3つの特徴

1."本当に"小さい

従来20cm前後のお財布をどれだけ小さくできるか、という考え方ではなく、逆に「一番サイズが大きい一万円札の長辺16cmに対して、物理的な限界は何ミリなのか」という考え方から生まれています。

この常識を覆す考え方から生まれた本プロダクトは、なんと一万円札の長辺16cmと比べて、たった3mmか大きくない極限サイズで成り立ち、しかも圧倒的な使いやすさを保持しています。

日本札の大きさが変わらない限り、これが本当に限界のサイズで、長財布の概念さえ変わってくるサイズ感だと、自信を持っています。

皆様の身近にある長財布は、一万円札と比べてどのくらい大きいでしょうか？この機会に確認してみてください。

掟(おきて)破りの製法

デザイン特許(意匠※)を取得する掟破りの製法は、一言でいうと「縫製を捨てる」製法。

この極小サイズの長辺を実現するためには、紙幣収納部を形成する部分に縫製をすることができません。縫製をすると当然に縫製をするための「余裕」が必要になりますので、その分大きくなります。

このお財布は紙幣収納部に縫製をしません。縫製をする代わりに折り込んで、ホックで留めることによって縫製をすることなくスマートなデザインを実現しています。

左側がスタッフが以前に使っていたお財布（長辺20cm程度）、右側が本プロダクト（長辺16.3cm）。4cmも違うと、これほど見た目にも差が出ます。

※意匠登録第1740629号

2.極小でありながら薄くて大容量

ここまでご覧いただくと、ただ小さいことだけにこだわった長財布のように見えてしまうかもしれません。しかしながら、小さいだけでは皆様の財布を探す旅を終わらせることができないことはよくわかっています。

まず、本プロダクトは極小サイズに加えて、薄くて大容量です。
なんと、カード13枚・硬貨30枚・紙幣30枚が入って財布中央部の薄さはたったの約18mm。

一番厚くなる小銭入れの部分でも25mm以下。

なぜ、「小さい・薄い」×「大容量」という矛盾を両立できるのか。その秘密はやはり構造にあります。財布を厚くする要因は、主にカードの重なりと、その仕切りです。

まず、本プロダクトではカードが縦に並び、重なる枚数がたった3枚にしかならないように、設計されています。よくあるお財布は、カードが横に並び、5~6枚が重なりあうような構造ではないでしょうか。

次に、カードを区別する仕切りですが、本プロダクトにはなんと仕切りそのものが存在しません。斜めの切り込みにカードを差し込むことで、カードを独立して収納することができます。よくあるお財布は、カードとカードの間に仕切りが存在しますが、それが財布を厚くしています。

3.圧倒的に使いやすい

やはり最も重要なのは使いやすさです。

Unoシリーズは、カードが独立しているため目当てのカードを一瞬で探して次の一瞬で素早く取り出すことが可能です。

あえて浅く作られた小銭入れは視認性がよく、目当ての硬貨を一瞬で探して、指を奥まで差し込むことなく簡単に取り出すくことが可能です。

立体構造から成る紙幣収納部は、お札のスムーズな出し入れが可能です。

ICカードは独立したカードポケットに入れることで、他のカードと干渉しづらく、改札などもそのまま通過できます。

マルチ収納ポケットには、鍵やAirtagなどを収納できます。常備薬やお守りを入れるにも最適です。

「財布構造の正解」を体験してください

mokuのお財布をご利用中のお客様からのお声の中に「色々なコンパクト財布を試したけど、これが"財布構造の正解"だったんですね」といった内容がしばしばあります。これ以上の褒め言葉は無いように思います。本当に嬉しいです。

「一度使ったら戻れない」というコメントもよくいただきます。ぜひ一度体験していただき、戻れない状態になってください。

使いやすさはお墨付き

本プロダクトは、2023年1月にデビューした「小さく薄い長財布Uno」のバージョンアップモデルとして生まれました。従来モデルである小さく薄い長財布Unoは、デビュー時のクラウドファンディングで430名様から共感（ご購入）をいただき、公式オンラインショップでは平均レビュー4.7/5の高評価をいただいています。

従来モデルからの3つの進化

1.大きさはほぼ変わらず、容量がアップ

無理なく収納できる、推奨容量が大きく変わりました。

従来モデル：
カード7枚、硬貨20枚、紙幣20枚

本モデル：
カード13枚、硬貨25枚、紙幣25枚

しかも、全体のサイズ感は短辺が約2mm大きくなっただけで、ほとんど変わりません。

この容量アップが実現できた秘密は、構造の変化にあります。従来モデルでは、一枚革で作ることにこだわっていましたが、本作ではあえてそのこだわりを捨てました。複数パーツになることで、革の折れ曲がりで起きる膨らみが解消されるなど、収納スペースの効率が上がり、容量を増やすことに成功しました。

従来モデルで最も多くいただいた改善点は、小銭入れの容量UPです。この改善には最も力を入れました。小銭入れを縦方向・横方向ともに拡張することに成功しました。

ファスナーの長さは1.5cm長くなりましたが、それだけ開閉口が大きくなったということでもあります。この差は非常に大きく、実際に使ってみると驚くほど使いやすくなりました。

25枚の小銭を入れた様子を比べると、見た目にも大きな差がつきました。従来モデルはパンパンという印象ですが、本モデルではほとんど膨らみが発生せず、綺麗なフォルムを保っています。

2.縫製面が隠れ、洗練されたデザインに

従来モデルは、本当に無駄がない構造を追求した結果、通常なら隠れるはずの縫製面があえてむき出しでした。そのメリットは、「全体の薄さ」と「材料コストの軽減」という面がある一方で、中にはその見た目が気になるという方もいらっしゃいます。

本作では、1枚の革を縫製面を隠すように付加したことによって、革1枚分の厚みは増しますが、その代わりに縫製面が完全に隠れ、より洗練されたデザインになりました。

3.新たな収納が付加

2でご説明した1枚の革の追加によって副次的に生まれたのが、収納スペースです。レシート・領収書・カードなどを収納できます。お札は千円札までなら入ります。

従来モデルはここに収納はありませんでした。

質感高く地球に優しい「素材」

素材：ブッテーロ

ヌメ革の王様と称されるイタリアンレザー「ブッテーロ」。ステアという成牛のショルダー部分を使用し植物タンニン鞣しで作られています。硬いショルダー部分ということもあり、ハリとコシがあるのが特長です。個体差がありますが、ショルダーに出やすい縞模様が多少出ることがあります。

優れた染色技術によって染色されているので、透き通るような綺麗な色でありながら、ハリのある重厚感が魅力です。

実際にスタッフが8か月ほど使用しているお財布です。徐々に深みが増し、味が出てきています。経年変化も楽しめます。

選ぶことが地球のためになる、持続可能な社会に貢献する素材

本革（動物の皮を使った革）の多くが、畜産などで破棄されるはずの動物の皮を活用しており、そのまま破棄する場合よりも地球に優しいと言われています。

革素材において質感や耐久性を追求しようとすると、化学薬品や添加物などを使うことが多いのが実情です。化学薬品での革の製造や加工では、その工程において環境によくない副産物が発生することがあります。

一方で、植物由来の成分で加工を行う革も存在します。例えば、タンニンと呼ばれるポリフェノールの一種である成分のみを使って加工された革をフルベジタブルタンニン鞣しといい、mokuではそのような革を中心に扱っております。本プロダクトで使われるブッテーロもタンニン鞣し加工で製造されています。

実際の利用シーン

「ポケットに入れて手ぶらでお出掛け」

スタッフが着用するメンズパンツの後ろポケットに入れると、お財布は全く見えなくなりました。薄いのでシルエットも崩れません。

「小さなカバンやレディースポケットにも」

「つい焦るお会計もサクっと」

「ICカードもそのままOK」

※1枚の独立したカードポケットに入れていただくとICがそのままご利用いただけます。

「左利き仕様にも対応」

左手で収納物を出し入れすることを想定し、通常仕様の左右が反転した形となっています。左利きの方はもちろん、「普段は右利きだけど、カードや小銭は左手で扱う」という方にもおすすめです。

リターンについて

＜小さく薄い長財布Uno ver.2＞

カラー名：オリーブ
素材：buttero-olive

カラー名：ブルー
素材：buttero-blue

カラー名：ブラック
素材：buttero-black
※ブラックのみ、金具(ファスナー・ホック)に、真鍮ではなくガンメタブラック（黒ニッケル）を使用しています。

カラー名：バーガンディ（ワイン系）
素材：buttero-burgundy

カラー名：ウィスキー（キャメル系）
素材：buttero-whiskey

カラー名：トープ
素材：buttero-taupe

上記単独のカラー別画像はすべて右利き仕様です。左利き仕様は、以下画像のように左右反転しています。

仕様

商品名：小さく薄い長財布Uno ver.2 Buttero
サイズ：長辺163mm×短辺95mm×薄さ10mm
※薄さ10mmは未収納時の平均値。カード13枚・硬貨30枚・紙幣30枚 収納時の中央部は18mm（最も厚い部分は約25mm）
重量：平均85g（個体差があります）
革：イタリア産牛革 Buttero(ブッテーロ)
金具：真鍮または黒ニッケル
※ブラックについては黒ニッケルを使用しています。
ファスナー：YKKエクセラ
※万が一、素材供給に著しい支障が生じた場合は、同等の品質の素材に変更になる可能性がございます。
生産国：日本
最大容量：カード13枚、硬貨30枚、紙幣35枚
※カードポケットは6個に対して2枚ずつカードを収納した場合に13枚収納可能です。
※サイズ、重量は多少の個体差があります。未収納時のデータです。
※容量は、カードや硬貨の種類、経年によって多少変動します。
保証期間：製品発送後7日間、下記の初期不良保証がされております。
・ご注文内容との差異（商品の違い）。ただし、未使用品に限ります。
・未使用状態での機能的な不具合（革の状態は含まれません）。
・まずは製品の状態を添えて、お問合せください。

保証・修理体制

moku商品は全てフルハンドメイド。自社工房及び国内の提携工房で制作しているので、保証や修理はお任せください。

初期不良保証

初期不良保証がされております。
詳しくはオフィシャルサイトをご確認ください。

修理永年対応

永くご利用いただけるよう、当社が存続する限り永年での修理対応を承っております。
詳しくはオフィシャルサイトをご確認ください。

FAQ

Q：金具の色変更、革の種類の変更、カラー変更など、カスタマイズはできますか？
A：恐れ入りますが、対応しかねます。

Q：お札・小銭の取り出し口の左右反転に対応できますか？（左利きへの対応）
A：対応しております。リターンご選択に、利き手をお選びいただけます。

Q：mokuのロゴ刻印は削除可能ですか？
A：恐れ入りますが、対応しかねます。

Q：領収書は発行できますか？
A：応援購入履歴から発行できます。詳しくはMakuakeのヘルプページをご参照ください。

Q：応援購入のキャンセルは可能ですか？
A：Makuake 利用規約第7条（プロジェクト成立及びキャンセル）3項に基づき、サポーターご自身の都合によるキャンセルは受け付けておりません。恐れ入りますが理由を問わずキャンセルは承ることができませんので、予めご了承ください。

ご不明点等がございましたら事前にお問い合わせください。

スケジュール

2024年9月末：プロジェクト終了予定
2024年11月末：すべてのリターンの発送完了予定
2025年1月：一般販売開始予定

※スケジュールは資材調達状況などにより変更になる場合もございます。

誕生・開発ストーリー

私たちが初めて財布を作ったのは2019年。
キャッシュレス化が進み、コンパクト財布が欲しいと思った私は、通販や百貨店などあらゆる場所を探しましたが、私が欲しい財布は見当たりませんでした。

当時市販されていたコンパクト財布が実現できていた要素は以下でした。
・薄さ
・コンパクトなサイズ感
・機能性

私が今ひとつだと感じ、購入に至らなかった要素は以下でした。
・収納力
・重厚感/丈夫さ
・可愛い("おしゃれ"の意味で)と思わせるデザイン性

一度欲しいと思ったら、諦められない私は、世の中にないのであれば作ればいい！という考えから、デザイナーでありクリエイターである妻に相談しました。

その日から、私と妻は二人で、私が欲しい財布について徹底的に会話をし、試作を繰り返しました。

「こういう作りがいい」という私に対して、「強度が弱くなるから、こうじゃないとダメ」とデザイナー(妻)に一蹴されることもあったし、「ここの素材は絶対にこれがいい」と私が押し通すこともありました。

使う側の視点(私)、作り手の視点(妻)、男女のそれぞれの視点(夫婦)と、いくつかの視点から議論を繰り返したことで、設計について考え抜くことができました。

そうして二人で完成させたのが、初代作品である薄い財布「Ichi」です。

初代Ichiの画像

さらにIchiの改良作として生まれたのが、前回のMakuakeプロジェクトでもお世話になった２つ折り財布である「小さく薄い財布Saku」シリーズです。

mokuの代表作の一つとなったSakuシリーズは、本当にたくさんの方に共感いただき、ご愛用いただいています。Sakuシリーズをはじめ、mokuをご愛用下さっている皆様には、この場をお借りしてお礼申し上げます。

そんな中で、2つ折り財布という構造上、実現することができない「容量」「使いやすさ」を追求したデザイン（設計）の構想が徐々に明確になっていきました。

このUnoシリーズは、大好評をいただいている2つ折り財布Sakuの良さを残しつつ、長財布でしかできない収納力と使いやすさを追求した、mokuの2つ目の代表作です。

実行者紹介

ブランドとしてのミッションは「上質でサステナブルな暮らしを」。

質感高く地球に優しい「素材」×ながく楽しめる「デザイン」
で革小物を製作・販売しています。

夫婦ふたりで始めた小さな工房ですが、現在は腕の良い職人チームで、ひとつひとつ丁寧に手作りしています。

6月でブランド創業5周年を迎えることができました。

mokuの製品をお持ちいただけた際には、大切にお使いいただければ何よりです。

mokuオフィシャルサイト

なお、本プロダクトの実物をご覧いただける場所もいくつかご用意いたします。可能な方はぜひ遊びにきてください。

詳細は以下のショップページからご覧くださいませ。

ショップの詳細

最後に

長文にも関わらず最後までご覧いただき、本当にありがとうございます。
私たちmokuのお財布を使っていただくことで「本望ではなくお財布を探す旅人」を少しでも減らしたい！
そんな想いを胸に、お財布を企画してきました。

応援購入、どうぞよろしくお願い致します。