好きですが「ゴツイ」「分厚い」は嫌いです。

なぜ違和感を感じるか？

ジーンズは他のパンツ、ズボンに比べヒップ周りがフィットしています。

後のポケットに「ワイルド」「丈夫」「ゴツイ」「厚い」財布を入れると必ず違和感を感じてしまいます。

出来れば薄いほうが違和感を感じにくいのではと思い今回の「ＷＩＬＤ」で「ＭＩＬＤ」な財布を開発しました。

デザインの魅力

1）キャッシュレス化が進む現代にふさわしいシンプルなデザイン。

2）デザインは紙幣を2つに折るタイプではなく長財布を採用。

3）厚みが増す原因の小銭入れを取り除きました。

4）通常の財布ではカードが6枚入るデザインが主流ですが、カードを沢山入れると厚みが増すのでカードの重なりを少なくする為にカードポケットを片面2枚入の計4枚入にしました。

5）カードポケットを片面2枚入の計4枚入にしたので通常よりカードポケットの深さを浅くしカードの出し入れが大変楽になりました。

6）傷みやすいコーナー部分は丈夫な牛革で補強しました。

7）内側部分も全て牛革で仕上げました。

※ラウンド財布については弊社の過去のモデルの商品との比較となります。

8）札入れはマチを付けずに薄さを追求しました。薄いですが左右の札入れで40枚のお札が収納可能です。

児島ジーンズこだわりの素材表面に使用の素材は児島ジーンズこだわりの2種類を用意しました。

1つ目の素材は、1910年代～1920年代のアメリカのワークウエアーで使用されたインディゴウォバッシュです。

「インディゴウォバッシュ」とは縦横インディゴ染めされた生地にドット柄をストライプ状に抜染した生地です。

アメリカのインディアナ州にあるウォバッシュ川の流れをイメージして作られたとも言われています。

「ＴＨＥ ＡＭＥＲＩＣＡ」と言える様なアメリカを代表する素材です。

その「インディゴウォバッシュ」の強度を更に増す為ＰＶＣ加工を施しました。

ＰＶＣ加工は車のシート、ジープの屋根、テントなどの強度をアップさせる時に施す加工です。フランスの世界的ブランドのバッグにも加工されています。

ＰＶＣ加工は摩擦に強く、表面は完全防水で非常に丈夫でまさに「ＷＩＬＤ」な素材なのです。

このＰＶＣ加工は生地企画会社のワンラストタイムデザインと雑誌のmonoマガジンの協力のもとに出来上がった児島ジーンズが誇る生地なのです。

2つ目の素材は、柔道着、剣道着に使用されている「刺し子」という日本伝統の生地を使用しました。古来より柔道着や剣道着に使用されている非常に丈夫な素材です。

更に児島ジーンズがこだわったのは染めです。通常の刺し子の生地は白の糸で織り上げた後に生地で染める「後染」という

技法が多いですが、この生地は糸の段階でインディゴに染め、織り上げた「先染」という技法で仕上げました。

先染の技法で染め上げるとデニム同様に「濃淡」の出る経年変化が楽しめます。児島ジーンズが誇る逸品に仕上がりました。

「丈夫」+「こだわり」です。

また、表裏面に使用しました革は株式会社ニッピ製の特厚レザーです。

「西の雄」として有名な兵庫県姫路の革職人がなめしております。特厚の為原皮はかなり厳選されております。

北米産の原皮なので荒々しくもしなやかです。そこに表面を磨きオリジナルフェイスに仕上げました。あえて言うなら、霜降りステーキ肉をしゃぶしゃぶにした様な贅沢な使い方です。

縫製は埼玉県の創業35年の歴史を持つ革財布専門工場で縫い上げました。1つ1つ職人の手で品質を確認しながら縫い上げた自信の逸品に仕上がっています。

この財布は、日本が誇る1級品の生地と1級品の革なめしと1級品の職人で作り上げたものです。

同時に紹介したいのが「極小」のダブルＬ型ＺＩＰウォレットです。

こちらの財布も「ジーンズに合う」をテーマに「ＷＩＬＤ」で「ＭＩＬＤ」に仕上た財布です。

使用した2本のＺＩＰは「ＷＩＬＤ」のＬ「ＭＩＬＤ」のＬをデザインしました。

ジーンズやチノパンなどカジュアルなパンツのヒップポケットにもスッポリと収まる大きさで「極小」「極薄」を極めました。小さいだけの財布は市場にも有りますがジーンズに特化したデザイン、素材の「極小」「極薄」財布は有りそうで無かった財布ではないでしょうか。

ちょっとした散歩、買い物時に大変便利です。

内側中央部分の『センターパーテーション』により自由な収納が可能。

収納も紙幣少々、硬貨少々、カード数枚が入ります。中央のしきりによって二つのスペースを使い分けできます。外付けのＬ型ＺＩＰで硬貨の出し入れをし易くしました。

十分な収納力で沢山の現金が必要でない時に大変便利に使用できます。

このダブルＬ型ＺＩＰウォレットも長財布同様の「生地」「革」「縫製」で手抜き無しの仕上です。

2種類の「ＷＩＬＤ」で「ＭＩＬＤ」財布、あなたはどちらをチョイスしますか？

ちなみに、私は両方ともにチョイスさせて頂きます。

この度の「ワイルドでマイルドな財布」には下記の3社の協力で完成しました。

企画販売 児島ジーンズ

生地開発 ワンラストタイムデザイン

協力 monoマガジン

それぞれ専用ボックス付き