もっと積極的に焚き火を楽しみたい。

「アウトドアで木製？重いし背もたれもない椅子なんて・・・・」アウトドアにはちょっと不都合に思われるかもしれません。

しかしおじさんが、快適にかつ積極的に焚き火を楽しむためには、機能、座面、組立という３つの魔法／この形状、この材質、この仕組みが必要だったのです。

それは完成までに一年ほどかかった、長い開発物語の始まりでした。

（Takibisは現在特許出願中です）

Takibis（ タキビス＝焚き火椅子）の誕生です。

風に揺らぐ焚き火台の炎、その明かりに照らされ映える木の質感。〝Takibis〟のそのコロンと可愛いフォルムには、焚き火を楽しむための色んな工夫や機能が満載されています。

よっこいしょと言わなくても立ち上がれる、その高さは約24〜5cm。

焚き火楽しもうとした時、通常のキャンプ用椅子だと、薪を入れたり調理したりするのに座面が高すぎる。とはいえ地面に座ってしまうと、「あれ？ナイフどこだっけ？あっ、そうだ、油持ってこなきゃ」。その度に膝に手を当て、よっこいしょと立ち上がるのが一苦労。そんなおじさんキャンパーでも立ち上がりやすい座面の高さが24〜5cmだったのでした。（自分調べ）

そして次に考えたのが、〝脚部の形状と材質〟です。

焚き火の火守りは結構忙しく、鉄板や網を動かしたり薪を追加したりと、前屈みになることが結構多いんですよね。また背もたれ付きのゆったりチェアだと後ろに傾いているため、前屈みや立ち上がるのが大変。さらに座面が生地だと腰が沈み込み、長く座っていると痛くなってしまったことありませんか？僕はそんな悩みを持ち続けていました。〝Takibis〟は、一見するとちょっと変わった形ですが、その形にはいろんなアイデアが秘められています。

アルミ脚だとグンニャリ。前屈みになった瞬間の悲劇！

ところが前屈みになった瞬間に、お気に入りの椅子のアルミの脚がグンニャリ曲がってしまった経験ってありませんか？（僕は何度もあります）〝Takibis〟 は、脚部の前方が丸いので前には容易にロッキングしながらも、合板でできているため細いアルミポールのように脚が曲がってしまうことはありません。

でも後ろにはロッキングしない＝ここがミソなんです

しかし一般的なロッキングチェアと異なり、〝Takibis〟は、よほど無理をしない限り後ろに傾くことはありません。それを、〝魔法のロッキング機能〟と呼んでいます。（笑＝魔法ではありません。設計者と職人の知恵の結晶です）。ですから酔っ払っても大丈夫です。でも背もたれはありませんから、深酔いすると後ろにコケてしまうことがあるかも（笑）。

木なのに何だか柔らかく温かい。

それは熟練の職人が一枚づつ造る〝魔法の座面〟。

そんな〝Takibis〟ですが、座り心地にもこだわっています。その秘密は〝座面の形状と材質〟にあります。

【形状】パッと見たところわかりにくいですが、〝Takibis〟の座面中央部は10mm程度凹でいます。これは熟練の家具職人が手作業で掘ったもので、座り心地をよくするだけでなくロッキングした時にお尻が滑り落ちにくくするための形状でもあります。

【材質】さらに座面には国産の針葉樹である杉を使用し、その形状とあいまって、木製なのに座った瞬間に柔らさと温かさを感じることができるでしょう。それは本当に不思議で優しい座り心地です。（文字でしかお伝えできないのがもどかしい）

しかしそれらを表現するには、まだまだいろんな問題があるのでした。

柔らかい座り心地と剛性、

相反する機能を満たすオリジナル合板を制作。

硬い脚部の合板を、柔らかい座面の杉板に何度も抜き差しすると、どうしても杉板のホゾ穴を舐めてしまいます。そういう意味では杉の無垢板は、組立分解が可能な椅子の構造材には向いていません。そこで考えたのが、柔らかい杉の無垢板と丈夫な合板でハイブリッドな〝オリジナル合板を作る〟ということでした。

企業の枠を超えた協働作業が完成への道を開いた。

しかし職人の手彫りが故に「量産は難しい」と数件の木工工房から断られ〝Takibis〟の量産化は暗礁に乗り上げます。それを解決したのは〝工程の分散〟でした。異なった工程ごとに違った職人さんに製造を頼み、信頼できる尾崎家具装飾株式会社が全体を調整統制するという企業の枠を超えた協働作業のおかげで、〝Takibis〟は、販売までこぎつけたのでした。

〝Takibis〟はこんな風に作られています。ビルダーさんを取材してきました。

慣れれば組み立て簡単15秒？

一般的な〝木の椅子〟は、嵩張るのでアウトドアに不向なものかもしれません。しかし〝Takibis〟は簡単に組立分解ができるので、アウトドアにも簡単に持ち出すことができます。それはまさしく〝魔法の組立〟です。

組立分解が簡単。それも大きな特徴です。

複雑な構造のモノだと部品が多くついつい忘れ物してしまったりすることもあるでしょう。しかし〝Takibis〟は、ボルトを除けばたった４枚の板。組立固定はセンターロックボルト1本とセンタープレート1枚だけです。それはまさしく〝魔法の組立〟といえます。さらに収納時はそのセンターロックボルトを使用して、全てのパーツをスタッキングすることもできるように設計されています。

優れた撥水性。国産の蜜蝋で仕上げています。

急な雨に夜露。室内とは異なりアウトドアは木製家具に対して過酷な環境であることには違いありません。さらには木の自然な色合いを変えたくないし質感も大切にしたい。そこで〝Takibis〟は撥水性のための実験を繰り返した結果、撥水性に優れ人や環境に優しい国産の蜜蝋ワックスを使用することにしました。（プラスティックやステンレスのように、水分に対して全く変化しないというモノではありません）

しかしこの蜜蝋ワックスも、使用に伴い効果が減少します。めんどうかもしれませんが、使用後はできるだけ早く汚れを取り除き、自宅に戻ってから水分を十分取り除いたのち蜜蝋ワックスを再度塗り保管してあげてください。また雨の中や水たまりの中でのご使用はできるだけお避けください。保管は乾燥しすぎているところや湿度の高すぎるところはお避けください。高温になる車内に積みっぱなしなどはできるだけお避けください。通常の木製家具のように、ゆっくりと育てる椅子だと思って愛着を持って手入れしていただけると幸いです。

無塗装のTakibitシリーズも同時デビュー

昨年好評だったマットブラックのTakibitシリーズの焚き火台ですが、今回はユーザー様からのリクエストにお応えし、ナチュラルな質感の〝Takibis〟に合うように、無塗装シリーズもリリースします。これは塗装しなくてもいいようなきれいな黒皮鉄（勝手にトロ鉄板と言っています）を選び、一枚一枚綺麗に磨いています。

Takibit naked／写真はフルセット（収納バッグ付き）

どうです？Takibit nakedもかっこいいでしょう？塗装以外は、マッドブラックのTakibitシリーズと同じです。とはいえ無塗装ですので、加工時に生じる小さい擦り傷などがある場合がございます。鉄板は前回シリーズと同じです。

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本体／４枚のプレート、センターロックボルト＋収納バッグ

【原産国】日本

【素材】国産天然杉（無垢板部分）、18mm国産合板

センターロックボルト＝四三酸化鉄皮膜（SCM435）鉄

【塗料】国産蜜ロウワックス

【重量】約2.1kg

【収納時サイズ】約D215mm×W300mm×H100mm（+15mmボルトハンドル）

【組立時サイズ】約D215mm×W300mm×H245mm

収納バッグ（巾着型）

【素材】８oz キャンバス生地

【カラー】ナチュラル

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スケジュールについて

プロジェクト終了／5月下旬まで

商品発送／10月末ぐらいまで

（職人手作りのため月産100台が限界です。ご注文が想定数を大幅に超えない限り、発送は８月までには完了する予定です。）

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Takibisに使用されている資材は、「木」ですので、一枚づつ色や風合いが異なります。特に座面は天然無垢の杉板ですので、色や模様など著しく異なる場合がございます。自然素材の個性としてご了承ください。また最終工程はチェックの意味も込め、社内で蜜ロウワックスを塗布していますが、剛性に問題ない程度の傷や変色がある場合がございます。焼印は手作業で入れています。位置のズレやブレなどがあるかもしれませんが、どうぞご容赦ください。Takibisを長くご使用いただくために、使用後は適切にメンテナンスを行い、適切な方法で保管してください。

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資金の使い方

プロジェクト終了後のさらなる新製品の開発、試作、商品化の資金として活用させて頂きたいと思っております。

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実行者紹介

はじめまして。【Takibit】シリーズ開発者の樫山泰大@YSPROSです。

昨年７月に当マクアケにて、【Takibit】シリーズ第一弾を公開し、数時間で希望額に達し、多くの方々にTakibitをお届けすることができました。

当社はデザイン編集プロダクションとして30年以上、広告や雑誌を編集制作してきましたが、この【Takibit】シリーズのように、プロダクトを自ら企画し販売するようなことはありませんでした。

迫る公開日。プロジェクトが成功する自信などあるはずもなく。誰からも見向きされなかったらどうしよう。だとか、むしろ不安だけといった状況でしたが、結果的に320人ものサポーター様にご支援いただけることとなり、その時の嬉しさといったら、筆舌に尽くしがたいものでした。（脳内にはアルプス一万尺が流れ、コヤギ（本当は小槍）がアルペン踊りを踊るように跳ね回っている状況。ペーターとハイジもいたかもしれません）

さらに応援購入していただいた皆さまからの〝応援コメント〟は、何物にも代えがたい感動でした。それは今、思い出してもワクワクゾクゾクする体験です。

現在、同時にいくつものプロジェクトを企画し、試作が完成しているものもあります。これから製造工程やサプライなどの問題点を洗い直し、今後もありそうでなかった新製品をリリースしたいと思っています。

またSDGsの観点から、前回販売したTakibitシリーズの（欠損部品の個別販売や再塗装など）メンテナンスなども行えるようにと考えています。さらに焚き火台を便利に使えるハイゴトクなど追加部品の製作も進み、もうすぐtakibit.comでご案内できるかと思っています。今しばらくお待ちください。

これからも【Takibit】シリーズをどうぞよろしくお願いします。