『熟成古酒ルネッサンス』のワクワク感をご自宅で

熟成古酒ルネッサンス（長期熟成酒研究会主催）は、蔵元も参加者も主催者も毎年楽しみにしている、熟成させた日本酒「だけ」を集めた年１回のお祭りです。

残念ながら今年のイベント開催は叶いませんでしたが、「熟成古酒を楽しんでほしい」という思いは変わらず。

そこで、「今年はどんなお酒に出会えるのだろう！」と、参加したことのあるお客さまならお分かりいただけるワクワク感をご自宅で楽しんで＆味わっていただきたく、プロジェクトを立ち上げました。

近年、じわじわと広がっている熟成古酒ブーム。

実は、日本酒以外のお酒好きからも愛され、その存在は日本国内のみならず、海外へも広がりを見せています。

本当に日本酒ですか？

初めて熟成古酒に出会った方が必ずと言っていいほどおっしゃるこの言葉。

それもそのはず。美しい琥珀色やルビー色が目を引き、香りもナッツやバニラ、馥郁とした花の香り、味の複雑さや余韻の長さに驚かれます。

熟成古酒の綺麗な色合いや芳醇な香りと複雑な味わいは、熟成年数を重ねていくことで現れ、お酒の造り方や保管方法によっても変わっていきます。

熟成古酒の貴重性

昨今では日本酒の新しい分野のように思われている熟成古酒ですが、鎌倉時代には既に「高貴なお酒」として語られ、江戸時代までは一般的に楽しまれていました。

しかし明治以降に税制の変更や貯蔵場所、熟成期間が必要なため大量生産には適しにくく、昨今のフレッシュ・ローテションが主流になる中で、熟成古酒はだんだんと姿を消していってしまいました。

時は変わり、少しずつ熟成古酒が人々に認知されるようになりました。その上品な香りと余韻の長さから「酒好きが辿り着く場所」と言われる一方、「お酒は苦手だけど、これなら飲める！」と、若い方（特に女性）を中心に広がりを見せつつあります。

ただ、愛好家が増えることはとても嬉しいことなのですが、長い時間とともに造られるお酒です。需要と供給のバランスを保ちながら存在し続けていく必要があり、これからの課題でもあります。

熟成古酒のパイオニアだからできること

すっかり紹介が遅れてしまいましたが、1986年の発足以降、まだまだ未知の部分が多い熟成古酒の研究と熟成古酒の魅力を伝える活動をしているのが、わたしたち長期熟成酒研究会です。

今年で３５年を迎えました。

研究を重ね、蔵元同士がノウハウを共有し続けた結果、

ー完成度が高く、さまざまな熟成古酒をご紹介することができるー

これが、わたしたちの強みとなっています。

様々なタイプの熟成酒

当研究会では、「丸3年以上蔵元で熟成させた、糖類添加酒を除く清酒」を熟成古酒と呼んでおり、その中で醸造の仕方、貯蔵・熟成の仕方、熟成年数熟成のタイプによって３つに分類することができます。

淡熟（たんじゅく）タイプ 吟醸酒の良さを残しつつ、ほどよい苦味と香りが渾然一体となった、幅のある深い味わいの熟成古酒

中間タイプ 低温熟成から常温熟成へ、濃熟タイプと淡熟タイプの中間の味わいを実現した熟成古酒

濃熟（のうじゅく）タイプ 熟成を重ねるにつれ、照り、色、香り、味が劇的に変化、風格を備えた個性豊かな熟成古酒

自身の好きなタイプの熟成古酒をこの機会にぜひ見つけてください。

とにかく自由に楽しんでほしい！

わたしたちは、みなさまに熟成古酒を楽しんでいただく上で、シーンも飲み方もとにかく自由に楽しんでいただきたいと思っております。

ただ、初めての方もいらっしゃると思いますので、おすすめの楽しみ方を記しておきます。

新しい発見がありましたら、ぜひ教えてくださいね！

ペアリングを楽しむ

熟成古酒の特徴は、お酒だけ飲んでも美味しいですが、食事と合わせることでより一層楽しんでいただくことが出来ます。

１）淡熟〜中熟タイプ

チーズ、お刺身、カルパッチョ、焼き魚など

２）中間タイプ

酢豚、牛しゃぶしゃぶ、干しぶどう、チョコレートなど

３）濃熟タイプ

中華、ステーキ、焼き鳥、揚げ物、チョコレート、ナッツ、ドライフルーツなど

【参考】

温度を変えて楽しむ

決まった飲み方はありませんが、まずは常温でお召し上がりください。

合わせるお料理や季節によっては少し冷やしたり、逆にお燗で楽しむのも◎

楽しめる温度帯が広いのも熟成古酒の特徴です。

時の流れを楽しむ

熟成古酒には、単一のビンテージと複数の年度や造りのお酒をブレンドしたもの（ノンヴィンテージ）があります。

ヴィンテージ入りのお酒は、記念日に当時の思い出を語りながら飲むことができますし、ブレンドのお酒であれば、単一のヴィンテージにはない計算された深い味わいに驚かれることでしょう。

自家熟成を楽しむ

最近、じわじわと人気なのが自宅で熟成させる「自家熟成」。

「セラーで温度管理が必要なんでしょう？」とよく言われますが、基本的に必要ありません。（中には熟成を早めるため、あえて高温になるところに置くというマニアもいますが）押入れやシンク下など、日が当たらないところに置いていただければ問題ありません。

今回は初心者の方でも安心。常温で熟成ができる商品を集めました。

すぐに開けて楽しむもよし、自家熟で自分なりのチューニングをするもよし、楽しみ方は無限大です。

返礼品について

今回は、このプロジェクトのために蔵元社長自ら熟成古酒を選びました！

単一のヴィンテージで魅了する蔵元、素晴らしいブレンドの妙技を見せる蔵元…

そのすべてを味わえます。

今回の６蔵７種のお酒はすべてMakuake限定品です。

1、朝日川 （朝日川酒造株式会社／山形）

秘蔵古酒大吟醸2002

朝日川秘蔵古酒大吟醸は2002年に製造。一升瓶に囲い、山形の冬の寒さと夏の暑さに育まれた一品です。上品で円やかで柔らかな、新しい美味しさを楽しめる長期熟成酒です。

特定名称：大吟醸

原料米：山田錦

精米歩合：35％

内容量：720ml

原材料名：米･米こうじ・醸造アルコール

アルコール分：18％

日本酒度：+5 酸度：1.3

中熟タイプ

２、熟露枯（島崎酒造株式会社／栃木）

３元号（昭和・平成・令和）のスペシャルブレンド大吟醸

島崎酒造の『3元号スペシャルブレンド大吟醸酒 熟露枯（うろこ） 』は、昨年の改元や来年行われる東京オリンピックといった歴史的節目を記念し、昭和、平成それぞれの時代に醸し、洞窟貯蔵庫にて大事に熟成させてきたお酒に、令和初のしぼりたての酒を蔵元自らブレンドした特別記念酒です。

特定名称：大吟醸（原酒）

原料米：山田錦

精米歩合：30〜40％

アルコール：17度

容量：720ml

淡熟タイプ

【味わい、楽しみ方】

華やかさの中に時の深みを感じさせられる、まろやかな味わいを表現した貴賓ある熟成大吟醸酒。

ウナギの蒲焼、すき焼き、生ハムやチーズなど豊かな味わいの食をふくよかな旨みが包み込み、食をひきたてます。１０～15℃位又は40～45℃のお燗もおすすめです。

豊かな香りをお楽しみいただけるワイングラス使用もおすすめです！

3、麒麟（下越酒造株式会社／新潟）

時釀酒 高ね錦 Vintage2001

長期の熟成に耐え、熟成による個性、風格を伴い、旨味を実感できるお酒はどういう品質なのかを研究し開発されたのが、「麒麟 時醸酒(じしょうしゅ＝時が醸す酒の意味）シリーズです。

長期の熟成に必要な酸、それを包み込む甘味とのバランス、熟成を促進し旨味の基となる豊かなアミノ酸を求め、山廃仕込、高麹歩合(＞99％)、活性炭素無使用純米原酒と製法にこだわりました。

出来上がった新酒は素濾過処理後火入れをし、酒蔵内でタンクや1.8ℓ瓶で長期の眠りについており、出荷時に上澄が出荷されます。

ご購入後にご自宅で常温熟成が楽しめる酒でもあります(自家熟適性酒)。

今回の出品酒は従来の兵庫県産“山田錦”又は新潟県産“越淡麗”を使用した時醸酒とは異なり、試験的に新潟県産酒米 “高ね錦” (精米歩合60％)を使用して試醸されたビンテージ2001年の時醸酒です。

通常のお酒の２～3倍の速度で19年熟成した明るい山吹色、香ばしい熟成香に多層に形成された旨味が上品に解き放たれ、スッキリとしたキレの良さも感じられる1本です。まだまだ熟成が進みますよ！

特定名称：純米酒（原酒）

アルコール度：16度

原料米：高ね錦

精米歩合：60%

容量：720ml

濃熟タイプ

５、麗人（麗人酒造株式会社／長野）

麗人 大吟醸1999-2000収穫醸造年度 大古酒

１９９９年の秋に収穫した酒造好適米『山田錦』を39％まで磨き上げ、１９９９年の暮れから２０００年の春にかけて醸した大吟醸酒を、標高770ｍの冷涼な酒蔵内でじっくりと熟成させた大吟醸酒です。

時間だけが醸す事の出来る長い余韻をお楽しみください。

特定名称：大吟醸

原料米：山田錦

精米歩合：39%

原材料：米・米こうじ・醸造アルコール

内容量： 720ml

アルコール度：17度

日本酒度：非公開 酸度：非公開

淡熟タイプ

６、龍力（本田商店／兵庫）

熟成古酒 時遇（ジュクセイコシュ ジグウ）

平成10年醸造分から平成15醸造分までの純米酒3種類を熟練のブレンダーがアッサンブラージュ（ブレンド）しました。味や香りが異なる酒を混ぜ合わせ、対立させたり、補い合わせたりすることで、すばらしい調和が生まれました。単一での熟成では表現できない世界をお楽しみください。

特定名称：特別純米

原料米：雄町

精米歩合：65%

原材料：米・米こうじ

内容量：500ml

アルコール度：13度

日本酒度：-3

中間タイプ

龍力（本田商店／兵庫）

J・SALIQ Limited Edition（ジェイサリック リミテッドエディション）

岡山県赤磐産雄町を使用した特別純米をスペインから仕入れたシェリー樽で飲み頃になるまで熟成させた後、2013年に瓶詰し、その後7年間瓶貯蔵で、さらに熟成させました。そのためオリが生じていますが、これこそが長期に渡る熟成の証拠です。 日本酒とシェリー樽との融合により生まれた、これまでに経験したことのない、エキゾティックでオリエンタルな味わいのお酒です。 通常のJ・SALIQより熟成年数が長く、瓶にも長期熟成の痕跡が見られる128本限定のお酒です。

品目：リキュール

原料米：雄町

精米歩合：65%

原材料：純米酒・シェリー

内容量：375ml

アルコール度：17度

日本酒度：-

７、花垣（株式会社南部酒造場／福井）

貴釀年譜12年貯蔵

仕込み水の代わりに清酒を用いて醸した、時の変化を味覚で楽しむ貴醸酒です。 熟成を経るほどに色は琥珀色、飴色へと変化し、味わいは凝縮された農醇な甘みと酸味がトロリとしたコクの深さとなり、重厚さを増していきます。

日本酒の可能性をさらなる次元へとリードしていくのです。

特定名称：なし（貴醸酒）

原料米：非公開

精米歩合： 非公開

原材料：米・米こうじ

内容量： 720ml

日本酒度：非公開 酸度：非公開

濃熟タイプ

8、全蔵コンプリートセット

今回は、蔵元単体での購入に加え、上記1〜7すべてのお酒が入ったプレミアムセットもご用意しました！ご自宅でプレミアムな熟成古酒ルネッサンスの雰囲気をお楽しみいただけます。

プロジェクトにご協力いただいたお客さま

ここまでご覧いただきありがとうございます。

熟成古酒をご存じなかった方はもちろん、熟成古酒ルネッサンス常連のファンの方にも満足いただけるお酒を厳選しました。

返礼品の発送スケジュールは以下のとおりです。

・2020年6月29日 受付終了後、順次発送いたします。

プロジェクトで得られた資金は…

長期熟成酒研究会の活動費に充てられます。

•蔵元と皆さまをつなぐ今後開催するイベントの資金（熟成古酒ルネッサンス、秋の大試飲会）

•新橋にある熟成古酒処の運営

•熟成古酒の研究・啓蒙活動資金

次回のイベントで…あるいは新橋の熟成古酒処で…

みなさまの「おいしい！」と笑顔に会える日を楽しみにしております‼︎