プロジェクト実行者
ストーリー
シリア難民支援を行うフォトグラファーへの、活動支援をお願いいたします!
こんにちは、フォトグラファーの小松由佳と申します。
これまで8年近くにわたり、中東地域を中心に多様な人間の暮らしを撮影してきました。 そのうちシリアは、沙漠や大河、海や山地などの多様な自然環境が見られ、何度も足を運んだ国のひとつでした。
(「じゃがいも売りの子どもたち」ダマスカス/シリア 2012)
(「広場のサンドイッチ売り」ダマスカス/シリア 2012)
(「冒険」パルミラ/シリア 2011)
2011年からシリアで内戦が起きると、難民として国外に避難する人々が激増し、現在では 300万人以上もの人々が国外で難民として暮らしています。内戦前に知り合った多くの友人たちが難民となってゆくのを目の当たりにし、私は彼らの暮らしや思いを表現することで、平和のかけがえのなさ、人間の多様な「生」を伝えたいと活動を続けてきました。
2012年にはシリア・ヨルダン国境のザータリ難民キャンプを訪れ、難民の暮らしを写真展などを通じて紹介するとともに、募金活動で集めたお金を現地にお送りしました。
(「おもちゃをもらってニッコリ」ザータリ難民キャンプ/ヨルダン 2012)
(「フセイン一家」ザータリ難民キャンプ/ヨルダン 2012)
写真には、人と人をつなげる力があります。一枚の写真のなかの遠くの誰かを想うとき、私たちの心はその人とつながることができます。そうした人と人の心の結びつきによって、世界は変わっていくのだと信じています。
私は、メディア報道ではなかなか知ることのできない難民の一人一人の思いを伝えることを信条に写真を撮っています。
今年、7/24〜8/8まで、シリア・トルコ国境に避難しているシリア難民の暮らしを取材するため、トルコに行ってきます。
今回の取材には3つの目的があります。
1:難民の生活の現実を、一人一人の思いや人生にスポットをあてて伝えていく
現地で出会った一人一人の難民の方に丁寧な取材を心がけ、その思いを伝える努力をしていきます。人の心と心をつなげてゆくことが、私の写真活動の夢です。
2:日本の子どもたちから難民の子どもたちへ、平和への思いをこめた絵を届けたい
シリア・トルコ国境付近の街に逃れてきた難民の子どもたちは、家族の誰かを失ったり、故郷を離れたりと、大変困難な状況のなかで暮らしています。そのような子どもたちに、日本の子どもたちから平和への思いをこめた絵と手紙を贈ることで、互いの暮らしについて思いを馳せ、それぞれが平和への希望を感じられるよう活動をしたいと考えています。
今回、東京都の小学校にて、子どもたちにシリア内戦と難民の暮らしについてお話させていただき、難民の子どもたちへの絵をプレゼントして頂くことになりました。可能であれば、さらに難民の子どもたちから絵を交換してもらいたいと思っています。
絵や手紙、写真を通し、相手を想うことで心と心をつなげてゆく。そんな結びつきを、写真活動を通してつくっていきたいと思います。
3:シリア内戦によって障がいを負った難民の男性に、募金活動によって車いすを贈りたい
コーラル・アフマッドは28歳、3年前までシリアに住み、大工の仕事をしていました。ある日、自宅近くで政府軍と反政府軍による銃撃戦がはじまり、その流れ弾によって首を負傷、頸椎損傷をし四肢麻痺となりました。
(負傷する前のコーラル、2012年。 撮影:コーラルの家族)
その後、シリア国内の治安悪化に伴い、コーラルとその一家はトルコ国境の街に逃れました。自国を離れ、難民として生活を送るコーラルの一家に経済的余裕はなく、コーラルは充実した医療を受けることができないまま、3年間寝たきりの生活が続いています。コーラルのことを知ったのは、今年2月にトルコ・シリア国境に趣いたシリア人の知人からでした。彼もまたシリア難民の1人であり、友人からコーラルのことを聞いたそうです。「この街に、3年間寝たきりの若い男がいる。自立した生活を送るため車いすを欲しがっているが、家族にそれを用意する余裕がない」と。
この数年間、シリア難民の生活を日本に紹介する活動をしてきた私は、コーラルのために車いすを送る活動を行いたいと思うようになりました。彼に会い、話を聞き、悲惨な内戦によっていかに多くの人間の人生が変化しているのかを表現できたら。そして、日本人からは遠いように思われがちなシリア難民の人々の暮らしや、彼らの思いを伝えることで、人と人の心をつなぐ活動ができたら。コーラルとその家族は、私の取材の申し出を了承してくださいました。
四肢麻痺のコーラルが自立した生活を送るために必要な車いすは日本円で約40万円するそうです。難民として異国に暮らすコーラルの家族にとって、その金額を用意するのは、非常に厳しい現実があります(内戦による治安悪化を受け、現在のシリア人の平均月収は日本円にして約15000円)。
(現在のコーラル。 撮影:コーラルの家族)
コーラルは今日も部屋の中にじっと横たわって過ごしています。昨日も、今日も、おそらくは明日も。しかし、その先にきっと希望があることを願いたいと思います。
明日に続いていくいつか、彼は自分の意思で、太陽の光の下に出て行くことができるのだと。
コーラルのように内戦によって重い障がいを負った難民の人々はたくさんいますが、まずは、いま手を伸ばし、つながることのできる人間の輪から支援を始めていきたいと思います。コーラルへの取材後に募金活動を行い、車いすを贈るための資金を集める予定です。
帰国後の活動と活動支援金の使用法
帰国後は、難民の「今」を伝える写真展・ トークショーの開催を予定しております。難民の一人一人の思いを伝え、平和への希望を共に考えることのできる機会をつくらせていただきたいと思います。ぜひ、足をお運びいただけましたら幸いです。
ご協力いただいた活動支援金は、以下の難民支援活動のための資金として使用させていただきます。
・取材費(装備費・渡航費・滞在費・ご協力いただいた難民へのお礼)
・その後の写真活動費(写真展・トークショーの開催費用、写真現像・プリント費用)
人と人の心をつなげ、より世界をひとつに感じられるための活動を今後も続けていきたいと思います。
活動資金のご支援、どうぞよろしくお願いいたします。
企画:小松由佳(フォトグラファー)
秋田県生まれ、フォトグラファー。2006年、日本人女性として初めて世界第二の高峰K2(8611m/パキスタン)に登頂。植村直己冒険賞(2006年)、秋田県民栄誉章受章(2007年)など。
自然と共に生きる人間の暮らしに惹かれ、2008年より東西アジアの草原や沙漠に生きる遊牧民の生活を撮影。多様な自然環境の中で、どのように人間は自然と共生してきたのか、その姿を表現することがテーマ。近年はシリア内戦による難民の暮らしを取材、紹介する活動を行う。
サポーターからの応援コメント
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このプロジェクトはAll in型です。目標金額の達成に関わらず、プロジェクト終了日の2015年08月10日までに支払いを完了した時点で購入が成立します。
取材報告会・写真展のご招待、ポストカード3枚送付
3,000円(税込)
*取材報告書の送付
*取材報告会・写真展の招待券の送付
*ポストカード3枚セットの送付
取材報告会は、9〜11月に東京・東北・関西で計五回ほど開催予定です。取材後に会場が決定次第、お知らせさせていただきます。会場までの交通費は別途ご負担頂きます。
ポストカードは、難民が暮らす土地の自然風景や、子どもたちの笑顔などの写真を予定しています。お送りするポストカードの種類についてはおまかせいただけたらと思います。
3000円のリターン内容に加え、シリア難民が作った手工芸品の送付
5,000円(税込)
【限定100名様】
3000円のリターン内容に加え、
*シリア難民が作った手工芸品1点
手工芸品はシリア・トルコ国境に暮らす難民の人々から購入予定で、手づくりのポーチ、縫製品、人形などを考えています。
※リターン画像はイメージです。
※手工芸品につきまして、数種類の中から一点お選びいただけます。取材後にご連絡させていただきます。
5000円のリターン内容に加え、写真の送付
10,000円(税込)
5000円のリターン内容に加え、
*取材で撮影した写真【額なし】
写真サイズはA4サイズ(210×297mm)または六切サイズ(203×254mm)、額なしです。
事前にメールまたは郵送書類にて、ご希望の写真をお選びいただけます。
5000円のリターン内容に加え、額入り写真の送付
15,000円(税込)
5000円のリターン内容に加え、
*取材で撮影した写真【額入り】
写真サイズはA4サイズ(210×297mm)または六切サイズ(203×254mm)、額入りです。
事前にメールまたは郵送書類にて、ご希望の写真を選んでいただけます。
15000円のリターン内容に加え、3人以下でのランチ&取材報告会にご招待
30,000円(税込)
【限定10名様】
15000円のリターン内容に加え、
*取材報告ランチ
昼食の場を設けさせていただき、3人以下での少人数で1時間半以上の詳細な取材報告会をさせていただきます。
大変申し訳ありませんが会場は東京都または神奈川県内に限定させていただきます。交通費は別途ご負担頂きます。
場所と日程の詳細については後ほどご相談の連絡を入れさせていただきます。
30000円のリターン内容に加え、フィルムカメラでの写真撮影
50,000円(税込)
【限定10名様】
30000円のリターン内容に加え、
*写真撮影
中判フィルムカメラ(6×6サイズ)での写真撮影を私がさせていただきます。
その後、A4サイズ写真4枚入りのアルバムとして10月にお渡しさせていただきます。
モノクロ撮影、カラー撮影がお選びいただけます。
写真撮影につきましては9月から10月、原則として東京都・神奈川県、またはその近郊で撮影させていただきたいと思います。その他、詳細に関しましてはプロジェクト終了後にご相談させていただきます。
「Makuake(マクアケ)」は、実行者の想いを応援購入によって実現するアタラシイものやサービスのプラットフォームです。このページは、 社会貢献カテゴリの 「人の心と心をつなげたい!シリア難民支援を行うフォトグラファー活動応援プロジェクト」プロジェクト詳細ページです。