「職人の手で染め上げた着物生地を扇子に」

名古屋扇子 末廣堂 と、名古屋友禅 赤塚染工場 のコラボ企画、

『名古屋友禅扇子』シリーズ 2023が始動。

昨年の爽やかなデザインと打って変わり、

今回は黒を基調とした、5種類のデザインをご用意しました。

昨年のデザインはこちらに掲載されています。

シャープな線・美しい発色と、落ち着きのある伝統文様。そして、

名古屋友禅独特の " 渋さ " を活かしたラインナップとなっております。

今年の夏は、渋く、カッコよく。

ファッションのアクセントにいかがでしょうか？

その背景には、長い歴史があります。

始まりは江戸時代、京都などから友禅師が往来し、技法が伝えられました。

しかし、幕府による「質素倹約」が励行されたことで、

色数を控えたものに移り変わり、

単彩濃淡調の「渋い」色使いが名古屋地方に根付いたのだといいます。

そのため、華やかな京友禅・繊細な加賀友禅に比べ

落ち着いた単色濃淡と、伝統文様が特徴。

普段のファッションにも取り入れやすいのも嬉しいポイントです。

また、

・型染めで表現されるシャープな線

・絹の美しい発色

も名古屋友禅ならではの魅力です。

そんな名古屋友禅を手掛けるのは、伝統工芸士 赤塚順一氏。

「型友禅」という技法で染め上げています。

「型友禅」とは、下絵の代わりに型紙を使い、

色ごとに型紙を用意して絵柄を重ねていく技法です。

美しい模様に染め上げるためには熟練した技術が必要で

色の多いものだと、一着に数百枚以上の型紙を使って染めていきます。

型紙を移動しながら染めていくため、継ぎ目がわからないようにすること。

ずれてしまうと模様になりません。

日本の夏を象徴する「扇子」。

名古屋扇子 末廣堂は、大正元年創業。100年以上扇子を作り続ける老舗です。

江戸時代に、京都から名古屋市西区に伝わったという名古屋扇子。

京都が婦人物、舞扇、飾扇ほか高級物を対象としているのに対し、

名古屋扇子は祝儀扇や紳士物の量産品など、

日常生活に寄り添った扇子の生産が主体とされています。

扇子の構造は「扇面」「扇骨」。

骨組みとなる扇骨（せんこつ）に始まり、紙、折、仕上げなど、

それぞれの工程で分業しており、それぞれ伝統的な職人技が積み重なって作られます。

１本の扇子ができるまでに、約８０の工程があり、

各工程の職人が一つ一つ丁寧に手作りしています。

熟練された職人技が生み出す、力強く、しなやか風を

ぜひ肌で感じていただきたいです。

親骨の部分にアルミを使用。

金型を使用せず、親骨１本毎にアルミ合金から削り出し、レーザー彫刻、

その後染色加工して制作しました。

扇いで見た時の剛性感もアップ。ひんやりとした肌触りで、

視覚でも触覚でも、クールさを演出。

※アルミ骨デザインは、「唐草」1種類のみとなっております。

親骨の部分にクリア加工を施しました。

扇子を取り出した時や閉じている時でも、

艶感がアクセントになり他の扇子との差別化も図れるデザインとなっております。

※クリア加工骨の扇面デザインは、「鮫小紋」「六瓢箪(紳士用)」2種類のみとなっております。

絵柄はそれぞれ「縁起物」と呼ばれる意味を持つものとなっております。

唐草(からくさ)・・・生命力が強く途切れることなく蔓をのばしていくことから「繁栄・長寿」

鮫小紋(さめこもん)・・・鮫の肌が鎧のように固いことから「厄除け・魔除け」

六瓢箪(むびょうたん)・・・瓢箪が6つで「無病息災」「身代わり」になるとも言われています。

鶴・・・「長寿」「夫婦円満」お祝いの時には鶴の絵柄を使用します。

どんな場面でも使いやすく落ち着いたデザインで展開しました。

お出かけ先でも、ビジネスシーンでも

さりげなくおしゃれを楽しみたい方にオススメです。

扇子はコンパクトで、さっと取り出せる便利なアイテム。

今では小型扇風機などの暑さ対策グッズが流行していますが、

素材や柄にこだわった " 粋 "なアイテムとして、

ぜひ扇子を持ち歩いてみてはいかがでしょうか。

家族、友人、目上の人…

扇子は、誰にプレゼントしても喜ばれるアイテムでもあります。

長く使っていただけるよう、扇子袋をセットにして、桐箱に入れてお送りいたします。

「職人の手で染め上げた着物生地を扇子に」

新しい名古屋友禅扇子で、今年の夏をぜひお楽しみください。

■唐草 アルミ骨仕様

扇骨｜材質：アルミ(親骨)、竹黒染(中骨) ／ サイズ：7.5寸（約22.5ｃｍ）20本骨

扇面｜材質：絹１００％ 名古屋友禅型染め ／ 色柄：黒、唐草柄

生地の取り都合により、柄の出方が変わります

■六瓢箪 紳士用

扇骨｜材質：竹黒染、名古屋友禅ロゴのクリア加工(親骨) ／ サイズ：7.5寸（約22.5ｃｍ）20本骨

扇面｜材質：絹１００％ 名古屋友禅型染め ／ 色柄：黒グレー2色染、六瓢箪柄

生地の取り都合により、柄の出方が変わります

■鮫小紋 紳士用

扇骨｜材質：竹黒染、名古屋友禅ロゴのクリア加工(親骨) ／ サイズ：7.5寸（約22.5ｃｍ）20本骨

扇面｜材質：絹１００％ 名古屋友禅型染め ／ 色柄：黒紺2色染、鮫小紋柄

生地の取り都合により、柄の出方が変わります

■六瓢箪 婦人用

扇骨｜材質：白竹 ／ サイズ：7寸（約21ｃｍ）20本骨

扇面｜材質：絹１００％ 名古屋友禅型染め ／ 色柄：紫、六瓢箪柄

生地の取り都合により、柄の出方が変わります

■鶴 婦人用

扇骨｜材質：竹黒染 ／ サイズ：7寸（約21ｃｍ）20本骨

扇面｜材質：絹１００％ 名古屋友禅型染め ／ 色柄：黒グレー2色染、鶴柄

生地の取り都合により、柄の出方が変わります

こちらのリターンの中から、お好みの柄をお選びください

※「紳士用」「婦人用」表記について ※

身体の大きさに適した寸法をご案内しております。

必ず守らなければいけないルールではありませんので、お好みの柄をお選びください。

(紳士用：7.5寸（約22.5ｃｍ）／ 婦人用：7寸（約21ｃｍ）)

2023年2月 プロジェクト開始

2023年4月末 プロジェクト終了＋生産開始

2023年7月下旬から８月上旬 商品発送

末廣堂では、今後も新たな才能とのコラボレーションに取り組んでまいります。

調達した資金は、今後の事業経営や、新商品開発の原資として有効活用させていただきます。

リターンは、プロジェクト終了後、随時発送してまいります。商品の在庫状態によってプロジェクト終了後3ヵ月後の発送となります。状況については随時報告させていただきます。

末廣堂

大正元年創業の末廣堂は、宝暦年間(1751～1764)から続く「名古屋扇子」の伝統技法を受け継ぎ、扇骨・紙・折・仕上げ等の各工程において、伝統的手作りの製法を守り抜いて今日に至ります。輸出向けの扇子製造業として始まった当店は、昭和の半ば、国内生産の利点を生かしたオリジナル性の高い商品を企画するようになり、イベント・ギフト用商品として企業からの新たな需要を拓いてまいりました。これからも、受け継いできたものを活かし、時代の変化に合わせた新商品開発に取り組んでまいります。

https://suehirodo-sensu.co.jp/

赤塚染工場

伝統工芸士 赤塚順一 (昭和9年創業/3代目)

■プロフィール

昭和32年 生まれ

昭和55年 京友禅（株）藤匠 飯田定良に師事

昭和57年 今日友禅高等職業訓練学校染織科を修了

昭和59年 赤塚染工場に入社

平成14年 伝統工芸士に認定

https://akatsukasenkojo.com/

実施協力：稲森 雅衣