■プロジェクト概要

“それ、いいじゃん！”そんな前向きなのりで、生きていく上で必要はないかもしれないけど、あれば生活が豊かになるモノ。なんだか顔がにこやかになってしまうコト。日本に溢れる素晴らしいカルチャーを世界に発信しているWEBメディア「THAT IS GOOD」の新規プロジェクト。

これからの時代にあわせた「モノづくり」のあり方が必要だと私たちは考えます。そこで、Makuakeで先行販売をすることで必要な数を製作して「JOMOHREDS」を世界に送り出すことにしました。

JOMOHEADS
(右から チ・クー/マタカ/シャカ/ティノ/イッシー)
※チ・クー、マタカ、イッシーをソフビ化

■プロジェクト詳細

縄文土器や土偶の独特な文様や造形をじっくり見たことがありますか？

参考資料：山梨デザインアーカイブより

本物の縄文土器を3Dスキャンしたデジタルデータを活用し、ポストデジタルアーティスト小林武人氏が、グラフィックソフトで制作したキャラクター「JOMOHREDS」の立体化の第一弾！5体のキャラクターの中から3体をソフビ（ソフトビニールフィギュア）にします。

日本各地で、今から約15,000年〜約2,400年前に作られた土器や土偶がたくさん発掘されています。約1万年以上続いたといわれる縄文時代の遺跡です。その独特な文様や造形を見たことがありますか。時代を超えて現代にあらわれたかっこいい土器達と現代のストリートカルチャーを融合し『縄文』と『楽しい』をシェアしたいという気持ちから
「JOMOHEADS」が誕生しました。ソフビという“モノ”を創るプロジェクトですが、モノを通じて歴史や文化、そしてそれを誇る気持ちを伝えていきたいと思います。

■プロダクトの特徴

【3Dスキャンを用いた本物の土器データ】

参考資料：山梨デザインアーカイブより

３Dスキャンというのは、センサーやレーザーを用いて立体物を３Dデータ化する技術です。本物の考古遺物、縄文土器を改造するわけにいきませんが一旦３Dデータ化してしまえば、大きさを変えたり、一部を切り取ったり自由に扱うことができます。

縄文土器は太古の日本に実際に生きていた人が作った作品です。私も今回３D縄文土器を扱うことによって、博物館に展示されている時には見られないような角度から土器を見ることができたり、文様のひとつひとつから作りての息づかいを感じることができたのは非常に楽しかったです。このリアルなフィーリングを皆様にも感じて欲しいと思います。

今回の３Dデータは、山梨県産業技術センター様が行っているプロジェクト「山梨デザインアーカイブ」と、「縄文オープンソースプロジェクト」からお借りしました。どちらも地元の歴史的遺物をオープンソースとして誰でも活用できるようにした素晴らしいプロジェクトなので、『JOMOHEADS』を通じてこれらのプロジェクトをより広く知ってもらいたいという意図もあります。

参考資料：山梨デザインアーカイブトップ画面

【3DCG、3Dプリント原型を用いたシャープな造形】

一昔前までは、フィギュアやソフビの原型は手で彫刻されていました。最近ではコンピュータ・グラフィック・ソフトの発達により、デジタルで原型を造る原型師さんも増えてきています。デジタル原型、手原型それぞれに良さがあると思いますが、『JOMOHEADS』では縄文土器の３Dデータを活用するために、デジタル原型を使用しています。土器の３DデータをCGソフトを用いてキャラクターの身体パーツと合体！それを３Dプリントで出力して原型としています。CGならではのシャープな造形と本物の土器の形状を楽しんでいただけると思います。

参考資料：CGで制作中のマタカ

【３Dデータから誕生したキャラクターたち】

火焔土器から生まれたMATAKA(マタカ)

大型四単位把手から生まれたISSY(イッシー)

顔面把手付深鉢土器から生まれたCHIQOO(チ・クー)

【JOMON・ミーツ・ストリート・カルチャー】

いくら価値があるものでも、時代にそぐわなければ忘れ去れてしまいます。文化や技術は時間の中を直線的に発展しているように思われていますが、じつはそれは螺旋階段のように進歩していっているのです。ファッションでも1980年代～90年代のファッションがぐるっと回って、今またオシャレということになっています。螺旋階段は上から見るとグルグル同じところを回っているように見えますが、横から見たら一周回ると、一階分上に上がっているのです。

『JOMOHEADS』も縄文土器の素晴らしいデザインを、ヒップホップやグラフィティ（ミューラル＝壁画）、スケートボード等のストリートカルチャーの空気感と融合させました。なにより“楽しい”ということは大事だと思っています。現代の“楽しい”と融合した縄文土器が今を生きる精霊として蘇ったのです。

■小林武人の「JOMOHREDS」フィギュア化への思い

小さい頃の私にとって「縄文」とは、小学校の遠足の目的地にあるもの、というモノに過ぎなかった。県立考古博物館に至るまでの長いながい川沿いの道を歩いてい行ったことは今でも記憶に残っているのだが、考古博物館でどんな縄文土器を見たかはまったく覚えていなかった。おそらく他にもそういう人は大勢いるんじゃないかと思う、自分の住んでいる土地に、自分の足元の大地に素晴らしい遺産が眠っていることに気が付かないままっていう人々が。

大分時が経ち、私は再び「縄文」に興味を持つようになった。明確なきっかけは忘れてしまったが、おそらくカタチを作ることを生業にするようになったからだと思う。

小林武人作
（左）"Quantum Reality" 3D printed. 3DP supported by iJet.
（右）Fudo-myo-oh 不動明王 3D printed

再び地元の考古博物館を訪れた私を待っていたのは、世界中どこを探しても他に類を見ない素晴らしい考古遺物、アート作品だった。うねり、絡み合い、立ち上がる文様と造形、私はいっきに縄文に引き込まれてしまった。世界中どこを見渡してもこんなに素晴らしい造形物はない。まさに日本最古（土器としても現在発見されている中では世界最古級＝青森県の大平山元I遺跡出土の縄文土器）にして、オリジナルなアート。

それから私は縄文に関する書物を読んだり、各地の考古館を巡ったりするようになった。そこから見えてきたのは（あくまで素人目線だけれども）自然と共生し一万年以上に渡って平和な時代が続いた「縄文」の姿だった。

縄文土器と一口にいっても色々な種類があるのだが、土器の造形に関しては、もちろん私は地元の山梨推しだ。特に縄文中期（今から、ざっくり5000年程前）には山梨から長野にかけては、ひとつの文化的中心地だったに違いないと思ってる。山梨県内だけみても、デザインが非常に多様で、行ってみれば村ごとに土器の特徴が違うというような感じ。また土器の大きさ、仕上げの丁寧さもバツグンにクオリティが高い。

山梨オシとは言ったけど、縄文の素晴らしいところは日本各地にそれぞれ特徴を持った縄文文化が存在し、それらが交易し、文化・アートとしてもお互いに影響しあっていたところにある。“多様性”と“ネットワーク”今この時代にキーワードになっているものが太古の日本にはもうあったのである。

私がティーンエージャーの時は（おそらく多くのティーンエージャーと同じように）、自分の地元のことを、なんのカルチャーもないつまらないところだと思ってた。しかし縄文を通じて自分の地元を見ると、素晴らしい文化遺産や美しい自然のある素晴らしい土地だと思えるようになって、それに強く“誇り”を感じるようになった。

山梨県ほったらかし温泉からの日の出

『JOMOHEADS』のプロジェクトをはじめたのはそんなことがきっかけだった。私に地元の文化を再認識するきっかけを与えてくれた「縄文」のことをより多くの人に知ってもらえれば、と思って。だけど、しかつめらしい顔をして、文献的な知識だけを語っていても（もちろんそれも大事なんだが）みんな興味を持ってくれない。

“楽しい”とか“カッコイイ”ということが大事なんだ。

『JOMOHEADS』

は“楽しい”を体現するために、縄文土器をモチーフとしてそれをヒップホップやストリートカルチャーと融合し、現代に生きる精霊としてソフビ化、コレクタブル・トイのシリーズとして蘇ってもらった。

自分の住んでいる土地の文化や歴史を大切にするということはとても大事なことだとおもう。“縄文”は私に自分の地元や、ひいては日本というものを振り返るきっかけを与えてくれて、そしてそれを誇らしく思う気持ちを与えてくれた。

「JOMOHEADS」はより多くの人と『縄文』と『楽しい』をシェアしたいという気持ちで創ったソフビ、ソフビという“モノ”を創るプロジェクトだけれど、モノを通じて歴史や文化、そしてそれを誇る気持ちを伝えるプロジェクト。

JOMOHREDSサンドverのサンプル

皆様が手に取って、「JOMOHEADS」を楽しんでくれたら、そして自分のカルチャーを見直すキッカケになってくれたら、とても嬉しい。

■仕様

素材：ATBC-PVC
サイズ：チ・クー H20cm W11cm D8cm（予定）
イッシー H22cm W11cm D9cm（予定）
マタカ H18cm W10cm D14cm（予定）

■スケジュールと制作工程

・Makuake実施期間： 1月28日（金）〜3月4日（金）
・リターン発送：4月〜6月（予定）

●ステップ１ 完了
原型制作：３Dプリントで原型を出力

この原型をもとに、ロウ型を制作。

●ステップ２ 完了

ロウ型原型 ：ロウ（WAX）で原型の複製を制作。
この原型に「湯口（ゆぐち）」「カン着」といったパーツをつけます。

●ステップ３ 完了

金型製作：電気鋳造と溶接の技術で金型を製作する。
経験と知識が必要な重要行程。

●ステップ４ サンドver 完了

/カラフルver 制作準備中（４月中旬完成予定）

サンプル制作：希望カラーに合わせてサンプルを制作。

●ステップ５ 制作中（３月下旬完成予定）

彩色マスク：彩色用のマスクです。実際の成形物を基に製作する。

●ステップ６ Makuake終了後制作開始

成型：実際にフィギュアを作っていく工程。一つ一つ職人の手作業でつくられます。
サンドver（４月下旬完成予定） /カラフルver（５月下旬完成予定）

●ステップ７ カラフルver成型後に実施（６月中旬完成予定）

塗装：カラフルver を彩色マスクを利用して塗装する。

■リターンについて

【お礼のお手紙】JOMOHREDSポストカードでお礼のお手紙をおくります。

※ポストカードイメージ画像
実際のポストカードのデザインとは異なる可能性もざいます。

プロジェクトへの応援支援の感謝を込めて、オリジナルポストカードでお礼状をお送りいたします。

発送時期：2022年3月予定
ご支援価格：2,000円（消費税、送料込み）

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■「JOMOHREDS」サンドカラーver

【超早割！先着各30個】
・ご支援価格 6,500円（消費税、送料込み）
・①チ・クー②イッシー③マタカの中からお好きな1体をお送りします。

発送時期：2022年５月下旬予定

【早割】
・ご支援価格 6,800円（消費税、送料込み）
・①チ・クー②イッシー③マタカの中からお好きな1体をお送りします。

発送時期：2022年５月下旬予定

【コレクター割】サンドカラーverフィギュア3種類
・限定数量各20個
・ご支援価格 18,900円（消費税、送料込み）
・①チ・クー②イッシー③マタカの3体のセットになります。

発送時期：2022年５月下旬予定

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■「JOMOHREDS」カラフルver

【超早割！先着各20個】
・ご支援価格 7,500円（消費税、送料込み）
・①チ・クー②イッシー③マタカの中からお好きな1体をお送りします。

発送時期：2022年６月下旬予定

【早割】
・ご支援価格 7,800円（消費税、送料込み）
・①チ・クー②イッシー③マタカの中からお好きな1体をお送りします。

発送時期：2022年6月下旬予定

【コレクター割】カラフルverフィギュア3種類
・限定数量各20個
・ご支援価格 21,800円（消費税、送料込み）
・①チ・クー②イッシー③マタカの3体のセットになります。

発送時期：2022年６月下旬予定

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■資金の使い道

・彩色マスクの制作費
・成型費
・パッケージ等制作費
・その他ソフビの制作にかかる費用
（3D原型出力費、ロウ型制作費、金型製作費、）

■実行者紹介

【THAT IS GOOD】

「That is good」は、JAPAN CULTUREの発信、五感で楽しむ音楽とLIVEイベント、世界に誇るJAPANを伝える映像、そして生きていく上で必要ではないかもしれないけど、あれば生活が豊かになるモノ。なんだか顔がにこやかになってしまうコト。
私たちが素晴らしいと思うモノを取り揃え、世界のみなさまへお届けしています。
“それ、いいじゃん！”そんな前向きなノリで。

【小林武人】

小林 武人 ポストデジタル・アーティスト
Taketo KOBAYASHI Post-digital artist

ARTSTATION
Taketo Kobayashi (artstation.com)
Instagram ID
@humanoise

NPO法人JOMONISM 代表
https://humanoise.artstation.com

慶應義塾大学 環境情報学部卒。東京工科大学クリエイティブ・ラボ、株式会社ゴンゾを経てフリーランスに。現在は“ポストデジタル・アーティスト”として、CGや３Dプリント等のデジタルツールを“筆”として使いこなし、立体作品から映像まで幅広く制作。海外でも積極的に活動しており、美術家 坂巻善徳 a.k.a. senseとのコラボレーションプロジェクト“XSENSE”では、デジタル作品をストリートアートに活かし、ミューラル（壁画）を制作（コロラド州、デンバー）。また、独自の世界観のアニメーションを舞台美術として使い、コンテンポラリー能劇団とコラボレーションで公演も行った（サンフランシスコ、デンバー）。
自身の作品制作の他に、NPO法人JOMONISMが行う”ARTs of JOMON”展のキュレーションも担当。縄文文化から影響を受けた現代美術作家を世界に紹介し続けている（青森県立美術館、スパイラルガーデン、デンバー国際空港、クアラ・ルンプール等）。
目に見えないモノ、感情、エネルギー、意識の次の次元…等をカタチにすることがミッション。
現在はシンガポール在住