タイの伝統的な衣装に着想を得て製作された、快適性を追求したボトムス

コンフォータブルパンツは、タイの伝統的な衣装であるタイパンツに着想を得て製作された、私たちが本当に履きたいと思えるような快適性とデザイン性を追求したボトムスです。素材・パターン・縫製の品質を高め、上質で洗練されたボトムスを実現しました。トレンドに左右されないベーシックなデザインは、シーンを選ばずに履くことが可能です。

ある暑い夏の日、理想的なボトムスが見つからなかった

2017年夏の暑い日に、何となく、涼しく快適なボトムスが欲しいと思いました。ハーフパンツのスタイルが好みではなかったので、丈の長いボトムスを探していましたが、なかなかイメージするモノが見つけられませんでした。ある日、カフェのテラスでコーヒーを飲んでいると、タイパンツを履いている人が目の前を通りがかり、これだと思いました。しかし、タイパンツを探してみると、安価で品質が低いモノばかりで、自分がほしいと思えるモノがないことに気が付きました。普段、私が洋服を買うときは、「品質の良い服を、永く大切に着たい」と思っており、それに合うようなタイパンツと出会うことができませんでした。それなら自分で作ってみようと思い、今回のプロジェクトを始めることにしました。

タイパンツの特長を継承し、現代に適した快適なボトムスを製作する

タイの伝統的な衣装であるタイパンツ。元々はタイの漁師が履いていたパンツということから、フィッシャーマンズパンツとも呼ばれています。 そのため作業中の動きを妨げないように、腰回りがゆったりとして足が広げやすいように作られています。タイパンツの特長である快適性を追求し、さらに現代に適合したデザインで再生することで、暑いシーズンおけるスタンダードでスタイリッシュなボトムスを製作しようと考えました。

品質、パターン、デザインに満足ができなかった

既存のタイパンツにおいて、私たちが満足できなかったところは３つありました。１つ目は、市場で目にする製品のほとんどが安価な製品であるため、パターン、生地、縫製などの品質が高くありませんでした。２つ目は、デザインの個性が強すぎるため、持っている服に合わせにくい、また履けるシーンが限定されていました。３つ目は、ポケットがない、ウエストを紐で留める手間があるなどの機能性に課題を感じていました。

パリコレ参加ブランドのチーフデザイナーを務めた西川真令氏に製作を依頼

私たちは、服づくりに関しては素人でした。そこで、プロジェクトの最初のフェーズでは、私たちが理想とするプロダクトを一緒に製作できる人物を探しました。そして、知人の紹介から西川氏に出会いました。西川氏は、過去にKANSAI YAMAMOTOで、パリコレクションの国内チーフデザイナーを務め、現在は文化服装学院の講師を務めています。西川氏の知識と経験、そして服づくりに関するスタンスに共感をして、制作を依頼しました。コンフォータブルパンツは、渋谷区にある西川氏の工房で、全行程を手作業によって製作されています。

高品質な素材を使用し、熟練の職人が丁寧に縫い上げる

生地は、繊維長の長い上質なコーマ糸を細かく打ち込んだツイル生地を使用し、なめらかな肌触りと、洗ったときに縮みにくいように作られています。縫製は、すべて熟練の職人によって手作業で行っています。針心は30mm間に15～16本と、一般的な12～13本と比べて細かく縫い上げることで、耐久性を高めています。縫い糸は、品質の高いポリエスパン糸の60/3を使用しています。ウエスト部分のゴムは、日本製ゴムで耐久性を維持しています。

人間工学に基づくパターンを設計し可動性を高めた

人間工学（エルゴノミクス）の考え方を取り入れたパターン設計により、特に股下部分は高い可動性がある様にカッティングされています。

ポケットは４つ設置し、人間の手の長さ、座ったときの状況を考慮した位置と深さで作られています。

ウエスト部分は、タイパンツの特徴であるフレキシブルなサイズ調整を実現するために、ウエストの左右に伸縮性のあるゴムを利用しながら、細身のウエストラインを表現しています。

タイパンツの特徴であるフレキシブルな特徴を残しながらも、金属製の留め金入りファスナーが使用して、機能性を高めています。

永く大切にできる服を作りたい

いまのアパレル業界の慣習は、生産コストの低い国で大量生産し、短いサイクルで商品の消費を促します。そうではなく、私たちは「本当に良いと思える、永く着ることができる」そういう服を作りたいと思っています。丁寧な服作りを行うことで、顧客から選ばれ続け、良いモノを適切な価格で提供していきたいと思っています。

（男性モデル：171cm ベージュ着用）
（女性モデル：164cm ネイビー着用）

商品詳細

＜商品名＞
・コンフォータブルパンツ

＜サイズ：フリーサイズ＞
・ウエスト 79cm
・股下 60cm
・股上 32cm
・ヒップ幅 122cm
・ワタリ幅（前側） 34cm
・ヘム幅 5cm

＜素材＞
・綿 100%

＜生産地＞
・日本（渋谷）

＜カラー＞
・ベージュ
・カーキ
・ネイビー

着用イメージ

（男性モデル：178cm ベージュ着用）

西川真令氏のプロフィール

文化服装学院を卒業後、KANSAI YAMAMOTO、ミクラなどを経て、マレイ有限会社を設立。KANSAI YAMAMOTOでは、パリコレクションの国内チーフデザイナーとして活動。独立後は、Yohji YamamotoやISSEY MIYAKEなどのパリコレ・東コレ・ブランドのサンプル縫製を行う。またマレイ氏は、ダーツの存在しない美しいバストシルエットの製品づくりに関する特許権を保持している。 著書に 「カットソー・立体裁断・縫製」。現在、文化服装学院講師。

FAQ

1. 一般発売の予定はありますか？
ございます。Makuakeで掲載後、通常価格で販売する予定です。なお、通常価格は15,000円を予定しています。※通常価格は、変更になる可能性がございます。

2. 返品交換はできますか？
発送前に商品状態をチェックしていますが、万が一、商品に不備や破損などがあった場合は、返品または交換を承ります。 ただし、以下の場合は対応できませんのでご注意下さい。
・到着から31日以上経過した商品。
・使用済み、あるいはお直しや洗濯、クリーニングされた商品。
・試着では発生し得ない消耗やダメージがある商品。
・香水やタバコなどの匂い、ファンデーションなどの化粧汚れが付着した商品。

3. 洗濯など取扱いに注意点ありますか？
特別な注意点はありません。サンプル品を洗濯機で数回洗いましたが、ほとんど縮みは見られませんでした。

リターンに関する注意事項

・受注数が想定を大幅に超えた場合、渋谷区の工房ではなく、秋田県の工房で製作する場合があります。ただし熟練の職人よって手作業にて製作されることは変わりません。
・ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合があります。
・デザイン・仕様は変更になる可能性があります。
・皆様のご支援により量産効率が向上した場合、正規販売価格が販売予定価格が変更する可能性もあります。
・本商品画像は、写真撮影時の光の関係で、実物と色味が異なるように感じられる場合があることをご了承ください

プロジェクトメンバー

・企画：伊藤 友也、池谷 翔太
・製作：西川 真令
・撮影：竹内 冠太
・モデル：八木 宇気、阿部 羽根理