「自由に歌える」を当たり前に。

・・歌い手発信、DTM/制作、カラオケアプリ...

電子ピアノを始め、さまざまな楽器が電子化して一般家庭でも音を気にせず練習しやすくなる現在にあって、歌声はサイレント化の「最後の砦」とさえ言えるかもしれません。この難題を解消したのが Voicease（ヴォイシーズ） です。

歌うことは単に気持ちいいばかりか、人の免疫力を上げるという科学論文もあり（参考： ScienceDaily）、厚生労働省も心と体の健康のために歌うことを推奨しています（**）。こんなに素晴らしいことなのに、人が毎日自由に歌える環境はあまりに長いこと失われてきました。

マンションの部屋や夜間に歌おうと思ったら、選択肢はほとんど防音室の設置のみです。しかし、金額、場所、手間が膨大な上、冷暖房やPC持ち込みなどの問題があります。

口をただ覆う形の防音器具類も出まわってはいるものの、音質や呼吸の問題で実際の歌唱やその練習に適したものはありません。

「誰もが自分の声を気持ちよく聞きながら歌うことができ、周りへの迷惑を軽減することができる、そんな解決策があるはずだ」

その信念からVoiceaseの開発はスタートしました。音楽家による着想スケッチから始まり、科学者による検証や設計、試作を繰り返し、ついに使用に耐える「楽器」と言えるものが誕生しました。

「毎日歌うのが当たり前、という世界を作りたい。」その夢からこのプロジェクトはスタートしたのです。

プロジェクト詳細: 音楽家が考えると、ボーカルサイレンサーはこうなる。

私たちは音楽家や工学博士を中心としたチームで、以下の条件にこだわりました。

音楽家が練習や録音に使用できること。

市場にある「声の防音」を謳った道具の最大の問題は「モニタリング」です。音を防いでも自分の歌声がちゃんと聞こえないなら音楽として練習になるはずはありませんし、まして音楽制作ソフトやカラオケアプリの録音にはたえません。

音楽家でも使用できるように、ある程度の音のクオリティで自分の声を聴けたり録音機材に送れることは、必ず成し遂げなくてはならない課題でした。プロが使えてこそ、趣味で歌う方にとっても初めて勧められる「楽器」となります。

そのため、遮音と同時に、1.通気していて呼吸ができること、2.鼻からの音も採ること、3.内部の吸音がプロジェクトの必須課題でした。ただカップの中に歌うような構造では中に空気が溜まってしまい長いフレーズは歌えません。かといってどこかにただ穴をあければ防音はできません。また、声は鼻からも出ているため、口だけを覆う形では正常な歌声にはなりません。これらの課題から、消音機構（マフラー）と大きな歌口を備えたVoiceaseの形状に仕上がりました。

当初、マイクを内蔵する計画がありましたが、マイクの種類や質は用途やレベルによって人それぞれであるため、ユーザーがそれぞれお持ちのマイクを装着できる形となりました（※マイクは別売りになります）。

マイナス20デシベル以上（音圧約10分の1）

*小林 亙（工学博士／大阪大学大学院情報科学研究科 特任研究員）監修

高価な本式の防音室の騒音削減レベルがマイナス30デシベル強で各社競っていることから、この「片手で持てる防音室」では、本式の防音室に準じるマイナス20デシベル超えを目標としました。

マイナス20デシベルといえば音圧にして約10分の1で、東京都環境局の数字によれば、「布団を叩く音」と「温風ヒーター」の騒音の差が約20デシベルです。

騒音計測は機器の置き方や距離などによってかなり恣意的にコントロールが出来てしまうものですので、検証シーンを実際に見せられる形で計測して、マイナス20デシベルを超えることを目指しました。

[自社調べ]

[自社調べ]

（こちらの動画では約-30dbを実現していますが、声と防犯ブザーはもろもろ特性が違うため、遮音効果を-20db以上としています。）

[実際の実験動画]

誰でも入手可能な金額

たくさんのお金があれば防音設備は用意できます。しかし、本製品の目的は、「誰もが」自由に歌えることです。趣味の歌ウマ、学生、バンドマン、合唱団員など、歌う環境が得られなくて毎日歌うことをあきらめている人たちにこそ手の届く金額でなくてはいけません。最安価の簡易防音室が10万円程度で売られている中、性能を確保しながらできるだけ手軽に入手できる製品であることを目指しました（マイクは別売りです）。

片手で持てる重さ

複数曲を歌っても片手で持てる重さであることは、特にアプリでカラオケを楽しむ方などにとっては重要です。遮音性能にはどうしても重さが伴いますが、片手で持てるギリギリの重さまでの軽量化をはかりました。

利用シーン / 利用方法・操作方法

プロ志向（自宅音楽制作、歌ウマ）、カラオケアプリユーザー、バンドシンガー、オンライン会議まで、幅広くご使用になれます。

Voicease はマイクとは別売りです。各シーンに適したマイクについては「マイクなどについて」を参照してください）。

カラオケアプリ、アカペラアプリ、音楽制作アプリと共に

スマホに繋げるマイクを持っていらっしゃるなら、カラオケアプリやアカペラアプリと共に使用できます。

iOS の 無料音楽制作アプリなどと一緒に使うことで、ヘッドフォンから自分の声をモニターすることができます（アプリによって「モニター」を on にするなどの操作が必要です）。

ビデオゲーム機のカラオケソフトとマイクを使用し、テレビのスピーカーやヘッドフォンアウトから声を聞いていただく形もシンプルです。歌の生声がおさえられ、テレビから戻ってくる歌の音量のみで楽しむという形もとれます。

音楽制作に

マイクスタンドにさしてご利用も可能です。動画用などで自宅で音楽制作をなさる方は、ハンドヘルド型（手持ち型）のマイクを使っているなら、Voicease を導入することで防音室なしにも今までより自由に録音ができます。

また、部屋である程度自由に音を出せる場合は、モニタースピーカーから音を出しながらの録音、ということも可能になります（スピーカーからの音がマイクに被りにくくなります）。

※ご注意1: 録音された音は音量が大きめで、低音がやや強調された音質になります。録音物を発表作品に仕上げるにあたってはイコライジングが必要です。参考例などをもとにいじってみてください。

▼Shure KSM8 で Voicease を使用していない場合の音質に近づけるイコライジング例▼

※ご注意2: スタンドに立てていても、歌う際はマイクに手を添えて多少顔に押し付けるようにすることで本来の防音効果を発揮します。

オンライン会議やポッドキャストに

夜のオンライン会議でご家族や隣戸が気になる方も、マイクスタンド（別売）にさす形でご使用いただくことができます。

※ただ、そのような使用方法には少々かさばる大きさですのでご注意ください。

バンド練習に

バンドなどで一発マルチ録音の際などにボーカルの音の分離ができます。

重要：ご確認事項

騒音についての感覚や集合住宅の防音レベルは個々に違っており、Voicease を使用すれば騒音問題がなくなることを保証するものではありません。あくまで正しい使用法をすればマイナス20デシベル以上という防音効果を実現するものであり、株）アリアは、Voicease を使用していても起こる騒音問題に関して一切責任を負いません。

・マイクなどについて

Voicease はマイクに装着するツールです。マイクは付属していません。すでにハンドヘルド（手持ち）型のマイクを使って音楽をなさっている方は、ご自身のマイクと共にご使用ください。

そうでない方は、別にマイクの導入が必要です。

Voicease を使用すると通常より大きい音量でマイクに集音されるため、カラオケアプリでの使用では「ゲインを調整できるマイクやオーディオインターフェースが適しています（そうでない場合、声の大きな人だと音が割れて録音される可能性があります）。

もしマイクのお買い物に不慣れであれば、開発チームからおすすめのマイクについて活動レポートでご紹介いたします。

マイクとのコンビネーションについて、以下のアリアミュージックのページでも順次ご紹介してゆきます。

https://voicease.jp/

※アプリについて

ボーカルトレーニングなどでただ自分の声を聞くためでしたら、最も手軽なのは iPhone の無料アプリ GarageBand とともに使うことです。マイクやインターフェースとヘッドフォン/イヤホンを繋げた状態にしたら Audio Recorder の Studio表示から、右下の「モニタ」の上の「off」を「on」にすると、Garagebandを通して自分の声を聞くことができます。必要に応じて、「Vocal Hall（響き）」の有無をダイヤルで調整できます。GarageBandを使い慣れた方はお気に入りのカラオケや自作曲に録音することもできます。

Androidの方は、Garagebandに準ずるレコーダーアプリをご利用ください。

スマートフォン用のカラオケアプリは、マイクさえ繋げられればどのようなものでも使用できます。例：Pokekara, DAM, Joysound。

仕様

重量 600g （使用時は+マイクの重さ）

全長 390mm

直径 135mm

騒音削減レベル 約マイナス20dB〜28dB

※これらの数字は量産時の材質の変化で変わる可能性があります。（ただし、チームとしては防音効果が上がる方向に変わると予測しています。）

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
プロジェクトに関する情報
・プロジェクトの属性：ODM商品
・実行者によるサポート：製造時の不具合、故障があった場合製品到着後6ヶ月以内 に限り返品交換を承ります。
・プロジェクト実行者（国） ：日本
・ 製造者（国） ：中国（本体）、日本（内部吸音材）
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

発送時期について

7月に量産を開始し、9月から10月に発送予定です。

リターンについて

voiceaseをご覧いただき実際に使ってみたい！という方へ魅力的なリターンをご用意いたしました。

〇【超早割】 20% off

先着60名様限定で、一般販売以降を含めて一番安くご購入いただけます。

〇【早割】 15% off

超早割に間に合わなかった方！こちらも先着60名様でまだまだお安くご購入いただ けるタイミングです。

〇【Makuake割】 10% off

送料込みとなっておりますのでお得にご購入いただけるチャンスです。

〇【セット割】voicease2個・voicease3個

ご家族と、ご友人と、バンド仲間で一緒に使いたい！という方へ。

〇ヴォーカルレッスン付き

家で歌を歌えるのは嬉しいけど、どうやったら歌が上手くなるかわからない、というあなたへ。

発案者である木島タロー氏（国立音楽大学講師）によるヴォーカルレッスンがついたプランです。

〇応援プラン Makuake限定スマホケース

自分では使わないがVoiceaseのプロジェクトをとにかく応援したい！という方へ、製品の代わりにオリジ ナルのスマホケースをお送りします。（ご使用のスマートフォンに対応したケースでお作りいたします）

〇応援プラン voiceaseディスプレイ用特別仕様

Voiceaseのプロジェクトを大きく応援したい！けど、歌わないから製品は必要ないという方へ。

製品本体を銀メッキで施したディスプレイ用voiceaseをお送りいたします。

資金の使い道

皆さんの応援購入から得ます資金は、Voicease の量産体制の確立に使われます。「誰もが自由に歌える」環境の実現のために、ぜひ応援購入でご支援ください!!

実行者紹介

株式会社アリアは音楽家にはおなじみの、貼るところ全てを五線に出来るマスキングテープ「五楽線」の開発販売など、音楽家と音楽家を必要とする人々のための事業を行ってきました。

Voicease プロジェクトチームは、音楽大学の講師、大学院の研究者（工学博士）、特許の専門家、試作専門家などで構成され、「音楽家が実用できる」「誰でも手が届く」ことを目標に製品の開発を進めてきました。

もちろん、コロナ禍の中で音楽の新たなあり方が求められていることも、各メンバーにとって開発の大きなモチベーションとなりました。

プロジェクトリーダー：堀口 直子（株式会社アリア 代表取締役）

発案：木島 タロー（国立音楽大学合唱講師/一般社団法人パワーコーラス協会代表理事）

設計監修：小林 亙（工学博士/大阪大学大学院情報科学研究科 特任研究員）

知財管理：大久保 嘉英（株式会社スマートライズ）

製造：湯淺 悦雄（株式会社E.CUBE）

コーディネーター：大庭 泰三（一般社団法人パワーコーラス協会）

アシスタント：佐藤 繭子（株式会社アリア）

ロゴデザイン：新井 浩（アレクリエイティヴ）