【１月２９日追記】ご支援いただきました皆様へ
おかげさまで開始早々目標金額に達成することができ、
その後もたくさんご支援をいただき本当にありがとうございます！
予想以上の反応でスタッフも喜びを隠せません。

さらに良いキットにするため目標金額を５００万円に設定し、 目標金額に達した場合は、新たにSURIMACCA専用の「浮かしパーツ」をキットに追加します。
フレームと刷る物を浮かすことでより刷りやすくするパーツです。

また、SURIMACCAつきのコースにご支援いただいている方全員に、 この春新しくなるレトロ印刷ＪＡＭの「印刷見本」(有料)をプレゼントします！
※6,500円以上のリターンコースをご支援頂いて方限定になります。

「SURIMACCA」は、シルクスクリーン印刷という手法を使って、いつでも・どこでも・だれでも自分で簡単に印刷ができる、これまでにない新しい印刷キットです。

シルクスクリーンときくと、工房で職人さんが行う特別なものというイメージではないでしょうか？専門的な技術や設備が必要、難しい、自分にはできるはずがない…名前は聞いたことがあっても、実際にやったことがある人はそれほど多くないはずです。印刷をするまでの準備がとても多く時間もかかるため、専門的な分野で使われることはあっても、一般の人にはなかなか触れることはありません。

しかも、シルクスクリーンで使うフレームはアルミや木で作られており、印刷サイズが変わるとその都度フレームが必要です。かさばるので置き場所も確保しないといけません。

私たちが考えたSURIMACCAは、パーツをつなぎ合わせて、サイズの違うフレームを自由に組み立てることができます。

使い終わったら分解してコンパクトに片づけることができるので、自分の部屋だってアトリエにすることができます。便利なだけではなく、自由に組み立てる楽しさもプラスして、手間のかかる面倒な作業を”遊び”に変えたいと考えました。

▲ 組み合わせ次第でいろんな形のフレームが作れる。

※現在試作段階の為、色は実際の商品と異なります。

シルクスクリーン印刷は、メッシュ状の版に孔(あな)を作り、孔の部分にだけインクを落として印刷するとてもシンプルな印刷方法です。

Tシャツや布製品のプリントは、シルクスクリーンで作られた物がとても多く、ひとつ版を作ればいろんなものに刷ることができます。布や紙はもちろん、インクを変えれば革やプラスチックなど、何にだって刷ることができるのが特徴です。ひと昔前の、年賀状と言えばの「プリントゴッコ」も孔版印刷の一種です。

シルクスクリーンを使ってどんなものができるの？

バンドのオリジナルグッズ、チームのユニフォーム、自分だけのTシャツ、誰かへのプレゼント…シルクスクリーンひとつでブランドを始める人もいます。

作品が世に出ていくこと、誰かの手に渡ることはクリエイターさんにとってだけではなく、作品を手にする人にとっても嬉しいことではないでしょうか？

自分が作ったモノで誰かを喜ばすことができる、こんなに楽しいことはありません。

いつもお店のシルクスクリーンワークスペースでグッズを作られている、あるバンドの方々がおもしろいことを言っていました。

グッズを作って販売した際、注文して作ってもらったＴシャツと、自分たちで作ったＴシャツを並べて販売したところ、自分たちで作ったＴシャツはあっという間に完売してしまったそうです。

なんでも簡単に精度よく大量に作れるようになった今だからこそ、１枚１枚微妙に違う仕上りのモノ、人の手が見えるモノを人は求めているのかもしれません。

自分で刷ると失敗することもあります。でも刷れば刷るほどきれいに刷れるようになるのがシルクスクリーンです。その過程もぜひ楽しんでいただければ嬉しいです。

印刷をするのに必ず必要なのが”版”です。

SURIMACCA（フレーム）と版が揃って初めて印刷ができます。
通常、版を作るのにものすごく時間も手間もかかるシルクスクリーンですが、レトロ印刷JAMのシルクスクリーンはインターネットで簡単に版を注文することができます。

データもしくは紙原稿を送っていただくだけで、そのデータ（原稿）をもとに版を作ってすぐにお送りすることができます。

データをダイレクトに製版する「デジタル製版」という、画期的な製版方法によって約１００秒で版を作ることができます。

製版はすべてこちらで行うので、失敗のリスクもありません。これが、これまでのシルクスクリーンとの大きな違いであり、簡単に版が作れる秘訣です。

版が届けば、フレームに張るだけで準備完了です。

【こんなに違う！従来とJAMの製版工程】

[従来] (1)原稿 → (2)ポジフィルム → (3)枠張り → (4)乳剤塗布 → (5)乾燥 → (6)露光 → (7)現像 → (8)乾燥 → 完成

[JAM] (1)原稿 → (2)製版 → (3)枠張り → 完成 

組み立てたSURIMACCAに、シート状の版を網戸に張る要領で溝にゴムをはめ込んでいくと、たるみがなくなりきれいに貼れます。これは、初めての人でも簡単に出来る方法で、専用の知識や設備は必要ありません。 

版が貼れたら、あとは刷りたいものに好きなだけ刷るだけです。

「シルクスクリーンの楽しさをもっとたくさんの人に知ってもらいたい！」
そんな思いから、いつでも・どこでも・だれでも自分で印刷ができるキットを作ろうと動き出したのが約２年前です。初めに生まれて現在も販売しているキット「TOY」も、たくさんのクリエイターさんに使っていただき、これまでにいろんな作品が生まれています。

しかし「TOY」は、ベニヤ板をくり抜いて作った木製のため、湿気や乾燥に気を遣いながら使わないといけません。版を貼る際にはセロテープや両面テープなどを貼る工程がたくさんあり、張り具合も遊びでは使えても精度を求めようと思うと少し難しい部分がありました。

今ある弱点を克服し、さらに楽しさもプラスされたキットを作りたいと改めて思い、今回のSURIMACCAの開発に踏み切りました。ヒントになったのはブロックです。

初めは、この構造では不可能だとたくさんの人に言われましたが、それでも可能性を信じて思いを形にできる場所を探しました。

そんな中、大阪のプロダクトデザイン事務所に相談へ伺ったところ、とても興味を持って設計を引き受けてくださり、設計・サンプルまで順調に作ることができました。見た目はおもちゃでも、構造は本格的です。

TOYと比べてSURIMACCAは、フレームサイズの可変化・張り時間・張り具合・耐久性・楽しさ、全てにおいて進化しています。

目指すのは、遊びだけで終わらない、遊びから"始める"シルクスクリーンです。

私たちレトロ印刷JAMは、「印刷と遊ぶ。印刷で遊ぶ。」をコンセプトに、孔版印刷という、ズレる・カスれる・インクが落ちる特性を活かした印刷を行っている大阪の印刷屋です。

印刷の楽しさを知ってもらうために、これまで様々なイベントを開催してきました。中でも、東京の編集チーム「手紙社」さんとの共同イベント「印刷工場ピクニック」は計４回行い、合計で約１０，０００人もの方が来場した大きなイベントとなり、印刷好きの方々がとても多いことに気づかされました。

他にも、ハンドメイドマーケット「minne」さんには、レトロ印刷のカレンダー特集を組んでいただき、大変好評だったようです。

お店では、ワークショップを行ったり、音楽関係の人たちを応援するために音楽会を開いたり、様々な分野の方たちを印刷とモノ作りを通じて応援するよう取り組んでいます。２月には、日本最大級のソーシャルマーケット「creema」さんとのシルクスクリーンを使ったイベントも開催予定です。

印刷の他に、シルクスクリーンの製版サービスや、手作業の遊び場「KO-HAN」というモノづくりができる場所の運営をしています。ここは、誰でも利用することができ、毎日いろんな方が作品を作りに来られています。

シルクスクリーンだけではなく、ガリ版（謄写版印刷機）・型抜き・製本など、印刷にちなんだいろんなモノ作りができるよう、機械や道具をたくさん揃えています。私たちは、印刷とモノ作りを通して、すべてのクリエイターさんを応援していきます。

今後は、インクや道具などの周辺道具をさらに充実させたり、ワークスペースの環境を良くしていったり、モノ作りの幅がもっと広がるように取り組んでいきます。

来年の春には、台湾への進出も決まっており、日本国内だけではなく、全世界のクリエイターを応援する準備もはじまっています。日本のクリエイターさんを台湾で紹介したり、台湾のクリエイターさんを日本で紹介できれば、とてもおもしろいだろうなと今からワクワクしています。

手作業の遊び場 「KO-HAN」
営業時間10：00～19：00（年末年始のみ休み）
〒531-0072 大阪市北区豊崎6丁目6番23号 06-6225-8186

私たちが取り組んでいる孔版印刷は、ガリ版（謄写版印刷機）やプリントゴッコなど、身近にあった時代がありましたが今ではほとんど触れることができない印刷になってしまいました。残念ながら、ガリ版もプリントゴッコも生産中止となり、今では購入することすらできなくなりました。
それでも、あの手作り感のある印刷にまだまだファンがいることを私たちは知っています。

私たちは、なんとかこのおもしろい孔版印刷を残していきたいと強く思っています。

SURIMACCAを作ることで、孔版印刷を知らない世代にも楽しんでもらえれば、孔版印刷の歴史の新たな１ページが作れると確信しています。

ご支援いただきました資金に関しましては、商品開発費に使用させていただきます。少しでも共感していただけましたら、ご支援いただけると嬉しいです。

私たちレトロ印刷JAMは、孔版印刷・モノ作りのこれからを作っていきます。皆さまのご支援をお待ちしております。