【 ----- about  “焙煎野郎” ----- 】

本プロジェクトに興味をお持ちいただいた皆さま、ありがとうございます。

主催者のtagurianoこと田栗と申します。

表題のとおり珈琲焙煎機 “焙煎野郎” に関するお話です。

御承知と思いますがコーヒーとは植物の種子を炒ったものです。

単純です。.....

だから金網でゴマのように炒ってもいいんです。フライパンでもいいかも。

でも疲れます。相応の時間がかかりますからね。

むらなくふっくら炒る（焼く）には、なおさらです。

私もコーヒーが好きだったので色々試しました。

金網焙煎、電気式の焙煎機が3種類、個人輸入した米国製のガス式焙煎機、

自作の灯油ストーブ焙煎機などなど。

業務用の機械は100〜1000万円とかするようです。

そういえばプロ用の焙煎機って値段を明示しませんね。

専門のジャンルって特定のルートからしか道具や機材が買えない感って
ありますよね。

邦楽の三味線とか、ボクシングのグローブとか。

あ、ちょっと脱線。

↓焙煎〜粉砕の一般的な手順の動画です。

　（動画の焙煎機は50g程度に対応した電気式の他社製品です。）

コーヒーは新鮮なものほど美味しいです。

煎りたて、挽きたて、淹れたて、なんて言ったりもします。

生豆の鮮度は影響しません。新豆が旨いなどとはあまり聞かないです。

乾物なので。

重要なのは炒ってから空気に触れると酸化が始まるので

そこからの鮮度が大事なんです。挽いて粉にしてしまうと

表面積が増えるのでさらに劣化も早くなり香りも飛んでいきます。

いずれ自家（自宅）焙煎がブームが来るのではと密かに考えています。

2年間だけ焙煎屋＆喫茶店を経営したことがあります。

その経験を少しばかり活かしたのが本製品となります。

アマゾンなどで探しても同カテゴリのものは結構あります。

が、私には帯に短し〜、でした。

3ヶ月ほどかけて試作を行い確信が持てたので自分にGOサインを出しました。

“少し手間がかかるが美味しいコーヒーを安く飲める”

がこの製品の目指すところとなります。

【この焙煎機の使い方】

① 回転ドラムの爪を少し引くとドラム外周の1/3くらいの面積の蓋が大きく開くので生豆を計量カップで素早く入れることができます。あとは蓋を閉めてコンロなどに乗せるだけ。ドラムはメッシュなので色味は焙煎中でも目視で確認できます。

② モーターのスイッチを入れます。（写真は試作品：実際は電子部品は
内蔵されます。）

③ 火をつけて（中火）30〜40分程度焙煎します。

④ 見計らって秤に移動。（筐体が熱くなっていますので作業には必ず付属の革手袋を着用してください。）控えていた焙煎前の重量と比較して目的の数値になる手前で火を止めます。（余熱で焙煎が進行するため）

回転させたまま10分程度冷まして完成です。

↓百均などにある大きな漏斗で容器に移します。

抽出方法にあわせてミルで挽き（煎りたて & 挽きたての香りがたまらないのです。）究極の一杯を楽しんでください。

【製品の特徴について】

① 熱源の選択肢がある

都市ガス、プロパン、カセットコンロ、アウトドア用コンロ、と炎が出るものなら何でも。七輪＋備長炭なんかも良さそうです。

電気コンロやストーブは時間がかかりすぎるかも。試さないと今はわかりません。

② 場所を選ばない

野外でも使えること。最近考えたことは被災地でコーヒーを提供できたら喜ばれるんじゃないかなと。ボランティア活動の人などにもね。モーターで回転させるので電気が必要ですが、DCモーターなので電池でもなんとかなります。

あとは屋台とかですね、コーヒー屋台。ビジネスモデル的はにいつかやりたいと思ってます。ドリップコーヒーの屋台は実際に数台試作しました。珈琲焙煎の屋台なら多分世界初かな。

↓試作したコーヒー屋台の内の1台です。

③ 本体が軽いこと

ここは今回非常に重要な意味を持っています。プロ用の焙煎機は小さな穴から専用のスプーンで豆を取り出して焙煎具合を確認するのですが...

それが職人の技とか言われても私はちょっと信じ難い...

私は理にかなった方法で正確な焙煎を行うべく焙煎機そのものを秤にかけられることを特徴にしたいと考えました。生豆と焙煎豆の差分から正確な焙煎度は導くことができるのです。もちろん豆の色味や煙の出具合で判断するアバウト焙煎でも趣味の範囲であれば何ら問題ないのですが。

この焙煎機にはプロ用焙煎チャートを同梱します。（ただの紙切れですが）

本機が乗るサイズの秤（MAX2kg、最小1g計測を推奨）をご用意いただくことで正確な焙煎ができます。

④ 機能面

構造も機能も単純そのものですが類似品にないところはスピードコントローラーくらいです。火力調節も重要ですがスピードも影響します。例えば50gといった少量でも対応できます。

容量は最大500gです。経験からいいますと注文を受けてから焙煎スタートするお店で使用したとしても十分です。重なる注文には3台もあれば何とかなりますし新鮮な豆の提供を売りにするとしたらオンデマンド式小口焙煎がベストと考えています。わたしの場合は売れ筋の豆を5種×2セットほど開店前に焙煎しておいてさばき具合で追加焙煎しても十分な対応ができました。コーヒー豆の通販も自宅で可能でしょう。基本作りおきしないことはよい特徴だと思います。電話注文で宅配のスタイルもよいです。

⑤ スペック

　本体＝軽量ステンレス
　付属品＝ACアダプタ、革手袋
　焙煎能力＝最大500g（250gの廉価版も開発予定）
　サイズ：高さ228mm×幅360mm×奥行160mm（突起部分を除く）
　接地面サイズ：幅163mm×160mm

↓製品本体の外観です。

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今回のプロジェクトは目標額が高いのか低いのかよくわかりません。そのくらいの金額ならちょっと借金すればいいのでは？　そんなご意見もあるかもしれません。しかしながら今回はこの製品の “大したことのない” アイデアとコンセプトを一度世に問うてみたい、のが本音なのです。大成功すればそれはそれで忙しくなって大変だろうし、反応が少数であったとしてもわたしには大きな自信になり月産1台であっても作り続けるだろうと思っています。目標額クリアの場合は初ロット100台分の材料費の一部として使用させていただきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

コーヒー愛好家の皆さまのご意見、ご批判、応援、何でもお待ちしております。

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時間のある方だけチェックしてみてください。

■コーヒーに関連した記事のあるブログとインスタです。

http://taguriano.sblo.jp/category/1099820-1.html

https://www.instagram.com/cafe_taguriano/

DIYの話が中心ですが無関係の記事もあります。

■現在休止中ですがコーヒー豆の販売サイトです。

焙煎機を買っても生豆が手に入らないようでは困りますのでプロジェクト終了後には生豆もラインナップに入れる予定です。

http://taguriano.handcrafted.jp

■10年前に開発・販売した珈琲渋皮除去機のページです。

http://chaff-tornado.taguriano.com/index.html