『幻』の時計

1947年9月まで米軍は、まだ空軍が確立されておらず、陸軍に属する米陸軍航空隊USAAF（United States Army Air Forces）が存在していました。USAAFの航空技術サービス司令部はTYPE A-11に変わる新しいパイロットウォッチの開発を試みました。それが"TYPE A-15 Elapsed Time Watch エラプス タイム"です。この『幻』の時計を忠実にそして使い易く復刻いたしました。

パイロットは航空航法で現在位置を知るために必要なグリニッジ標準時を、秒の単位まで正確に知ることを必要としていました。その為にはTYPE A-11には無い秒針を正確に合わせるハック機能（リュウズを引っ張ると秒針が止まる機能）が求められていたのです。

また、TYPE A-15には、飛行経過時間（Elapsed Time）を表示させることによってより飛行に必要な機能を搭載しました。戦闘機の機能向上により夜間や悪天候でも出航可能になったことから24時間表示と蓄光の必要性が出てきました。それら全ての要件を兼ね備えているのが"TYPE A-15 Elapsed Time Watch エラプス タイム"になります。まさにパイロットの為に作られた時計です。

最大の特徴　アキュムレータ ダイヤル

この時計の最大の特徴は、上下リューズで操作する 2 つの回転する内部ディスク（アキュムレータダイヤル）を備えた機能的な文字盤です。一見クロノグラフに見える上下リュウズは内部ディスクを回転させるものです。上のリュウズは内側の『時』インデックスディスクに連動していて、下のリュウズは外側の『分』ディスクに連動しています。この２つのアキュムレータダイヤルより時間をマーキングする事が可能になり『経過時間』を測定したり。時差のある『２カ国の時刻』をみる事ができます。

「幻」と呼ばれる所以

TYPE A-15 Elapsed Time watchは1944 年から1945 年にかけて、米国本土及びイタリアや中国など、6か国にて実用テストされました。その数500個。1945 年 5 月までにテストは完了し、USAAFは全ての時計を回収しました。その後、量産することはなく世界に500個しかないパイロットウォッチになった事は確かなようです。それはUSAAF 委員会が採択しなかった為という説もありましたが、今ではヨーロッパ、アジア、太平洋での軍事作戦に携わる USAAF パイロットに配布されていた事、USAAF航空技術サービス司令部よりA-11のハックウォッチと同様に配給可能とのアナウンスがあった事より、一度回収したテスト用TYPE A-15は配給されテストに合格したとみる事が有力なようです。いずれにせよTYPE A-15 Elapsed Time watchは性能としても認められた不遇の幻のミリタリーウォッチです。
いずれにせよ、TYPE A-15 apsed Time watchは性能としても認められた不遇の幻のミリタリーウォッチです。

3種類の爆安感謝リターンコース

M.R.M.W.5周年感謝還元イベント

❶本体定価25,000円を爆安価格60%0FF 本体価格9,999円

消費税込み10,999円。限界価格に挑戦の為、専用の紙箱は付属しません。納品用の箱に梱包材で包まれた時計本体 TYPE A-15 Elapsed Time watch（16mm幅布製オリーブカラーストラップ 付）が１本と保証書/マニュアルが入っています。赤字覚悟の還元割引です！！

❷本体定価25,000円を爆安価格56%0FF 本体価格11,000円

消費税込み12,100円。専用の紙箱・時計本体 TYPE A-15 Elapsed Time watch（16mm幅布製オリーブカラーストラップ 付）が１本と保証書/マニュアルが入っています。すみません、箱代というより国内外の輸送費が反映しております。これも赤字覚悟の還元割引です！！

❸ペア２本割 爆安価格60%0FF 本体価格19,998円

消費税込み21,998円。専用の紙箱・時計本体 TYPE A-15 Elapsed Time watch（16mm幅布製オリーブカラーストラップ 付）2本ともう一本ベルトが付いています（合計ベルト３本）。保証書/マニュアルが入っています。赤字覚悟の還元割引です！！

Makuakeで生まれ5年

MakuakeにてM.R.M.W.(MONTRE ROROI MILITARY WATCH)はデビューし、応援購入者様方に育てていただきました。コックピットクロックから始まってM.R.M.W.の企画は14プロジェクト28種類の時計を誕生させていただきました。まだまだ認知度も低い弱小ブランドです。そのような立場ではないのかもしれません。しかし応援購入いただきました皆様に還元したく、今回還元爆割Makukae価格を設定しました。一般小売本体価格（税抜）が¥25,000の所￥9,999！！まさかの60%0FF。もちろんこの価格でもTYPE A-15 Elapsed Time watchの製作にあたり一切の妥協や手抜きもしておりません。

M.R.M.W. Makuakeでの5年
①コックピットクロックELASPED TIME
②40's〜米海軍特殊部隊の名作 ブシップBuships
③アーミーウォッチTYPE A-17a＆Aー11
④ノーズアート時計Betty Boop™とPopeye™Buships
⑤純銀パイロット腕章ベルトになったA-17ヴィンテージウォッチ
⑥ロイアヤルアーミーの名作W-10 & W-10 H.S
⑦腕時計にもなり懐中時計にもなる、米軍名作軍用AN5740を復刻
⑧Buships Hamiltonバージョンが大人の時計として復刻
⑨1930年代クッションウォッチを復刻
⑩1930's 名作を忠実に復刻！　マジェティック　ビックタートル
⑪水没ポインターがBUSHIPS UDT POINTERの文字盤をさらに魅力的に
⑫クッションケースにカルフォニアダイアルはどうですか？
⑬タキシードダイヤルはブルズアイとも呼ばれる人気の文字盤なのです！
⑭ついに名作All in Blackで販売開始ブラックオペレーション（非正式作戦）

60%OFFってどうなの？

はい、赤字覚悟です。物が売れない時代です。それでもなんとかわずか5年でアイテムを増やし、ささやかながらブランドを名乗る事が出来たのもMakuakeにて応援購入いただきました皆様のおかげです、そして弊社商品を一般購入をしていただきました皆様のおかげです。沢山売れなければ赤字です。でもそれはそれで反省点を学ぶ機会です。いずれにせよ、これを機に感謝を伝え、気持ちを初心に戻し飛躍の礎になればとも思っています。

正直、弊社の時計は一般小売価格でも同業者に嫌われるくらいとても安いです。Made in Japanであるもののパーツは海外で製作しているので、円安の影響で定価を今後上げざる得ません。その前に応援いただいた皆様に、還元させていただきたいと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。そしてこれからもよろしくお願いいたします。１年かけて忠実に復刻しています。

もちろんこの価格でもTYPE A-15 Elapsed Time watchの製作にあたり一切の妥協や手抜きもしておりません。

こだわりの復刻

BODY CASE & Glass 本体ケース＆ 風防

可能な限り1944年当時のオリジナルを忠実に復刻しました。近年、当時のベンダーである「ブローバー」も現代風にサイズも10mm程大きくして復刻していますが、このA-15 Elapsed Time watchは、オリジナル同様ステンレス製の小さめサイズ径32.5mmで製作しています。いわゆるボーイズサイズで日本人にはとても良いサイズ感です。もちろん女性の腕にも違和感なくご使用できるサイズです。また風防は緩やかなRのついたカーブミネラルガラスになります。

CROWN リュウズ

当時量産化にも至らなかったモデルにもかかわらず、ブローバー以外もごく僅かですがA-15を復刻しているメーカーがあります、しかしブローバー含め、知る限りA-15のケース最大の特徴であるリュウズの形状が全て単調な円柱型です。弊社A-15はオリジナル同様台形シェイプにて製作しています。この様な些細な違いでもリュウズが３つも付いているA-15ですとかなり違いがでます。このリュウズ部分のシェイプとサイズ製作に1年掛かりました。

左）こだわりのシェイプとサイズのリュウズ　右）円柱タイプ

文字盤

前記の様にTYPE A-11に足りなかった面を改良する為に製作されたTYPE A-15は 12時間表示及び24時間表示部分と針が夜行塗料にて製作されました。その為、現存するオリジナルの文字盤のインデックス部分は黄色、オレンジ、茶色に変色しています。そのヴィンテージ感を敢えて再現させていただきました。弊社独自のヴィンテージ加工や剥離塗装を施しています。但し色目を出す為の加工なので、長時間直射日光に当てての蓄光機能になる上、蓄光効果は低めです。蓄光機能を期待してのご購入はおすすめ致しません。これからの弊社の課題として研究を続けさせていただいております。

針
また針も現存する確認した3種より最もこの文字盤に合うと判断したオリジナル個体より復刻させていただいています。既にある有型を使用する事なく型より起こして製作に至っております。この針で復刻したバージョンは未だ存在しておりません。

参考にしたオリジナルのTYPE A-15Elapsed Timeの針

ベルトは標準で16mm幅布製オリーブカラーストラップが付きます。

布製オリーブカラーストラップ
当時のオリジナルで使われていた布製のストラップを再現いたしました。布製なので色が抜けてきますが、味わいのあるカーキ色に変色します。また糸も経年劣化によりほつれる場合があります事をご承知おきください。手首周り約15.25cm〜19.7cm。

16mm幅のストラップはオプションにて他2種用意させていただきました。

①本革製ブラウンストラップ
米軍でも初期の時計ストラップの多くは革製でした。水に弱く劣化すると剥がれてしまったり切断があった様です。現代では革の精度や可能も変わり時計の定番ですね。今回用意した赤茶色のレーザー製ストラップは、TYPE A-15に落ち着いた雰囲気を与えてくれます。手首周り17.5mm〜24mm。

②ナイロン製グリーンカラーNATOベルト
NATOベルトの名前は1973年英国国防省が開発しNATO（北大西洋条約機構）加盟国メンバーによって承認されていた13桁のNATOストックナンバー（NSN）に由来しています。ナイロン素材を使用しており、軽量で耐久性があり、吸水性が高く湿気を発散する特徴があります。また、特殊な取り付け方をするので、ケースとベルトのつなぎ目であるバネ棒が1つ破損してしまった場合でも、もう一方で支えて落下を防止してくれます。手首周り約15.5mm〜23cm。

アキュムレータダイヤル操作方法

経過時間の測定方法

”分”アキュムレータダイヤルの三角矢印を下のリュウズBを回して分針に合わせます。上のリュウズAを回して”時”ダイヤルの三角矢印インデックスを時針に合わせます。経過時間を計測したい期間の終わりには、時針の反対側にある時間積算計の経過時間、分針の反対側にある分積算計の経過分数を読むだけです。

２カ国時刻の測定方法

自国の時刻は通常通り、内側の文字盤で見ます。ここでは説明しやすいように自国の現時刻を10時とします。-時計の短針が10、長針が12を指している状態-
表示したい２カ国目の時差が＋1時間であれば、リュウズBを回し”時アキュムレータダイヤル”の▼マークをマイナス1時間である9時に合わせます。同様に時差がマイナス5時間であればプラス5時間である3時に▼マークを合わせます。-時計の短針が3長針が12を指している状態-
上記の場合分の時差がないので”分アキュムレータダイヤル”の▼マークは12時にポイントを合わせます。分の時差がある国は上記の同様に分差分をプラスマイナス逆にしてリュウズAを回し”分アキュムレータダイヤル”の▼マークを合わせてください。

機能及び仕様

12時間クォーツ3針ムーブメント：日本製 ・携帯頻度(常温)：平均月差20秒(基準)
使用電池：酸化銀電池 SR626SW ・電池寿命：約3年
風防：ドーム型ミネラルガラス製
時計ケース本体：ステンレスチール時計
ケースサイズ: 横33mm (リュウズ含まず）x 35mm (リュウズ含む）x 縦40mm（ラグ含む） x 厚み11.50mm
防水5ATM(5気圧防水)：日常防水レベルで、深水可能なダイバーウォッチのレベルではありません。
<付属時計ベルト>
16mm幅布製オリーブカラーストラップ :腕首周りサイズ約15.25cm〜19.7cm。
<以下ベルトはオプションにて選択購入＞
16mm幅本革製ブラウンストラップ :腕首周りサイズ約17.5mm〜24mm。
16mm幅ナイロン製グリーンNatoストラップ:腕首周りサイズ約15.5cm〜23cm

・プロダクト実行者（国）：日本
・製造者（国）：日本　株式会社モントルロロイ
・製造者（国）：日本（パーツ制作中国、組立日本）
・国内生産 

1年間のメーカー保証が付きます。※外装＆ストラップは対象になりません。納品時の機会面の不具合に対しての保証となります。取扱説明書をお読みの上、正しくご使用下さいますようお願い申し上げます。

製作会社とM.R.M.W

この時計を製作しているのは私共、株式会社モントルロロイと申します。1893年より創業した『村松時計製作所』のオリジナル時計製作部門として2005年に設立いたしました。以来、時計製作専門会社として企業様、特にアパレル業界及びジュエリー業界様の販売用時計を製作して参りました。”いつの時代も愛される時計”をテーマに『村松時計製作所』オリジナルブランド”PRINCE"と"KEYFORD"時計の復刻を果たしました。Bugle alarm clockビューグルアラームクロックは米国ニューヨーク近代美術館MoMA shopに選ばれ、Grab table watchグラブテーブルウォッチは仏プランタンデパートオスマン本店の150周年アイテムとして採用販売されました。弊社は常々、伝統の”PRINCE"ブランド、クラシックに新しい要素を組み込んだ"KEYFORD"ブランドに加え新たなるマーケットを模索しておりました。5年前”いつの時代も愛される時計”のテーマをブレずに新しく開拓したのが、”ミリタリーウォッチシリーズ”でした。

なぜミリタリーウォッチにこだわるのか

ミルスペック（MIL-SPEC）とは、アメリカ国防総省が制定する軍用規格。性能のみならずデザインに於いても厳しい基準をクリアされている必要があることから、ミリタリーアイテムは普遍的で耐久性・使いやすさを追求した長年使える優れモノです。

軍装備品の中でも、とりわけ時計は任務遂行にあたり重要な支給品でありました。そのため、腕時計技術の発展は戦争と共に大きく飛躍しました。ミリタリーウォッチ製作の目的は明確であり、機能面・デザイン面・技術面に明示性、正確性、耐久性を伴わせる事でした。これは現代に於いても腕時計の目指す処であると言えるでしょう。

ですから、名作と言われる多くのミリタリーウォッチは、機能的で明示性の高く1世紀近く経ったものでも少しも古さの感じない優れたデザインばかりです。

クォーツムーブメントの選択

現時点ではM.R.M.W.の時計はクォーツムーブメントを採用しております。それにはいくつか理由があります。まず、大きな問題としてはサイズと精度の問題です。そしてヴィンテージ時計復刻という立場での価格の問題です。

機械式ムーブメントを使用する場合、小さなものは現存せず、オリジナル時計とはサイズが異なり大きくなってしまいます。 小さな機械式ムーブメントは、弊社では大陸製の精度がいまひとつのものしか確認できていません。

そもそも、ヴィンテージミリタリーウォッチの復刻をはじめたのは、コレクターの方から、オリジナルは格好が良くて使いたいのだけど100年も前の時計は、壊すのが怖くて気軽に毎日は使わないという話を聞いたのがキッカケでした。

時計業界に携わる立場として携帯電話の普及で時計離れが進む中、コレクターの方々の使用率を下げてはいけないと感じました。優れた時計をしている姿を見て時計をしない人々も興味を持つからです。

オリジナルのヴィンテージミリタリーウォッチをお持ちの方へお届けしたいというコンセプトでこの復刻時計を製作いたしました。だからこそ、高品質で忠実に再現する必要がありました。コレクターの方は本物と比較する事が出来るのですから。

オリジナルのヴィンテージ時計はコレクションとして大切に保管してもらい、M.R.M.W.を気軽に毎日使える時計としてご使用いただきたいと製作を始め、今ではビンテージ時計やミリタリーウォッチに興味がなかったビギナーの方々が腕時計をつけるキッカケになっていただければという思いで製作しています。

クォーツ時計なんて。。。
時計に興味があってもクォーツムーブメントに興味のないお客様も多くいらっしゃると思います。もちろん私たちも機械式ムーブメントの素晴らしさを知っています。M.R.M.W.では、精度が高く、オリジナルのサイズを替える必要がなくムーブメントがあり、納得できる価格帯で生産出来れば、将来的には機械式時計の製造も進めていきたいと思っています。

機械式ムーブメントはかつては精密な手作りの尊さを感じるものでした。しかし近年では、トゥールビヨンも含めて機械式ムーブメントはパッケージ セットの一部としてクォーツ時計の組み立てと然程変わらず簡単に取り付けることができます。その機械や設計技術はとても素晴らしいものとは思いますが、時計メーカーの観点から見ると、製造にそれほど時間がかからず、精度もそれほど高くなく、本物のヴィンテージ時計を購入できるほど高価になっていまうのには疑問が残ります。
ヴィンテージの時計というのはやっかいで、言い方を替えれば中古品です。その個体の状況しだいで値段の幅が広いのです。機械式で復刻してオリジナルと変わらぬ値段になる可能性もありました。

最上の喜び
クォーツ時計に興味のなかった多くのお客様がM.R.M.Wを手に取ってクォーツ時計の魅力に気づいたと言っていただける機会が増えてきました。それは弊社にとってとても嬉しい事です。ゼンマイを気にすることなく、毎日簡単に違う時計に着替えることができます。精密な仕事でも使用できる精度です。
軍用時計の優れた点は、読みやすく、強固で正確であることです。クォーツ時計ほど正確な時計は他にありません。

ロッカー程の大きさがあったクォーツムブメントを小さな腕時計に入れ込み、日本が初めて世界に向けて製作したクォーツ腕時計。日本が誇れる技術です。水晶に電気を流すと決まったリズムで振動するメカニズムです。メカニックなイメージがありますが、元々は自然界からのギフトだったのですね。機械式も素晴らしいですがクォーツの良いところも目を向けていただければ嬉しいです。

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