プロジェクト実行者
ストーリー
今回のプロジェクトは、敷居の高いと思われがちの禅寺に若い世代の皆様にも感心を持って頂き、お寺を身近に感じ、足を運んで頂き、そして楽しんで頂く事で、結果的に文化財の修復にご協力頂きたいという思いから、立ち上げました。
現代のクリエイターが描く襖絵をこの機会にぜひ皆さまにもご覧いただけましたら幸いです。
とんちで有名な一休さんゆかりのお寺、京都・大徳寺真珠庵は、一休さんに教えを受けた画家曽我蛇足や、桃山時代を代表する画家長谷川等伯の襖絵が本堂にそのまま遺されていることで有名です。
しかしさすがに蛇足の襖絵で約530年、等伯の襖絵で約400年間立てかけられたままですから、傷みが目立ってまいりました。
そこで3年前から8年計画で真珠庵方丈5室の重要文化財の襖絵の修理が始まりました。
襖絵のはまっていないガランとした方丈を眺めて過ごすうちに、この機会に新しい襖絵を描いて頂く事を思い立ち、ご縁の深い現代を代表する各ジャンルの素晴らしい絵師の方々にお願い致しました。皆様、快く承諾して下さり、何ヶ月も泊まり込みで制作して下さった絵師の皆様の渾身の力作が完成致しました。
皆さんも一度は「一休さん」の名前を聞いたことはあるでしょう。とんち小僧の可愛いらしい「一休さん」、もしくはそんな面影はすっかり消え、文字通り少しアダルティな「オトナの一休さん」(NHK Eテレ番組)でしょうか?(笑)
その一休さんを開祖として建てられた真珠庵で、約400年ぶりに襖絵を新調することになり、その絵師の皆様がマンガ、アニメ、ゲームの世界の第一人者なわけですから、多くのメディアにニュースとして取り上げられ話題になりました。一休さんもびっくりなさっているかもしれません。いや、「襖絵新調」の見出しだけご覧になって「あの伝統と歴史の殿堂真珠庵がどうなったんだ!」とお叱りを頂戴したりました。
しかしながら、今日の日本文化を牽引している、漫画、アニメ、ゲーム界などのクリエイターさんたちの素晴らしい作品を直接ご覧になってから判断して頂きたいものです。しかも、当庵は一休さんのお寺ですから、そこは「エブリシング’’OK’’」の精神で宜しいのではないでしょうか。
その絵師の方々は、「釣りバカ日誌」などで知られる漫画家・北見 けんいち氏、「王立宇宙軍オネアミスの翼」「新世紀エヴァンゲリオン」などで知られるアニメ会社GINAXの代表取締役社長でアニメ監督の山賀 博之氏、ゲーム「ファイナルファンタジー」のアートディレクターを長年務められた上国料 勇氏、そしてアニメ「オトナの一休さん」の作画担当のイラストレーター伊野 孝行氏、禅僧で画家の濱地創宗師、画家であり写真家の山口和也氏の6名です。
制作期間は、半年通われた方、五ヶ月間ないしは4ヶ月間真珠庵に寝泊まりして描いて頂いた方々、二泊三日で仕上げられた方、未だに制作中の方など様々です。
絵師の皆様には時間が許す限り、真珠庵で一緒に合宿しながら作品を制作して頂くようお願い致しました。ジャンルの異なるクリエイターさんたちが互いに刺激し合いながら、襖絵と向き合うことによってより、より面白い作品なるかもしれないと思ったからです。結果的に実際思わぬ偶然(必然?)の産物が得られ、それも見どころの一つになっていると思います。
この辺りの様子はNHKスーパーBSプレミアムの番組「傑作か、それとも・・・京都 大徳寺・真珠庵での格闘」*で紹介されたり、新聞、雑誌各紙に広く掲載して頂きましたので、既に知っている方もいらっしゃるかもしれません。
*7月22日の15時からBSプレミアムで再放送がありますので、よろしければご覧ください。
約2年間かけて制作された絵師たちの襖絵が、ようやくほぼ完成(北見けんいちさんの作品はクラウドファンディングのメインの特典用に白紙の部分があります)致しました。これらの襖絵は真珠庵において2018年9月1日から12月16日まで一般公開を予定しています。出来るだけ多くの皆様に鑑賞して頂きたく存じます。
詳しい内容はこちらから確認できます。
曽我蛇足や長谷川等伯の古い襖絵は長い年月を経て傷みが目立つようになり、後世へ遺して行くために修復が始まりました。あまり知られてはいませんが、これらの重要文化財の襖絵24枚を修復するためには約8000万円必要で、そのうち約2800万円をお寺で賄わなくてはなりません。
今の時代を代表するクリエイターの皆様にご協力頂き、完成した新しい襖絵を、多くの皆様に楽しんでもらうことで、古い襖絵の存在とその維持管理の困難さを知って頂き、結果的に古い襖絵の修復保全に繋がればという思いから、クラウドファンディングに挑戦致しました。
時折、お叱りの声を頂戴することもありますが、お寺として時代に沿った道を切り開くべきだという思いから、このような企画を致しました。お寺ならではの様々なユニークなリターンも考えております。今までお寺に全く興味の無かった方たちが、本プロジェクトを機に関心を持って頂けると幸いです。
新しい襖絵は、今の時代を映し出す鏡であり、「記憶」だと言えるかもしれません。これらの「記憶」はこれから数百年間お寺で大切に保管させて頂きます。
同じように、その時代には最前線の絵師によって描かれた古い襖絵も、かつての時代の1ページ切り取った「記憶」であると思います。それは今を生きる私たちが、過去の「記憶」に浸ることのできる、数少ない入口の一つであるでしょう。
その「記憶」の灯を絶やさないためにも、皆様のお力を貸して頂けないでしょうか。
何卒宜しくお願い申し上げます。
1491年に一休宗純禅師を開祖として、その弟子墨齋禅師や堺の豪商尾和宗臨居士などによって創建されたお寺。
大徳寺の中に20ヶ寺ある塔頭(たっちゅう、高僧のお墓を弟子が守る為の小庵、小院)寺院の一つ。
庫裏、方丈、書院、茶室庭玉軒が国指定重要文化財、襖絵も曽我蛇足(襖絵の形で保存されている本邦最古の作品)、長谷川等伯、狩野正信、狩野元信、などが重文、他に大燈国師や一休さんの墨蹟を伝える。
庭園は史跡名勝庭園。
住所 :
〒603-8231 京都府京都市北区紫野大徳寺町52
特別公開拝観時間 :
2018年9月1日(土)~12月16日(日) 9:30~16:00 受付終了(16:30 閉門)
拝観休止期間 :
10月19日(金)~21(日)
【真珠庵真珠庵第27代目住職 山田宗正について】
真珠庵第27世住職。13歳の時に真珠庵で出家、学生生活の傍ら小僧生活を送り、44歳で前住職と養子縁組、真珠庵第27世住職に。人が集まってこない寺では意味がないと手料理を振る舞い来客をもてなしたり、積極的に街場へ出向き人々の悩みに耳をかたむける。ローリング・ストーンズなどの楽曲を歌うロックなお坊さんでもある。その姿は雑誌やテレビにも登場、また座禅指導でヨーロッパなどへも赴く。
著書 : 何をやっても、だいじょうぶ
サポーターからの応援コメント
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このプロジェクトはAll in型です。目標金額の達成に関わらず、プロジェクト終了日の2018年09月18日までに支払いを完了した時点で購入が成立します。
クラウドファンディング限定ポストカード、クリアファイル
2,000円(税込)
・クラウドファンディング限定ポストカード1枚
・クラウドファンディング限定クリアファイル1枚
※デザインはイメージです。
絵師たちによる作品が描かれた御朱印帳
3,000円(税込)
・絵師たちの個性溢れる御朱印帳。
6種類からお選びいただけます。
※画像は上国料氏の作品となります。他のデザインについては活動レポートをご覧ください。
※デザインはイメージです。
【先着100名】入場時間前拝観+山田和尚による案内&御朱印帳
5,000円(税込)
(更新日:2019年01月10日)
特別公開期間中、入場時間より30分早く拝観できる権利。(9:00 - 9:30)比較的にゆっくりと拝観できる。通常はスタッフが案内するが、このときは山田和尚直々にご案内。しかも御朱印帳1つ付き。
※御朱印帳は当日お渡し致します。
※拝観期間はページ上に記載しておりますのでご確認ください。
【限定100名】拝観できる権利+サイン色紙
5,000円(税込)
拝観できる権利とお気に入りのクリエイターのサイン色紙1枚を貰えます。
※拝観できる権利は12月16日までとなります。拝観可能な期間についてはページ上に記載しておりますのでご確認ください。
クラウドファンディング限定 Tシャツ
6,000円(税込)
絵師たちが描いた作品をTシャツに再現。あなたのお気に入りの一枚を選んでみては?
※デザインはイメージです。
朝の座禅会+和尚さんによる入場時間前案内
30,000円(税込)
(更新日:2019年01月10日)
【本リターン1口で2名まで参加可能】
本堂で新調された襖絵に囲まれての座禅体験。山田和尚よる丁寧に座禅指導があります。普通の案内に加えて、座禅を通してのひと味違った襖絵の楽しみ方はいかがでしょうか?
・7時30分~8時15分 座禅体験
・8時15分~9時頃まで 襖絵案内
※真珠庵までの交通費はご負担いただきます
※日程については12月16日までの拝観期間の中で調整させていただきます。
【各回10名まで】絵師との食事会と和尚さんによるおもてなし
100,000円(税込)
(更新日:2019年01月10日)
あなたが選ぶ絵師一人(山賀さん、上国料さん、伊野さん、濱地さん、山口さん)と、お食事会をできる権利。和尚さんがプロ級の手料理でおもてなししてくれます。制作の裏話など聞けるかもしれない。襖絵の案内終わりからお食事会。
16時30分~17時30分 襖絵ご案内
17時30分~20時頃まで お食事会
※真珠庵までの交通費はご負担いただきます
※日程についてはプロジェクト終了後1年間の中で調整させていただきます。希望者を募り、皆様の都合の良い日を決めて食事会を実施します。全員の希望日に添えない場合もございますので、あらかじめご了承ください。
庭玉軒でお茶会+一休さんの法要*参加・精進料理(10月18日or19日)
150,000円(税込)
(更新日:2018年10月15日)
お寺ならではのリターン。
宗和流茶道の祖・金森宗和好みとされる茶席「庭玉軒」。通常は非公開である茶室でお茶会ができる。そして一休さんの「プレ」法要*にも参加でき、精進料理も頂ける。
真珠庵を満喫できるリターン。
*実際の法要は21日である、それを模した法要。
※真珠庵までの交通費はご負担いただきます
【アトリエ訪問 最新作一点進呈】絵師・山口さんの創作現場を訪ねてみませんか?
300,000円(税込)
襖絵「空花」は山口さんが自ら和紙を漉くところからはじまり、仕上げには画面上で特製花火に点火するという独自の手法によって完成しました。今回は普段公開する事のない、その最終行程である「点火」現場にお立ち会いいただけます。
襖絵「空花」と同じ行程を経た一枚の作品が誕生する瞬間を目撃いただける権利。 しかも、その日に誕生した作品を額装(額縁職人の手にによってひとつづつ仕上げられたもの)して支援者にお届けいたします。
※画像は作例です。
※点火シーンは活動レポートに参照画像がございます。
※日程については2019年3月までの間で個別に相談させていただきます。
【限定1名】「あなた」が襖絵に登場
1,930,000円(税込)
(更新日:2018年12月23日)
限定1名。「一休さん」にちなんで193万円/人。最高額リターン。
これから何百年も残り続ける襖絵にあなたが登場できる権利。北見さんに描いていただけます。方丈の本堂を囲む襖絵の最も華やかな一枚に登場。
家族の思い出を、あなたの大切な人との思い出を、襖絵という形で残してみてはいかがでしょうか。
※詳細のやりとりについてはメッセージにてご連絡致します。
※掲載保証期間は完成後1年となります。
【8月10日 18時 締切】公開期間前特別拝観
10,000円(税込)
(更新日:2019年01月10日)
※こちらのリターンは8/10 18:00に締め切りとなります。
9月1日の一般公開よりも前に、ひと足早く拝観できる権利。
静かな場所でじっくり襖絵を見ることが出来る。
8月13日〜8月31日までの間でお選びください。
「Makuake(マクアケ)」は、実行者の想いを応援購入によって実現するアタラシイものやサービスのプラットフォームです。このページは、 アート・写真カテゴリの 「現代の鬼才クリエイターたちの挑戦。京都真珠庵の襖絵新調プロジェクト」プロジェクト詳細ページです。