あなたの見ていることは本当ですか？ 錯覚は常に私たちに問いかけてきます。

トランスモティーフの物語は、不思議な錯覚変身立体との出会いから始まりました。

鏡の中で変身する謎の立体モデル。初めて見た時の衝撃は今でも忘れられません。違って見えるのは人の目の「錯覚」で、そう見えるような特別な形状をしている？ いったいどんなカタチなんだ？？？

見る方向で全く異なるカタチに見える「変身立体」は、人工知能の目の研究の中で偶然に見つかったそうです。人間の叡智や想像を超えて、コンピューターの計算じゃないと創れない？益々興味が沸くではありませんか。

そんなスゴイ「変身立体」を発見したのが、錯覚研究の第一人者、明治大学の杉原厚吉先生です。お目にかかって衝撃と感動をお伝えしたところ「研究室や教室から外に出して楽しさや不思議さをもっと知ってもらいたい」という先生の想いを伺いました。そこで「変身立体」を日常で楽しんでいただけるシルバーアクセサリーとしてプロダクト化したのが、トランスモティーフです。

お陰様でマクアケでのトランスモティーフのプロジェクトは第13弾を迎え、変身形状も進化。今回は、３つの物語を背景として、超高難度に「神変身」する３種類の新作デザイン。そして錯覚の楽しさをもっと気軽に（お手頃価格で）体験していただける「変身立体 体験セット」もご用意しました。それでは順にご紹介して参りましょう！

かの文豪は、I love you を「月がきれいですね」と訳したそうです。日本人の美しい感性は自然や宇宙までも繋がっています。

日本最古の物語とも言われる「竹取物語」でも、かぐや姫は男たちを翻弄し、最後は月へ帰って行きます。人の心を揺さぶる月には、今でも不思議な力が溢れています。

トランスモティーフ「月のこころ」はそんなロマンティックな月の物語、月からハートに変身するネックレスです。

見る方向を変えるとカタチが変わります。

三日月は満月に至る成長のカタチ。日没後のわずかな時間だけ西の空に現れるので、見つければ縁起の良い、吉祥のフォルム。しかもそれが、愛や友情、絆を表すハートに変わります。

ネックレスをした時には、振り向くと相手から見えるカタチが変わります。
また、ネックレスを裏返しに着ければ、右向きの有明月に。

裏ハートのカタチは表側とは違う味わい。お好みや気分に合わせて両面楽しめます。

「月のこころ」には、2種類の表面仕上げをご用意しています。ひとつはここまでご紹介してきた、光沢磨き仕上げ。もう一つが、スターダスト仕上げです。

上の写真は、裏面形状の「月のこころ・スターダスト仕上げ」です。
熟練の職人さんがピカピカに手磨きする「光沢磨き仕上げ」に対し、スターダスト仕上げは微細な天然ダイヤモンドをシルバーの表面に高圧噴射する革新技術。鋭いエッジの凹凸が転写され、まるでダイヤを散りばめたようなキラキラの表面になります。

有明月（裏側）。スターダストは光源により、時にマット調でシックな装いに。

振り向けば、アシンメトリー（左右非対象）な裏側のハートに変身します。
そしてもちろん表側も光沢磨き仕上げ同様に変身。

位相的にも異なる形状に変わる「トポロジー錯乱変身」（難解！）する「月のこころ」の神変身をぜひお手もとでご堪能ください。

光沢磨き仕上げは磨かれることで表面が少しとろんとした艶に。スターダストはエッジがシャープに。それぞれが魅力的です。お好みに合わせてお選びいただけます。

厳しい冬の訪れを感じつつも、貧しい人々を救いたいと願う王子像の想いに寄り添う一羽のツバメ。哀しくも温かい気持ちにさせてくれるこの物語を、子どもの頃 寝る前に何度も読んでもらいました。

物語の最後に、凍え死んだツバメと、スクラップにされても最後に残った王子のハートは天に昇ります。

そんなお話からインスパイアされたのが、トランスモティーフ「幸せの王子」です。

ツバメのシルエットから、ハートに変身します。

これまでのトランスモティーフの歴史の中で、おそらく最もドラスティックに変身する、神変身。劇的な形状変身は厚み方向の変位が大きくなってしまう傾向がありますが、予想よりも凹凸は少なく、形状認識もしやすいものとなりました。

対面する相手の見る位置で、形状がガラリと変わります。あまりの違いにビックリして、二度見をしてしまうでしょう。鏡の前に立てば、自分でも変身が確認できます。

「幸せの王子」は「月のこころ」と同様、表・裏両面でお楽しみいただけます。裏面ではツバメは左向きに。

そして裏ハートは、表とは少し違った表情を見せてくれます。下の画像は、裏面側のクローズアップ。スターダスト仕上げは、カフェやホールなど多光源の室内で、特にキラキラと輝きます。

さて、ひとつ残念なお知らせです。「幸せの王子」は非常に複雑な形状変身をするため、光沢磨きのツールを内側の奥まで入れることができず、仕上げはスターダストのみとなります。最後まで職人さんもがんばってくれたのですが、安定した量産品質を保つことが重要と判断いたしました。ご理解いただければ幸いです。

９回裏２アウトからの逆転サヨナラホームラン。危機一髪のその時、敵が実は味方の大どんでん返し。絶体絶命の危機の中、博士は「ひとつだけ方法がある」とつぶやきます。逆転劇はハラハラドキドキの先に、いつも私たちの心をスカッとしてくれる物語のクライマックスです。

トランスモティーフ「逆転の矢印」は見る方向で矢印の向きが180°逆転します。嫌なこと、辛いこと、苦しいことがあっても、振り向けば人生の逆転が待っている！見方を変えればピンチはチャンス！そんな想いを込めました。

一見左と右は何も変わっていない？ いえいえチェーンの吊り環位置に対して、矢印の方向は真逆です。もちろん、環を付け替えている訳ではありません。

下向きの矢印と見せかけて... くるりと振り向けば、

上向きの上昇機運！モチーフが矢印ということで当初は男性向けを想定していましたが、実際に作って見ると何だかとてもカワイイので、性別関係なく楽しんでいただけそうです。

なお「逆転の矢印」は左右対称モデルなので、表裏の形状の違いはありません。

さて、トランスモティーフ初の、直線だけで構成された形状（吊り環を除く）の「逆転の矢印」。簡単そうに見えて、実は製造が非常に難しいのです。

上は「逆転の矢印」を真横から撮った写真。フレームワークが何だか大変なことになっています。これは、矢尻の部分が変身の絶対条件である「1対1対応」ではないから。そのため、矢尻部分は「羽根を折り畳む」ようにして変身します。

これまで複数の形状が重なって1対2対応するものはありましたが、単一形状では初。異端の形状のため、こちらも幸せの王子と同様、磨きツールが入らず、スターダスト仕上げのみとさせていただきます。さらに、ご提供の数量を絞らせていただくことにいたしました。ごめんなさい。

さて、ここまで読んでいただいて、「錯覚に興味はあるけどアクセサリーはつけないなぁ」「シルバーだとそこそこ値段が...」「本当に変身して見えるのかな？」と、躊躇されている方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は気軽にお買い求めいただける「体験セット」もご用意いたしました。

このセットで、まずは錯覚変身立体の楽しさ、不思議さをお手もとでぜひ体験してみてくだい。
・3Dプリンターで出力した、丸-四角変身するパーツの2個セットです。
・映像タイトルでは、左は円柱、右は四角柱に見えますが、実は同じカタチです。
・大きさ：底部直径約32ミリ、高さ約20ミリ／素材：PLA樹脂製
・仕様や色、形状が若干変更になる可能性がございます。鏡は付属しておりません。
価格もお手頃になっておりますので、騙されたと思って（笑）試してみませんか？ 手品の種としても利用できますよ！

（*体験セットのみのご購入は普通郵便での発送となります。ご了承ください。）

3種のネックレスのデザインを並べて大きさを比較しました。単位はmmです。

全てシルバー925（スターリングシルバー）を用い、日本国内で製造しています。コーティングは行っておりません。キャスト成型〜手仕上げ工程のため、わずかな歪みと寸法の個体差があります。

チェーンは、全長50cm、太さ約0.7mmの小豆タイプの日本国内製造 。素材は、シルバー925（スターリングシルバー）製で光沢仕上げ。コーティングは行っておりません。引き輪/ダルマ部分のデザインは上の写真のように、ネックレス全体では下の写真のようになっています。

パッケージは、写真のようなボックス入り。トレーシングペーパーの帯がついています。OPP袋とエアキャップ袋で包み、しっかりと保護した状態でお届けいたします。

トランスモティーフのネックレスは、左右斜め前45°からきれいに変身して見えるように設計されています。しかし、身体に触れている場合は背面形状の凹凸の影響で傾き、やや前寄りや横寄りの視点となる場合があります。詳しくは商品に付属する説明書をご覧ください。

マクアケプロジェクト開催中の特別価格一覧です。

割引率は、予定する一般小売価格からのもので、さらに「送料無料」となりますので、プロジェクト期間中は非常にお得にお買い求めいただけます。

本プロジェクトは、All in タイプです。目標金額の達成に関わらず、サポートを頂いた商品は生産し、発送させていただきます。

・数量確定 ：2024年11月29日（プロジェクト申込終了時）

・生産期間 ：2024年12月〜2025年1月

・梱包・発送 ：2025年2月

※量産時の問題発生、製造繁忙期、その他の理由で発送が遅れる場合がございます。万が一、仕様変更や配送遅れなどが発生する場合は、活動レポートなどですみやかにご報告させていただきます。ご容赦ください。

*シルバーネックレスはヤマト宅急便コンパクト、体験セットのみのご購入は普通郵便での発送となります。

「ご使用上の注意」

・本品は、シルバー925製のアクセサリーです。
・お客様の体質/体調によっては、ご使用の際に肌荒れ、かゆみ、かぶれなどを生じることがあります。皮膚に異常を感じた時は、すぐに使用を中止し、専門医にご相談ください。金属などに対するアレルギー症状のある方や、傷口・皮膚炎などがある場合には使用しないでください。
・本品には尖った部分がございます。運動時やお子さまを抱くなど、事故のおそれがある時は着用しないでください。
・お子さまの手の届かない場所に保管し、誤って飲み込まないようにご注意ください。 万が一飲み込んだ場合は、ただちに医師にご相談ください。
・強い力を加えると変型し、正しい錯覚形状が確認出来なくなります。
・その他の注意点は、商品付属の説明書をお読みください。

「お手入れについて」

・コーティングは行っておりません。銀製品ならではの風合いの変化をお楽しみください。なお、汗や水分がついた場合は早めに柔らかい布で拭き取ってください。
・色の変化や曇りが気になる場合は、市販のシルバーアクセサリー専用洗浄液でのクリーニングをおすすめします。本品は形状が複雑なため、シルバー専用クロスでのお手入れよりも洗浄液のほうが隅々まできれいになります。詳しくは、商品付属の説明書、ならびにお使いの洗浄液の説明書をご参照ください。

「付属のチェーンについて」

・シルバー925（スターリングシルバー）製です。
・全長50cm、直径 約0.7mm、小豆タイプ
・コーティングは行っておりません。シルバー製品のお取扱いやご使用上の注意、クリーニング方法は本体と同様です。
・強い力で引っ張ると、切れてしまいます。アクセサリーとしての目的以外には使わないでください。

「仕様」

・熱溶解積層方式の3Dプリンターで出力された丸四角柱型のパーツ２個セットです。
大きさ：底部直径約32ミリ、高さ約20ミリ／素材：PLA樹脂製
・プリンターによる積層痕やムラがあります。エッジを紙ヤスリなどで軽く磨いただけの仕上げですので、小さなバリや凹凸などがあります。ご了承ください。
・鏡は付属しておりません。
・仕様や色、形状や材質が、同機能を保持した中で変更になる場合があります。

「使用上のご注意」

・玩具ではありません。お子さまの手の届かない場所に保管し、誤って飲み込まないようにご注意ください。 万が一飲み込んだ場合は、ただちに医師にご相談ください。
・絶対に口に入れないでください。
・強い力をかけると壊れます。高温で変型するおそれがあります。

マクアケプロジェクト Series1〜8、10、11と特別編でお届けしたトランスモティーフは、一部を除きマクアケストアで好評販売中です。

マクアケストアでは、オーダーメイド商品を除き、ご入金確定後2営業日以内の発送を心がけております。

「前のデザインもいいな！」「プロジェクトの発送が待ちきれない！」という方は、ぜひストアもご利用ください。

マクアケストアでは「トランスモティーフ」とストア内検索していただければ、販売中の全てのトランスモティーフ商品が表示されます。ぜひお試しください。
https://store.makuake.com/

最後までご覧頂きありがとうございました。おしまいは、本プロジェクトを主催する、isawadesign についてのご紹介です。

isawadesignは、クライアントから受注する通常の企画・デザイン業務に加え、自ら発信していくオリジナル商品の企画・開発にも力を注いでいます。

豆腐ソックリの付箋紙「豆腐一丁」、まるでレタスなメモ「東京書けるレタス」、企業とのコラボ「コンビーフ缶詰ポーチ」「東京のタクシーグッズ」などを、デザインの仲間や販売会社、製造工場、企業の皆さんと一緒になって商品化してきました。

2017年から明治大学の杉原先生とお話する中で、変身立体という理論を研究室や教室から外に出してもっと知ってもらいたいという先生の想いと、私自身が実際に変身立体に触れた時の驚きと感動が原動力となり、「トランスモティーフ」のプロジェクトを進めています。

ご興味がありましたら isawadesign のウェブサイトもご覧いただければ幸いです。

https://isawadesign.tokyo/

上の写真は、私がボーカルをつとめるあそび歌バンド「たんさいぼう」のライブの様子です。ライブは百数十回を超え、子どもたちや親子と一緒に楽しんでいます。

今回のプロジェクトでも、たくさんのみなさんと錯覚変身立体や「トランスモティーフ」の面白さ、不思議さ、素晴らしさを共有できればと想います。
そしてぜひ「応援メッセージ」も一言いただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします！

isawadesign 井澤 正