サーフィンをしている間、あなたの車が狙われています！

「車がスマートキーになったから、海に持って入れなくなって困ってるんだよ。サーフィン中に鍵の置き場所がないんだよね」というサーファーさんの声が、このシールドボックス開発のキッカケとなりました。

車を海の近くに置いてサーフィンを楽しみたいけれど、電波を発するスマートキーは今までのように普通のキーボックスに入れると、電波を通してしまいます。

アルミの袋に入れる方法も定着してきましたが、環境によっては電波が漏れてしまうこともあるそうです。2017年のサーフィン中の自動車盗難件数は980件以上という報告もあります。

スマートキーを海に持って入らずに電波を遮断、安全に保管することができれば、安心してサーフィンが楽しめる。

和気産業は南京錠タイプのキーボックスを自社で開発、年間10万個を販売している実績があります。このキーボックスを電波遮断タイプにして、牽引フックなどに引っ掛けておくことができれば、保管問題は解決する。

そんな風に考えたのです。

そこでサーファーさんの声に応えるため、開発に着手。ところが、開発は難航して、実に3年の歳月をかけることになりました。

..シールドボックス 3つの機能..

開発にあたり、必ず実現したいことを3つ決めました。

1．電波遮断

2．操作性

3．防犯性能（頑丈）

順を追って説明していきましょう。

1．電波遮断

アルミの袋からは電波が漏れてしまう。完全電波遮断がミッション！

スマートキーの電波はアルミで遮断できることはわかっていました。なので、当初はアルミの袋に包んでキーボックスに入れれば対策OKだね。そんな風に簡単に考えていたのです。

①アルミ蒸着袋に包んでみる

⇒ 何度かに一度は鍵が開いてしまいます。電波が漏れているようです。

②アルミ蒸着袋を2重にしてみる

⇒ 期待していましたが、何度かすると電波が漏れることがわかりました。

ここまで試して、思っていたよりも難しい課題だと感じ始めました。

アルミの袋に効果がないわけではありません。しかし、スマートキー用のキーボックスとして新たに開発するのであれば、やはり電波は漏れることがないように万全を期したいと考えました。

③キーボックス本体をアルミで作ってみる

⇒私たちはそう考えて試作。それでも、電波は漏れてしまいます。どこだろうか？と調べた結果、ボックスのつなぎ目から漏れているとわかりました。

電波の漏れるところをすべてなくそう！

１．ボックスの開口部には、シールドガスケットを組み込む

シールドガスケットとは、コードに侵入する電波（ノイズ）を遮断するためのもので、さまざまな製品に活用されています。ケースのすき間を埋めるように、これを組み込むことで、電波を遮断することにようやく成功しました。

２．フタの部分にアルミシートを貼る

フタと本体の隙間を埋めるために、アルミシートを貼りました。

３．ボックス内部はアルミ素材を活かし、シールド性能をキープするために塗装を施さない。

塗料は通電するので、シールド性能に影響を与えるのです。

この3つの方法で、電波を遮断することに成功しました。

実験結果は、携帯電話の電波が圏外になるレベルです。

URO電子工業株式会社によるシールド性能の報告書
ここから↓

報告書ここまで↑

２．操作性

ボタン式だから、狭い場所、暗いところでもすばやく確実に使える操作性

アウトドアでの使用を想定しているため、海からあがったサーファーが操作しやすいボタン式の仕組みを開発しました。

一般的なキーボックスは、3桁や4桁の数字をあわせて解錠します。しかし、車の下のほうに設置してあるキーボックスを、覗き見て番号を合わせるのは容易ではありません。

ボタンを押す回数で施錠、解錠ができれば、手元が見えなくても操作できます。

この仕組みを考えるのに3年を要しました。何度も試験を重ねて特許も申請しています。

ツルの部分にも工夫をしました。途中で折れ曲がる構造なので、簡単に取り付け、取り外しができます。

特許の詳細はこちらから

【公開番号】特開2019-100107(P2019-100107A)
【公開日】令和1年6月24日(2019.6.24)
【発明の名称】南京錠および収納容器の施錠装置

３．頑丈なツル

３．防犯性

切断、破壊に強いのは、切断されにくい構造だから

ツルに当たる部分はHardent（ハーデント） と呼ばれる焼入れをした強度のある鉄でできています。防犯性能の高い南京錠と同じ素材です。通常、南京錠を破壊する場合は、ツルの部分をグラインダーで切断します。

＊グラインダー：砥石を回転させることで研磨や切削、研削を行う工具

このキーボックスは牽引フックなどにぶら下げた状態（安定していない）で使うため、切断工具の使用は難しいのです。

電波遮断の効果もあるアルミダイカストは、耐衝撃性にも優れています。

また、操作性向上のために採用したボタン式であることも、解錠番号を盗み見されることがなく、番号破りがしづらくなっています。

あらゆるアウトドア、車の受け渡しでも活用

使用シーンはさまざま。

《マリンスポーツ》

サーフィンなどマリンスポーツではスマートキーを持って水に入ることができません。車に置いていければ壊れることもなく安心です。水辺で遊ぶ時にもオススメです。

《アウトドア》

キャンプやバーベキューの時。ちょっと車にモノを取りに行きたくても、キーを持った人がその場にいなければ帰ってくるまで待つしかありません。キーボックスを使えば、あとは解錠番号をシェアするだけです。

《リレーアタック対策》

家に帰って玄関にキーを置いたら、リレーアタックで車が盗難に遭ってしまった。そんな危険も潜んでいます。家に着いたらキーボックスを持って降りて、玄関で鍵を入れて保管しましょう。

《カーシェア》

職場や家族で車をシェアする時にも重宝します。鍵の受け渡しをしなくても、ボタンの押す回数をお伝えするだけ。安全にキーを共有できます。

一見しただけでは分かりづらい操作方法。だから防犯性能が高いのです。

キーボックスにおなじみの番号がありません。3つのボタンを押す回数で設定する仕組みだから、使い方を知らなければ操作ができないのです。

..使い方..

番号の設定方法

１．左側のリセットボタンを押す

２．ツルを持ち上げて90度回転させる

３．グッとツルを押し込んで、さらに外側へ90度回転させる

４．ボタンを設定したい回数で押す

５．ツルを90度戻して引き上げる

６．引き上げたまま90度戻す

７．ツルを押し込んで固定する

８．リセットボタンを押す　

＊正しく設定できると、動画に入っているような操作音がします。

施錠・解錠方法

１．ボタン式鍵は、押す回数を自分で設定。

２．ボックス内に鍵を入れふたを閉める。

３．ツルの部分を引っ掛けて施錠。車は牽引フックがオススメです。

４．解錠は、ボタンを設定した回数押すだけ。

解錠方法

..仕様..

本体 ：アルミダイカスト

吊り金具：鋼鉄 クロムめっき

キーホルダー付きでも入るボックスの大きさ

..スケジュール..

2020年12月17日（木）開始

2021年2月1日（月） 終了

2021年3月1日（月） 発送開始（早まる場合もあります）

..リターンについて..

超早割り 5,700円（税込） 25％引き 30名

早割り 6,080円（税込） 20％引き 30名

2個セット 11,400円（税込） 25％引き 20名

5個セット 26,600円（税込） 30％引き 20名

正規金額 7,600円（税込） 60名

..Q&A 疑問にお答えします..

Q ：防水加工はされていますか。

A ：特別な防水は施していません。構造上、雨がかかってもボックス内に水がしみこんだりはしません。

Q：ボタン式は初めてなので、使いこなせるか心配です。

A ：施錠、解錠は簡単です。解錠できないというご相談のほとんどは、番号（ボタンを押す回数）設定の時のミスです。事故を防ぐためにも、使用前の番号設定、施錠開錠の練習を必ず行ってください。

Q ：電池切れはおきませんか。

A ：電池は使っていません。

Q ：番号設定の時の注意はありますか。

A ：はい。あります。こちらはご購入いただいた方にのみお教えしております。

Q ：説明書を読むのが苦手です。理解できるでしょうか。

A ：ご購入のお客様には電話、LINEで使い方の説明をさせていただきます。平日9時から17時までです。

..私たちが開発、販売しています..

メディアプロモーション室

マクアケ担当 鈴木加代子

商品企画部

シールドボックス開発者 小宮健

シールドボックスの開発を担当した商品企画部の小宮健は、台湾と中国での商品開発に20年以上携わってきたプロ中のプロ。南京錠は使う場所、目的に応じて様々な種類があります。電波遮断の技術は今まで携わったことがないため、試行錯誤で独自の実験を重ねてまいりました。

和気産業は、年間60万個の南京錠を販売している鍵のプロ

和気産業は1922年（大正11年）大阪で創業いたしました。2022年には創業100周年を迎えます。創業時は鍋や釜といった家庭日用品を扱っていましたが、1970年代（昭和40年代）に当時の和気博史専務（二代目）がカナダのモントリオール博でDIYを知り、これから日本ではDIYの時代が来ると確信。帰国後、DIY業界のパイオニアとして、業界をリードしてまいりました。

1977年（昭和52年）には、日本DIY協会の設立メンバーとして尽力いたしました。

DIYには複数のカテゴリがあります。和気産業が得意としているのは、「防犯」「金物」「補修」と言われる分野です。特に防犯分野の「南京錠」については、台湾の合弁会社を通じて30年以上の自社ブランドを開発してきました。TWE、aiai、AEGIS（アイギス）などオリジナルブランドを数多く作っています。

1983年（昭和58年）DIYショーにて、和気産業ブースの入り口は大きな南京錠のオブジェでした。写真が古く色あせているところに歴史を感じます。

2019年度には約60万個の南京錠やキーボックスを、全国の量販店やネットショップを通じて販売いたしました。そのうち10万個はキーを受け渡しするキーボックスです。キーボックスは南京錠に鍵を保管するボックスが一体化したもので、今回のシールドボックスもその一種です。

..電波の専門メーカーと共同開発..

電波関係の技術は、創業50年以上のTV放送受信共聴機器専門メーカーであるURO電子工業株式会社から指導をいただき、開発後の生産も中国にあるURO電子工業の工場で行っています。

各種伝送機器・制御機器の開発及び製造

URO電子工業株式会社

http://www.uro.co.jp/