土佐ぬたとは、にんにくの葉と酢、味噌などを擦って混ぜ合わせた高知の伝統調味料です。緑色のソースのインパクトと、にんにくの香りで、県外の方は大変驚かれます。

緑のソース「土佐ぬた」を脂の乗った寒ブリにたっぷりつけて、さっぱりと食べる。これが高知流の寒ブリの食べ方です。

さっぱりとした中ににんにくの香りが口の中に広がり、脂のある食材であってもむつこくなくいくらでも食べられる、高知の食通の間では人気の定番調味料です。

元々この土佐ぬたは各家庭で作るものだったのですが、最近ではその機会もなくなり、チェーンの居酒屋では出されることもないため、若い世代には馴染みのないものになっております。

最近、テレビ番組などでプチバズりしておりますが、一時のブームで終わるのではなく高知の文化として老若男女問わず、日々楽しんでもらいたいと思っています。

そんな折、お世話になっているお味噌屋さんから「高知ですごいにんにくを作っている人がいる」と聞き、紹介していただいたのが400年続く農家の後を継いだ濱田さん。

先にお伝えしておくと、実は、にんにくはそのほとんどが、コストや手間等の問題から、海外から輸入した種芋を国内で植えて育てて収穫しています。

しかし濱田さんの作るにんにくは、種芋を海外から輸入するのではなく、代々濱田さんの畑で育てたにんにくの種芋を継いで、継いで、50年以上継いで育てている、手間暇とノウハウが詰まった純高知産のにんにくです。他のにんにくよりも香りがより強く、辛み、甘みが感じられる、まさに高知という風土、食文化にぴったりのにんにくなんです。

そんなこだわり抜いた他にはないにんにくの葉っぱを使って作る土佐ぬた。ぜひみなさんに味わってもらいたいと思います。

土佐ぬたは、にんにくの葉っぱ、味噌、酢、砂糖、のみを使ったシンプルな調味料。だからこそ素材のパワーがストレートに伝わってきます。

濱田さんのにんにく葉、だるま味噌さん厳選の味噌、静置発酵を行い半年以上かけて作ったコクとまろやかさが引き立つ酢、こういったこだわりの素材を使い、上町池澤本店が昔から守っている秘伝のレシピで作ります。

●名称：みそ加工品

●原材料名：米みそ（大豆を含む、国内製造）、にんにく葉、米酢、砂糖

●内容量：100グラム ●保存方法：要冷凍

※特定原材料７品目のうち大豆を含む

魚と合わせますか、肉と合わせますか？

今回は高知の寒ブリとペアリングするセットをご用意していますが、白身魚などの淡泊な魚や、これが意外にも、ローストビーフなんかにも合うんです。