まず、デッドストック革とは、革製造メーカーが抱える販売できない在庫のことです。
このデッドストック革は年々増え続け、高品質ながら世に出ることのない革がたくさん眠っています。私のプロジェクトは、そんなデッドストック革を救うためのプロジェクトです。

はじめまして。プロジェクト起案者の柴田愛子です。
『デッドストック革を救う』プロジェクトに興味をもってくださり、ありがとうございます。前回初めて行ったプロジェクトでは、たくさんの方々のあたたかいご支援と共感を頂き、感謝の気持ちでいっぱいになりました。頂いたコメントのなかには、「面白いプロジェクトですね！」と言って頂けたり、実際に届いた商品を見られて「本当にデッドストックなのですか？」というお声を多数頂き、このプロジェクトを続けて行こうと決心しました。
今回は第2弾となります。
デッドストック革を通して、たくさんの方々に本革の魅力と感動や楽しみをお届けしたいと思います。

私はたつの市に住んで20年、皮革業界に携わって約10年、たくさんのタンナーと接してきました。（「皮」から「革」になる工程を鞣しといい、その鞣す工程を行なう革製造メーカーをタンナーと呼びます。）

その中でとても驚いたことは、タンナーはたくさんのデッドストックを抱えているということです。タンナーにとってデッドストックは売ることもできず、廃棄することもできないものです。
なぜデッドストックがこんなに増えてしまうのかというと、１つはメーカーや問屋から注文が入った際、革の色や厚み、柔らかさなど全てを調合し、一から製造します。その過程で、何度も色合わせされ、やっとオーダーメイドの革は出来上がります。
作り直しを重ねた最初のサンプルは全て、デッドストックとなってしまいます。２つ目は、キズやシミ、シワなどが多い理由で返品される革もデッドストックとなります。

これらの革は高品質で、革として何も問題はありませんが、世に出ることもありません。
私は、この増え続けるデッドストックを解消するため、毎日使える愛着の湧くアイテムにして全国の皆さまにお届けしたいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。

そして、兵庫県たつの市を含むこの播磨地区は日本全国に流通されている革素材のシェア70～80％を誇る一大産地です。にも関わらず、その認知度はまだまだ低く、ほとんどの方にその事実を伝え切れていません。このプロジェクトを通して、1人でも多くの方にたつのレザーを知って頂きたいです。
どうぞ、あたたかいご支援をよろしくお願い致します。

今回は厚みが3mmの革を多数揃えることができました。
3mmと聞くと薄く感じるかもしれませんが、通常革製品に使われる革の厚みが1.5mm～2mmなので、その約2倍の厚みです。

しっかりと厚みのある革は少々雑に扱っても、簡単にくたびれることはありません。例え、くたびれたとしても、それが世界でひとつだけの味わいとなります。
また、お部屋の中でもアウトドアでも抜群の存在感と高級感を与えてくれます。

ついつい増えてしまいがちな化粧水やメイク品、、、毎日使うものなら手の届く所に置きたくなりますよね。でも、細々したものは散らかって見えがちです。
そんな小物もこの本革バスケットなら、入れるだけでスッキリ。
毎日を上質な暮らしにしてくれるアイテムとして、どんなインテリアにもスッと馴染んでくれます。

毎日使う化粧品の収納に。

ドライヤーなどヘアセットグッズをひとまとめに。

シックな雰囲気にも。

趣味バッグとしても。

アウトドアでもおしゃれに活躍します。

ピクニックの時にも。

ティータイムもオシャレに。

キャンプでの薪入れに。

ちょっとした工具入れにも。

日常使いのバッグとしても個性的でおしゃれ。たっぷり入ります。

あなたの用途に合わせて、自在に使い分けしてください！

今回こだわったポイントは使い捨てではなく、長く愛されるデザインであること。
そして「シンプル・イズ・ベスト」こそ本物の良さを感じる美しさ。
縫製を入れずに曲線ラインを大切にしました。

本来ならば、ベルトと本体部分のパーツは分けて、縫製や金具を入れる方が1枚の革に対して、たくさんのバスケットを作ることが出来、歩留りが良いのです。
ですが、私はデッドストック革だからこそできる楽しみを皆様にお届けしたいので、美しい曲線ラインを優先し、余る部分は届いてからのお楽しみのオマケとして、バスケットと一緒にお届けいたします！（オマケ付きとバスケットのみがございますので、よくリターンをご覧ください）

実際に使用する刃型

金具はどなたにも馴染むよう、落ち着きのあるブラックニッケルを選定しました。

【ご注意】
デッドストック革の解消を目的としているため、キズやシミ、色むらなどがございますが、あえて避けずに余すことなく使用いたします。
ご理解の上、応援購入をお願いいたします。

通常であれば、本革バスケットはMakuake価格の倍以上となってしまいます。
しかし、このプロジェクトに共感して頂いたタンナーさんから革を通常の半分程度の価格で仕入れることができました。
次に製作工場もたつの市内で手配し、送料等かなりのコスト削減に成功しました。

最近サステナブルやリユースといったエコや環境問題が注目されています。
ハイブランドではビーガンを扱うことが今後予想され、天然の牛革は少し遠ざけられているように感じます。
牛は主に食肉や牛乳を得るために成育されており、皮の部分は副産物です。
この行き場のないデッドストック革を解消することも、環境問題につながるものと思います。
ステキな革製品は世の中にたくさんあります。ですが、今後こういった光の当たらない部分にも目を向けてくれる方が１人でも増えてくれれば、皮革業界の新しい流通の形に繋がると思います。