フィッシュレザーは魚種ごとに違う鱗模様が魅力的で、今回はサケのレザーを使用しています。丈夫なサケのレザーは、細やかな鱗模様が生み出す美しい見た目が魅力的です。もちろん同じサケでも１匹１匹鱗模様は異なっており、一つとして同じものはありません。波の模様を想像させるような鱗模様はまさに自然のデザインであり、フィッシュレザーならではの美しさと言えます。

外側はサケのレザー、内側は牛のヌメ革を使用したオールレザーのウォッチベルトです。シャープで細身のシルエットと、染色せずに仕上げたナチュラルな生成りの色合いが、フォーマルにもカジュアルにも似合う美しさで、腕回りの魅力を引き立ててくれる一品です。シンプルなデザインに仕上げたことでフィッシュレザーの美しい鱗模様が全面に感じられるようになっています。

tototoでは「自然の美」を尊重するデザインを意識して製品づくりを行なっています。

海辺の暮らしの中で見つけた美しい景色から刺激を受け、あえて人工的な配色は行わず植物タンニンの自然な生成り色に仕上げました。波の模様を想像させるような鱗模様はまさにオンリーワンの逸品といえるのではないでしょうか。

本プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。

tototo代表の野口 朋寿と申します。

「ひみ寒ぶり」で有名な富山県氷見市で、廃棄される魚の皮を革「フィッシュレザー」に変え、製品作りを手掛けるブランド「tototo」を運営しており、ブランド名は、「魚々（とと）と一緒に」の意で、「魚と人間が共存し、より豊かな未来を創る」という願いを込めて名付けています。

そんなtototoでは「生命の恵みを無駄にしない持続可能なものづくり」を大切に新しいライフスタイルを提案するブランドとして、このような社会課題に向き合いたいと考えています。

①魚の皮が大量に捨てられている

私たちが普段食べているお魚ですが、想像以上に頭や骨そして「皮」も廃棄されている現状があります。いわゆる魚の「アラ」の部分は、約１割が魚粉として加工され、畑の肥料や動物の飼料として使われていますが、残りの９割はそのまま廃棄されています。私たちは鮮魚店や水産加工会社から皮を回収していますが、毎日数十キロの皮が出てきています。

②革製品を作る為だけに、動物が殺される

一般的な牛革は食肉の副産物ですが、高級レザーのワニ革や、服などに用いられるファー（毛皮）のほとんどは、皮を材料として使う為だけに動物を飼育し作り出されている現状があります。

近年はこういった現状に反対する声も高まってきており、ファッション業界では動物愛護や環境保護などの観点から、爬虫類革や毛皮の廃止を宣言するブランドが増えています。

③革の加工に「化学薬品クロム」を使用する

動物の「皮」を、丈夫でしなやかな「革」へと変化させるには「なめし」と呼ばれる作業を行います。この作業は主に「タンニンなめし」か「クロムなめし」という二通りの方法で行われています。

「タンニンなめし」は、お茶やワインなどに含まれる渋味成分のタンニンを使って皮を丈夫にします。植物由来の成分である為、環境に優しい加工法です。

一方「クロムなめし」は化学薬品のクロムという成分を使う加工法です。安価で加工しやすい事から現在流通する70％の革製品はクロムなめしと言われています。

しかし、このクロムという物質は燃焼時に人体や環境に対して有毒な物質に変化する為、廃棄問題や環境破壊への観点から少しづつ使用する工場も減ってきています。

tototoではフィッシュレザーを作る際も、自然に負荷をかけるべきではないと考え、植物タンニンのみを使用しています。

これまでの多くの革製品は、私たちにとってより安くより良くを追求した結果、環境に対して負荷の大きいもの生み出してきました。もちろんより良い品を安く提供することは間違っていないと思います。しかし様々な物に溢れている今、これまでと同じものづくりを続けるべきではないと感じています。

そしてtototoでは廃棄されている魚の皮をフィッシュレザーとして再利用することが、これからの持続可能なものづくりに繋がっていくと考えています。

廃棄される魚の皮から生まれるフィッシュレザー。そんなフィッシュレザーはまだまだ世の中には浸透していない新しい素材ではないでしょうか。ですが美しい鱗模様が特徴的で、その触り心地などもぜひ多くの方に体感して頂きたいと考えています。

そこでこの度、新しいライフスタイルの提案となるようなウォッチベルトを開発致しました。フィッシュレザーの優しい手触りや、鱗模様の美しさを感じて頂ければ嬉しいです。

ただ、フィッシュレザーと聞くと「生臭さくて、脆いのでは？」と考える方が多いのではないでしょうか。ですが、動物の革と同じように「なめし加工」を施すことによって驚くほど丈夫で生臭さもないレザーへと生まれ変わります。

①魚臭さの除去

魚臭さの原因は、魚の油分が酸化して臭くなってしまうため、最初に１枚１枚皮に残った身をそぎ落とし、その後油分を洗浄して除去しています。とても手間のかかる作業ですが、しっかりと時間をかけて行うことで魚独特の生臭さを無くしています。魚といっても牛革と同じ加工法で製造するため、タンニンやオイルが浸透して新品の状態では一般的なレザーと同じにおいがしますが、使用していくにつれてにおいはほとんど無くなります。

脂身の削ぎ

脱脂中の魚の皮

②丈夫なレザーへの加工

日本では、古来アイヌの人々が鮭皮をブーツに加工していたという資料が残っているほど、実は魚の革は丈夫な素材です。魚の皮は柔らかく脆いイメージがありますが、およそ１ヶ月かけてなめし加工を行うことによって驚くほど丈夫なレザーへと生まれ変わります。

一般的にこのなめし加工は、クロムという化学薬品を使用しますが、tototoでは植物性のタンニンなめしで製作しています。タンニンなめしはクロムなめしよりも時間がかかってしまいますが、繊維がしまって丈夫に加工できる特徴があります。そしてtototoではミモザから抽出されたタンニンパウダーを使用しています。

商品仕様

・外装：サケ革

・内装：牛革

・生産：日本

・サイズ

Mサイズ 140-175mmまでの腕回りに対応

Lサイズ 160-195mmまでの腕回りに対応

ラグサイズはM、Lともに20mm

アップルウォッチに取り付ける場合

Mサイズはアップルウォッチのケースサイズ【38-40mm用】140-175mmまでの腕回りに対応しています。

例 20代女性 165cm 細身 【手首回り140mm】
▶AppleWatchケース：38/40mm ▶サイズ：M

Lサイズはアップルウォッチのケースサイズ【42-44mm用】160-195mmまでの腕回りに対応しています。

40代男性 170cm 普通体型【手首回り170mm】
▶AppleWatchケース：42/44mm ▶サイズ：L

アップルウォッチ以外の腕時計に取り付ける場合

お手持ちのラグ幅(時計のベルト取付幅を)測ります｡

ラグ幅が２０ｍｍでしたら取り付けることが可能です。

Mサイズ、Lサイズともにラグ幅２０ｍｍとなっており、 140-175mmまでの腕回りの方はMサイズ、 160-195mmまでの腕回りの方はLサイズをお選び下さい。

上記写真のような時計ケースの場合、ラグ穴がケースから離れている為ほとんどのベルトが取り付け可能です。

しかしラグの幅や形状によっては取り付けることが出来ない場合があります。

ご質問がございましたらお気軽にお問合せ下さい。

※以下の場合は取り付けることが出来ません。

ラグ幅が２０ｍｍ以外の場合。

ラグ形状が特殊な場合。

永年修理保証について

tototoでは廃棄物削減のために、できる限り長く製品をお使い頂けるよう、製品をお持ちの全ての方を対象に、永年修理・補修対応を行なっております。
修理・補修内容によって無償、有償となっております。

有償の場合
シミ、汚れなどの小さな修理：２０００円〜
レザーの張り替えなど大きな修理：１００００円〜
（修理の度合いによって料金は変動致します。）

修理・補修をご希望の際は一度ご連絡お願い致します。
おおよその修理・補修料金を提示させて頂き、内容にご了承いただけるようでしたら商品を当店にお送り下さい。
可能な限り対応させて頂きますが、破損が酷く修理が不可能な場合もございます。

メンテナンスについて

革は手で触れることによって、手の油分が浸透し自然といい状態に保たれます。
しかし長い間放置したり手で触れない場合は革中の油分が乾燥してくるため、革の表面にかさつきが感じられる際は表面に保革用のオイルを塗ることをお勧め致します。もしメンテナンスについてご質問等ありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

返品・交換について

商品到着後、不良品やご注文と異なる商品が届いた場合は返品または交換させて頂きます。
その際は必ず一度ご連絡ください。
* フィッシュレザーは自然素材のため個体差があります。掲載写真は一例です。
ご了承ください。

返品される場合以下の点にご注意ください。
- 返品の際は必ず当店までご連絡ください。
- 必ず１４日以内にご連絡をお願いします。
- 商品お及び添付物・付属品はお届けした状態に戻し、商品と一緒にご返送ください。
- 当店へ返品して頂く際、手続きが完了するまで「送り状の控え」は保管して頂きますよう、お願い致します。

ただし以下の場合は返品をお受けすることができません。
- サイズ違いイメージ違いなどお客様の都合によるもの
- 使用済みの製品
- 商品の到着から14日以上経過したもの
- 事前に返品についてご連絡をされず返送された場合

梱包について

tototoの製品は１点ずつ、調湿性の優れた国産桐箱に納めてお送りしています。

6/21~ プロジェクトスタート

7/30プロジェクト終了

7/31~ リターン商品製造開始

11月よりサポーター順にリターン製品お届け開始

12月リターン発送終了 販売開始

本プロジェクト実行者の野口 朋寿（のぐち ともひさ）と申します！ もともと小さい頃からものを作ることが好きで、生まれ育った香川県高松市の工芸高校から富山大学に進学し、漆工芸を専攻していました。
卒業研究で趣味の革細工を漆と組み合わせてみようと試行錯誤していた中、革そのものを自分で作ってみようと考えて、鶏の皮を試そうとスーパーに買いに行った際、隣の魚売り場にあったスズキも買ってみたのがフィッシュレザーを作り始めるきっかけです。

当初は魚の脂や臭いに悩まされながら失敗の連続でしたが、氷見市で地元で捕れた魚の皮を使ってサンダルを作るというプロジェクトに出会い参加し、地域の多くの人の協力を得ながら試行錯誤を重ね、魚の皮のなめし技術を体得し、丈夫でしなやかな「フィッシュレザー」が作れるようになりました。
その後は、氷見市地域おこし協力隊として、地域おこしの仕事に携わりながら、フィッシュレザーを新たな地域資源、そして地球にやさしいものづくりがしたいと考え2020年4月にフィッシュレザーの革製品ブランドをスタートさせました。

しかしスタートした直後、コロナ禍により予定していたイベントや展示会が中止になり思うように活動出来ず、試行錯誤する日々が続きました。
そんな中でも、興味も待った方がわざわざ訪ねて来て頂いたり、製品を購入して頂いた方がSNSで発信して下さったりと、多くの方の力でこれまで少しづつ前進することができています。

フィッシュレザーはまだまだ世の中には浸透していない、新しい素材だと思います。ですが美しい鱗模様が特徴的で、その触り心地などもぜひ多くの方に体感して頂ければと思っております！

どうぞよろしくお願いいたします！