地元での食べ方も美味しい食べ方だと気づきました

「とろろ蕎麦」ってどれもそんなに変りないでしょう？と思われがちですが。

<とろろ汁の作り方>で検索してみると、ほとんどのレシピが長芋や大和芋を使い、味付けは醤油や白だしを使うというもの。

しかし、その中で「静岡風」と書かれたレシピは、主に自然薯を使い味噌で味付けしたとろろ汁を紹介しています。

静岡では地域によって多少違いはありますが、出汁をかつおやサバで取って味噌汁を作り、それを少しずつ擦ったとろろに加えていくという作り方をします。

それをご飯にかけて頂きます！━━となるのですが。

「これがとろろ汁の一番美味しい食べ方だ」と教えられてきた店主は、ずっと茹でた蕎麦にかけて食べていました。ある日周りの人たちに聞いてみると、そんな風にとろろ汁を食べている家はあまり無いことが判明。これがプロジェクトの始まりでした。

「汁なしとろろ蕎麦」※写真はイメージです。

もともととろろ汁は屋台で食べる、江戸時代のいわゆるファーストフード。
しかし現在では自然薯が高価なこともあり、気軽に食べられる料理とは言えません。

何とか美味しいとろろ汁を手軽に食べていただきたい。

このご時世、遠方から食べに来ていただくことも難しいならば、お手元にお届けする事を考え冷凍とろろ汁という形になりました。

主役の「とろろ汁」の美味しさをがっつりと味わっていただける「汁なしとろろ蕎麦」のこだわりをご紹介します！

癖のない“かつお節”をたっぷり使った出汁

まずは味の決め手の出汁。生のサバの切り身を使う場合もありますが、味の好みと青魚ということもあり、手軽ではないため癖のないかつお節をたっぷりと使用。
お隣の焼津市はかつお節メーカーが多数ある産地なので、安くて美味しいかつお節が入手できます。

かつお節を贅沢に使用しています。この香りをお届けできないのが残念です・・・。

解凍しても美味しく食べれる「とろろ汁」に！

自然薯のとろろ汁と言えば、滋養強壮。夏バテの胃にも優しい食べ物ですが、実は秋から冬が旬なのです。天然物はそれこそ貴重で高価。作り(栽培された芋のこと)でもそれなりのお値段です。

しかも自然薯のとろろは冷凍すると繊維が崩れてしまい、解凍した時に粘り気がない状態になってしまうのが難点でした。なので自然薯１００%に拘らずに配合を考え、自然薯の風味を感じられつつも解凍した時に水っぽくならずに粘り気のあるとろろ汁に仕上がるように工夫をして、ようやく今の形に出来上がりました。

味付けは自然薯の風味と色を損なわないような味噌を選びました。とろろ屋さんでも味噌を変えるとお店の味が変わってしまうので、ずっと同じ味噌を使用しています。

たっぷりの鰹節からとった「出汁」とバランスを考えた「合わせ味噌」を使ってとろろに味付けしています。

何度も試食を重ねた結果、この味噌にたどり着きました。

味噌汁を少しずつ、よく摺ったとろろに加えていきます。

本格的なのに、電子レンジで温めるだけの「蕎麦」

蕎麦は茹でたてが美味しいに決まっています。
当初はとろろ汁だけを販売し、ご家庭でそれぞれ蕎麦を茹でて用意していただく案もありましたが、それでは手軽に食べられるというコンセプトから外れているため、とろろ汁と蕎麦を冷凍し、それぞれ解凍して盛り付けていただく方法にしました。

ただ、この「手軽に食べられる蕎麦」が難問でした。

様々な種類の蕎麦を色んな方法で調理、冷凍、解凍。そして試食の繰り返し。蕎麦の専門店を目指しているわけではないので、高価な蕎麦ではなく最終的に食べる段階で美味しく味わえる麺にこだわりました。電子レンジで温めるだけという手軽さが売りです。

色々な蕎麦を試しました。内容量や真空パックする時間までこだわりました。

味が整ったとろろを袋に入れ一度冷凍してから、真空パックにします。

真空パックにした冷凍とろろが完成です！

何故「汁なしとろろ蕎麦」だといいの？

冒頭の疑問に戻ります。
「とろろ蕎麦」ってどれもそんなに変りないでしょう？
一般的には、暖かいそばつゆに蕎麦を入れ、その上にとろろをトッピングします。
この「汁なしとろろ蕎麦」はとろろ汁を蕎麦にかけるのみ。
静岡のとろろ汁は味噌汁で伸ばしているため、そこに醤油ベースのそばつゆをかけるととろろ汁の風味が薄くなってしまいます。しかも塩分が余分になります。
汁なしの麺が最近流行っているのはそんな理由かもしれません。
暖かい蕎麦を食べるのではなく、あくまでも主役はとろろ汁で、がっつり味わえるのが「汁なしとろろ蕎麦」の醍醐味なのです。

お召し上がり方

とろろ汁は電子レンジ600Wで1分加熱(とろろは加熱しすぎると固まるので注意)
蕎麦は電子レンジ600Wで1分５０秒加熱。
又は冷蔵庫内で自然解凍(再冷凍はしないで下さい)

あくまでも目安ですが、加熱しすぎないようにお願いいたします。

解凍した蕎麦の上にとろろを掛け、ネギ、きざみのりなどお好みの薬味をのせ、
とろろ汁が蕎麦に絡まるようによくかき混ぜてからお召し上がり下さい。

リターンについて

今回は丸子の味をご堪能いただける以下のセットをご用意いたしました。

○冷凍汁なしとろろ蕎麦セット
○冷凍汁なしとろろ蕎麦+丸子の老舗 しらい酒店オリジナル静岡の地酒飲み比べセット
○冷凍汁なしとろろ蕎麦＋丸子の老舗 しらい酒店オリジナル酒「鞠子の宿」＋梅干し「赤梅物語」セット

冷凍庫にストックしておけば、いつでも出来立てのとろろ蕎麦がすぐに食べられます。全国でも珍しい味噌仕立てのとろろ汁。静岡の懐かしい味をお届けします。
消化が良く栄養のあるとろろは、受験生の夜食にぴったり！
そばつゆが無い分塩分を抑えられるので、健康に気を付けている方に！
飲んだ後のシメに、胃に優しいとろろ蕎麦はいかがですか？

商品詳細

★汁なしとろろ蕎麦★
とろろ(冷凍)とゆで蕎麦(冷凍)のセットです。
静岡県本山産の自然薯を使用し、だし汁と米味噌で地域の昔ながらの味を再現しています。ぜひご賞味ください。

＜とろろ(冷凍) ＞
内容量：110g
原材料：自然薯(静岡県本山産)・大和芋・出し汁(かつおぶし)・米味噌

＜ゆで蕎麦(冷凍)＞
内容量：130g
原材料：小麦粉・蕎麦粉・食塩 特定原材料７品目のうち小麦、そばを含む

保存方法：-18℃以下で保存
賞味期限：製造日より約60日 解凍後はすぐにお召し上がり下さい。

★しらい酒店オリジナル静岡の地酒飲み比べセット★
美味しい静岡県内の地酒を飲み比べできるように「純米酒」を詰め合わせました。
優しい味わいの静岡の地酒をお楽しみ下さい。

内容量：300ml×4本入り
「喜平 静岡蔵」純米酒 300ml （静岡平喜酒造㈱ ）
「若竹」 純米酒 300ml （㈱大村屋酒造場）
「千寿 白拍子」純米酒 300ml （千寿酒造㈱）
「鞠子の宿」特別純米酒 300ml （駿河酒造場㈱ ）

※状況により商品内容が変更になる場合がございます。ご了承下さい。

★しらい酒店オリジナル酒「鞠子の宿(まりこのしゅく)」特別純米酒★
当店には約400年前より使用している井戸があり、この井戸水がお茶などの飲料に向いている良い水質ということで「オリジナルのお酒を造ってみよう」と11年前に誕生しました。
静岡県産酒米、静岡酵母、そして丸子の名水と、オール静岡のこれぞまさに地酒。
料理の邪魔をしないので食中酒に最適です。ぜひとろろ蕎麦のお供に！
静岡市のふるさと納税のお礼品にも選ばれています。

内容量：300ml×2本
原材料：米(国産米)・米麹(国産米)
酒質：静岡県産酒米「誉富士」使用 精米歩合60％ 日本酒度＋3 酸度1.3
保存方法：冷暗所にて保存 開栓後は要冷蔵
製造者：駿河酒造場㈱

★「大きな赤梅物語」（手作り梅干し）★
丸子に昔から伝えられている製法で漬けた完全手作りの梅干し。
耕作放置されている梅林が多数あり、もったいない精神で梅の実を収穫したのがきっかけで６年前から始めた梅干し作り。
昔ながらの酸っぱくてしょっぱいなつかしい味が好評です。
ねり梅にしてからとろろ蕎麦にトッピングすると、彩もよくてさっぱりとした味わいになります。梅干し好きな方におススメです。

内容量：350g
原材料：梅（静岡県産）・赤紫蘇（静岡県産）・塩
保存方法：常温保存
賞味期限：長期保存可能ですが、製造より約１年間

しらい酒店特製の昔ながらの梅干し。※パッケージは異なります。

商品のポイント

★「とろろ汁」は汁物のカテゴリーなので蕎麦にそのまま掛けてもOKなんです。
（日経新聞日曜版の全国の名物汁ものランキングに掲載されていました）

★蕎麦とセットの冷凍品なら「とろろ汁」を手軽にいつでも食べられる。

★丸子で昔から家庭で食べられている味噌味の「とろろ汁」をお届けしたい。

スケジュール

プロジェクトの実施期間：12月7日から1月30日（54日間)
商品を届ける予定または目安：2022年２月下旬より順次お届け

資金の使い道

●冷凍「汁なしとろろ蕎麦」の開発費用 原材料費 送料
●パッケージなどの製作費用
●販路開拓に向けての広告宣伝費用

実行者紹介

(有)しらい酒店代表者 白井照之

静岡市駿河区丸子で生まれ育ちました。現在の家業の酒屋は明治時代後期より創業しており、私で4代目で110年以上続いております。

先祖は江戸時代に三河国(現在の愛知県高浜市)から駿府城築城の為に移住してきた瓦職人で、丸子の地に移り住んでからは宿場町ということもあり旅籠を営み、明治時代になってからは質屋、その後酒屋と約100年ごとに商売を替えております。

時代の流れの中で、酒屋の存在自体が淘汰されて行き、さらにここ2年ほどのコロナの影響で一段と厳しい状況に追い込まれました。これはそろそろ商売替えの転機が訪れたというサインかもしれないと考え、新しいビジネスを模索しております。

私は地元でボランティア団体の代表も務めており、幸い協力してくれる頼もしい仲間もたくさんおります。そのパワフルな仲間とともに何か新しい事業をと考えていたところ、我が家で食べている汁なしのとろろ蕎麦を冷凍にして皆様にお届けしたらどうかと商品化に踏み切りました。

もちろん、現地で食していただくのがベストなのですが、まだしばらくは思うようには出掛けられないかもしれません。安心してお出掛けで出来るようになった際には、是非とも丸子へお越し下さい。

そのころには、新しい食を提供出来る素敵な空間も御用意できたら…と思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

旧東海道の「鞠子宿」、丸子ってどんな町？

当店の所在地、静岡市駿河区丸子。

江戸から二十番目、東海道五十三次の中で一番小さな宿場町が「鞠子宿」です。
「東海道中膝栗毛」にも登場する名物がとろろ汁。
現在も何軒かのとろろ屋さんがあり、観光客でにぎわっています。

それ以外にも様々な時代の歴史的なスポットがある、そこそこ都会でそこそこ田舎な山に囲まれた緑豊かな町です。

丸子は「梅の里」と伝えられているように梅の木があちこちに生えています。
この放置されている梅からたくさん梅の実が採れるため、もったいないから漬けてみようと地元のお婆ちゃん達に教えてもらいながら梅干し作りを始めました。
それが当店の梅干し「赤梅物語」の始まりです。

そして丸子の特徴としてあまり知られていませんが、とても良質な水があります。
せっかく美味しい水があるのなら、丸子のお土産品になるような美味しいお酒を造ろうと蔵元さんにお願いして出来たのが「鞠子の宿」純米酒です。

このプロジェクトの蕎麦にしても、茹でる水、茹でた蕎麦を洗う水はこの丸子の水を使用しています。