刃物犯罪対策として防刃ベストを思い浮かべる方も多いと思います。
防刃ベストの素材は近年進化しており、軽量で柔軟性があるものが提供されていますが、通常の衣類と同等の快適性を提供することは現実的にはまだ難しい状況です。

このため「毎日防刃ベストを着込むなんて出来ないが、普段から持ち歩けていざという時に盾となってくれる商品がつくれないか？」というコンセプトで開発されたのが、この SSPトートです。

崩れゆく日本の治安

「平和と謳われた日本の社会においては、長らく「身を護る」ということに意識を向けた生活習慣は不要とされ、ほとんどの人々は、テロ攻撃や暴力を用いた犯罪とは無縁の平穏な毎日を送ることが当たり前でした。」

これは刃物犯罪から身を守るためのガイドラインをまとめたSPPの特別冊子「刃物犯罪対策ガイド　ー攻撃から生還するためにー」の導入部分です。

記憶に新しいところでは2024年に入ってからも地下鉄での無差別刺傷事件、カッター事件が立て続けに起こるなど、不安な事件が至る所で発生しています。

2022年10月に警察庁において5,000人を対象に行われた「治安に関するアンケート調査」では、ここ 10 年間での日本の治安に関し、「悪くなった」「どちらかといえば悪くなった」旨回答した人は全体の 67.1％を占め、その要因として想起する犯罪について「無差別殺傷事件」が63.5%と最も多く回答が寄せられています。

「規格と実戦」を両立させる性能

内部防刃パネルには、防刃ベスト製造で培った人体にフィットする独自構造の防刃（耐刺突斬撃）素材を採用。ドイツで開発されたこの素材は刃物攻撃に対する防御性能を評価するVPAM STAB K1（欧州）などの国際的な規格によりその耐刺突斬撃性能を確認しています。

また構造上の優位性として、多くの樹脂製防刃パネルは、技術的に容易で安価な板状パネルを採用しています。薄いプラ板をイメージしてもらうとわかりやすいですが、板状のデメリットとして、柔軟性があっても、強く折り曲げると型が付きやすく復元性はかなり悪くなります。

SSPでは繊維と樹脂片を鱗状に組み合わせ、柔軟性だけでなく、通気性と復元性も併せ持つ高機能な独自パネルを採用しています。

外部機関による性能検証テスト

2024年1月、性能検証テストとして、警察・自衛隊向け装備品の開発・販売、訓練の提供をされている田村装備開発株式会社様に、SPPトートを検証いただきました。

初めまして。田村装備開発（株）の田村忠嗣と申します。
弊社は、警察・自衛隊向け装備品の開発・販売、訓練の提供を主な業務としております。この度、(株)SYCO様の開発した防刃トートバックをテストさせて頂きました。あくまでも弊社の感想ではありますが、忖度無く、正直に述べさせて頂きます。

容量がとても多く、誰もが使いやすい形状と感じました。 各所にパルステープが付いておりますので、自分好みにカスタムできる面白さもあります。 また、形状が可愛らしいので、パルステープが付いていてもあまりミリタリーっぽさを感じ無いところに好感を持てました。 性別に関係なくご使用いただけるデザインだと思います。 私がこのトートバックを使う際は、内部に応急処置用のポーチを付けたり、フラッシュライト留めると思います。

防護性の高いパネルが入っているので、防護範囲への刃物でのスラッシュ（斬りつけ）は殆ど無効化できると思います。

刺突もしてみましたが、簡単には刺さりません。
ただし、例えば壁に寄りかかった場合など、エネルギーを逃せない状況では貫通する可能性が高まるのでご注意ください。

完全な防御を担保するものではありませんので、あくまでも負傷の程度を抑えるアイテムとお考え頂けましたら幸いです。
なお、殆どの場合はバック内に何かを入れていると思いますので、その内容物によって防護性能が変わります。ショルダーストラップを首に掛けて使用する場合、パネルを身体側にすることをお勧めします。外側にした場合、横から刃物が入りやすくなりますのでご注意ください。
また、胸部バイタルゾーンの上部、及び脇腹は守れませんので、戦闘の際には攻撃を受けないようにお気をつけ下さい。
反面、腹部はしっかりと覆われており保護感が高いです。

非常に丈夫なキャンパス地であり防刃プレートも入っているため、地震等で落下物がある場合、頭部を守る有効なアイテムになると思います。

縫製が丈夫なため、振り回しても簡単に壊れることはありません。 犯罪者に襲われた際に振り回すことによって、護身具としても使用できると思います。 その際は、ある程度の重量が必要です。

ガッチリとした生地のため多少の重量感はありますが、その分頑丈であり信頼できます。 また、一般使いとしての使用感が良く、有事の際は身を守れるアイテムだと感じました。

防護範囲をよく理解した上で使用すれば、防犯防災のアイテムとして有効です。 私もブラックが一つ欲しいな〜と思える製品です。

実証テスト動画

田村装備開発様での実践テストの様子は以下の動画で全編ご覧いただけます。
非常に丁寧かつ忖度ない見応え充分の検証動画です。17分と長尺の動画ですが、ご検討のユーザー様はお時間をみつけて是非ご一覧ください。

圧倒的に
シンプルで丈夫

「いざ」という時を想定したコンセプトのバッグですが、日常生活でいつもそばに置いておきたい機能やデザインでなければ意味がありません。

SSPトートは日常使いにおいても素材や機能、デザインにおいて妥協なくつくりこみを行い、容量たっぷりにも関わらず、通勤や出張にも使いやすい形状としました。

24オンスの極厚キャンバス素材

一般的なキャンバスバッグは通常8〜15オンス程度で、12オンスでも比較的厚手とされています。24オンスのキャンバスは、通常のものよりも約2倍の糸を使用しており、非常に厚くて丈夫な生地です。

日本では帆布ともよばれていますが、帆布規格（号）では3〜4号に相当します。この厚みからもお分かりいただけるように、非常に頑丈で耐久性のある素材です。日常使いやアウトドアにガシガシとご利用いただけます。

定量的な確認のため、一般財団法人カケンテストセンターにて縫製に関する強度の試験を実施しました。

例えばカケンテストセンターの基準ではJIS L 1096A法準用による把手の強度は「容量（ℓ）×10N」が必要とされていますが、SPPトートは29ℓの容量に対して、実に基準の4倍となる1200Nの強度という結果が出ました。

非常に丈夫な生地と縫製で頑丈に作られていることがお分かりいただけると思います。

通勤から出張までこれひとつで

自転車のカゴにもスッポリ入り使いやすいサイズ感
※高さがあるので不安定な場合は側面のパルステープを利用してカゴに固定すると便利です。

膝の上に収まる幅感で電車で隣の人とぶつからない

マチ広大容量で出張などにも充分な大きさ

あなた好みに柔軟にカスタマイズ

実はSPPトートには、内外部含めて一切ポケットやリングなどをつけていません。
代わりに「パルステープ」と呼ばれる取り付けテープを内外に配置しています。

ご自身のライフスタイルに合わせた形でトートバッグをカスタマイズできるため、旅行や出張などでは、予備ポーチを取り付けることで容量の拡張も可能です。

パルス（PALS）テープについて

SSPトートで採用している「パルステープ」とは、一定間隔で縫い付けられた横長の帯のことを指し、パルステープへはモール（MOLLE）対応品と呼ばれるような本格的なタクティカル・ポーチから、100均で手に入るお手軽フックまで取り付け可能です。

パルス（モール）は統一規格であるため、世界中の互換性のあるポーチ類がメーカーを問わず取り付けることが出来るのが大きなメリットであり、現在ではミリタリーの枠を超えて、アウトドアやファッションにも多く取り入れられています。

たとえば大手通販サイトで「モール対応 ポーチ」と検索してみると、ポーチやカラビナ、ドリンクホルダーに至るまで数多くの対応品が販売されています。

もちろん、SSPトートでは見た目だけでなく、素材や強度などもパルステープ規格を準拠した製造を行っています。

開発ストーリー

SSPトートは、2023年に新作防刃ベストのデザイン開発で縫製工場を訪れる中で、工場スタッフとの会話がきっかけで生まれた新たなアイデアでした。

「防刃ベストって確かにすごいけど、毎日はつけれないよね」
「・・・でもいつも持っているバッグに防刃パネル入ってたらいいかも」
そんな一言がきっかけでした。

実は、防刃パネルを内蔵したバッグというコンセプト自体は昔からあり、新しいアイデアではありませんでした。
しかし調査してみて感じたことは、そのほとんどが「カバンに擬態した防刃パネル」であり、一般ユーザーにとって「本当の意味でバッグとして日常使いできる製品は無い」ということ。

「それなら我々防刃ベスト屋が、日常使いもできる防刃機能付きバッグを作ってみよう！」

このアイデアは防刃ベストのような本格的な防御製品と、日常生活の危機管理意識を結びつける新しいアプローチとなると感じました。

防刃パネル自体が高価なため、初期はできるだけ安価に製造したトートバッグに防刃パネルを縫い付ける仕様で考えていましたが、出来上がった初期タイプを数日使ってみて「これはダメだ・・・」と直感しました。

使っていくほど愛着が湧くような機能や素材でなければ結局毎日持たなくなり、バッグ形状にした意味がなくなってしまうと感じたからです。

「使ってみて満足できる素材感・機能性・デザイン」を求めて、トートバッグの機能やデザインについて試行錯誤を重ねていきました。

そして、何度も試作品を作り直し、やっと満足できる防刃ベスト屋らしい「タフで頼れるトートバッグ」が誕生しました。

今回のプロジェクトを通じて、SSPでは皆さんが危機管理に意識を向け、ご自身と大切な家族を守る、そんなお手伝いができれば幸いです。

商品仕様

取り外し可能なパネルは仕切り板と兼用。書類やパソコン、タブレットなどを収納するのがオススメです。

・カラーバリエーション
ブラック、生成、オリーブ

・商品容量：29リットル
・製造国　中国
・保証期間　3年間保証

「刃物犯罪対策ガイド特別版」冊子を付属

冒頭でも一部紹介した「刃物犯罪対策ガイド 特別版」を冊子にておつけします。

LINE登録ユーザーにPDF版にて配布している「刃物犯罪対策ガイド」の巻末に、今回の田村装備開発様によるSSPトート検証テスト時の使い方のコツなどを盛り込んだ特別版です。

付属の冊子には、刃物犯罪から遠ざかる、逃げる、知らせるための予備知識が詰め込まれています。

最後に伝えたい「危機管理を習慣化しよう」

「刃物犯罪対策」という話をしていると、時おり「刃物で刺されるような状況は滅多にない」「いざとなったら、（自分は）逃げるから大丈夫」ということをおっしゃられる方がいらっしゃいます。

確かに的を得たご意見です。しかし逃げるという選択肢はいつも現実的でしょうか？

例えば目の前に無差別殺傷を目的とした犯人がいた時に、あなたの大切な人（家族、子供）がそばにいたら？

あなたはどう行動するべきなのでしょうか？

そんなことを、夜お酒を飲みながらふと考える。これだけでも充分な危機管理のトレーニングとなり、有事の際は大きな差が生まれます。

SSPトートは「刃物で襲われる」という最悪の状況時に身も守るだけでなく、普段から持ち歩くことで防犯意識を向上し、危機管理を習慣化することをひとつの目的としています。是非ご検討ください。

Q&A

Q：プロジェクト後に、破損などのケースで内部防刃パネルのみ、外部トートバックのみの購入は可能ですか
A：可能です。付属の連絡先よりお問い合わせください。

Q：保証期間はありますか。
A： キャンバスバック・防刃パネル共に「3年保証」をおつけしています。3年以内の通常使用による破損に関しては、無償交換致します。ご購入後、SSP公式サイトへユーザー登録お願いします。（登録方法についてはリターン商品に付属しています）

Q：キャンバスバックに防刃機能はありますか
A：PVC加工キャンバス素材には、防刃機能はございません。防刃機能があるのは内部の防刃パネル部になります。ただし、24オンスの極厚キャンバス地のため、一般的なバックと比べても擦れ・切れには強く、多少ハードにお使いいただいても簡単には破れません。

Q：防刃・防刺突とはどの様な意味ですか
A：多くの防刃素材や防刃ベストは、いわゆる切創（切付け）防止のみの製品も多く見られます。SSPの防刃素材は刃物の突き刺しも防止する本格的な素材を使用しています。

Q：どんな刃物でも100%防げるのですか？
A：一般店舗で販売されている包丁などの刃物などにはかなり有効ですが、特殊な突き刺し力を持ったナイフや刺される状況によっては素材を突き抜ける場合がございます。本製品は致命傷を防ぐ事が目的であり100%刃物による攻撃を防ぐ事はできないため、過信しないでください。

Q：パネルに防弾性能はありますか？
A：防弾性能はございません。

Q：使用期限はありますか？
A：防刃パネルの使用期限として、内部の防刃素材（アラミド繊維）の劣化特性上、使用目安は5年となります。

Q：トートは完全防水ですか？
A：水を通さないPVC加工のキャンバス素材を採用していますが、完全防水ではありません。

Q：バッグのお手入れはどのように行いますか？
A：基本的に丸洗いは推奨しません。水で薄めた中性洗剤を布に含ませて適度に絞り、汚れの気になる部分をたたき洗いしてお手入れ下さい。もし汚れがひどく丸洗いする際は、必ず防刃パネルを取り外して外部キャンバスのみ洗濯してください。防刃パネルはファスナーで容易に取り付け・取り外しが可能です。

Q：パルステープに取り付ける専用ポーチやフックは販売していませんか？
A：今回のプロジェクトではSSPトートの製造に全力を尽くしたため手が回りませんでしたが、将来的に必要なアイテムは開発を考えています。ただ既に多くのモール（パルステープ）市販品がありますので、直ぐにカスタマイズをお楽しみいただけると思います！

スケジュール

2024年2月：応援購入 プロジェクト開始

2024年3月：応援購入 プロジェクト終了

2024年6月〜8月：リターン配送

リターンについて

超早割（1個） 38%割引　¥39,600 → ¥24,600　限定50個

早割（1個） 33%割引　¥39,600 → ¥26,500　限定150個

マクアケ割（1個） 31%割引　¥39,600 → ¥27,300　限定200個

ペア割（2個）39%割引　¥79,200 → ¥48,300　限定100個

おまとめ割（10個）42%割引　¥396,000 → ¥229,000　限定10個

【限定】田村装備様とのコラボリターン

今回、田村装備開発様にご協力いただき限定30セットでコラボリターンを設定致しました。

今回コラボ商品として採用させていただく田村装備開発様のクライシスグローブ（TTGD CRISIS GLOVES）は優れた指先の操作性と難燃性を有する多用途グローブです。

しなやかで丈夫な牛革と難燃性をもつアラミド繊維生地を使い、摩耗や熱に対する耐久性を確保しながら、確実なグリップ力と指先の感覚がダイレクトに伝わる良好な装着感を有しております。（指先はタッチパネルに対応）

今回、サイズは M、L、XLの3サイズをご用意しました。

1着持っていれば日々の作業、防災、防犯などにご活用いただける非常に質の良いグローブですので、応援いただいたユーザー様にはパルステープを利用してSSPトートにいつも取り付けておいて頂きたいアイテムです。

※ クライシスグローブについてさらに詳細にご確認いただきたい場合は、田村装備開発様公式サイトに紹介されておりますクライシスグローブの商品ページをご覧ください。

実行者紹介

SSPは株式会社SYCOが運営するブランドであり、防刃テクノロジーとライフスタイルの融合を掲げています。

SSPでは最先端の耐刃刺突素材を用いた防刃ウェアおよび防刃アクセサリーを企画製造販売しており、「刃物で襲われる」という危機的状況を防ぐ点だけにとどまらず、 防犯のための初期段階から知識や道具を提供し、日常生活における個々人の防犯能力を高めることを目指しています。

防刃商品というと従来からある製品はプロ向けの物々しいデザインが多いなか、弊社では素材の軽量・快適化やデザインに工夫を行い、一般ユーザーが日常で身につけることができるウェアや知識を提供しています。

現状日本では、治安の悪化を懸念しながらも一般市民の多くが護身用品などを携帯したり、知識を勉強したり、刃物犯罪から身を守るという動機づけや習慣は身についていないように思います。

今後、事業自体を拡大させるとともに、そういった自身や大切な人の身を守るという意識を持ったユーザーをひとりでも増やしていく。そんなブランドでありたいと考えています。

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プロジェクトに関する情報
・プロジェクトの属性：SPPオリジナル商品
・実行者によるサポート：SPPカスタマーサポート
・プロジェクト実行者（国） ：日本
・ 製造者（国） ：中国
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