ブルーフォーラムは【日本の漁業の底上げ】を目指す漁師さんによる有志団体です。
日本の漁業から人々の「食」を守るために様々な活動に取り組んでいます！

〇　日本の食料自給率
日本の食料自給率はカロリーベースにて約38%、先進国では最低水準であり、食料の半分以上を海外からの輸入に依存しています。
しかし、それよりも危機的な事は国内の第一次生産者が年々減少、漁業従事者も減少し続けており、国内で食を生産する「力」が弱まっている事です。

この状況を打破するためにブルーフォーラムは民間企業に呼びかけ新たなプロジェクトを発足、その第一弾として北海道標津町の林強徳さん、エー・ピーホールディングスさん紀文産業さんと共同にて未利用魚を活用した商品の開発をスタートしました。

〇　未利用魚とは？
皆さんが普段食べているお魚の他にも日本は約3,000種類以上のお魚が採れる水産資源の宝庫です！
しかし、実際に消費者のもとに届くのはごく一部のお魚のみ、「未利用魚」として、廃棄されてしまうお魚が多々あり、年間100万トン以上廃棄されているとも言われています。
しかし、どれも美味しく、その存在がしっかり発信されていなかったりするだけで、これだけの資源の無駄がでてしまってます。これは販売する側含め全ての当事者が取り組むべき責任です。

生産者、民間企業、消費者、皆さんが一丸となり持続的な食のサプライチェーンを作ることがブルーフォーラムの目標です。そして、この度の商品開発がその第一歩となります。

〇　開発商品のコンセプト
コクのある味わいの中にしっかりとカジカを感じられる味わいに仕立てました！またこの度の商品は「社会に求められ、根差す商品」になるよう思いを込めています。
・自給率への貢献
・漁業への貢献
・フードロス削減

商品企画は以下になります。
・北海道標津町で採れたカジカを活用
・カレー、麻婆ソース、バーニャソースの3種類を商品化
・レトルト食品
・物価高に強い商品
・情報の透明性を確保

〇　コメント
北海道標津町　林強徳さん
自分達漁師は浜値k5円で引き取られるカジカをゴミとして扱っていた時期がありました。
理由としては市場に出しても1キロ5円〜10円や荷受けの対象にならない時もあるからです。
ですが一つの命と考えた時、取った魚はなんとか自分達の手でどうにかしたいと思い動き始めました。
本来なら地元の加工屋さん達と色々進めていけるのが本質的な動きだと思いますが、中々カジカに対しての考え方が合わず色々模索する日が続きました。
ですがやっとカジカに対しての想いが伝わる人達が現れてくれ、色々提案していただき感謝してます。
これからも一つの命と向き合いながら海と魚を皆さんに繋げて行き、日本の食を漁師として守っていきますのでよろしくお願いします。

エー・ピーホールディングスさん
日本には、美味しく食べられるのに見た目のイメージや調理の手間を理由に、一般家庭の食卓に届けられていない魚介が数多くあります。
私たちは、日頃から、食の未来、産地の未来、日本の資源の未来のために、今ある資源に向き合い、未利用魚の本来のポテンシャルを活かし、魅了魚へと認知されるよう取り組んでいます。
今回の「カジカ」も、当社の店舗では鍋や煮付け、天ぷらなど幅広いメニューで利用しています。
一般的には聴きなれない種類の魚介を、ご家庭で手軽に美味しくお召し上がりいただけるようメニュー開発に協力させていただきました。

紀文産業さん
「魚」というキーワードから思いつくのはマグロやタイ、サーモンなど一般的に名の知れた魚が多いと思います。
一般消費者がスーパーで馴染みのない魚を手に取ることは少なく、そういった魚は未利用魚と認知され、売れないから海上投棄されてしまう現実があります。
今回は「北海道標津町産カジカ」にスポットライトを当て、カジカの可能性を感じられる商品作りに着手しました。

カジカの食体験を通して、未利用魚としてのカジカではなく、美味しいカジカとして認知していただけると幸いです。

〇　最後に
人々の大事なライフラインである食を守るためにも、これまでとは違う新たな取り組みを始めなければいけません。
そのためにも漁業含め日本の第一次生産の事を消費者にもっと知ってもらい双方の理解を深めることが不可欠です。
そのためにもこの度のMakuakeで多くの人々に我々のストーリーを届けて行きたい。
全国で水揚げされる未利用魚を含め様々なお魚をもっと消費者に知ってもらい、日本の誇りある魚食文化を広めていきたいと思っています。

皆様どうぞ宜しくお願い致します！