セレクトショップ「スタイルストア」MDチームです。この度、薄くコンパクトに持てる大容量の財布「Slice（スライス）」を作りました。

私たちは2005年の開店以来、海外製品から国内の作家さんがつくるものまで、さまざまなバリエーションの小さい財布を取り扱ってきました。多くの製品を販売し、実際に使ったお客さまからの声を聞く中で、「ここがこうだったらいいのに」というリクエストを頂くことがあります。

「Slice」は、そんなつかい手のリクエストや改善要望から生まれた財布。みんなの声が積み重なって、ありそうでなかった、薄くコンパクトな財布が出来上がりました。

この財布の一番の特徴は、鍵用のポケットがつているところ。

自宅や職場の鍵など、2本程度の鍵を持ち歩く方は多いと思います。でも特に都市部で生活していると、車のキーなど大型の鍵を持つことは少ない為、わざわざキーケースを持つほどでもない・・・となり、無理やり小銭入れに鍵を入れている人が結構いたのです。

「Slice」には、鍵用のポケットが2か所あります。サイズもあえてゆったりめにしてあるので、1か所に2本、最高4本まで収納可能。集合住宅のエントランスなどで使われるスティックキー（写真左の青い鍵）も収納でき、鍵の種類が一目瞭然です。

最大4本の鍵と共に、カード10枚程度、お札、小銭が入ります。実際にSliceを手にすると、このコンパクトさで、これだけのものがこの薄さにおさまるのか！と驚かれることと思います。

もう一つの大きな特徴は、小銭入れをくぐらせるようにしてお札を収納できる仕様です。

今までの小さな財布は、お札を折って収納するタイプが多いですが、これだと3,000円のお釣りをもらった時に1枚1枚折る手間が発生します。レジで慌ててしまってお札がぐちゃっとなったり、ファスナーに挟み込んでしまった経験ありませんか？

それからお札に「クッキリ折り目をつけたくない」という方も男女問わず一定量いらっしゃるんですよね。それで考えたのが、小銭れを底上げし、お札を通す空間を確保したこのデザイン。

試作してみたら、思いのほかスムーズに出し入れができて、券種の確認もしやすい！二つ折りのクセはつくものの、折り目はつけずに使えるミニ財布になりました。これで折り目が仇となって、自販機や券売機ではじかれることもありません。

小さい財布の場合、もう一つ諦めないといけなかったのがカード枚数。その点、「Slice」は、計8～10枚のカードが入ります。

カードポケットの数は4か所ですが、使用頻度の低いカードは、小銭入れの横にまとめて入れておくことができるんですね。L字のファスナーでぐるっと閉じる仕様なので、ガサっと入れたカードも落ちる心配がなく安心。しかも厚みが出にくくスッキリ持つことができます。

カード枚数が多くない人の場合、鍵ポケットの背面にあたるカードポケットは、領収証入れとして使うのもおすすめです。

「Slice」の革は栃木レザーのもの。ケミカルな薬品を使わず、昔ながらのやり方でじっくり鞣された革は、使うほどに色艶と深みを増し、つかい手と共に「育つ革」でもあります。

ミニ財布というと、合皮や顔料で仕上げられた革が用いられることが多く、スーツの時は持ちにくい、使うほど劣化が目立つようになる、といった残念さを解消。

薄く小さくおさまるL字ファスナーゆえ、ジャケットの内ポケットに入れても、シルエットを崩しません。

カジュアルなパンツのヒップポケットにはもちろん、財布のサイズ自体がこぶりなので、前ポケットにもスッキリおさまります。

小さいバッグを持つ機会が多い、女性の皆さんにとっても、サブ財布として重宝して頂けると思います。

荷物を減らしたいアウトドアでのレジャーや、旅行の時にも大変おすすめ。財布が軽く小さいと、いかに快適に感じられるか、ぜひSliceで体感してみてください。

商品名「Slice（スライス）」は、言葉の意味である「薄い一切れ」を財布の状態に見立て、名付けました。どんなスタイルにも合いやすいダークブラウン、シックなブラック、経年変化が一番楽しめるキャメルの3色をご用意しています。

■サイズ　：縦9.5cm×横10.5cm

■重量　：約50g

■素材　：牛革（植物タンニン鞣し、栃木レザー）、内生地 コットン100％

■開閉　：L字ファスナー

■仕様　：カード入れ×4、鍵用ポケット×2、小銭入れ、札入れ

■製造国　：日本

■カード容量　：8～10枚程度

■鍵ポケット内寸　：横幅約4.7cm（一般的なサイズの鍵が鍵ポケット一か所に2本入ります）

■皆さまからのご支援の状況を見て、リターンを追加させていただく可能性がございます

＜　製品Q&A　＞

Q　：栃木レザーとはどんな革ですか？

A　：栃木レザーさんは、1937年創業のタンナーです。化学薬品を使わず、じっくりと時間をかけて革をなめす「植物タンニンなめし」を得意とし、日本国内でも屈指の技術を誇ります。Sliceには栃木レザーがなめした革を使っています。

Q　：植物タンニンなめしとは何ですか？

A　：革をなめす方法には、「タンニンなめし」と「クロームなめし」という、大きく2つの方法があります。前者は、草木の中に含まれているタンニンを使い、後者は塩基性硫酸クロムという化学物質を使ってなめします。植物タンニンなめしは、昔からある伝統的な方法で、革本来の風合いを大切にした仕上がりです。定期的なメンテナンスが必要ですが、経年変化が楽しめるため、つかい手と共に「育つ革」として多くのクリエイターやユーザーに愛されています。

Q　：どんなメンテナンスが必要ですか？

A　：通常は、とにかく使って頂くことが一番のお手入れです。手で触って頂くことで、革が育っていき、艶が出て色が深くなっていきます。長くきれいな状態でお使いいただくには、雨や汗など「水濡れ」を避け、形を美しく保つには、中身を入れすぎないようにして頂くのがおすすめです。

Q　：カードポケットに、2-3枚カードを重ねて収納できますか？

A　：一か所のカードポケットに、プラスチックカード2枚までは収納できます。が、カードにジャストサイズなのでやや取り出しにくい場合があります。特に鍵ポケット背面のカードポケットは、鍵を収納した状態ではほかの箇所に比べて出し入れしにくく感じる方もいらっしゃると思いますので、保険証や免許証など、使用頻度が低いけど携帯しておきたいカードを入れて頂くことをおすすめします。

Q　：箱はついていますか？

A　：なるべくお求め頂きやすい価格にするため、箱はついていません。

＜　スタイルストアについて　＞

スタイルストアは(株)エンファクトリーが運営するオンラインのセレクトショップ。2005年の開店から、つくり手の顔が見える、こだわり商品を日本全国からセレクトし、皆さまにご紹介してきました。

近年お客さまの声をいかした製品開発にも力を入れており、この財布「Slice」も自社製品の一つとして制作したものです。

長くお店を運営してきた中で、本当にいいものは、つくり手とつかい手によって作られる、という実感があります。Sliceも皆さんに使って頂くことで、ご意見やリクエストを頂き、さらに進化していく可能性も大。ぜひ、多くの方々に使って頂きたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。