最高級のジャパンテキスタイルを使用したハイエンドブランドを、世界へ。

_TEXTILE

代表計良が一目惚れした山形県米沢市、鈴吉織物のシアサッカー

TH_READの最初のプロジェクトは山形県米沢市、鈴吉織物との共同開発。米沢織の歴史は、江戸時代中期、経済的に窮地に追い込まれた米沢藩を救うために、内職として機織の技術を取得させたのが起源と言われています。ドビー織機を用いたシルク先染め織物は日本で一番のクオリティーと定評があります。原糸、撚糸、染め、織物仕上げ、すべての行程が米沢に集まって一貫生産を出来たため最高の品質を生み出すことができるのです。

_WEAVER

創業111年、山形県米沢市に明治37年から生地を織り続けている鈴吉織物有限会社。3代目鈴木栄一氏。

欧州高級ブランドにも生地を輸出している米沢では数少ないメンズ機屋。彼らの作り上げるテキスタイルに惚れ込んだ代表の計良は、このジャパンテキスタイルを世界へ伝えて行きたいと生地製作を依頼しました。

今はもう生産されていない旧式の織機でゆっくりと織られるシアサッカー。1日で10メートル。1週間でやっと50メートルしか織ることのできない繊細なテキスタイル。

今回使用した5Aシルクは全世界のシルク生産量の10％程度の中から厳選された最高級糸です。

_TEXTILE

そうしてできあがったテキスタイル

シルク43% コットン57%  110cm巾 x 50m巻

_PATTERN

テキスタイルを衣服として具体化する

株式会社ユニバーサルドラフィティング　チーフパタンナー鈴木雅敏氏

代表の計良が前職で知り合ったパタンナー。彼の引く繊細な一本の「線」に惚れ込み、今回のプロジェクトに参加を申し込んだ。

_PROFILE 鈴木雅敏

1982年北海道生まれ高校卒業後、北海道文化服装学院に入学、卒業後に上京。都内のパターンメイキング会社へ入社し徹底的にメンズパターンを取得。その後2006年ナンバーナイン株式会社へ入社。現在のユニバーサルドラフィティング代表井上氏を出会い、3回のパリコレクションを経験後、2009年ユニバーサルドラフィティング設立。

_JACKET

2人の協力で完成したシアサッカージャケット

フレンチテーラーリングをベースにした２ボタンノッチドラペルブレザージャケット。肩パットは２ミリと薄く、胸増しも本毛芯を1枚薄く入れることで肩周りから
胸にかけてのタスキシワを解消するよう設計。裄ワタも入れることでメンズらしい肩を構築。袖の振りも現代人の体系に合わせて計算したパターンメイキング。

肩パット裏地で包むように始末された設計は今までの背抜き仕立てとは違う新しい試み。ボタンは真鍮ゴールドメッキ被せボタン。袖口は本切羽仕立てに。

見返しは大胆にもシアサッカー素材で大見返しに。内ポケットの袋布が隠れる程
大きく裁断した贅沢な仕立てです。

裏地は背抜き仕立てで、通気性がよく夏場でも着用できる仕立てに。袖裏は旭化成キュプラを採用。袖通りがよく、汗をかいた際にもべた付きを軽減してくれる。裏地アームホールは職人が1枚1枚手でまつり止めるという手の凝った仕立て。見頃の縫い代はロックミシン後に方倒ししステッチで処理。

裾処理は職人が全て手でまつりあげています。

今回使用したシアサッカー生地は、英国やイタリアではサマースーツの代表として多く採用されているテキスタイルです。車や飛行機に頻繁に乗る方には重宝されるシワになりにくい生地です。

_SHORTS

ショートスラックス

夏場でも清涼感のあるショートトラウザー。ウエスト裏はマーベルト仕様、股ぐりには本シック仕立て。縫い代はスレキパイピング仕立てと妥協ない本格派の作りです。

_BOW TIE

ボウタイ

サイズ：10 x 5.5 (cm)

　　　　今、世界に誇れる、繊細な技術力が失われようとしています。

_PROBLEM

20年後には絶滅の危機さえある、日本の生地作り

繊維産業の事業所は1980年代に66174カ所、総従業員数は115万人もいましたが、2010年には15902カ所、30万人まで低迷。

その影響は海外からのファストファッションの上陸や国内ブランドの海外への生産拠点移動のためと言われています。（経済産業省工業統計）

しかしながら一部の生地屋は繊細な技術力を武器に欧州のハイブランドへ生地を提供している事実はあまり知られていません。彼らの技術で作られる生地は高級な原料を巧みに操り、日本の風土や職人にしかできない独特の風合いなのです。

100年後200年後も世界に誇れるジャパンテキスタイル技術と歴史を永続させるため、今、世界へ伝えたいのです。

洋服ができあがるまでには複雑な繊維業界の特徴があります。

TH_READでは生地屋との共同開発を行うことでしっかりとデザインされた、高品質な商品をWEBを通して直接お客様へお届けすることが出来ます。

ECサイトと定期的な直接試着会で中間マージンを最大限にカットします。余計なマージンが発生しない分、生地屋にとっても多くの利益を確保でき、お客様に40％の商品原価率で商品を届けることができます。

_PROFILE

代表計良は新潟県生まれ幼少期より美術に関心があり、17歳の時美術教師にファッションデザイナーという職業を紹介されすぐに文化服装学院通信教育でファッションデザイン画を学ぶ。18歳で上京後MASTERMIND JAPANの本間氏に出会い「若い頃よりハイブランドの生地をたくさん触り勉強しないさい」とアドバイスをもらい、当時よりテキスタイルに興味を持つようになる。20歳時に、フランス、パリへ留学しエスモードパリ校に入学。パリコレクションブランド3社で研修。エスモードパリメンズ科卒業後、元DIOR　HOMMEデザイナーNICOLAS ANDREAS TARALISに師事。25歳で日本へ帰国。日本企業メンズデザイナーを９年勤めながら2014年東京都の主催するTOKYO STARTUP GATEWAYのセミファイナリストに選出される。そのビジネスモデルがこの「日本が誇る最高級テキスタイルを、世界へ」。

_ジャパンテキスタイルの未来をプロデュースする

代表の計良はフランス、エスモードパリ校メンズ科でテーラーリングを学び、テキスタイルに合ったパターンメイキング、裁断、縫製、アイロン仕上げ、洋服ができるまでのデザインの本質を学びました。その後日本の企業でメンズデザイナーを９年勤め、ブランドのお客様に向けてデザインを提案してきました。９年間で日本全国の生地屋と開発した素材数は100以上を超えます。TH_READは世界に誇れる最高級テキスタイルの開発を生地屋と行い、購入していただいたお客様に向けて常に新しい提案をし続けるチームです。商品を購入するだけでなく、我々の商品を通じてお客様にジャパンテキスタイルについて深く知っていただくことで、新しいファッションの消費のカタチを提供したいと思い、この事業をスタートしました。

_オールジャパンチームで、ジャパンテキスタイルを世界へ

今はまだTH_READは小さなチームですが、将来的には我々のコンセプトを理解共感してくれるさまざまな人達と一緒に、ジャパンテキスタイルを世界に発信していきたいと考えています。私よりテキスタイルの知識のあるシニアの方、経験豊かなパタンナーの方、発想力豊かなデザイナー、お客様が満足していただけるようサービスができる方、理念に共感してくれるブランドの方、伝えることに長けているライターの方、テキスタイルを使用したプロダクトデザイナー、そんな仲間が今後増え、チームが大きくなる。そんな今までに無い組織形態を目指しています。日本全国のテキスタイル産業の永続的存続とジャパンテキスタイルを世界に発信し、ブランディングしていくことが、我々の企業理念です。

_TH_READ

_EXHIBITION

下記の日程にて試着展示会を行います。
是非、実際にお手にとっていただき、テキスタイルの良さに触れて下さい。
お飲み物をご用意して、皆さまのお越しをお待ちしております。

4月18日(土) OPEN13時 〜 CLOSE20時

4月19日(日) OPEN10時 〜 CLOSE20時

GRAIN

http://www.grain-harajuku.jp/

150-0001 東京都渋谷区神宮前 5-25-1 2F

東京メトロ千代田線　副都心線　「明治神宮前　原宿」駅　徒歩6分

5月2日(土)

5月3日(日)

山形県米沢市某所

※米沢会場につきましては、詳細が決まり次第アップ致します。