今回、お茶からできた新素材のヴィーガンレザーをSobagniよりご紹介します。今回のプロジェクトは、Sobagniが地元静岡県の廃棄せざるを得なかった茶葉に着目し有効活用することで、環境・地域に優しいヴィーガンレザーの開発を目指したプロジェクト「Chakara（チャカラ）」です。

そんなChakaraの素材を使って巾着バッグ-SHIFUKU-を開発しました。

是非私たちの熱い想いと開発ストーリーをご覧ください。

わたしたちは、85年以上の歴史がある、静岡県の老舗自動車用合成皮革メーカーが立ち上げたエシカルレザーブランド「Sobagni（ソバニ）」です。

自社の高耐久で高品質な素材を使って身近な商品を作ることで、もっと多くのお客様にエシカルレザーを知っていただきたいという社員の声から生まれたブランドです。

ブランド名である「Sobagni（ソバニ）」は、イタリア語のsogni（ソーニ／たくさんの夢）と、日本語の “そばに” をかけあわせた造語です。 たくさんの夢が詰まった私たちのエシカルレザーをあなたのそばに。

エシカルレザーSobagni

https://sobagni.jp/

トのは

私たちが今まで扱ってきたエシカルレザーは、自動車のシート用としても使われている素材のため、真夏の灼熱の中でも極寒の真夜中でも毎日乗り降りしても10年以上も目立つ劣化のおきない素材です。

丈夫で長持ち、雨にも傷にも強い、しかも驚くほどの軽さ。

私たちは、究極のサスティナブルは「耐久性」だと思っています。

エシカルレザーを扱っているわれわれSobagniのサイトには、「ヴィーガンレザーはありませんか？」「国産のヴィーガンレザーを探しています。」というお問い合わせが多数寄せられるようになりました。 それと同時に「こんな素材があるけど、ヴィーガンレザーに使えませんか？」というお問い合わせもよくいただきました。

今注目のヴィーガンレザー。当然存在は知ってはいましたが、まだそれほど周知はされておりませんでした。

当時のヴィーガンレザーは海外から入ってきていることも知っており、新しい素材としてそれがどのようなつくり方で構成されているのかも分析はしていました。

簡単に作ればすぐできる。

ただ、私たちがヴィーガンレザーの開発をスタートする際いくつかのコンセプトを掲げました。

一つ目に「原材料は可食ではないもの」

廃棄せざるを得ない食物の残渣や、処分に困る素材を使いたい。

二つ目に「粉末化するときのエネルギーが少ないもの」

乾燥したり、粉末にする際にたくさんのCO2を出すのでは意味がありません。できる限り始めから乾燥されたもの、できる限り手を加えなくても粉になるものを選定したい。

三つ目に「国内で産地が明確なもの」

地場の産業で使用できる素材はないか。乾燥と粉末化に余計なエネルギーをかけなくて済む素材はないか。 地場の素材であれば余計な運送エネルギーをかけることもなく、素材がどのように作られているか把握できる。そんな地場のものを使いたい。

以上のコンセプトをかなえる材料として、お茶の葉に着目しました。

実はエシカルレザーSobagniが取り組んだヴィーガンレザーの第一弾は、りんごを原料としたヴィーガンレザーでした。

これはりんごの非可食部分を粉末状にしてレザーへアップサイクルしたもので、この技術を他の原料でも応用できないのかと考えました。

そこで考えたのが地産地消の非可食原料。静岡県の名産「お茶」でした。

こうして「掛川市の佐々木製茶」さまにお声掛けをしたところ、大変前向きに興味深く受け入れてくださり、 掛川茶から生まれた粉末をレザーにすることができました。

佐々木製茶さまもまた、抹茶の製造工程で出てしまう廃棄材料を有効活用できることのすばらしさに共感いただき地場のサーキュラーエコノミー（循環型経済）の構築の実現を目指します。

静岡県掛川市のお茶畑で農家さんが作っている「お茶」。2022年度お茶の生産量日本一を誇る「静岡茶」。 抹茶スイーツブームもあって、日本茶は大変人気です。静岡県は長年生産量日本一を継続して来ました。

初めて佐々木製茶さんを訪問した際、生産量がある反面、お茶を作る工程でどうしても出てしまう、お茶として使われない部分が沢山あることを知りました。

廃棄している茶葉は畑の肥料や家畜の飼料として農家さんが引き取って使用しています。

ある程度の再利用はされているそうですが、それでも廃棄しているものはまだまだあるとのことでした。

そしてもう一つ。

静岡のお茶の特長は山を開拓して作られたお茶畑が多く、日の光をたっぶりあびておいしいお茶ができているという点があります。

その反面、そういった立地条件で作られているが故、生産者の高齢化により放置茶畑も増えてきているのが現状です。

合成皮革メーカーがこれまで関わることのなかった地場のお茶メーカーさんとのコラボを実現し、地場が抱える問題解決につながる取り組みを目指しています。

”静岡茶からできたヴィーガンレザー「Chakara（チャカラ）」”

ヴィーガンレザー「Chakara」は環境・地域に優しいのはもちろんのこと、機能性にも優れております。

非動物性で環境に優しいエシカルレザーを製造するメーカーである私たち。

そのメーカーが作るヴィーガンレザー。 植物由来度約70％という、高バイオ度を実現することで後発ながらも環境に優しい素材を目指しました。

「Chakara」は、しなやかで高級感のある表情と、ふわりと香るお茶の香りが特徴。廃棄茶葉を、ヴィーガンレザーへとアップサイクル。

原材料（廃棄茶葉）は掛川市から、レザー製造は浜松市で。

「地場の廃棄を減らし、お茶からできた高品質レザーをあなたのそばに。」というコンセプトのもと開発されたのが、 MADE I N SHIZUOKA の至高のシグネチャーマテリアル「Chakara」です。

”茶器を包む「仕覆（しふく）」からインスピレーションを受けてデザイン”

このSHIFUKU bagというモデルは茶器を包む「仕覆（しふく）」からインスピレーションを受けてデザインしています。 日本的な巾着というディテールと、茶器を優しく包み込む丸いフォルムが特徴。

”ちょっとしたお出かけにちょうどいいサイズ感”

スマホと財布と小物数点が入る、ちょっとしたお出かけや、日常使いに適したサイズ感。 手の結び方を変えれば手持ちバッグにもショルダーにもなるフレキシブルなストラップ。 巾着を広げると意外とたくさん入ります。 お買い物やお出かけにはもちろん和服にもよく合うカラーと形です。

”裏地にはリサイクルナイロンを採用”

環境負荷を考慮して、裏地にはリサイクルナイロンを採用しました。 リサイクルの背景としては、ナイロン糸生産工場の生産過程で出てくる余剰品を使用しており、生地に使用される原糸はGRS認証を取得しています。

※GRS（グローバルリサイクルドスタンダード）認証：リサイクルされた材料の使用を増やすことを目的に、2008 年に Control Union Certifications によって策定された国際的な自主基準。 最終製品に含まれる原材料の20％にリサイクル材料が含まれているかどうかを審査するRCS（Recycled Claim Standard）に加えて、社会面、環境面、化学面を審査します。

”宮城県南三陸の職人さんが一つ一つ丁寧に作っている、メイドインジャパンの商品''

自社で製造した素材を自社で企画し、商品に展開する。 それを形にしているのは宮城県南三陸町の縫製メーカーさん。

震災後、復興を目指し、雇用が確保できると信じて立ち上げた縫製メーカーさんです。 「進化する復興」。

ただ震災前に戻るのではなく、それを越える復興を成し遂げたいという代表の想いが沢山込められたバッグです。

私たちもパートナーとして安易に安い海外に縫製を依頼するのではなく最終の形にするまで、社会に貢献できる取り組みにしたいと考えています。

”あなたのそばにおいてほしい動物にも地球にも優しい素材''

アニマルレザーより丈夫で長持ち、変わらない質感を保ち、動物にも地球にも優しい素材。

私たちは「原材料は可食ではないもの」「粉末化するときのエネルギーが少ないもの」「国内で産地が明確なもの」という3つのコンセプトのもとヴィーガンレザーを開発しております。

■商品サイズ

W：180mm、Ｄ：180mm、H：170mm

■商品重量

約１３０ｇ

■カラー

MATCHA、HOJICHA、BLACK

■産地

お茶原材料製造：静岡県掛川市

ヴィーガンレザー素材製造：静岡県浜松市

製品縫製：宮城県南三陸町

MAKUAKEに併せ5月30日より大丸松坂屋4Fにある明日見世で展示をしております。 Chakaraの質感やSHIFUKUの細かい仕様などご確認頂けますので、是非お越し頂ければ幸いです。 ※明日見世でのご購入はできませんので、ご了承ください。

■ADDRESS 〒100-6701 東京都千代田区丸の内1丁目9-1 大丸東京店 4F

■営業時間 10:00-20:00

■TEL 03-6895-8960

Q.Chakaraヴィーガン素材にはどのぐらいの割合でお茶がはいっているのですか？

A.具体的にお茶の使用量は申し上げにくいのですが、裏地をコットンとすることで、レザー全体の約70%が植物由来の原料となっております。

Q.ヴィーガンレザー特有のメンテナンスなどありますか？

A.特別なメンテナンスは必要ありません。汚れが少し気になりましたら、ご家庭での手洗いが可能です。手洗い後は完全に水を切り、日陰干し頂くようにお願いします。 ※ドライクリーニングはできませんのでご注意ください。

Q.商品の配送時期は？

A.商品は準備でき次第発送をさせて頂きます。概ね2023年11月までには完了できる見込みです。

Q.実際に商品を見ることはできますか？

A.MAKUAKEに併せ、5月30日より大丸松坂屋4Fにある「明日見世」での展示をしております。 ※明日見世でのご購入はできませんのでご了承願います。

Q.返品・交換は可能ですか？

A.受注生産商品の為、お客様のご都合による返品・交換は対応でない設定です。商品に欠陥があった場合のみ返品・交換の対応となりますので、よろしくお願い申し上げます。

Q.日本国外への発送は可能ですか？

A.日本国内の発送のみとなっております。

プロジェクト終了後、速やかに生産をスタート致します。カラーによって発送時期は前後致しますが、2023年11月までのお届けを目途に商品を発送させて頂く予定です。