～飛騨で世界基準のモノづくりへの挑戦～

いつの時代も飛騨には世界に挑戦するもモノづくり集団がいた。

造り酒屋としてこの飛騨で340年酒造りを連綿とおこなってきました。地元で愛されるお酒、地元になくてはならないお酒をモットーに醸し続けてきました。酒造りにおける環境は毎年変化し、求められる味、環境も変化してきました。造り酒屋として海外にて飛騨の食材を使用したペアリングディナーの開催や、国内外の食の探求を深めていく度に下呂市萩原町で完全地元産の日本酒を造りたい！究極のテロワールを実現したい。ただ漠然とした目標をいつしか持つようになっていました。

コロナ禍でも挑戦を忘れない気持ち、それが飛騨の匠の心意気ではないか。

天領酒造、飛騨地域の新しいモノつくりの幕開けのため、試行錯誤して醸したお酒があります。本来ならばすでにお試しいただいているはずだったお酒です。コロナの影響で、出荷規制など行き場を失ったお酒たちになります。

幸いにも違った形で皆様にクラウドファンディングでご紹介できることとなりました。数少ない試験醸造したお酒です。皆様にお届けする際には精一杯の気持ちを込めたラベルでお届けさせていただきます。お酒とグラスや天領石鹸のセットなどもご支援いただきました皆様全員にお届けさせていただきます。 皆様からいただきましたご支援、想いを私たちは造り酒屋として未来へ日本酒、日本の文化を残すことはできます。サステナブルな酒造りの実現のために刈り取った飛騨産山田錦、飛騨産ひだほれで醸す日本酒造りに充てさせていただきます。そして２０２１年年末には第二弾の公開をさせていただきます。

・今回試験醸造したお酒は以下の6種類のお酒です。

天領酒造のルーツである滋賀県産の酒造好適米や兵庫県産の山田錦で醸したお酒になります。

・また、お酒に合う酒器もご用意しています。

昔ながらの松野屋謹製日本の厚口グラス。このグラスに天領のロゴをサンドブラスト加工した非売品のグラスになります。一つ一つ手作りのグラスは持つたびに愛着が沸くフォルム。日本のグラスとして世界に誇れるグラスと考えます。

・コロナ禍だからこそ手洗いが再認識された現在、アルコール消毒や、手洗いのしすぎで、手がガサガサではありませんか！？ 日本酒石鹸もご用意しています。

下呂市萩原町には国内外に根強いファンを持ち、日本の貼り薬のルーツ（原型）である伝統薬「下呂膏」を代々製造している株式会社奥田又右衛門膏本舗様があります。地元企業様と共同開発をした「天領玉せっけん」は、全て岐阜県産の原料で仕込んだスパークリング日本酒すますま、全国的に有名な「いのちのいち」品種のコメ、飛騨産蒟蒻など地場産のエシカル原料を使用した日本酒バージョンの石鹸といえます。日本酒のしっとりとした保湿力はそのままに、保湿性や弾力性が期待される金箔を配合し美しさを保ち、うるおいあふれるみずみずしい肌をサポートします。

※金箔入りは超限定の「天領玉せっけん」です。

昨年の激甚災害、コロナ禍での試験醸造

改めまして天下の三名泉下呂温泉 天領酒造のクラウドファンディングページへお越しいただき、誠にありがとうございます。四季折々の食材豊かな下呂温泉に是非一度お越しください。

※（下呂大橋下 噴泉地）

※（下呂市萩原町萩原地区）

天領酒造は昨年創業340周年ではありましたが、激甚災害に指定された7月の豪雨、コロナの影響で観光客が減少している中、拍車をかけるように豪雨災害を受けました。

※（国道41号線下呂市小坂地区）

主要幹線道路の崩落により、すべての物流が1か月に渡りストップしました。

弊社にとっても下呂市小坂地区は雪中貯蔵酒を実施する場所があります。豪雨の影響で販売が遅れたお酒を「頑張ろう岐阜県、頑張ろう下呂市」と銘打って販売１本あたり１００円を下呂市に寄付させていただきました。

現在は片側が開通し、急ピッチで修復をしている状況です。しかし今年は5月末に東海地方はすでに梅雨に入り、また洪水が起きるのではないかと不安でなりません。（すでに５月２１日の大雨で復旧の為の工事車両の道路が流失しました。）このように地球温暖化が進み、涼しいはずの飛騨でも豪雨や例年39℃を越える猛暑が続き、今までお酒造りに適していたお米の品種が温暖化の影響で環境に順応しにくくなり、稲の生育やお酒の味へ影響が出始めてきました。

そのため、弊社との相性、気候との相性をしらべるために昨年は様々なお米で試験醸造を行いました。

その結果、今年から下呂市萩原町羽根地区にて酒米の王様「山田錦」の栽培を行うことに決定しました。未知なる可能性と世界基準の持続可能な酒造りに向けて創業以来、初めての酒造好適米作りに挑むべく、このクラウドファンディングを立ち上げました。

担い手不足による圃場を復活させ、酒米の王様 「山田錦」で世界基準の酒づくりに挑戦

私たちにとってお米は無くてはならない食べ物だ。ご先祖様たちが生きた時代、ここ下呂市萩原町（旧益田郡萩原町）では多くの農家さんがいた。昔ながらのお宅には到底数人では管理できない規模の圃場が必ずある。高齢化、高校を卒業して70％は市外へ就学、就職の為の若者流失がさらに拍車をかけるかのように管理しきれない圃場が点在し始めました。綺麗な川、雄大な山々、野鳥や昆虫の声が聞こえるこの地域を守るために何かできないだろうか。きっとお米、仕込む水、気候すべてにとって相性がいいはずだ。地元で醸したお酒なら、故郷から離れた方たちにとって自慢のお酒になる。自慢のできる故郷になる、ひいては帰って来たくなる故郷になるのではないだろうか。いつしかそう考えるようになっていました。

米作りには米の作りのプロがいる。

酒造りには酒造りのプロがいる。

お互いが相互扶助の関係でいれば良いお酒ができる。

そう信じて飛騨産酒造好適米「ひだほまれ」を積極的に使ってきた。これからも大切に絶大な信頼を持ち使用する。 しかし山間地であり寒暖差が大きく稲作に良いとされてきた飛騨地域にも高温障害など地球温暖化の影響が顕著に出始めました。

※日本気象協会発表 （２０１８年８月には下呂市金山町が国内最高気温となる41.1度を記録）

100年続くサスティナブルな酒づくりを目指して。

農業法人南ひだ羽根ファーム理事長 都竹盛夫氏が下呂市萩原地区で大規模な圃場整備を開始すると聞きつけた。話を聞くと、次代の担い手不足になっている圃場を整備して稲作する集落営農を行っている。今回、酒米の栽培を依頼したところ、快諾していただけた。

昨年は杜氏、蔵人、営業メンバーを引き連れて圃場見学に行き、米作りの奥深さをそして圃場で働く若者の情熱を熱く聞かせていただいた。

片桐杜氏がよく言う 酒造りは毎年一年生。

都竹氏も圃場で 米作りは毎年一年生だ。

二人の物つくりにかける共通点が妥協を許さない仕事にそして味に表現されていることに深く感銘した。GPS付きの機械の導入や、最先端の機械での稲作には未来を感じ、若者の就農に対するハードルを下げているのに一役も二役もかっている。だからこそ、下呂市萩原町羽根地区の若者が作ったお酒を世界中に広めたい。

サスティナブルな農業の実現

90％が檜、杉の森林が占める下呂市には壮大な大自然があふれています。下呂市小坂町には200を超える滝が存在します。

その水の源流には御岳山があり、１５キロに渡る日本一の溶岩流の跡を通り、飛騨川へ流入します。

川の水は大地を育み、そこに住む魚、昆虫など多くの生物の生態系の影響に作用しています。夏にはアマゴ、鮎などの魚が泳いでいるのが見える程、綺麗で夏には冷たい水が稲作やトマトの栽培などに良いとされています。

川やそこに住む魚たちの生態系に負荷のかけない優しい米作りが美味しいお米を作り、ひいては美味しいお酒となり、いつしか農業を守ることにもつながる。自然に魅力を持ち、Uターンをあきらめていた若者世代にも町の魅力が伝わり、就農につながる可能性がある。

国連が掲げた2030年までに達成する持続可能な開発目標であるSDGsの観点から天領酒造は以下の点に取り組みます。

私たちは生産者としてただ、大量に作れば良いわけではない。

需要、供給に合わせた作付け、収穫、お酒の製造を行う責任がある。

地域に住む、動物、魚たちの生態系を守る必要がある。

豊かな自然には子供たちを笑顔にする力がある。

農業法人南ひだ羽根ファームとのパートナーシップを結び地域の活性、農業の活性を行い持続可能な農業の実現に努めます。

～これからの天領酒造の世界基準のモノづくり～

海外輸出、インバウンド、数年前は当たり前のようにこの飛騨地域には海外からの旅行客があふれていました。

コロナ禍の現在、旅行客は規制され、宿泊先での飲酒も禁止されました。ただ、日本の文化である部屋食が見直されたのは飲食に携わる者としてとてもうれしく思います。国内外で日本酒を広めるためには創業以来から大切にしてきた食事と一緒に楽しむお酒、食中酒を造ることにより一層力を注ぎます。次代の流行りだけに左右されないお酒造りをしてきたからこそ、現代まで続けてくることができたのだと感じます。創業３４０年を迎えた昨年、激甚災害、コロナと誰も経験したことのない時代に突入しました。創業以来いつの日も、地域の皆様、そしてご贔屓いただきます皆様のお陰で商いを続けてこれたのだと感じています。

酒造りはまちつくり。１００年先への恩返し。

そして～飛騨で世界基準のモノづくりへの挑戦～

地域と共存共栄しながら、この先も１００年続く酒造りを100％完全地元産による究極のテロワールで酒造りを行います。その先駆けとして「飛騨で世界基準の酒造りの新たな歴史の幕開け、サステナブルな酒造りの実現」に向けて２０２１年７月にクラウドファンディングを立ち上げました。

そして次回2回目のクラウドファンディングでは収穫予定のお米で作る究極のテロワールの実現を目指します。

皆様に今後１００年愛される日本酒造りを目指して蔵人一同精進してまいります。

～こだわりの“究極の酒”完成前に試行錯誤を重ねた試験醸造酒を特別にリターン～

①【限定30セット】

・前掛け １枚 造り手のサイン入り

②【限定50セット】

・グラス 天領ロゴ刻印 日本グラス

③【限定50セット】

・純米大吟醸 渡船 720ml １本

・純米大吟醸 吟吹雪 720ml １本

・純米吟醸 ひだほまれ 720ml １本

④【限定50セット】

・純米大吟醸 渡船 720ml １本

・純米大吟醸 吟吹雪 720ml １本

・純米吟醸 ひだほまれ 720ml １本

・天領玉せっけん（スパークリング日本酒すますま成分、金箔入り）１個

成分： BG、グリセリン、ペンチレングリコール 、タマリンドガム、グルコース、ココイルグリシンK、アルギニン、ラウリン酸ポリグリセリル-10、コメヌカエキス、 コメエキス 、コメ発酵液 、コンニャク根エキス 、α-グルカン、グルコシルセラミド 、温泉水、水、金

⑤【限定50セット】

・純米大吟醸 渡船 720ml １本

・純米大吟醸 吟吹雪 720ml １本

・純米吟醸 ひだほまれ 720ml １本

・天領ロゴ刻印 日本グラス １個

⑥【限定300セット】

・大吟醸 山田錦 35％ 720ml１本

・大吟醸 山田錦 40％ 720ml１本

⑦【限定300セット】

・大吟醸 山田錦 35％ 720ml １本

・純米大吟醸 山田錦 35％ 720ml １本

⑧【限定100セット】

・純米大吟醸 渡船 720ml １本

・純米大吟醸 吟吹雪 720ml １本

・純米吟醸 ひだほまれ 720ml １本

・大吟醸 山田錦 35％ 720ml １本

・純米大吟醸 山田錦 35％ 720ml １本

・シークレット特別酒 720ml １本

※未成年者の方は購入できません。 ※天領のお酒は二十歳になってから！

～資金の使い道～

明けない夜はない。

コロナに左右され、地球温暖化にも左右され。人間の力はすごく小さく感じます。 しかし、皆様からいただきましたご支援、想いを私たちは造り酒屋として未来へ日本酒、日本の文化を残すことはできます。サステナブルな酒造りの実現のために刈り取った飛騨産山田錦、飛騨産ひだほれで醸す日本酒造りに充てさせていただきます。

今も、これからもご支援いただきます皆様と共に美味しい日本酒を造り100年先の酒造り、まちつくりに寄与していく所存です。

引き続きよろしくお願いいたします。

創業340年 天領酒造の歴史

近江日野（現在の滋賀県日野市）上野田（コウズケダ）にて家を興す。
蒲生氏郷公の家臣として近江地方で地盤を築き、日野屋佐兵衛と称し江戸時代の初め頃（1680年と伝えられています）から江州日野から本州一円を巡って行商をしていました。その後、飛騨に商いのため出店を構え、飛騨の人情の細やかさ、自然の美しさ、風俗の麗しさに魅かれて、この地に住み着き、物品販売のかたわら日本酒造りをはじめました。明治時代になって酒造業を家業として行うようになり、昭和3１年「天領酒造株式会社」として法人化し現在に至っています。飛騨の自然を愛し、人情を愛した日野屋佐兵衛の心意気を、酒造りを始めてから八代目になる現代まで脈々と受け継ぎ、飛騨の自然の恵みで育った酒造好適米「ひだほまれ」、飛騨山脈からの地下水をもちい、自家精米にこだわり、飛騨の酒を造る天領へと成長を続けています。

～天領酒造 代表挨拶～

本年、近江日野から飛騨萩原宿に出店を開設してから340年を数えました。
この節目となる年に、まさかコロナ嵐に振り回されようとは考えもしませんでした。

私が家業を引き継いだとき、先代から「与えられた環境で最善を尽くせ」と云われました。

わが家には「家訓」というものは特に伝わってきてはいませんが、先代のこの言葉には第二次大戦の有名な激戦地であるインパールで士官として従軍し、最前線のコヒマで負傷しながらも帰還できた壮絶な体験に裏打ちされたものです。（注1）

わが家の歴史の中にはいろいろな困難があったと思います。
まさに今、「与えられた環境で最善をつくせ」の言葉の重みを感じています。

（注1）この状況はYouTube に収録されています
https://www.youtube.com/watch?v=ekGcWHKCFqc

天領酒造株式会社 ８代目 上野田隆平

～造り手代表 挨拶～

世界中の日本酒愛好家を魅了する若き杜氏。

２０２１年全国新酒鑑評会において岐阜県唯一の金賞受賞に輝いた。 国内外でのコンテストでも評価の高いお酒を造る。

杜氏 片桐一成

天領に携わり、天領の日本酒造りを支える人々、その想いを．．．

酒造りの世界に入って２５年、そして先代の渡辺杜氏より酒造りを受け継ぎ１０年の月日が経ちました。
好奇心の塊で突き進んだ２０代
経験と葛藤の中で苦悩した３０代
そして杜氏となり酒造りの真髄に向き合い探求し続けている４０代
現在に至るまで経験を重ねるほどに酒造りの奥深さを感じています。
これからも初心を忘れずに毎年新たな気持ちで、酒造りに向き合えることに喜びを感じながら、蔵人一同の力を結集し『和醸良酒』の精神で多くの方々の心に響く酒を醸していきたいと思います。

～スケジュール～

・2021年7月4日(日) ：プロジェクト募集開始

・2021年8月23日(月) ：プロジェクト募集終了

・2021年8月30日(月)頃 ：順次サポーターへリターン品の発送を開始

・2021年9月中旬頃までに、全サポーターへのリターン品発送を完了

～実行者紹介～

農業法人南ひだ羽根ファーム

理事長 都竹盛夫

天領酒造株式会社

代表取締役社長 上野田隆平