1994年に京都嵐山オルゴール博物館は開館しました。

開館30年を迎えるにあたり、オルゴールの華麗な世界観をご紹介するため、日本全国でオルゴール博物館展を実施予定です。このプロジェクトは、

古き良き時代に作られたオルゴール、蓄音機、自動演奏楽器、オートマタ（自動人形）の実演と解説を行い、ゼンマイ仕掛けのアナログで素晴らしい文化を全国の方々にご紹介したいと考えております。

しかし、制作から100年、150年と経過したオルゴールは、大きな修復が必要です。今回、Makuakeさんを通して、皆さんに修復費用の一部のサポートお願いしたいと考え、本プロジェクトを立ち上げました。

みなさんは、京都嵐山オルゴール博物館をご存知でしょうか？

私たちは、京都嵐山の渡月橋より北に300ｍの位置に、

そんな思いを持って1994年に開館しました。

▼京都嵐山オルゴール博物館 外観

▼京都嵐山オルゴール博物館 内観

当館は、開館後まもなく、世界最高峰と称されるオルゴールメーカー（スイス）リュージュ社の創業家社長ギド・リュージュ氏の個人宅内で保管され、来客のお客様にだけ公開されていた特別なコレクションを

という思いのギド・リュージュ氏より、当館に託して頂きました。

そのコレクションは、800 点にのぼり、世界最古のオルゴールやナポレオンが将校に贈呈した嗅ぎ煙草入れ、マリーアントワネットが愛したオートマタなどが含まれています。

中でもオートマタは、その質、量とも世界有数のものです。

▼ギド・リュージュ氏

▼ギド・リュージュ氏 より託された代表的なコレクション

当館には、500,000人のお客様をお迎えしております。

ご来場される日本のお客様のオルゴールのイメージは、

を持つ人々が多いですが、当館にご来場いただきましたお客様の多くは、お帰りの際には、目をキラキラさせ、喜び、楽しんで頂き、そしてオルゴールの印象を大きく変えてお帰りになります。

当館には、100年以上経過したオルゴールや自動演奏楽器、蓄音機、オートマタ（自動人形・ヨーロッパのからくり人形）が多くあり、それらを実際に、当館博物館員による実演、解説を交えてオルゴールや自動演奏楽器のご紹介を行うことで、

をお持ちのお客様のオルゴールの印象は大きく変わります。

ただ、オルゴール文化の知名度は低く、まだまだオルゴール文化をご紹介しきれていません。

当館博物館員で、名物解説員として活躍しているスタッフがいます。

その解説員は「佐野 功」です。

▲佐野 功（さの いさお）

博物館が1994年に開館し、ほぼ開館からのスタッフです。

今年還暦60歳になりました！

オルゴール博物館と共に歩んできた、オルゴール文化の伝承者といってもいいのではないでしょうか。

佐野自身、独特な雰囲気を作られている点と解説の面白さから、お客様よりお褒めの言葉やファンレターを頂くこともある、

京都嵐山博物館の名物解説員として、活躍しております。

佐野の今回のプロジェクトへの思いをご紹介させて頂きます。

また、博物館の解説員として20年以上１か所で勤務されている方は珍しく、佐野自身が京都の観光に貢献したとして様々な表彰をされています。

▼佐野のここまでの表彰実績

ただ、100年以上経過したオルゴールや自動演奏楽器は、定期的なメンテナンス以外にオーバーホール、金属の経年劣化した部品の製作交換、フイゴの皮交換など、様々な修復を行う必要があります。

特に、オートマタは、1800年代終わりから1900年代に製作されたもので、ゼンマイを動力に動く人形です。

人形が身に着ける洋服は、当時の流行を反映したもので、服飾文化を後世に残す重要なものです。

人間のように精巧に動く所作には、瞼にガット（豚の腸）等を使用し、特殊な素材を使用して製作されています。

動かすと洋服が破れ、動かさないと機械部分が悪くなるという管理上ジレンマのある作品で、大掛かりな修復が必要と考えています。

▼修復する予定の作品

アンティークオルゴールの歴史的価値を損なわないように、時代を継承するため

「修理」とは「壊れた部分に手を加えて、元通りの機能を復活させること」
「修復」とは「傷んだり汚れたりしたものを、手を加えて元通りの姿に戻すこと」

100年、150年以上前のオルゴール。

その当時の良さを残しつつ修復し、後世に残すことが私共の使命です。

当時製作されたオリジナルの部品等を極力残しながら修復を行います。

部品が無い場合、今の新しい部品を使用するのでなく、海外から当時の部品を入手したり、当時の部品を加工し、当時の風合いを残しつつ修復を行います。

旋盤を使い、数日をかけて、ひとつの歯車を制作することや調律に１ヵ月費やすこともあります。

オルゴールの修復に、答えはありません。古き良き時代のオルゴールを修復するために、時間と手間を惜しまずオルゴールと向き合っています。

オルゴールの修復職人は、日本にごくわずかな人数しかいません。

修復を教えてくれる学校も専門家もいません。

修復職人はそれぞれ独学で勉強し、様々なオルゴールに対峙し経験値を上げていきます。

ピアノの調律師、精密機械に携わっていた方、時計職人、楽器を修復する方など、様々な分野からオルゴール職人になっています。

オルゴールの修復範囲はとても広く、音の調律（音楽的技術）、切削技術を含む精密機械技術、ボックスを修繕する（木工技術）、楽器を修復する（楽器修復技術）

人形の顔や洋服を修復する技術など・・・多岐にわたります。

●皆さんに100年以上前の音色を楽しんで頂くためのオルゴール修復費

●より多くの人々にオルゴールの音色を聞いて頂き、楽しんで頂き、愛して頂くための巡回企画展を実施

▶リターン内容

▼応援購入 内訳表

▼10月開催『オルゴール博物館展 in半田赤レンガ建物』の概要

10月6日（木）～16日（日）平日10：00～19:00、土日祝9：30～21:00で半田赤レンガ建物にて、開催します。

当展覧会では、会場2フロアを使用し、博物館ブースとして、約50点のオルゴールコレクションをご紹介し、併設でオルゴールショップも期間限定でOPEN致します。

今回、世界最古のオルゴールを初め、オルゴール黎明期に製作された宝飾、時計、小物。シリンダーオルゴール、ディスクオルゴール、オートマタ（自動人形）、蓄音機、大型自動演奏楽器などのオルゴールの様々な姿を通して自動演奏楽器の歴史を紹介します。当展覧会は、いままでのみなさんのオルゴールのイメージを覆す企画展として、お楽しみいただけます。

また京都嵐山オルゴール博物館より出張にて、名物館員佐野による実演、解説も魅力の一つです。

【半田赤レンガ建物】〒475-0867 愛知県半田市榎下町８番地

巡回展の実行委員会メンバー

●京都嵐山オルゴール博物館の紹介

オルゴールの素晴らしい文化を守り続け、より多くの方々にそして次世代の子供たちに継承することを使命に開館、運営しております。

●ランドマーク エンターテイメント株式会社の紹介

スポーツや文化を通じて、モノ創りやコト創りで地域の活力を、そして、関わる人全ての人の“笑顔”と“感動”を創るために、「なくてはならない」オンリーワンを目指しており、今回「オルゴール」を通じて、子供たちの未来を明るく、また開催地域の地域活性化へお力添えできればと考えております。