東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修士課程在学中の笠原ねねさん。

彼女は折ることによる美しいフォルムを日々研究し、「バッグ」というフィルターを通して作品表現しています。

子供のころから折り紙が好きだったという彼女の頭の中はどうなっているのだろう

と全く理解ができないほど「折る」という行為を通じてきりりとした

折り紙に感じる「日本美」を表現しています。

私たちは静岡県浜松市にある高級車に使われているシート用合成皮革を

製造している「共和レザー株式会社」から立ち上がったブランドです。

共和レザーは国内外の自動車用シート材のOEMメーカーとして80年以上の歴史があります。

そんなOEMメーカーが一般のお客様をターゲットとしたBtuC事業をスタートしました。それが「エシカルレザーSobagni」です。

Ｓｏｂａｇｎｉのコンセプト

Sobagniを立ち上げたとき、私たちは以下の3つのコンセプトを掲げてスタートしています。

１．Qａｌｉｔｙ　自動車内装材のクオリティを多くの方に知っていただきたい

２.　ＥＴＨＣＡＬ　動物にも環境にもやさしい未来を

３．ＰｅｒｔｎｅｒＳｈｉｐ　地域や学校などと共に抱える問題解決に取り組み、ともに成長できる仕組みづくりを。

このようなことを通じて、会社の価値向上を目指しています。

私たちが掲げた3つのコンセプトのうち「３」に当てはまる、

今回は現役の「芸術家の卵」の素晴らしい作品を商品化します。

何も入っていないときはぺたんこ。ものを入れると蛇腹状に広がり

何とも美しい形状に変わる。

「折り紙」は日本独特の文化であり、日本で発展してきた独自の芸術です。

この作品には日本独自の文化「一物多用」の精神が息づいています。

小さい頃から絵を描いたり工作したり手芸をしたり、手でものを作ることに強く興味を持っていたという、笠原ねねさん。

東京藝術大学に入学し、毎日制作に向き合うことができる充実した学生生活を送っていらっしゃったようです。

そんな真摯に作品に向き合う中で生まれた「ORINO」です。

①「ORINO」コウモリ

畳むとぺちゃんこになり、まるでセンスの構造にも似た小さめのショルダーバッグ。

お財布、お化粧ポーチ、ハンカチくらいは十分入る、ちょっとしたお出かけや

パーティなどにもおしゃれに使えます。

ショルダーを短くすれば肩掛けに、伸ばせば斜め掛けにもなるので

用途はいろいろ。

②「ORINO」アコーディオン

A4の書類がすっぽり余裕で入るショルダーバッグ。

書類だけじゃなく、PCを入れたり、普段使いのお出かけバッグとしても活躍します。

モノが少ない時は薄くスッキリしたトートバッグ。

モノが増えてきた時はアコーディオンのように幅が広がり、ちょっとしたお買い物にお使えます。

中にはファスナーポケットとオープンポケットがありますので

スマホや、お財布なども収納できます。

ここで、笠原ねねさんのご紹介をさせていただきます

2000年 東京都生まれ

2023年 東京藝術大学デザイン科卒業

東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修士課程在学中

「折り」をエレメントとした作品制作を行なっている

2023年 台東区長奨励賞受賞

2023年国公立大学の平均倍率が2.8倍の中、東京藝術大学デザイン科14.7倍という、

驚異的な狭き門を突破している彼女。まさに最高峰の実力の持ち主が考える才能にあふれたデザイナーの卵です。

日本の芸術文化への支援策は多岐にわたりますが、一般的には海外に比べるとまだ途上段階と言える部分があるということをよく耳にします。

もちろん、様々な取り組みも見聞きするようになりました。

日本では文化庁が文化・芸術の振興や支援を担当しています。助成金、奨学金、文化プログラムの実施、美術館や劇場の運営などを通じて芸術文化を支援しています。

そのほかにも 地方自治体も独自の文化振興策を進めていたり、近年ではアートフェスティバルや展覧会が増加しており、これらのイベントが若手アーティストの登竜門となることもあります。

こんな動きに便乗し、私たちSobagniができることで、若手アーティストの応援をしたいと思っています。

2023年2月。

出会いは東京芸術大学　卒業・終了作品展に出展していた笠原ねねさんの作品を

たまたまSobagniのスタッフが観たこと。

東京上野のキャンパスのほか、近隣の美術館でも展示されているとても見ごたえのある作品展です。

その中で、デザイン科の彼女の作品を見た瞬間、「はっ」としました。

そこで展示されているバッグに使われている素材は、観ていたSobagniスタッフ自らがこだわりぬいて色を作った「エシカルレザー」だったのです。

自分が作った素材がこんな場所で作品となっていることの感動は今でも忘れません。

この学生さんと直接お話したい、ということでコンタクトを取り、その日のうちにお会いしました。

　　　※Sobagniのエシカルレザーを使用した卒業制作

ねねさんが感じたSobagniの素材とは？を聞いてみました。

大学の課題制作では、折りやすさや生地の端処理の都合で合皮などを使用して制作していました。

しかし、一般的な合皮は片面が普通の布なので、裏地を付けずに使用すると中が見えたときに少しクオリティが低く見えてしまいます。

卒業制作なので可能な限りクオリティを上げていきたいのと、複雑に形を組み合わせた造形にしていくために普通の合皮では作りにくいかもしれないと10月末頃まで素材選びで悩んでいました。

裏地付けや端処理をしなくても使用できる生地があれば思い通りの形が作れるのにと考えて、両面使える合皮がないかと探していたところSobagniさんのリバーシブルレザー「ダブルフェイス」に出会いました。

ネットで見つけてすぐに購入して、届いた生地は本当に理想通りの質感で、紙で試作していた形通りに作ることができました。

作りたかった形を諦めずに卒業制作をやり切ることができたのは、Sobagniさんの生地に出会えたからだと思っています。

折ったり開いたりするごとに外形が変わっていくだけでなく、平面だったものが立体になったり、ペラペラで弱いものが丈夫になったり、特性が変化するのが「折り」の面白い点だと思っています。

カバンの使用感として、人が使う動きによってなにか変化があるものを作りたいと考えていて、その考えと折りによってできる変化の相性も良いのではないかと考えています。

また、小さい頃から折り紙が好きで手元に紙があるとつい折ってしまうのですが、なにかものを作ろうと思ったときに、紙を折ってできる形がいちばん自由に扱えるように感じているのも折りを使った制作を続けている理由の１つです。

数々のねねさんの作品を拝見して、たくさんの魅力を発信していくため

まずは実用的に見ても使いやすい形状をピックアップして商品化することに決めました。

素材も、作品展で使っていただいていた素材ではなく、より扱いやすく

ピックアップしたデザインが「映える」素材を選定。

カタチを印象付けるためあえて「クロ」一色での展開です。

まず、エシカルレザーは「合成皮革」です。

合成皮革というとどんなイメージをお持ちですか。

・ビニールっぽくて安っぽい「見栄え」

・時間がたつと「べたべたしてくる」「ボロボロになってくる」

・長持ちしない

などなど。あまりいいイメージをお持ちでないかもしれません。

でも世の中にはとても高価ですが、ボロボロにならない長持ちする合成皮革もあります。それがSobagniのエシカルレザーです。

巷であふれているボロボロになってしまう合成皮革は「ポリエステル系ポリウレタン」を使用しています。

安価で作れるのが利点ですが、製造した瞬間から劣化が始まってしまいます。

一方、Sobagniのエシカルレザー（合成皮革）は「ポリカーボネート系ポリウレタン」。

ポリカーボネートとは、ガレージの屋根などに使われている樹脂です。

丈夫なのが分かりますね。

材料は大変高価なものですが、10年以上も目立つ劣化を起こさない耐久性に優れた合成皮革です。

そして自動車のシートとして使われるそざい。極寒の雪国でも、灼熱の真夏でも。とっても過酷な環境下で10年以上も変わった変化なく使われる素材なのです。

驚くのはその軽さ。本革に比べて約半分から2/3です。

しっかりした見た目を裏切る軽さにきっと驚かれることでしょう。

自動車業界は今、EV化へと進んでいます。燃費をよくするためには

車体全体の「重量」を少しでも軽くすることは大変重要なミッションなのです。

当社の技術力が生んだ、軽さと耐久性を兼ね備えた素材なのです。

合成皮革はその名の通り、動物のスキンではありません。

動物性のものを極力身に着けない「ヴィーガン」という考え方が

ファッションにも浸透しつつある昨今、「なんとなく本革を使うことに抵抗がある」とか「本革でなくてもいいんじゃないか」など

ぼんやり考えている方もいらっしゃるのでは。

そんな時に安っぽくない、質感の高い、エシカルレザーなら意識高い、おしゃれな

方々にもきっとご満足いただけると思います。

商品の材質製造国

素材：100％国産エシカルレザー（静岡県浜松市）

　　　表面：ポリカーボネート系ポリウレタン

　　　裏面：ポリエステル生地

バッグ縫製：中国

保証期間

初期不良品（未使用に限る）のみ交換いたします。いかなる理由であっても

返品は受けかねます。

Q:終了後どれくらいで商品が届きますか

A:終了後おおよそ1か月以内に購入された順に発送いたしますが

　事前に準備していた数量を超えた場合は3か月程度かかる場合があります。

Q：プレゼントラッピングはできますか

A:そのままプレゼントいただけるような梱包で発送いたします。

　（手提げ袋などはついていません。）

「ORINO」コウモリバッグ、またはオリガミバッグ。またはその両方を

ご購入種類に応じて順次お送りいたします。

私たちは静岡県浜松市に本社を構える「共和レザー株式会社」Sobagni事業部から

立ち上がった「エシカルレザーSobagni（ソバニ）」です。

自社で製造されたハイクオリティの素材を多くの方に知っていただくこと、

Sobagniを通じて社会にお役に立てる取り組みを通じて

多くの方に喜んでいただけることを目的に活動をしています。