我が国で唯一の有機JAS認証を受けたバラからローズ水、バラ精油を抽出。コスメ、トイレタリー製品はもちろん、生活のあらゆるシーンで役立つ各種のナチュラルオーガニックプロダクトを創り出し、世界に通用する新たなmade in JAPANを育て上げるプロジェクトです。

バラは見て楽しむもの、香りを楽しむものというのが常識。実はバラが観賞用として一般市民に普及したのは、品種交配が進んで四季咲きのバラが誕生した後のことで、まだ150年ほどの歴史となります。食用や薬種、実用品としての歴史の方がその何十倍も永いのです、とご説明すると、目を丸くして驚かれる方が少なくありません。

3,000年以上も前から、バラの花びらを油脂に浸して摂った香油や煮出した水は、火傷や外傷の手当、気付けグスリ、熱射病のクスリ、肌荒れのケアなど様々に使用されて来ました。ローマ帝国盛んなりし頃には、皇帝や貴族の権勢を示すものとして重要視され、特にバラを愛した皇帝ネロは「薔薇の皇帝」と呼ばれ、贅沢を尽くすことを「薔薇に伏す」とも言いました。このように、バラの花びらを食べたり、バラに埋もれたり、バラ風呂に入ったり、贅沢な実用品として愛でられ、生命力を甦らせる神秘の力を宿す花、植物として珍重されていました。

当時の贅沢な宴を想像して描かれた絵画

現在の中近東諸国においても、お客様を歓待する際や、日常生活においても、乾燥したバラから摂ったローズウオーターをサフランティーやミントティーに加えて飲用することが風習として受け継がれています。また、トルコやインドなどでもバラの砂糖漬けやジャムなどは、日常的に保健食として愛用されています。

全身にバラの芳香を放つオイルを塗りこみ、シーザーやアントニウスを誘惑したというクレオパトラの故事にもある通り、バラの香りは媚薬的な効果を持つものとしても有名でした。中世キリスト教はバラの媚薬的効果を嫌って一般信者の栽培を禁じた一方で、修道院の内部では神の神秘に近づくための秘薬として栽培されたという記録があります。

原料生産者履歴、流通追跡可能性（トレーサビリティ）の確立した国産の原料バラを使用したローズ水、ローズエッセンシャルオイルの誕生へ向けて、後押しをお願いします。

私たちは6年以上の年月に渉って、国産のバラの事業化を追求して来ました。これまでも、国産の無農薬特別栽培のバラを原料とするコスメ・トイレタリー製品や食品などの開発を企画し、3年ほど前には試験抽出も実施し、実践的に抽出についてのノウハウもほぼ確立する事が出来ました。

試験抽出時の画像

国内のバラ農家さんが作られたローズジャム、シロップ、ビネガーなどの食品について、より消費者の皆さんの嗜好に合った、食べやすくて、しかも見た目にも美しいものとするために、アドバイスをさせていただき、いくつかのブランド開発もプロデュースして来ました。

そして、ようやく時代が国産のバラ抽出原料を求める時代に！

なぜ私たちがローズ水、ローズオイルにこだわるのかというと、冒頭に挙げたバラの持つ優れた潜在的機能性と同時に、その需要の大きさ、秘められた品質面での懸念にあります。コスメ、トイレタリー製品の成分表示を改めて確認していただくと、実に多くの製品に「バラ水」「ローズウオーター」「バラ抽出エキス」「ローズオイル」が配合されていることが分かります。とくにナチュラルオーガニックコスメの7割にはローズウオーターが水分原料として使用されています。バラの抽出水そのものは、その抗菌力や含まれる芳香成分の生体への効能によって、世界中で広く評価され使用されている工業用原料のひとつなのです。

これまで、化粧品用の原料としてのローズ水、バラ精油は、99.9%をブルガリアおよびフランスからの輸入原料が占めていました。（他にイラン、モロッコ、イギリス、インド、パキスタン、中国などからも少量ですが入っています。）原料としての必要条件を輸入原料が満たしており、しかも価格的にもパフォーマンスの良い価格だったからです。

しかし、実際のところ、原産国を出てからのトレーサビリティは十分であるとは言えないものが多く、数カ国を経由して日本に入って来るまでに、数倍にも量が膨らむということが当たり前の事となっていました。すなわち、今日のナチュラルオーガニックについての消費者の厳しい視点から見た時に、流通過程での希釈やキャリーオーバー成分の非表示など、絶対的に信頼のおけるものかどうか疑わしいものも少なからず存在しているというのが実情でした。

国産の、トレーサビリティの確保されたバラ抽出原料は「夢」ではありません！

ナチュラルオーガニック市場は成長拡大し続けており、今後、国内産の原料で、適正な生産地・流通履歴追跡マネージメントの下生産されるバラ抽出原料を提供する事は、我が国におけるナチュラルオーガニック市場の本格的な成長、拡大を推し進めるためにも欠かせない事業と考えます。

パートナーは国内唯一の有機JAS認証を受けたバラ農園。既に、特許を受けた減圧乾式蒸溜装置（真空に近い状態で加熱するので40℃前後で沸騰状態となり、水を加えないで対象物に含まれている水分を摂る蒸溜装置です）を使用して、バラの花びらに含まれる100%ピュアなローズ水の抽出に成功しています。ただ、日本の薬事法の規定の下ではこのローズ水を化粧水として販売する事は許されていません。しかし、世界のどの国で生産されるローズ水にも負けないクオリティのローズウオーターと言っても過言ではありません。

日本唯一の有機JAS認証バラ農園、オーナーのYさんご夫妻

100％ピュアなバラの花からの抽出水「純露水/100％ピュア」

※写真はイメージです

さて、今回のプロジェクトの主要な目的は、その上をいくスペックのバラ抽出原料を精製すること。化粧品及び医薬部外品原料としてのローズ水、ローズエッセンシャルオイルの抽出です。

来年の春の収穫へ向けて、500本の新たな品種の苗が必要です！

現在日本で化粧品素材として認可を受けているバラの品種は２種類です。新規にこの品種への転換を行う必要があり、この夏中に苗の育種をし、来春の採花へ向けて、数段階の試験栽培と実験抽出による定性試験を実施する必要があります。

また、コストパフォーマンスを考えた時に必要な原料バラの花びらの重量は最低200kgです。この栽培コストはトータルで500万円を超えますが、まずは、500本を超えると想定するバラ苗の購入費用、植付けに際しての肥料関係の購入費として220万円を想定しており、今回その部分のコスト捻出のためのプロジェクトとして提案させていただきます。

５年前には、国内のナチュラルオーガニックマーケットにおいて国産のバラ抽出原料についてのニーズは皆無と言っても良い状況でした。近年、オーガニック認証の内容や、原料のトレーサビリティに対する消費者の意識が高まり、より安全で配慮の行き届いた製品を求める声が大きくなって来たために、国内の化粧品、トイレタリー製品の販売会社もこれらの声を無視できなくなっています。

そして、オリジナルのEcocert認証コスメの誕生にご期待ください！

抽出したバラ水、ローズオイルは、半量は化粧品OEM会社、原料販売会社M社を通じてコスメ、トイレタリー専業会社に原料として販売します。

残った半量は独自に製品化を計画しており。国内のEcocert認証工場での製品化プロセスを経て、独自に複数のチャネルで販売をしていきます。それは、国産のバラ抽出原料を用いて正規に製造される始めてのEcocert認証コスメが誕生する記念すべき転換点となります。これを契機として、国産のバラ原料と様々なオーガニック認証原料とのコラボレーション製品が誕生し、日本における本格的なナチュラルオーガニックの幕開けを告げる事となるでしょう。

＜Ecocert認証について＞

ECOCERT はフランスのトゥールーズを本部とする国際有機認証機関です。1991年に設立以来、現在では世界各地に23の支社を置き、80ヶ国以上にて農産物をはじめ、加工食品、畜産物、化粧品、コットン、その他様々な有機認証を提供しており、Ecocertマークを付与されるということは、世界を代表するナチュラルオーガニック基準をクリアした製品として高く評価されています。

VIVA! ROSE JAPAN プロジェクト。応援よろしくお願いします！

今回このMAKUAKEにおけるクラウドファンディングプロジェクトを通じて、関心を持ち、応援をしていただける皆さんの協力の下に、我が国のナチュラルオーガニックマーケットの本格的な幕開けを象徴するこの流れを、大きな潮流にして行きたいと考えます。支援をいただくことで、あなたも歴史を動かす主役の一人となります。ぜひともご協力お願い致します。