大島翡翠（ひすい）は福岡県宗像市にあります大島の海岸の砂を原料に調合し、私たち「粋工房」の職人が一つ一つ丁寧に作る、そのもの見た目も、飲み物を入れた時の表情も美しいグラスです。

今回のプロジェクトでは、通常行っていない、お好きな組み合わせをセットで楽しんで頂けるようなリターンをご用意しております。

【【大島翡翠】】

私たちは福岡県宗像市で24年ガラス工芸品を製造しております「粋工房」と申します。

1919年に中島広吉が設立した「中島硝子製作所」（のちの福岡特殊硝子株式会社）の流れをくみ「福岡県知事指定特産民工芸品」に指定されている福岡積層工芸硝子の技術を使い製品を作っています。

常にガラス工芸品の可能性を追求し新しい物を作る事を探求しています。

今プロジェクトでそんなガラス工芸品の可能性の追求と、当工房があります福岡県宗像市の魅力の発信に繋がる様にと「大島翡翠（ひすい）」を製作しました。

この大島翡翠（ひすい）は福岡県宗像市にあります大島の海岸の砂を原料に調合しています。

【【宗像市】】

福岡県宗像市は福岡市と北九州市の丁度中間地点にあり自然と海が美しく福岡県下でも有数の漁獲量を誇る鐘崎漁港などを有しています。

その宗像市にあります大島は福岡県の離島の中では面積が最大で、2017年7月に

世界文化遺産登録された『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群の一部「宗像大社中津宮」「沖津宮遙拝所」があり「神守る島」と言われています。

そんな大島の豊かな自然と美しい海の様な色合いの大島翡翠（ひすい）を

語る上で外せない商品があります。

【【沖ノ島朱（あか）　】】

それは2016年1月に販売を開始した「沖ノ島朱（あか）」です。この沖ノ島朱（あか）は沖ノ島近海の海水から取れる天然塩をガラスの赤の原料に調合し当工房が独自に作り上げた初めての商品でした。

元々沖ノ島とその関連遺産群が世界文化遺産への登録がほぼ間違いない！と騒がれ始めた2015年ごろ「宗像市を代表する特産品が何かガラスで作れないだろうか？」という思いからスタートし、試行錯誤しながらようやく沖ノ島朱（あか）の製造に成功し商品化に至りました。

この沖ノ島朱（あか）は通常の赤よりもとても鮮やかな朱色で見る人を一目で虜にするインパクトのある商品で発売1年足らずで福岡県でのデザインコンペで賞もいただき取り扱い店舗も急速に拡大していき「沖ノ島朱」は「宗像」を代表する特産品へと成長していきました。

その沖ノ島朱（あか）に続く新シリーズとして大島の特産品がガラスで作れないかという思いから、地元漁協や行政の方々にご協力いただき大島の海岸の砂浜の砂を手に入れる事が出来ました。

ガラスの原料は大半が珪砂（けいさ）と呼ばれる砂で構成されておりさらに要求される特性に応じて、様々な原料や化合物を調合しガラスの原料が作られます。

【【　大島翡翠ができるまで　】】

大島翡翠は、その珪砂（けいさ）を大島の海岸の砂に置き換え独自に原料を

調合し溶解する事のできる当工房だから出来るオリジナルカラーなのです。

また、大島翡翠の売上の一部は協力頂いている宗像漁協大島支所と協定書を

結び大島の海岸の、保全に充てられます。

この大島翡翠の製作は粋工房の中ではまだまだ若手の森田　菜生（もりた　なお）が担当しています。

森田は昭和58年埼玉生まれの女性でガラスに魅了され様々な土地で修行をし粋工房にやってきました。

そのセンスは女性ならではの繊細さがあり、粋工房の他の職人には無い光るものがあります。

そのセンスと粋工房の独自の調合技術が融合し生まれた大島翡翠は奇跡の逸品といえます。

大島翡翠の誕生は伝統の技術に縛られる事無く、現代のライフスタイルに合う

ガラス工芸品を追求し新しい物づくりを探求した結晶といえます。

【【　最後に　】】

最後に、今回のプロジェクトは物の溢れるこの時代にガラス工芸の可能性を確かめたいという思いがありました。

ただ物を飲む為の道具であるならば100円から売っているこの時代に、どうしても人の手がかかり１つ作るのに多大な労力がかかってしまう手作りのガラス工芸品は、いくらデザインを追及したところで人様の目に止まる事はないんじゃないだろうか。と本プロジェクトを始める前は弱気な心がありました。

だからこそこのプロジェクトを通してたくさんの方々に大島翡翠を見て頂き多くの意見をいただきたい。そう思ったのです。