鉱物から生まれた、清らかな道具「ZIKICO」

ZIKICOは『ジルコニア』という素材に特化したプロダクトブランドです。
ジルコニアは、ダイヤモンド・ルビーに次ぐ硬さを持った鉱物由来の素材です。

2019年にはカトラリーシリーズ「SUMU」を発表。
そして2020年には計量スプーン「TEMO」を開発しています。

ジルコニアは人体親和性が高く人工歯や人工関節等に使われており、金属臭のないカトラリーです。人体にも食事にも何の悪影響を与えない清らかな日常使いできる道具という思いを込めています。​

より多くの方にジルコニア製品を手にとっていただきたく、Makuakeに挑戦することとなりました。

計量スプーン「TEMO」について

TEMOの名前の由来は、道具としての用途から「手に持つ」「手元」と、素材特性として劣化しない事と回りを汚染しない事から、素材の特性を作る結晶構造である「Tetragonal」の’Te’と「Monoclinic」の’Mo’です。

「TEMO」はジルコニア製につき、キャニスターに入れっぱなしでも、金属のような錆びなどの劣化もなく、プラスチックの様に劣化してマイクロプラスチック汚染を引き起こすこともありません。

両面計量スプーンとしてデザインしましたが、裏側の小サジをサジの先端に配置する事によって容器の粉等がすくいやすくなっています。

取手の部分も、両面どちらを上にして置いても、持ち上げやすく安定しています。
表を大さじ、裏を小さじとして使用していただくことが可能です。裏側の小サジをサジの先端に設置しているので、粉であってもすくいやすく、計量スプーンから料理に注ぐ際も、注ぎやすくできています。

Makuakeで支援頂いた方には、このプロジェクトで作る紙のパッケージに加えて、限定で、TEMO計量スプーン用の和晒の巾着もお付けいたします。

利用シーン / 利用方法・操作方法

・ジルコニア製のセラミックスなので一切劣化せず、キャニスターに入れっぱなしで保管する事が出来ます。プラスティック製の計量スプーンのように調味料に対してプラスティック臭が移ってしまうこともありません。

・商品は計量スプーンです。表15ml、裏5mlです。裏側の小サジをサジの先端に設置しているので、粉であってもすくいやすく、計量スプーンから料理に注ぐ際も、注ぎやすくできています。

・醤油やオイルなどの液体を計量するときは、テーブルの上に置いて使う事が出来ます。安定して片手で計量する事が出来ます。

・洗浄する際には、ジルコニアは磁器の様に化学物質の影響を受けないので、漂白剤をご使用いただけます。またダイヤモンド・ルビーに次ぐ硬さを持っていますのでクレンザーで洗っても傷が付きません。汚れが気になる場合には、お気軽にクレンザーをお使いください。

カトラリーシリーズ「SUMU」について

昨年販売を開始したカトラリーシリーズ「SUMU」

SUMUの名前の由来は「澄む」と「住む」です。人体にも食事にも何の悪影響を与えない清らかな日常使いできる道具という思いを込めました。

ドイツのiFデザイン賞、およびイタリアのA'デザイン賞ゴールドに選出されています。

今回は、TEMOの発表と合わせてMakuakeにて応援購入をいただける皆さまに少しだけお得な価格にてSUMUをご提供させていただきます。

株式会社ZIKICOについて

ZIKICOは『ジルコニア』という素材に特化したプロダクトブランドです。ジルコニアは、医療用途に開発された素材で人体親和性が高いのですが、外観の美しさから宝飾品にも使われています。

しかし、難加工材である事から、用途開発が進んでおりませんでした。成形中に製品の表面が荒れてしまい、後でダイヤモンドを使って時間を掛けて磨くか、初めから単純形状にして機械加工で削り取るかしかなく、非常に高価な製品か、単純な部品しか製造する事が出来なかった為です。私たちは、それを10年にわたる研究開発により、繊細なデザインにも用いることができる程の製造技術に昇華し、確立しました。

販売中のSUMUシリーズは、先端のジルコニア部分が、予め加工しておいた柄と隙間なく組み合わさらなければなりません。しかしジルコニアは、成形後の焼成工程で30%程度収縮します。ZIKICOの前身は、パソコン用ハードディスクの樹脂部品を製造するプラスチック成型業者における研究部門でした。製造していた製品はプラスチックであるにも拘らず、±30μm以下（1μmは1mmの1,000分の1）の寸法精度が要求されるものでした。その繊細な技術の擦り合わせを製造工程で応用しております。

ジルコニアには3つの特徴があります。

ジルコニアは、ダイヤモンド・ルビーに次ぐ硬さを持った鉱物由来の素材です。

ジルコニアは、２種類の結晶を内に秘め、それぞれに異なる性質を持ち、外から加えられる力によって柔軟にそれを変えるので、金属の様な硬さとしなやかさを兼ね揃えています。

ジルコニアは、約1400℃の高温で焼結して作られているセラミックスです。焼物の磁器と同様に金属イオンの溶出がまったくなく、人体親和性が高い素材です。

この３つの異なる特性を併せ持つ『ジルコニア』という素材を一言で表すとすれば『清らかさ』だと私達は考えています。

こんなに素晴らしい素材が医療用と宝飾品に限定されているのはもったいない、と思い、ジルコニアで誰もが身近に扱える日用品を作りたい、もっともっと世の中の人にジルコニア・プロダクトを知ってもらいたいと今回改めてMakuakeに挑戦したいと思っています。

ZIKICO代表取締役 山瀬光紀より

2001年、大学卒業後にドイツに渡り、射出成型機メーカーARBURGに入社。研究部門を経験した後、応用技術部にて顧客に対する技術的なアドバイスを行いました。

ジルコニアとの出会いは研究室在籍中です。帰国後、父親の経営するプラスチック加工業者に入社。2007年にジルコニアの研究部門を設立しました。リーマンショックにより、顧客による海外へのサプライチェーン切り替えが加速する中、下請け業者同士が、赤字覚悟の見積もりで仕事を奪い合うのを経験しました。

2015年に父親から経営を受け継ぎ、海外営業と開発案件を進め、同業者同士の食い合いを避けようとしましたが、計画通りに進まず、2018年に同業者に祖父の代から続いた会社を譲渡する道を選択しました。

M&A直前の2017年、研究チームで開発したスープスプーンがグッドデザイン賞とJIDAミュージアムセレクション賞を受賞しました。JIDAの受賞は、著名なデザイナーの推薦を受けた製品の内、年間で約40点しか受賞できない狭き門です。その事もあり、チームからはジルコニアを続けたいと言ってもらいました。そして、2018年に研究部門だけを新設分割しサプライヤーとしてではなく、誰も手掛けないジルコニアの日用品のブランドとして再出発しました。なので、ZIKICOは私のブランドというよりも、チームのブランドです。他人の仕事を奪うのではなく、新たな価値を創造する事で「作りて」「伝えて」「使いて」のみんなでハッピーになることがモットーです。

プロジェクトの詳細

■スケジュール

4月上旬現在、パッケージのデザインを作成中です。

4月下旬には、パッケージのサンプルを作成する予定です。

同時に、リターン用の和晒巾着の製作、TEMO計量スプーンの不良率の低減活動を行います。

5月～6月上旬に、リターン用のTEMO計量スプーンを生産します。

6月上旬、リターンの発送を開始。

7月に一般販売開始。

■リターンについて

開発中のTEMO計量スプーンに加えて、リターンのコースには、販売中のSUMUカトラリーシリーズのセットもご用意しました。ご支援頂いた方に限り、一般販売価格から消費税分を差し引いた価格にて入手できます。

また、今回のMakuakeでご支援いただいた資金にてTEMO計量スプーンのパッケージ生産を行い、一般販売に向けて準備をすすめていきたいです。

■仕様

計量スプーンは100%ジルコニアで出来ています。これは磁器の一種であり、強い衝撃が加わると割れる事がございます。お皿やガラス製品と同じようにお取り扱いください。

金属製品と擦れるとメタルマーク（グレーの線）が付く事がございますが傷ではありません。その際には、クレンザーで落とすことが出来ます。