山、森、滝…。自然がそのままの形で守られている、世界文化遺産の熊野古道。
平成の名水百選にも選ばれた「那智の滝」の水が、緑豊かな土地を潤しています。
古道の入口にある大門坂近くに、南高梅の放置梅林があります。

放置されたままの元梅農家の梅林。10年以上、人工的に介在して育てた梅ではなく、紀州の温暖な気候と「那智の滝」の豊富な水で、のびのびと自由に育った南高梅。誰にも収穫されずにほったらかしだった南高梅は、一口かむと口の中に広がるフルーツのような甘酸っぱさと、熟成ならではのとろけるような果肉のまろやかな口当たり。
そのほったらかし南高梅を格別の【まろやか熟成梅干し】に仕上げました。

のびのびと自由に育ったかわいい梅の実を、見栄えが悪いからと選別したくはありません。
大きさは大小さまざま。ソバカスがあったり、シワが寄ったり。訳アリと呼ばれる姿形をしていますが、まろやかでとっても美味しい梅干しになりました。

塩の使用量を極限まで少なくしている【まろやか熟成梅干し】は、とってもまろやか。そのまま、ほかほかの白飯にのせたり、おにぎりにして味わったりしても美味しさは堪能できますが、さらにオススメしたいのが、普段のメニューにちょい足しして、いつもの味にアレンジを効かせること！
【まろやか熟成梅干し】のまろやかな味は、他の素材のジャマをせず、かといって、梅独特のピリッとした主張も忘れません。

定番の鶏肉の梅しそチーズ巻きを始め、和風のパスタソースに使ったり、タレの隠し味にしたり、和洋中アレンジ次第でいろいろなメニューに使えます！

＊＊青じそ・かつお節添え 梅とじゃこのパスタ＊＊

＊＊梅干しの炊き込みご飯 大葉でさっぱり白ゴマで香りづけ＊＊

＊＊餃子の脂っこさが抜ける！さっぱり梅ダレ＊＊

梅干しを作るにあたり、千葉の南房総で放置梅の再生活動をされている加藤としさん（今年96歳！）ご指導いただきました。
以前、加藤さんは那智勝浦町の放置梅を梅干し・梅酢・梅昆布塩に利用し、Makuake で達成率691％と大成功！ その加藤さんより秘伝のレシピをお教えいただき、地元の方々の好みの味にアレンジを加え、作業をスタートさせました。

＊＊こんなにたくさんの梅の実を収穫！＊＊

＊＊南紀は黒潮の影響を受けて温暖な気候。梅の実は太陽の光をいっぱい吸収＊＊

那智勝浦町にあるこちらの放置梅林は、代々続いていた梅農家。市場でも高評価の南高梅を生業としていましたが、後継者がなく10年以上前に閉業。
そんなことも知らずに、梅の木たちは毎年毎年たくさんの梅の実をつけてくれます。

完熟した美味しそうな梅の実を食べてくれるのは、いまや虫たちだけ。お客さまに喜んでいただいていた、あの美味しい梅の実を土に還すだけでいいのだろうか…。梅の木がかわいそう…。そう思いながらも、高齢であるこの梅林の持ち主の佐藤さんは、たくさん良い梅が実っても、毎年ずっと放置していました。

＊＊放置梅林の持ち主、佐藤さん＊＊

一昨年Makuakeで実施された加藤さんのプロジェクトで、こちらの那智勝浦町のほったらかし南高梅で作った梅干しをいただきました。

この加藤さん秘伝のレシピで漬けられた梅干しは、しょっぱすぎず、甘酸っぱさが口の中を広がり、果肉もやわらかで、とてもまろやかに感じました。
この梅干しはしょっぱさが抑えられている分、いろいろなアレンジの可能性があると思いました。

そこで私たち、ほったらかしファーム再生プロジェクトから、
「このような美味しい梅干しになる梅の実を、ほったらかしておくのはもったいない！ 那智勝浦町の地元の皆さんで力を合わせて、全国の皆さまに、この美味しさを届けてみませんか？」
と提案させていただきました。

もちろん、地元の皆さんにも自分たちの仕事や生活があります。また、那智勝浦町では梅農家を廃業しなくてはならないほど高齢化も進んでいます。
それぞれが無理のない範囲で協力し、ゆっくりと少しずつ作業を進めました。そのような事情もあり、今年は一昨年よりも長い間、熟成期間をおきましたので、さらにまろみが増しています。

那智勝浦町の皆さんはプロの梅干し製造業者ではありませんが、その分、消費者の側に立った視点で考え、まじめにコツコツと一つひとつ心を込めて作っています。

放置梅林ですので、私たちの知る限り農薬や化学肥料を使用して育てた梅ではありません。自然の姿であるがゆえに、梅の実にそばかすが入っているものがあります。味に影響はなく、口に入れても何も問題はありません。
また、サイズも均等でなく大小いろいろ混じっています。

ソバカスがあるから…育ちが小さいから…できあがりの見栄えがよくないから…
味には何ら影響がないのに、かわいい梅の実をそのような理由で除けることはできません。
そのような理由から「訳アリ」とさせていただきました。

和歌山県 東牟婁郡 那智勝浦町。美味しい水、澄んだ空気、四季折々の姿を見せる山々。豊かな自然に囲まれています。

＊＊平成の名水百選にも選ばれた「那智の滝」＊＊

＊＊国の天然記念物に指定された「那智原始林」＊＊

放置梅林は、そんな自然に恵まれた土地、世界文化遺産にも認定されている熊野古道の大門坂入口近くにあります。

出典：国土地理院ウェブサイト（https://maps.gsi.go.jp/vector/#12/33.62603/135.941025/&ls=vstd&disp=1&d=l）地理院地図Vectorを加工して作成。

梅林の前の用水路には、「那智の滝」から水が豊富に流れてきます。

「那智の滝」は、那智原始林を源流とした平成の名水百選にも選ばれている名水。何十年、何百年という間、この梅林は名水に育まれてきました。

「那智の滝」の名水で育った梅の実から作った梅干し。
見栄えは美しくないかもしれませんが、中身はまろやかでいろいろな素材に合う、毎日食べても飽きのこないお味です。

【内容量】
・梅干し約500ｇ
【原材料】
・和歌山県産南高梅、瀬戸内産海水塩、上白糖、穀物酢
※特定原材料７品目の有無について
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特定原材料7品目
なし
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【賞味期限】
すべて製造日より9ヵ月
【容器】
チャック付き保存袋

商品は、梅干しと簡単なレシピメモを付けてお届けします。プロジェクト終了後から順次発送いたします。

「ほったらかしファーム再生プロジェクト委員会」山田と申します。
新しい「町おこし」を提案。地産地消の様に地元の人の力だけで地元に還元「地産地還」を目指し、町を盛り上げるためのお手伝いをしながら、常にいろいろなチャレンジをしています。