いつまでも感じていたい上品なトリュフの香り。

シフォンケーキとトリュフという一見意外とも思える組み合わせが

生み出す大人の味わい。

1つのケーキにトリュフを丸ごと2つ使用した贅沢さが故に子供には教えられない。

そんな大人だけのスイーツを作りました。

トリュフの香りは「濃厚で上品」や「土や林」とを表現されますが、古くは古代メソポタミアの出土品にも記載があり永く食材として、人間との共存関係の歴史がはじまっているそうです（※1）。

古代ギリシアには、浮気ばかりしている神の神話が言い伝えられており、トリュフは「媚薬」の効能があると言い伝えが存在したり、「快楽を堪能できるエネルギー源」という記したギリシア医学者の書籍残っています（※2）。中世になると「媚薬」として有名になってしまったため、宗教上食べることが禁止されたこと（※2）もあったそうです。

これらの歴史からトリュフは異質な贅沢品として確固たる位置を築いてきました。

「黒いダイヤ」と呼ばれ古代から希少性の高い高級品であったトリュフ。

もしかすると「トリュフの香り」は人間のDNAレベルで体に刻み込まれたもので、実は言葉での説明もしきれない本能的を呼び覚ます食材なのかもしれません。

「ワインとの相性」や「マリアージュ」などの食から受ける感動体験は数多あるにせよ、実際にトリュフを食べた経験が無い方にも新鮮なスイーツ体験になると嬉しく思います。

［参考］

※1：トリュフを巡る歴史 https://www.bestofperigord.com/blank-17

※2：世にも奇妙なる美味「トリュフ」の歴史を紐解く！｜食の起源

https://eat-university.com/magazine/20191115_/

卵だけで膨らました生地がとろけながらしっとり消えていくそんなイメージを感じていただくレシピにしました。

わざとある程度のキメの粗さを持たせながら、なめらかな食感を維持しています。

キメを荒めにすることで、ふわふわした食感を生み出しながらトリュフ香をたっぷりと保持する「香りの気泡」を数多く含ませることが出来ます。

加熱することで「香りの気泡」は膨張します

生地を噛み締めたときに大量の「香りの気泡」が割れ、トリュフの香りが口の中に充満。鼻にに抜けて上品で濃厚な香りが抜ける。

そんな食体験を目指しました。

スイカに塩をかけると甘みが増すように、食材と調味料で味や香りの世界に変化が起こり、より色鮮やかな食体験ができます。

今回のシフォンケーキには微かな甘みを付けています。

プレーンと呼ばれる素材の味だけに若干の香り移しした砂糖を入れることで、よりトリュフの香りを引き立てる効果を狙っています。

トリュフの香りに浸されたシフォンケーキを口の中で咀嚼し、飲み込んだあとにほんのり感じる程度の甘み、トリュフの香りがその上に広がり続ける

そんなイメージを感じる分量の砂糖を含ませています。

ペペロンチーノを作るとき、まずはじめにニンニクをオイルにで炒めます。弱火でじっくり炒めるとニンニクの食欲をそそる香りがオイルと混ざり、パスタ全体に香りが溶け合う、この作業が「香り移し」のひとつです。今回はトリュフと食材（写真は卵（東京都立川市：伊藤養鶏所「たまごころ」）、砂糖、塩）を長時間密閉空間に置くことで「香り移し」を行いました。

お互いの香りを交換し合い、溶け合わせ、すべての使用素材をトリュフの香りにしました。

通常シフォンケーキをオーブンで焼き上げる際、加熱で芳ばしさが先に広がりますが、トリュフシフォンケーキは使用している素材が香りをまとっているため、加熱するとトリュフ香が膨張しオーブン全体に充満します。

これが「香り移し」の効果です。

またこの効果は香りが飛んでなくなってしまうことを限りなく抑え、焼き上げたあとの香りの持続性も高いレベルに引き上げています。

熟成香に満ちたワインと濃厚で上品な黒トリュフの香りは相性抜群です。いくつかおすすめの食べ方をご紹介します。

デザートでも食事でも楽しんでいただきたいと思います。

ワインと是非合せて楽しんでいただきたい！

まずこの商品の香りを試していただき、どのワインにしようかと悩んでいただける

そんなワインが大好きな方におすすめしたい一品ですのでワイン好きのお友達への手土産には最適だと思います。またワイン会などの手土産として数名の愛好家の方々でワイワイと感想を言い合っていただくことが一番嬉しい光景です。

製作者：浜崎 隆（はまざきたかし）

インカメラコンテラッツァ シェフ

シェフを目指しイタリアに渡り、初めて働いたレストランで

白トリュフが入ったビンのフタをシェフが開けて見ろと渡され、開けた瞬間衝撃が走りました。一度嗅いだら忘れられなくなるような、まさに媚薬。

トリュフの香りに完全に魅了されました。

20代前半で受けたその衝撃の体験を忘れることが出来ず、それ以来、トリュフに魅せられ様々なトリュフ料理を食べ歩きました。

衝撃の出会いから数年

とあるレストランで出会ったのがトリュフ入りデザートでした。

経験した事のない味と組み合わせで今でも鮮明に覚えているほど、記憶に残る体験でした。その体験をいつかは自分の手で実現したいと考え、試作を繰り返しました。

時間を見つけて試作を繰り返し十数年。やっと自信を持って食べて頂ける完成度となりました。是非ワインとのマリアージュをお楽しみください。

［経歴］

1968年3月生まれ。神奈川県出身。

1993年株式会社壁の穴入社。

入社2年6ヶ月でブコディムーロ日比谷シャンテ店シェフに抜擢される。

1997年イタリア単身修行

・アモローザ(トスカーナ州シナルンガ)

・アルノルフォ(ミシュラン2つ星：トスカーナ州コッレバルデルサ）

・グアルティエーロマルケージ（イタリアで初の3ツ星：ロンバルディア州エルブスコ）

魚の部門シェフを務める

（上：写真 左グアルティエーロマルケージ氏）

※GUALTIERO MARCHESI（グアルティエーロ・マルケージ）

2015年に行われたミラノ万博ではシェフ・アンバサダーに選ばれる。イタリア料理のキングと呼ばれ、これまでの伝統的な料理を、ワンランク上の洗練されたモダン・イタリアンへと昇華させた。（出典 http://www.wakapedia.it/より）

帰国後、千葉県柏のイタリア料理店でシェフを務める。

2007年立川市でincamera con terazzaオープン（上：写真incamera店内）。

現在、料理教室講師，YouTubeで料理動画配信中

［最後に］

応援資金について

資金が集まりましたら，設備投資，宣伝，食材の費用に充て、新たにおすすめしたい料理の開発に活用させていただきたいと思います。

リスク&チャレンジ

※極稀に食材の調達が出来ないことがございます。天災，災害などによっても左右されます。現在新型ウイルスの件で輸入規制などが掛かる可能性があります。もし食材の調達が困難な状況になった際はサポーター様へお知らせさせていただきたいと思います。

※店舗が万が一閉店した際は、このリターンの使用権利は無効となります。