お財布は大きく分けると、「折財布」「長財布」に分類されます。

携帯性の高い折財布、コンパクトウォレットが台頭する中、長財布に求められるのは

お札が折らずに入る大きさ、収納量の多さ。

コンパクトウォレットだと、収納しきれなかったカードはサブの財布にいれたりカードケースを別に持ったりしないといけません。
それが面倒で、結局長財布に戻る人もちらほら見受けられます。

カードの枚数が多い人は、財布のカードポケットが足りず、空いてるスペースにカードを複数枚重ねて入れるしかなく、財布の中身がゴチャゴチャしてしまい、支払いの時も必要なカードが直ぐに見つからずイライラしがちです。

そこで今回のプロジェクトでは、長財布の【収納量】に焦点をあて、開発をスタートしました。

トラントはフランス語で「Trente」。
数字の「30」を意味します。

このお財布の特徴、カードが30枚収納できるポイントから命名しました。

全てのカードをまとめて持ちたいという人の要望に応える為のお財布です。

数ある財布の形状の中でも容量が多いと言われている「ラウンドファスナー長財布」。
しかし、「お客様の声」を見てみると下記の様な意見が見受けられます。

そこで、今回のお財布は『カード収納の多さ・見やすさ・スマート』。
これらをテーマにデザインを進めました。

革を半分に折り、切り込みを入れた「スリット」でカードを収納します。

スリットの数は片側5箇所すつ全6スペース。
計30枚のカードが、等間隔に綺麗に配列されるカードスリットです。

革に切込みを入れたシンプルな収納方法なので、カードを入れない時にも邪魔になりません。

カードの上半分が見えるので パッと見で選びやすく、カードの種類が一目瞭然で分かります。

「トラント」はAGILITYの人気革小物「カードフォルダー」をベースにデザインしたお財布です。

カードフォルダーのポケットは独自のスリット構造で、半分に折った革に芯材をはさみ、段違いに斜めの切込みを入れた革小物です。

『カードフォルダー』(全19色) /カードの整理はお任せ インナーカードフォルダー
商品ページ : https://www.agility-bag.com/SHOP/0530.html

切込みの絶妙な角度と間隔により、カードが段違いに綺麗に並びます。

通常の財布のカードポケットはポケットごとに革パーツを重ねて作る構造のため、ポケットが増えれば増えるほど、厚みも増していきます。

トラントはカードポケットをスリット構造にすることで、30枚分のポケットをここまでスリムに設置することに成功しました。

手前の「マチ」は低く作ってあります。

これはカードを引き出すときに、「マチ」に接触しないように設定したデザインになります。

ちょっとした工夫ですが、これによりのカードへのアクセスもしやすくなっています。

カード30枚・お札15枚・小銭20枚 程度が収納可能です。

最大量を収納しても、中身のない状態から1cm程度しか厚みが変わらず、変形も見られません。

これだけの量を入れると革がパンパンに張り、余裕がない形に変形しがちです。
一般的な長財布に同じ量を入れてみました。

一般的な長財布は蓋が閉まらず、大きく拡がってしまいます。
ただ、トラントはカードの重なりを上手に抑えているのでしっかり収納可能。

これだけの中身を入れて厚みは3.5ｃｍ程度です。
大容量長財布ですが、一定の厚みをキープします。

『笹マチ』とは、先端に掛けて細くなる「笹の葉」に似てる事からその名がつけられました。

底に向かうにしたがって、マチ幅が小さく細くなっていきます。
笹マチは、中身を入れても厚みが出にくいという特徴があります。

笹マチを4つ繋げた、蛇腹構造のラウンドファスナー財布です。

90°迄、口が大きく拡がり中身が取り出しやすくなっています。

まちが大きく拡がり、中身が取り出しやすい作りです。

お札の収納スペースは片マチを外した、通り抜ける（スルー）デザインになっています。

一般的な長財布は、上からしかお札が取り出せませんが、マチを外す事により横からもお札を取り出す事が出来ます。

これにより、お札の出し入れがスムーズになり、快適な支払いが可能になります。

コインポケットが深ければたくさん入りますが、その分中身が探しづらくなります。

指が奥まで入りづらく、取り出しにくくなってしまう訳です。
そこでコインポケットの高さを調整。

外ファスナーより約3.5cm下に配置して深さを削りました。
最大容量は少し減りましたが、小銭20枚程度なら余裕で収まります。

4層にわかれたスペースには、「スマホ」や「通帳」を収納する事も可能です。
（4.7インチ 138.4mm ×67.3mm×7.3mm / iPhone SEサイズ迄チェック済み）

カードを30枚持ち歩かない時でも、スペースを有効に利用できます。

センターの小銭ポケットを区切りに、右側に「カード」と「お札」を収納。

左のスペースに「スマホ」と「通帳」のように部屋ごとに区切って収納すれば、中身が散らばらず整理整頓にも繋がります。

【栃木レザー / ジーンズ】

程よいオイル艶が抜群の深みを生み出す栃木レザー社が誇るオイルタンニンレザー。
ベジタブルタンニンで鞣した革を、ドラムに入れて染色。
下染めをした後に、表面の染色は職人の手により染色していきます。
特別にブレンドした油脂を加えることで、ヌメ革ならではのコシを残しながら、程よく柔らかく、しっとりとした質感に仕上げています。
工程の最後に仕上げ剤を塗布して吟面をコーティングすることで、色止め効果、傷や汚れからの保護効果を与えています。

名前のとおりジーンズのヒップラベルにも使用されていたりとカジュアルな表情が特徴で、ジーンズのように使用していくごとにどんどんなじんでいき、経年変化を楽しむことができます。

栃木レザーのベジタブルタンニン鞣し（ピット鞣し）とは...約160ものピット槽を持つ栃木レザーの設備は、世界でも随一の規模を誇り、細かく分けられた各ピット槽には、主にブラジル産ミモザのタンニン溶解液が入っています。
淡いタンニン濃度のピット槽から濃厚なピット槽まで、濃度の異なるピット槽へ皮を何度も移動させ、約20日間かけてじっくりと漬け込みます。
栃木レザーの革の品質はまさにここにあります。約20のプロセスを経て、「皮」は「革」へと生まれ変わります。
植物タンニンで鞣された革は「ヌメ革」とよばれ、コシが強く日光や手の油で色や風合いが経年変化します。

キャメル/9105

カーキ/9106

レッド/9107

チョコ9108

ブラック/9109

製品名：トラント
サイズ ：約 W 19.0 × H 10.5 × D 2.5(cm)
重量：約 200(g)
素材 ：牛革（栃木レザー/ジーンズ）
生産国 ：日本
※革により個体差が生じます。

オリジナルボックス
AGILITYオリジナルギフトボックスに入れてお届けします。

2021年 7月 プロジェクト開始 受付スタート

2021年 7月下旬 受注数に応じ革の発注

2021年 8月16日 受付終了 商品の縫製スタート

2021年 9月上旬～ お申込み順にお客様のもとに発送開始

2021年 10月末 全ての発送業務の完了予定

「シンプルでモダンなデザインと、真の使いやすさ」がコンセプト。

東京の下町、日暮里の工房で生みだされるAGILITYは、1998年にブランドをスタートしました。
小さな工房ですが、企画デザインからサンプル、生産、修理までを一貫して行っております。

こちらのトラントは「カードを沢山持ち歩きたい」人の為の長財布です。
多くのカードをどれだけスマートに携帯できるかを考え、デザインしました。

一般的にカードが20枚以上収納できる長財布は、革の重なりやカードの重なりから厚みが3.0cm~になりがちです。

こちらのトラントは中身のない状態で2.5cm、フルにカードを入れても3.5cm程度の厚みです。

いつの間にか増えてしまう、カードの持ち歩きにお困りのあなたに提案します。

長年の使用に耐えられる構造、縫製にこだわり安心してご愛用頂けるものを職人が一針一針、心を込めて作っています。

こちらの動画は日暮里革工房での革職人の仕事風景を撮影した動画です。
是非ご覧下さい。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
私たちはこれまでに、「Makuake」等クラウドファンディングサービスを利用して新商品を公開しております。

まだまだ知名度が低いブランドですが、今回のプロジェクトを通して少しでも多くの人に、AGILITYの想いをお届けできたら幸いです。

一度使ったら手放せない。

そんな愛着の持てる、『ものづくり』を常に目指しています。
応援購入のほどよろしくお願いいたします。