あなたに本物を食べてほしくて

土佐の里山で育まれた土佐文旦の太陽のパワーをそのまま閉じ込めた、文旦アイス。

『柑橘の王様』と呼ばれる土佐文旦の果汁を贅沢に60％も配合した、大人味のアイスが完成しました。

まるで文旦の果実そのものを頬張っているような感覚をお楽しみいただけます。

■文旦とは

文旦は柑橘類のなかではもっとも大きく、1個2kg以上になる品種もある果物で、国内の生産量の95％近くを高知県が占めている、自慢の特産品です。

独特の爽やかで少し苦味のある芳香と、大振りな実のプリっとしたみずみずしい食感が特徴。

根強いファンも多く、毎年1月～4月の収穫期を待ち望む人も多い果物です。

私たちが所在する高知県土佐市本村は、文旦の発祥の地に位置します。
会社の周りには文旦山が広がり、地域には100軒程度の文旦農家が点在しています。

美味しい文旦を育てる条件は『日当たりが良く、水はけがよいこと』。

土佐市の山は南向きで急傾斜な山が多く、まんべんなく陽が当たり、水はけもよいことから美味しい文旦ができる風土です。

収穫シーズンが近づくと、太陽の光をたっぷり浴びて、みずみずしく、独特の酸味と甘みを兼ね備えた光り輝く文旦が、山々を黄金色に彩り、収穫を待っています。

そんな、丹精込めて育てた文旦を全国に届けている生産者の方からこんなことを聞きました。

「傷があったり形の悪い文旦のＢ品を、毎年数トン廃棄している。」

地域に住む私たちにとって、どんな果物よりも身近にあり、愛着の深い文旦。

傷や形が悪くても味に違いはなく、生産者が我が子のように育てた文旦が捨てられている現実を知った私たちは、同じものづくりをするものとしても胸が痛みました。

文旦プロジェクト

■プロジェクトの始動

「廃棄するのではなく、商品として生まれ変わらせることはできないか。」

2022年から始めた精油抽出ビジネスのブランド『MICIL』の商品化の一つとして、文旦エッセンシャルオイルの製造を計画しました。

まずは、生産者からB品文旦の買い取りを実施。

さらに、上質なエッセンシャルオイルを蒸留するために、文旦の皮のみからの蒸留を計画し、皮剥ぎの作業を就労継続支援A型事業所に依頼しました。

皮剥ぎ後の実は搾汁メーカーに依頼し、ジュースに加工することで、余すことなく文旦を利用し、地域に経済的価値を還元できるスキームを作りあげました。

プロジェクト初年度の2023年は34tの文旦を生産者から買い取り、ご協力をいただくことができました。

プロジェクトが始動し、ドタバタの毎日の中でうれしかったのは、文旦生産者さんからいただいた言葉。

「ほんまは捨てるはずやった文旦がこうやって商品になるがは嬉しい。」

生産のご苦労や文旦への想いをお聞きする中でこのお言葉は本当にうれしく、文旦オイルを通じて文旦のことや生産者の想いをもっと沢山の方に知って頂きたいという想いがさらに強くなりました。

「生産者が想いを込めて育てた文旦を余す事なく大切にしたい」

そして、プロジェクト2年目の2024年は55tの文旦を生産者から買取り、文旦果皮はオイルに、果実はジュースに、オイル蒸留後の果皮残渣は入浴剤やバイオプラスティックの原材料として活用。

この活動は高知県にも評価され、令和５年度高知県地場産業奨励賞を受賞しました。

文旦は独特の味やみずみずしさが格別で、全国にたくさんのファンがいるものの、まだまだ認知度が高いとは言えない柑橘です。

オイルとは違った形で、年間を通して気軽に文旦を手に取ってもらうために、文旦果汁を使った商品を作り、多くの方々に文旦を味わって欲しいと思いました。

弊社には年間数百人の工場見学のお客様が訪れています。
そこで、アイスならあまり好き嫌いなく手に取って頂けるのではないかと考え、開発を始めました。

■開発の難しさ

食品開発への知見がなかった私たちは、以前より親交のあったパリと大阪で店舗を構え、パリ店がミシュランガイドにも掲載されているフランス料理店『ル・クロ』にレシピの共同開発を依頼しました。

開発の時にネックになったのは、弊社の果汁は皮を剥いだ文旦を搾汁した果汁であることです。

文旦果汁は皮付きのまま搾汁されるものがほとんどで、皮がついているがゆえに文旦特有の苦みや風味が強くでます。

皮が付いていない文旦果汁でアイスを作った場合、文旦らしさがアイスにきちんと反映されるか心配でした。

最初の試食の時に、不安が的中します。

文旦らしさが弱い…

柑橘の果汁を使ったアイスを製造する場合、多くは30%程度の果汁を使用します。
コストを考えればその程度に抑えざるを得ないからです。

ただ、弊社の皮無し文旦の果汁は特有の苦みが程よくまろやかでとても美味しい。 果汁の割合を増やせば、美味しいアイスができるのではないかと試食を重ねながら、何度もミーティングを行いました。

そして完成したのは文旦果汁を 60％配合し、少し塩を加えた大人味のアイスです。

まるで文旦を食べているような、自信を持っておすすめできるアイスが誕生しました。

文旦アイスについて

■おすすめのお召し上がり方

まずは食後のお楽しみ。
そのままアイスとしてお召しあがりください。

文旦アイスをコップに移し、そのまま炭酸水を注ぐとフロートのような文旦ジュースの出来上がり。
さっぱりとリセットしたい時におすすめです。

また、果汁60％のさっぱりとしたアイスはお酒との相性もばっちり。
シャンパンやビール、日本酒等と一緒に晩酌のお供にもおすすめです。

■お客様の声

事前に試作したサンプルを知人に食べていただき、感想を頂戴しました。

上記の他、「走った後に食べるとさっぱりしそう！」「爽やかな風味がシャンパンに合うと思う！」など、嬉しいお言葉をいただいております。

リターンについて

今回のプロジェクトでは文旦アイスを4個セット、6個セット、12個セットの３種類でご用意いたしました。

※一般発売では６個セットのみの展開予定です。

応援購入いただいた商品については、プロジェクト終了次第順次発送させていただきます。

■地域の恵みを全国へ

南国の太陽のきらめきを閉じ込めた文旦アイスは、ただのアイスではありません。
文旦の新たな価値を生み出し、地域に貢献するアイスです。

このアイスを通じて、土佐から全国へ、ひと匙の幸福を届けていきます。

南国の光と風土が生んだ特別な味覚を、ぜひお楽しみください。

私たちについて

“あなたのそばに寄り添うMICIL”

『MICIL』は日本最後のもくめん屋・戸田商行から生まれました。
シンプルな本物を、土佐の自然に力を借りてあなたに伝えていくブランドです。

エッセンシャルオイルをはじめとする、高知の自然素材を使った商品を展開しています。