日本のロケット発射場は鹿児島県にあります。では、鹿児島のどこにありますか？と質問すると、10人中9人は「種子島」と答えると思います。

私たち“きもつき宇宙協議会”は、種子島「じゃないほう」のロケット発射場のある町、鹿児島県　肝付（きもつき）町をもっと多くの方に知ってもらおうと活動しています。

種子島「じゃないほう」のロケット発射場は、肝付町内之浦地区（旧内之浦町）にあります。じつは肝付町は発射場としての歴史が長く、打ち上がったロケットの種類や数は、肝付町のほうが多いのです。

起伏の多い山道を進むと、突如あらわれるロケット基地。うっそうとした緑の中にそびえたつロケットのランチャー（発射台）。山の中にロケット基地があるのは、実はとてもめずらしいこと。

肝付町内之浦の発射場は、“日本の宇宙開発の父”と呼ばれる糸川英夫氏によって1962年（昭和37年）に東京大学鹿児島宇宙空間観測所として開設され、今年で56年になります。

映像でご覧いただいたように、地元に愛されながら、今もロケットの打ち上げが行われています。

なぜ種子島のことは知っていて、内之浦を知らない人が多いのでしょうか？それは、内之浦のロケットは主に研究用であったこと、また小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げたM-Vロケットの終了後、7年もの間、観測用の小型ロケットのみの打ち上げが続いた事によります。

現在は、毎年のように新型固体ロケット「イプシロンロケット」が打ち上げられています。

大隅半島の端っこ、陸の孤島と言われ、謎に包まれながらも、56年もの間地元から愛され続けてきた肝付町内之浦のロケット発射場。今年1月のイプシロンロケット3号機の打ち上げでは、幻想的なロケットの軌跡が「彗星のようだ」と話題になりました。

条件によっては、こんなに幻想的な光景を見ることも！

夜。　自然いっぱいの山々と美しい海が消え、こぼれ落ちそうなほどの星空があらわれる。　宇宙に放り出されたような感覚になる不思議な場所。

地元に愛され続ける“肝付町のロケット発射場”を知って、見に来ていただくために、１万円以上のリターンに「宇宙の町ガイド」をつけました。宇宙と内之浦のことに詳しい協議会メンバーが、知る人ぞ知るスポットをご案内します。

【ある1日のガイド例】　内之浦総合支所出発→内之浦海岸→惑星ロードを通過しながらJAXA内之浦宇宙空間観測所へ→観測所、資料館見学→長坪避難シェルター見学→長坪観音お参り→内之浦総合支所でイプシロンコーナー見学　※天候等条件によってガイド内容は異なります。

スタッフが穴場をご案内！写真には載せられませんが、祈願したら「落ちない」と言われる伝説のロケットの観音様「長坪観音」にも立ち寄ります！

また支援いただいた全員に「ウチノウラキモツキ共和国国民票」をお届けします。

ウチノウラキモツキ共和国とは、1987年11月8日に宇宙航空研究開発機構（JAXA）の研究施設所在地である5市2町がユーモアとパロディの精神で組織した連邦国家「銀河連邦」のひとつで、各市町を「共和国」と呼んでいます。

私たち協議会は、肝付町のファンクラブとして「国民制度」を作り、ファンの証として固有番号のついた「国民票」をお渡ししています。

国民制度についてはこちらをご覧ください。国民になると、打ち上げ情報に関するメールの受信や、イベントのお知らせ、唯一射点が見える見学場の抽選を優先的に受けられるという特典があります。

今回私たちは、肝付町内之浦に“地元に愛されるロケット発射場”があることを多くの方に知っていただくためにクラウドファンディングを活用しました。支援の一部は私たち協議会の活動に使わせていただきますが、賛同いただける方はぜひ肝付町のファン、「国民」になって、リターン商品を使うためにぜひ肝付町へ足を運んでいただきたいと思います。

肝付町こと、ウチノウラキモツキ共和国でお待ちしています！