創業嘉永元年(1848年)の山梨の八ヶ岳南麓にある小さな蔵元谷櫻酒造です。

元フレンチコックだった社長：小宮山光彦は和食にも洋食にもあう日本酒を目指して、生酒が山梨県内ではまだ一般的ではなかった昭和56年(1981年)からの生酒の販売をはじめ、純米大吟醸の氷温長期熟成酒など様々な挑戦を続けてきました。

その社長が数年前に大病を患い、思うように営業に歩けなくなり売り上げが落ちてしまったところにこのコロナ禍が重なり氷温貯蔵を行う冷蔵“蔵”(れいぞうくら)の維持のみならず、今まで通りの酒造りも厳しい状況になりました。

谷櫻の蔵を守り酒造りを継続していくために、多くの方に谷櫻を知ってもらいたいという思いから、今まで蔵開きでしか販売しなかった有機栽培米を使用した氷温10年以上貯蔵熟成純米大吟醸サクラサクラを特別にブレンドして、Makuakeにて数量限定で販売させていただくこととなりました。

谷櫻を守る「櫻守」になっていたけますよう、お願いいたします。

氷温長期貯蔵純米大吟醸 サクラサクラ

和食にも洋食にも、肉料理にも合う料理の名わき役

社長特製のビーフシチューとサクラサクラ

自社精米の有機栽培米と八ヶ岳の伏流水で醸した純米大吟醸サクラサクラを氷温で10年以上貯蔵し、これは古酒なのか?と思わせる透明に近い色合い、古酒特有のかおりをおさえ時を経た熟成酒のまろやかさを引き出したどんな食事も合う辛口のお酒です。

元フレンチコックがたどり着いたフレンチにもあう日本酒

谷櫻の社長、小宮山光彦(4代目)は20代半ばころまで東京のパレスホテルでフレンチのコック修行をし、その後で山梨に戻り谷櫻酒造で酒造りに打ち込みます。

社長が4代目を継いだころ、フレンチレストランでは全くと言っていい程日本酒は提供されていませんでした。食中酒としてワインに負けない日本酒を作ろうと試行錯誤を続けていたある日、コック時代の先輩、ソムリエの方々に会う機会があり意見を求めたところ、大吟醸の古酒が良いのではないかとのアイディアをいただきました。

しかし、当時の一般的な古酒は味は良いが香りに癖が強すぎるものが大半でした。なんとか古酒特有の香りをおさえてうま味を引き出す方法はないかと、当時、山梨県でいち早く販売を始めた生酒用に造った冷蔵“蔵”（れいぞうくら）での氷温長期熟成を始めたのが平成9醸造年度（1997年）のことです。

当初は精米歩合45％の純米大吟醸古銭屋の酒のみでしたが、2006年より有機栽培米玉栄を使用した精米歩合35％の純米大吟醸（通常販売名：純米大吟醸サクラサクラ）の氷温貯蔵を始めました。

氷温で長期熟成された純米大吟醸はわずかに熟成酒特有の香りがあるものの、角のないまろやかな味わいになり和洋中どの食事にも合う食中酒に成長しました。10年以上の熟成酒をブレンドすることでより複雑で奥深い味わいになります。

新酒の純米大吟醸サクラサクラは、女性向けに造られた有機栽培米を35%まで磨いたフルーティですっきりとした辛口のお酒で、パッケージも美しいと好評をいただいている商品です。

谷櫻酒造について

谷櫻は八ヶ岳の南麓、山梨県の最北端に位置する北杜市大泉町にある小さな蔵元です。

大泉は甲斐源氏の祖・新羅三郎義光の孫、黒源太清光の居城の跡である谷戸城跡を中心に、地名の由来となった大泉大湧水の豊富な水に恵まれ、八ヶ岳や富士山、甲斐駒ヶ岳を望む自然豊かな町です。

創業は嘉永元年(1848年)。初代小宮山権左衛門が蔵を建てるために敷地を掘り起こしたところ大量の古銭が出土したことから屋号は「古銭屋(ふるぜにや)」。

八ヶ岳、大泉の壮大な自然と、清らかな湧水の恵みに育くまれ、酒米はすべて自家精米、大吟醸等の高級酒は最近では少なくなった酒槽(さかぶね)絞り、生もと造りなど、伝統の製法にこだわった酒造りを続けています。

純米大吟醸サクラサクラも伝統的な酒槽（さかぶね）でゆっくりと時間をかけて絞られています。無理に圧力をかけないことで雑味の少ない澄んだ味わいのお酒に仕上がります。

山梨県内では古くから生酒を販売していたこともあり、本生酒の製造にも力を入れています。また、地元農産物を使用した日本酒製法の新しいお酒の製造にもチャレンジしています。

谷櫻酒造有限会社

URL：https://www.tanizakura.co.jp/

Twitter：@furuzeniya

Facebook：tanizakura

谷櫻四代目より

こんにちは。谷櫻酒造の代表取締役 小宮山光彦です。

谷櫻の酒は元コックである私の思いから、洋にも和にも合う食中酒を目指しているため国内の鑑評会やコンテストで良しとされる、癖がなくフルーティで一口飲んで満足できるという酒質ではありません。しっかりと感じる酸やわずかな苦み渋みは食事と合わせることで力を発揮し、飲み続けると良さがわかる飲み飽きしないお酒です。

ワインをよく飲まれる海外のcompetitionなどでは初出品で高評価をいただいており、洋食にも和食にもあう日本酒というコンセプトに間違いはないと思っています。

特に純米大吟醸サクラサクラは2016年の香港International Wine & Spirit Competitionにて初出品でありながら日本酒部門トロフィー賞(BEST SAKE)をいただきました。

これからも食中酒としての良質な日本酒を作り続けていきますので、応援よろしくお願いいたします。

商品紹介

氷温長期貯蔵 純米大吟醸サクラサクラ 特別ブレンド

氷温で10年以上貯蔵熟成した純米大吟醸をブレンドした辛口の食中酒。

香は控えめですが、熟成した丸みのある味わいです。

原料米：滋賀県産有機「玉栄」

アルコール分：15度以上16度未満

日本酒度：+3.5 酸度：1.5

※日本酒度、酸度は目安の数値です。ブレンドの状況により変更になる場合がございます。

※お送りする商品はオリジナル化粧箱入りです。

720ml 8,000円

純米大吟醸サクラサクラ

※新・古サクラサクラのみくらべセットのみ

料理の邪魔をしない穏やかな吟醸香ですっきりとした辛口の純米大吟醸。

適度な酸味が料理を引き立てます。

原料米：滋賀県産有機「山田錦」

アルコール分：15度以上16度未満

日本酒度：+4.5 酸度：1.5

720ml

スケジュール

支援者公募：2021年4月20日(金)～2021年7月17日(土)

発送：7月下旬より順次発送予定