コーヒーを美味しく淹れたい。こんな思いを一度は持ったことがないでしょうか？
低い位置で狙ったポイントにお湯を注ぎ、風味をコントロールできるドリップポットをご紹介します。

様々なコーヒー器具が生まれている中で、「ハンドドリップ」というジャンルにおいて実はドリップポットという道具はあまり進化はしていません。

ですが、タカヒロは日々ドリップポットの販売をしている中で、様々なお客様から「もっとこうして欲しい」「ここがもっとこうなれば、、、」

そんな声を少しづつ商品に反映し、小さなアップデートを行なっておりました。

昨今のスペシャリティコーヒーが魅せるクオリティの高いコーヒー豆をより美味しく淹れられる様、これまでの小さなアップデートではなく、新しく型を起こし、タカヒロのDNAを引き継いだ新しいドリップポットを開発しました。

低い位置で狙ったポイントにお湯を注ぎ、風味をコントロールできるので、ドリップコーヒーの味わいの可能性が広がります。

コーヒー粉にお湯を注いで抽出するドリップコーヒー。抽出の仕方一つで、たとえ同じ豆を使ったとしても風味は大きく違ったものになります。

その歴史は1763年にフランスのブリキ職人、ドン・マルティンがネル付きドリップポットを発明したところまで遡ります。

その後ドイツのメリタ・ベンツがペーパードリップを発明し、さらにコーヒーは手軽に楽しめる嗜好品に。

以降フレンチプレス、サイフォン式など抽出方法は増えてゆき、こだわりを持った愛好家たちが、好みの一杯を求めて淹れ方を追求しています。

低い位置で狙ったポイントに
お湯を注げる

数あるドリップポットの中でも、haruka(遥）は従来のポットでは難しかった「コーヒー粉のそば、低い位置で狙ったポイントに注ぐ」ことができるドリップポットです。

製造技術の観点から、多くのドリップポットは高い位置からしかお湯を注ぐことができません。
低い位置で注げるということは、お湯を優しく丁寧にコーヒー粉に当てることができるため、コーヒー粉が強く攪拌されず雑味を抑えた、繊細な味わいを生み出すことができます。

コーヒーは嗜好品であり、低く注ぎ雑味を抑えたコーヒーが、必ずしもあなたの好みにマッチするとは限りません。しかし、コーヒー豆を選ぶことと同じようにポットを選ぶことは、あなたが淹れるコーヒーの可能性を広げることにつながります。

タカヒロのドリップポットは、これまで世界中のプロユーザーたちから愛用されてきました。それは「求める味を叶えるパートナー」として認められてきた証でもあります。

haruka(遥）と他のポット
どこが違う？

ドリップポットの選ぶポイントはどこでしょうか？

デザイン性ももちろん選択するポイントの一つ。大切な要素ですが、そこを重視される方は読み飛ばしていただいて構いません。

haruka(遥）は3つのクオリティを重視して設計されており、その3つが調和する機能美がデザインとなっています。

２タイプをご用意

今回、タカヒロは今までラインナップとしていたレギュラーノズル、雫ノズルの２タイプをそれぞれ設計し直し、新しい『遥』『遥・雫』の２タイプをご用意します。

・『遥』

従来よりノズルの形状を改良し、低く・遠くを実現しました。
湯量の調節範囲も広く、さまざまなに対応します。

『遥』のノズル形状:口径 10Φ

・『遥・雫』

遥ノズルの特徴を取り入れ、尚且つ従来の「雫」が持つ『点滴ドリップ』を維持出来るよう設計。
初心者の方にもおすすめです。

『遥・雫』のノズル形状:口径 7Φ

タカヒロポットの特徴

正確性…いかに狙ったポイントにお湯を注げるか。

一度お手元のドリップポットで、正確に狙ったポイントに注げるかを試してみてください。

勢いよく注ぐとお湯は注ぎ口からカーブを描いて落ちていきます。

一方で慎重にポットの注ぎ口を傾けると、注ぎ口よりも内側にお湯が落ちていきます。そう、ドリップポットから狙ったポイントに真っ直ぐお湯を注ぐというのは、実は非常に難しいことなのです。

安定性…落とし始めから安定して適量を注げるか。

落とし始めたお湯が、一定の湯量を保ったままドリッパーに注がれ続けることで、
コーヒーの味が安定します。
この「一定」も実は困難。
タカヒロのドリップポットは異次元の体験をあなたに与えてくれます。

持続性…持ち続ける手への負担が抑えられているか。

ドリップを狙ったところに安定して落とし続ける。
それには腕や手の負担が大きいことをタカヒロは意識しています。
女性でもクオリティの高いコーヒーを入れてもらえるよう、
負担の少ない設計を追求しました。

『遥』『遥・雫』ともにノズルの比重に合わせてグリップ部分を位置をより下につけ、
滑り止め加工にしました。

人生でコーヒーを淹れる時間は？

あなたは1日に何回コーヒーを淹れますか？

多いと、朝、昼、晩の3回、さらに来客時や休憩時間にも淹れて飲む方もいるのでは？

「せっかくならおいしい一杯を飲みたい」と、1日に一回分をハンドドリップで淹れたとしても、1年で365回。そして人生80年としてコーヒーに親しむ機会が増える20代から数えると、延べ21,900回。一回のドリップ時間を3分とすると、65,700分（1095時間）にものぼります。

つまり至福の一杯を淹れられるようになれば、それだけの時間が幸せな時間に変わるのです。

おいしいコーヒーのそばに、
こだわりのドリップポットあり

ドリップポットのパイオニアの開発力

豆の種類、焙煎方法、挽き方…コーヒーの味わいは、主に豆に由来します。その魅力を活かすコーヒードリッパーもまた様々。

しかし厳選した豆やドリッパーの実力を引き出すには、湯量や注ぐポイントのコントロールといった「ドリップ」が非常に重要です。

例えば最初に行う「蒸らし」の工程では、少量のお湯をそっとコーヒー粉全体に均一に含ませることが鍵になります。

蒸らし終わったら、コーヒー粉の中心に真上からドリップポットで注ぐお湯とサーバーに落ちるお湯の量が同じ量のバランスになるように丁寧に…おいしいコーヒーを入れるための作法は、どんなハンドドリップにおいても変わりません。

このドリッパーに正確にお湯が注がれ攪拌されることで、雑味も味のブレもない繊細で美味しいコーヒーが抽出できるのです。

進化したドリップポットharuka(遥）

今回タカヒロがharuka(遥）で追求したポイントが、狙った場所にお湯を注げる注ぎ口と全体のバランスです。

従来のタカヒロの無駄を省いたデザインを意識し、さらに機能性を高めたドリップポットになります。

グリップ部分はこれまで水が混入する可能性があったため、逆転の発想で水が抜けやすい設計に。ブラスト加工を施してグリップ力を向上させ、コントロールしやすいように調整を施しました。

このドリップポットは、1回で約3～4人分のコーヒーを淹れることができます。従来これだけのコーヒーを一度に淹れられる細口のドリップポットは、ほとんど市場に流通していません。

ご家族やお友達と一緒においしいコーヒーを分かち合うことができる、haruka(遥）は最新のドリップポットなのです。

「真っ直ぐお湯を注いで、3～4人分のコーヒーを淹れられる」haruka(遥）の個性は、ただそれだけのことかもしれません。

しかしタカヒロが世間にドリップポットを発表して世界中のスタンダードになっていったように、このスタイルは王道になる日は、きっとそう遠くないことでしょう。

ドリップポットといえば
『タカヒロ』

私たちタカヒロは、昭和50年代に、世界に先駆けてドリップポットを開発した老舗メーカーです。

元々は様々なステンレス食器を中心に、お客様のお困りごとや相談事、ご不満をすべて開発の助言として捉え、商品を開発する開発型の問屋でした。

ドリップポットも、コーヒードリップに対するお悩みを解決するべく、開発に至ったアイテムの一つです。以来、アップデートを重ね、現在では世界中のプロフェッショナルに選ばれるドリップポットのメーカーに成長。

私たちは、さらなるおいしさを目指し、常に進化を続けています。

パーツの製造から加工まで、
オールメイドイン燕！

日本有数の金属加工を得意とする街・燕市発

タカヒロが拠点を構えるのは、高度で多様な金属加工技術が集まる日本有数のものづくりのまち・新潟県燕市。江戸時代から続く一枚の銅板を叩きながら器を作る伝統工芸・鎚起銅器から、ノーベル賞の晩餐会で使用されるカトラリーの生産まで作られる製品は多岐に渡ります。

地域内に金型を作る工場から切断、プレス、溶接、研磨加工などの工程を複数の企業が分担し、一つの製品に仕上げる体制が確立されており、スプーンやフォークなどの金属用食器は国内シェア90%を超え、クオリティは世界的な評価を獲得しています。

地域とともに高みを目指すタカヒロルール

タカヒロは、日本の金属加工業の代表的な産地のひとつとして発展してきた新潟県燕市です。
創業以来約40年にわたり地域の各種製造会社とスクラムを組み、商品開発からアップデートまで取り組んでいます。

ものづくりの現場は、現在下請けからの脱却を図るため人材育成やブランディングに力を入れる傾向にあります。
しかしそれらが実際に求められるスピードに適っているとは言い切れないのが現状です。

タカヒロは地域で生かされてきたという強い思いを胸に、「地域の企業とともに商品を作る」というルールを掲げ、地域に貢献し、時代を読み、ユーザーの皆様に喜ばれる商品づくりに日々励んでいます。

簡単に模倣できない元祖のクオリティ

haruka(遥）の注ぎ口の機能がスタンダードな方向性になったとしても、他社が実際に具現化することは容易ではありません。
例えば注ぎ口内側の研磨の仕上げ方一つで、お湯を注ぐ際の湯線のブレが生まれます。さらにグリップの形や角度、もった時の太さやラウンド感も、微細なアップデートを繰り返しながら進化し、現在の形にたどり着いています。

なぜ他社が同じクオリティを出せないのか？その理由は大きく分けて3つあります。

①金型の製造に費用がかかる

②製品の仕様が変わるたびに流通を整理することが困難

③仕様変更によるユーザーからのクレーム対応

40年以上ドリップポットの開発を手がけ進化し続けてきたタカヒロは、高い技術を持った地元の企業と協力しながら課題を乗り越えるノウハウを培ってきており、追随するメーカーとは一線を画しているのです。

コーヒーから広がる豊さ、
タカヒロが目指す世界

タカヒロはコーヒー機器のメーカーではありません。
「世の中の不便をなくしたい」という思いから、卸先やユーザーの声に真摯に耳を傾け、様々なアイテムを燕市の企業とともに開発してきました。
言い換えれば「社会から不満のカケラを無くす企業」と言えるかもしれません。

その中でコーヒー機器は、淹れる楽しさ、飲む楽しさで、ホッと心が和む、幸せを感じる時間を届けることを目指し、改良を重ねてきました。

ハンドドリップの時間そのものを楽しみながら、しっかりと真ん中にお湯を注ぐことができた時、それは肉体的にも精神的にも健康的な証の一つになるのではないでしょうか。

使うことが苦痛やめんどくささではなく喜びに変わる道具を、暮らしのそばに加えること。

それはつまり、人生における幸せを育む行為の一つになると、私たちは考えています。

haruka(遥）は、ただハンドドリップをするためだけのアイテムです。
しかし同時に、その一点を誰よりも追求することで、あらゆる人がお湯を真っ直ぐにコーヒー粉の中心に落とせる様になったら…
世界中から一つづつ不満や苦痛が取り除かれ、幸せな気持ちが波紋のように広がるのではないかと、私たちは考えます。

あなたが幸せになれば、あなたの周りの人にも幸せは伝播する。

この思いを形にしたハンドドリップポット『遥（haruka)』のクラウドファンディングの挑戦に支援をよろしくお願いいたします。

あなたの手元から注がれる雫が幸せの波紋を広げる、haruka(遥）です。

タカヒロユーザーの声

＼田谷さんからコメントいただきました／

田谷さん＞
タカヒロさんのドリップは長く愛用させていただいております。
日に何回もドリップをする方は特にお勧めしますね。
負担の少ないハンドルも、今回またアップデートされたとして試用させていただきましたが、これまでも使いやすい設計であったと思うのですが、さらに腕に負担がなく、これからバリスタを目指す女性にも強くお勧めできますね。

今回、新しくノズルを改良されたのですが、それ以前からタカヒロさんのドリップが、なぜこんなにもプロの方々に愛用されているかというと、秘密はノズルの口部分だけでなく、ボディとノズルの接続部分が優れているからなんです。

タカヒロさんだけがボディの裏側、ノズルとの接点に水を阻む溶接を行っていなく、本当にスムーズにお湯がノズルに行くように設計されているんです。

普段、気にならない点かと思いますので、もしよかったらご自身のドリップポットを覗いて見てください。
同じような鶴口なのになぜこんなに違うのか、このように本当に細かいところにまで神経を使っているから愛されているのだと思います。

新しいノズル形状も、これからのスペシャリティコーヒーの世界ではきっと主流になっていくと思いますが、このような補足的な面もタカヒロさんは逸するものであると思います。

タカヒロが伝えたいこと

私は燕三条で祖父が作ったドリップポットを現在に至るまで細かなアップデートを繰り返しながら生産し続けてきました。

我が社はお好み焼きなどで使う『へら』の製造・販売からスタートし、現在はプロ御用達のドリップポットを主に販売しています。

コーヒーが特に好きで好きでしょうがないから作ったというわけではなく、お客様がコーヒーを入れるときにこんな問題がある。
解決できる商品を作ってくれないか？という問い合わせから今に至っています。

私が社長になってからも、商品開発・改良のきっかけはお客様からの声です。

このスタイルは先代、先々代から変わっておりません。
そして、ドリップポットとともにコーヒーという文化と触れるうちに、
ハンドドリップというスタイルがもたらす恩恵を強く感じました。

入れている少しの時間、お客様と対話する時間の豊かさ、コーヒーの香りが立ち込めてきて、お互いにビジネスの場であるにもかかわらず、なんとも言えない穏やかなその場の雰囲気─────

私がこれまでも、これからも皆さんにお届けしたいのは、
このコーヒーを中心に生まれる人と人との関係性です。
これからも皆さんに誇れる品質の商品づくりをしていく中で、今回生まれたのが
『遥』『遥・雫』です。

皆さんに豊かな時間とコミュニケーションの一助になれるアイテムだと自負しております。
タカヒロの新しいドリップポットをぜひお試しください。