虹色に変わるデニム

どこにもないジーンズを目指して

こんにちは、内田縫製と申します！創業1960年代、岡山県津山市にあるジーンズ縫製工場です。

デニム生地 "レインボー" は、今から約4年前「経年変化が楽しみで毎日穿いてしまう」そんなジーンズが作りたくて誕生しました。

本プロジェクトの目的は、4年越しにレインボーを復活させること。そして多くの方々にレインボーの魅力とジーンズを永く穿く「楽しさ」をお伝えすることです！

また、レインボーの魅力と共に、虹色に変わっていく秘密とこの生地をもう一度作りたいと思った理由も合わせてお読み頂けたら幸いです。

デニム生地は、通常インディゴで染められた経糸(たていと)と、染められていない白い緯糸(よこいと)から成ります。経糸はロープ染色という製法でインディゴ染めしますが、この製法は糸の中心まで完全に染まらず、芯部は白く染め残った状態になります。

ジーンズを穿き込むとヒゲやハチノスといったアタリが出るのは、摩擦などによってインディゴが剥がれ、中の白い部分が露出してくるためです。

一方、レインボーの経糸は、白い糸を赤や緑、黄といったカラフルな色で染めた後、その上からもう一度インディゴで染色します。

そのため最初は普通のデニムと全く変わらない見た目。しかし穿き込む事で時間をかけながら鮮やかな虹色が顔を出してくるのです。

UCHIDA HOUSEI が思うジーンズの醍醐味は育てるということです。

そして4年前「経年変化が楽しみで毎日穿いてしまうジーンズ」というコンセプトのもと生まれたのがレインボーでした。

イベントに持っていくと「こんなジーンズは見たことがない！」と大変好評で、初期ロットの約100本が順調に売れていきました。

しかし、追加生産をしようと思っていた矢先の2018年6月、西日本大豪雨が発生。

弊社の製品は岡山県真備町(徳田ソーイング)で裁断をしており、レインボーの生地を含め、保管していた全ての生地が浸水し廃棄処分となってしまいました。

とても、とても悔しかったです。

レインボーは製造工程が特殊なため、当時最低でもジーンズ1000本分以上のロットが必要で、オリジナルブランドを立ち上げて間もなかったこともあり、もう一度生地を作ることが出来ませんでした。

それから４年が経過した2021年9月のこと。1人のお客様からレインボーのリペア依頼がありました。

袋を開けた瞬間、感動しました！！ご購入頂いてから約4年間、毎日穿いていたというジーンズは、私たちが大切にしている『永く穿いて経年変化を楽しむ』という言葉をそのまま表現した様な一本に育っていたのです。

そして、SNSに写真を投稿すると復活を望むたくさんのメッセージを頂き、この生地を必ず復活させようと決意しました。

今回、生地作りをご依頼したのは 株式会社ショーワさんです。ショーワは創業1905年、岡山県倉敷市児島に所在する歴史ある織物メーカーです。

しかし、いざ復活させようとなると様々な問題が浮き彫りになりました。

①②に関しては、本番を想定した染色・抜染試験を繰り返し行い、下染めの染色方法、染料の配合、ロープ染色回数などの最適な条件を発見しました。

③レインボーの美しい色落ちを実現するためには、カラフルな経糸がバランス良く(偏りなく)並ぶことが必要不可欠です。しかし、インディゴ染色をすると下染めの色が何色かわからなくなるため、インディゴ染色前に約2000本ある経糸を全て把握する工程を追加しました。

ご担当頂いた片山さんご協力のもと、問題を一つずつ解決していきました。

また、前作と全く同じものではなく、より鮮やかな色落ちを目指しています。前作は、赤みが少し強めに出る傾向でしたので、今作は赤系の濃さ・割合を見直し、新たに桃、紫を追加しています。

復活させると決めて約半年、ようやくここまできた！という感じです。染色は本番一発勝負。どんな生地が出来上がるのか？どんな色落ちを見せてくれるのか？今からワクワクがとまりません！

今回、2種類のジーンズ(450/452)をご用意しています。

■ 450-RAINBOW：キレイ目に穿ける大人のスリムテーパード

■ 452-RAINBOW：こだわり抜いたヴィンテージストレート

【限定革パッチ！レインボー復活&40周年記念】

ジーンズを応援購入頂いた方には、限定の革パッチを縫い付けます。レインボーの復活と今年で設立から40周年を迎える内田縫製を記念したデザインとなっております！

※プロジェクト終了後の一般販売では、通常の革パッチになります。

【仕様詳細】

450-RAINBOW

昔ながらの仕様を踏襲しつつ、長年培った縫製技術を生かして作り上げた UCHIDA HOUSEI の定番ジーンズです。膝から裾にかけて若干のテーパーを利かしたすっきりとしたシルエットです。

生地はレインボーを使用しますが、仕様は450-STANDARDと同様です。(仕様の詳細はこちら)

178cm/64kg：32インチ着用

<450 サイズ表>

452-RAINBOW

ジーンズマニアも唸る。経年変化を最大限に楽しめるヴィンテージ仕様のジーンズです。シルエットはストレートですが、野暮ったくみえない程よい太さです。

452の縫製糸は綿糸、生地は整理加工を施していない生機(キバタ)を使用します。

生地はレインボー(生機)を使用しますが、仕様は452-STANDARDと同様です。(仕様の詳細はこちら)

178cm/64kg：34インチ着用

<452 サイズ表>

＜着用イメージ＞

158cm：着用サイズ28インチ

168cm：着用サイズ32インチ

169cm/64kg：着用サイズ34インチ

182cm/75kg：着用サイズ34インチ

【サイズ交換承ります】

万が一サイズが合わなかった場合は、サイズ交換を承ります。

※再生産が必要な場合、1、2ヶ月お待ち頂く場合がございますのでご了承ください。

【10年保証：裾直し・リペア】

弊社は縫製工場ですので、裾直し、リペア(お直し)を無償で行います。10年保証と記載していますが、弊社が存続する限りいつでもご対応致します。

※裾直しについて：裾直し後の返品はできません。ご注文時に股下寸法をご記入頂ければ、裾直しをしてお渡しします。ご不安な方は一度着用後、後日裾直しのご依頼をお願い致します。(弊社へ発送する際の送料はお客様ご負担となります)

※リペアについて：可能な限り修繕に努めますが、破損の程度によってはリペアができない場合や、お修理代を頂く事もあるかと思います。ご理解のほどよろしくお願い致します。

100本ほどしか出回っていない初代レインボーを大切に穿いて下さっているお客様にお話を伺いました。皆さんほぼ同時期にご購入されていますが(着用年数約4年)、着用状況によって色の落ち方は様々です。ご参考にしてみて下さい！

①ジーンズ 450-RAINBOW / 452-RAINBOW

内田縫製こだわりのジーンズ(2タイプ)。

②さくらトートバック

本プロジェクトのために新しくデザインしました。

③デニムサコッシュ レインボー

本プロジェクト限定で、レインボーの生地を使用します。(仕様詳細はこちら)

④お礼のビデオメッセージ

感謝の気持ちを込めてお一人おひとりに内田家からビデオメッセージをお送りします。

⑤社長内田政行と盃を交わす会(東京・大阪・津山)

美味しいお酒とお料理を楽しみながら、一緒に語らいましょう！3会場で開催します。

⑥1日ジーンズ縫製体験

ジーンズをご自分の手で作ってみませんか！？ シルエットや糸、リベットなどをご自由にお選び頂き、職人と一緒に世界で一本だけのオリジナルジーンズを完成させましょう！

※その他、ご不明点はお気軽にお問合せ下さいませ！

弊社は、国産ジーンズが日本で初めて作られたとされる1960年代から半世紀以上にわたり、岡山県津山市でジーンズを中心としたデニム製品の縫製を行っています。

近年では国内外の一流ブランドの縫製を数多く手掛け、国内縫製工場が激減した今でも着実に経営を続け、日本の縫製技術を継承しています。

そして、6年前にオリジナルブランド「UCHIDA HOUSEI」を立ち上げました。

国産素材をつかい、昔ながらの丁寧な縫製にこだわる。そしてご購入後もお客様とその大切なジーンズに寄り添っていく。そんな縫製工場ならではの"ものづくり"を行っています。

5月：プロジェクト終了、生地発注

5〜6月：縫製・発送

プロジェクトの進捗状況は、活動レポートまたは弊社のSNSにて報告させて頂きます。

※注文順に発送致します。(サイズの関係で発送が前後する可能性があります)

※懇親会、体験をご購入のお客様は、後日スケジュールの調整を行います。

私たちの想いが詰まった『 レインボー 』がたくさんの方々の目に触れ、ジーンズや日本のものづくりにご興味を持って頂ければ嬉しいです。

これからも「UCHIDA HOUSEI」にしか作れない製品を生み出し続け、出会いをいただいた方には心より喜んでいただくという理念を大切に精進して参ります。

まだまだ大変な状況が続いていますが、皆様の日常に小さな虹がかかる、そんなジーンズになってくれることを願っています。