①タギリホテルとは？

宮崎県串間市市木（いちき）にあった温泉民宿「旧たぎり荘」。　　　　　　　

かつて「たぎり温泉」は集落の人々が毎日集い、情報交換の場として賑やかなコミュニティでした。たぎり温泉の「たぎり」というのは文字通り＜煮えたつ＞温泉と、＜水の流れ＞という意味が含まれます。たぎるように熱い温泉、水の流れ（温泉と海）、そして人の流れがイメージできます。

市木集落の憩いの場だったこの場所を再び、人が集まり、癒され、次へ向かうチカラをたぎらせる場＜TAGIRI HOTEL（タギリホテル）＞として生まれ変わらせるべく、日本各地から仲間たちが集まりました。

昨年末に温泉、今年２月にレストランとマッサージをオープンしました。４月末にはショップをオープン。そして５月末には宿泊も開始し、晴れて＜TAGIRI HOTEL＞はグランドオープンの予定です。

少し長い説明になりますが、最後まで読んで下さると幸いです。

②市木が持つ土地のエネルギー

市木という場所は、田舎にも関わらず昔から様々な人が集まる場所でした。

市木の海に浮かぶ幸島（こうじま）には猿が住んでいて、京都大学の霊長類研究の研究者たちが多く訪れました。研究の第一人者である三戸サツエ氏の研究施設はTAGIRI HOTELの裏にありました。

猿の一頭がイモを洗って食べはじめ、同じ行動を取る猿の数が100匹を超えた時、その行動が群れ全体に広がり、さらに場所を隔てた大分県高崎山の猿の群れでも突然同じ行動が見られるようになったという＜百匹目の猿現象＞は、世界中で有名な現象となりました。今でも世界中の研究者たちが市木・幸島を訪れます。

ホテルのメンバーでは、代表のカンマタカヤが震災後に千葉から移住。静かな海と、懐かしい田園風景、吸っても吸ってもきれいな空気、不安のない土地の食材。人間本来の暮らしを営めるこの場所で、ゆっくりと、生きるベースを創ってきました。そんなカンマの影響を受け、仲間たちが徐々に増えてきました。それはさながら、＜百匹目の猿現象＞のよう。

ちなみに当ホテルのオーナーは、三戸サツエ氏のご長女・前田水無子さん。こんな縁にも驚かされます。市木と猿がつなぐTAGIRI HOTELです。

■メンバーたちは皆その道のプロ。

TAGIRI HOTELに集まったメンバーは現在約14名。移住者が多く、皆それぞれの分野で活躍してきました。

★代表のカンマタカヤは、かつて国内・海外を転戦してきたサーファー。現役引退後、暮らしをカントリーサイドに移し、LOVE&RICE FIELD、CAFE10、B&B10（現在はTAGIRI HOTEL）を立ち上げる。カンマが創る世界観は、オーストラリアやヨーロッパの田舎町の暮らしをヒントに、オーガニックでピースフルな世界をつくり出しています。

★カンマの妻・繭子は幼少期からケーキづくりが大好き。現在CAFE10にてビーガンタルト等を販売、暮らしから出るアイデアを活かし想像力豊かなスィーツを制作している。TAGIRI HOTELではグラノーラを販売し、朝食を担当。2人の娘の子育てとお菓子作りを楽しむ日々。

★レストランは 黒田拓哉 がマネージャー。鎌倉や藤沢のレストランやカフェで運営及びマネージメントを学び、パティシエの妻 黒田沙紀 と共に昨年市木にやってきました。キッチン＆スイーツ担当だった沙紀は現在産休中。黒田は４月にはパパになる予定で、将来アボカド農園を作る夢を持っています。

★疋田良は＜Massage NAGI＞でマッサージを行っています。藤沢で治療院を経営していましたが、昨年TAGIRI HOTELに合流。彼の独特のマッサージは、市木の住民を疲れからときほぐしています。また、メンバーの悩みを優しく聞く癒しの存在です。音楽が大好き。

★カンマと共に市木にやってきた中村勇登 は、カンマが千葉在住時代からの弟分。カンマと共に彼の世界観を創ってきました。TAGIRI HOTELでじゃリノベーションの中心的役割を担い、中村オリジナルの家具も手がけています。木が大好きで、何でも創ってしまいます。同じくメンバーの 菊池愛と今年結婚予定。菊池は現在キッチンを担当しています。

★安田庄司は＜TAGIRI HOTEL home＞のディレクター。2010年大阪から宮崎に移り住み、現在は宮崎市内でS&Y WORKSHOPというセレクトショップを経営。センスあるセレクトでTAGIRI HOTELのショップを盛り上げます。彼自身もサーファーで、SINGLE FINスタイルにこだわっています。

★小園秀穂＆寿美は２人ともスタイリスト。雑誌・広告業界で活躍。2010年に宮崎に移住。暮らしともの作りをテーマにした工房Southern Factoryを立ち上げる。＜TAGIRI HOTEL home＞では夫婦共にディレクターとして、そして小園秀穂は作り手として素晴らしいプロダクトを作っています。

★梶原千穂は、長くカフェ業界で働いたプロフェッショナル。昨年茅ヶ崎から宮崎に移住し、菅間繭子のもとお菓子作りを学び、Cafe10のお菓子作りサポート、週末は店長としてカフェに立っています。＜TAGIRI HOTEL＞で販売中のグラノーラやお菓子は彼女たちが作っています。

★グラフィックデザインを担当するのは宮崎出身のドラウン（野井俊良）。東京で１８年間さまざまな世界でデザインを手掛け、２０１５年４月に活動拠点を故郷宮崎へ移転。地元に埋もれたさまざまなお宝をリデザインしています。

★東京スタッフの宇野実樹はTAGIRI HOTELの全体運営を担当。仕事を通じて宮崎に魅了され、カンマに出会い、彼の作る世界を実現化し多くの人に知ってもらうべくサポートしています。本職は広告コミュニケーション。株式会社クロール経営。

様々な分野のプロフェッショナルたちが集まり、自分たちを表現する場がこの＜TAGIRI HOTEL＞。その点で「新しいカタチのホテル」と言えると僕たちは思っています。

■DIYで造り出す世界＜TAGIRI HOTEL＞

代表のカンマが昔から考えていること、それは…

ー大いなる自然がキャンパス。その自然のなかに暮らしがあり、交わりがあり、喜びがある。あるものは活かし、無いものはつくり寄り添う。

そして、それはきっと国を越えて繋がっていくはず。「前から来るモノゴト」を楽しみつつ、やわらかな日々をおくる。それは自由な想像からつくられる世界。そこはいつしかまるで天国のような場所になるはずだから。僕らの未来と、子供たちの未来が素晴らしくあるために、日々の暮らしからできることを！ー

この思いを基に、昔訪れたオーストラリア・フランスやバスク地方の田舎暮らしの世界を、カフェやホテルで表現しています。 オーガニック・シンプル・ステキ・温故知新・サーフィンライフ・農的暮らし・アート・DIY・natureというエッセンスがちりばめられています。

Cafe10店内（Cafe10 Facebookページ）

TAGIRI HOTEL

DIYの理由は、古いものを蘇らせるコトで新たな息吹を吹かすことができること。そこには、温故知新の精神があり、新たな創造性でステキなモノに生まれ変わる。Create new mixing with old !

そうして生まれたものたちは生き生きと光り輝き、そういったものは見えない感覚として、お客様と僕たちを楽しませてくれるはずです。何かやわらかかったり、何かよかったり、言葉にはできない「なんかいい」と言う事になると思います。

だから僕たちはできる部分は全てDIYをし続けます。

■新しい働き方・暮らし方を体現する場

TAGIRI HOTELのメンバーは殆どが県外からの移住者。慌ただしい都会での生活を経験し、それぞれの道で活躍をし、その上で生き方をみつめ直し、宮崎での暮らしを選択しました。だからここでは、働くこと・暮らすことに、みんな丁寧に向き合っています。

例えば、週に4日働き、残りの日は家族のため、趣味のために費やす。そんな働き方もここでは可能です。それは決してぐうたらな生活ということではなく、毎日を、毎時間を大事に生きていくということ。

子供が育つ一瞬一瞬を見放さない。

何でも自分で創ってみる。

空の色、波のカタチ、風のにおいを知る。

ご近所付き合いを大事にする。

そんな毎日を、働きながら叶えることが、ここでは可能です。

■訪れる人のために、どんな空間を創るのか？

宮崎市内から少し遠い串間市市木の＜TAGIRI HOTEL＞。でも、遠いからこそ、ここへ来る道すがら、海を見ながら南下すると、空気がだんだん変わるのが感じられ、日常が少しずつほどげていきます。

夜明け前、ホテルの裏から海に抜ける道を歩くと、幸島と日の出が目に飛び込みます。砂を踏みしめながら誰もいない浜を歩く。自分だけのビーチがそこにあります。

ホテルに戻って、ソファでゆっくりモーニングコーヒーを飲みながら、今日一日どうすごすかを考える。ビーチをもっと遠くまで歩こうか、田園を散策しようか、ソファで本でも読もうか、温泉に入ろうか…。　　　　　　　　　　　　　　　　　何もしなくてもいっか…きっとそんな気にさえなるでしょう。

そう、ここでは、何にもしなくても充たされる時間があります。僕たちが作る空間と時間が、そのお手伝いをします。

ダイニングでは、地元の食材をたくさん使った食事、自家製の加工品や手作りデザートを召し上がっていただけます。食事の後はBARとしても使えて、是非ホテルのスタッフたちと会話をお楽しみください。

湯治場として多くの人を癒してきた温泉は、優れた泉質と、心地のいい温度で疲れがどんどん抜けていきます。温泉の後に効果的なマッサージでは、ココロも体もよりリラックスできる時間を過ごせます。

４月末にオープンのショップでは、ここだけでしか手に入らないオリジナルグッズと、TAGIRI HOTELらしいセレクトの生活用品が並びます。

５月末からはじまる宿泊・ゲストルームは、趣の違う、こだわった３部屋。耳を澄ますと、遠くに波の音が聞こえます。

TAGIRI HOTELは、温泉、ダイニングレストラン、マッサージと、少しずつ空間を創ってきました。本来ならば全て整った上でオープンしたかったのですが、１つずつ丁寧に作り、作る過程を大事にしたいという気持ちから、順を追ってのオープンとなりました。これから、ショップとホテル（宿泊）を完成させ、グランドオープンを迎えたいと考えています。

宿泊を開始するということは、ここでお客様が過ごす時間が増えることになります。わざわざここまで来て下さったお客様に、より心地いい空間で過ごしていただきたい。そのための施設や資材が足りていません。設備を整え、アメニティをそろえ、＜TAGIRI HOTEL＞という空間作りを中途半端なことなく作りたい。僕たちには潤沢な資金があるわけではありません。クラウドファンディングで皆さんの応援・支援を頂き、ホテルを完成を目指したいのです。

集まった資金は、このような活用をさせて下さい。

目標金額：100万円

【内訳】
・内装改修費 ６７万円(1階エントランスの内装改修全般に活用します)
・寝具購入費 １０万円(マットレス等購入費として活用します)
・備品購入費 ３万円(アメニティ全般の購入費として活用します)
・手数料        20万円(makuakeさんへの手数料20％分)

【オープン予定日】

2016年5月下旬

【現在の営業日/営業時間】

TAGIRI DINING：11:30~16:00（15:30L.O.）　毎週火曜〜木曜定休

TAGIRI SPA（温泉）：10:00~18:00　毎週火曜・水曜定休

MASSAGE NAGI：10:00~17:30　毎週火曜・水曜定休

【ホームページ】

http://www.tagirihotel.com/

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