【プロジェクトについて】

初めまして。VIVIA JAPAN株式会社代表取締役の大山知春（おおやまちはる）です。このプロジェクトは、アフリカ、ガーナの天然素材にフォーカスしたオール・ナチュラル・スキンケアブランドJUJUBODYで、新たに、よりナチュラルで栄養価が高い未精製シアバターとカカオバタープロダクトを製品化するためのプロジェクトです。

【JUJUBODY誕生背景】

オランダ、ナイエンローデビジネススクール卒業後、スーツケース２つで、アフリカ、ガーナに移住。クラスメイトのガーナ人とMindNET Technologies Ltdという会社を起して、ガーナ初のプレミアムファッション＆ライフスタイルオンラインストアVIVIA.com.ghをラウンチしました。

そんな慌ただしい日々を送っていましたが、口内に腫瘍ができ、深刻な病気を疑うようになりました。ひとまず、荷造りもほどほどに日本に戻ることにしました。

診断の結果、舌ガンでした。

私のように、若くて疾患するのは珍しいようですが、ガンは現代病と言われています。これを機に、病気について調べ、再発・転移防止を兼ね、「身体に取り込むもの」を、徹底的に見直すようになりました。

入院中、手にした日本の大手化粧品会社の洗顔料は全く肌に合わず、ラベルを見ると、よくわからない化学薬品名ばかり並んでいました。汚れは落ちないのに、肌の油分だけ取られてしまいます。

そこで、ガーナで毎日洗顔に使っていたシアバター石鹸を取り寄せようと考えました。あれほど、日差しが強く、埃だらけなのに、ガーナにいた時が、もっとも肌の調子が良かったのです。

何でもある日本にないもの。ガーナでは当たり前のシンプルな自然の恵こそ、日本では手に入りにくいものでした。

日本や先進国では、コンビニやスーパーで売られている食べ物や飲み物に、たくさんの化学物質が含まれています。実は、様々な文献を読むと、深刻なアトピーに悩んでいた人が毎日入浴ができるとは限らないアフリカでの生活で、アトピー症状が治ったという事例がいくつも報告されています。ガンの原因も、保存料や添加物摂取の蓄積した生活にあるとも言われています。

皮膚につけるものは、数分のうちに体に溶け込んでいきます。毎日つけるものだからこそ、本当に良いものを。

現地に住んだからこそできる、日本人女性が思わず手に取りたくなる、それでいて、本格的にアフリカの素材にこだわったナチュラルスキンケアブランドの展開をすることが新たな目標になりました。

【アフリカで万能薬として使われる本当のシアバターは、未精製】

高い保湿効果で化粧品の原材料としてよく用いられるシアバター。世界の輸出量の40％を占めるのがガーナ産のシアバターです。

ところが、現地の友人は、私が海外から持ち込んだ100%シアバターを見て、「これは、シアバターじゃないよ。本当のシアバターは、クリーム色をしていてシアの香りがする」と言いました。

よくよく調べてみると、それは、精製されたシアバターでした。日本で販売されている「無着色無香料100％シアバター」の多くが、精製された脱臭脱色された精製シアバターだったのです。

精製されたものと未精製のもの、簡単に言えば、玄米と白米のような違いです。

玄米を精白すると、胚芽や糠に含まれるビタミン、酵素、ミネラル、食物繊維といった貴重で重要な栄養素がなくなってしまうのと同じ原理で、シアバターも、精製過程で、肌に有効な微量成分、トコフェロール、トリテンペンアルコール、カロチノイド、アラントインなどがなくなってしまいます。

均一な製品を作るため、ヘキサンなどの薬剤で化学処理を施し、油脂の酸化原因となる物質などを取り除き、脱色、脱臭してシアバター特有の「クセ」をとって、成分調整し扱いやすくしたのが、精製シアバターです。

無色無臭で、安定しており、加工しやすく、長期保存、大量生産、大量流通を前提とした化粧品業界に適しています。精製することで、元の素材に含まれる不純物を取り除くことができますから、原材料の品質を問う必要もなく、メーカーとしては安心。自然のままの未精製シアバターは、製品化しづらいのです。

ガーナのシアバター生産工場では、精製用シアバターと未精製シアバターをグレード別に分けて価格を変えて販売しているところもあります。精製品は、日持ちを望んだり、気温が違っても素材の使用感が変わらないようにと、便利さを追求する外国マーケット向けのもの。ガーナでは、みんな未精製品の良さを知っているので、未精製品しか使いません。

【ガーナで使われる本当のシアバターを日本に！】

ガーナでは、シアバターは、生まれたばかりの赤ちゃんの身を強い日差しから守るために使われます。天然のシアバターには、SPF７、８程度の紫外線予防効果があるといわれています。

また、殺菌、炎症予防効果もあるため、火傷、擦り傷にもシアバター、喉の痛みにもお茶にシアバターを溶かして飲んだり、妊娠線予防にと、保湿だけでなく、まさに、ガーナ人の暮らしを守る万能薬です。

オムツかぶれにも、お散歩前にも、手を舐めてしまう赤ちゃんにも安心して使えるのがシアバター。アトピー疾患、敏感肌の方にも、副作用のない保湿、炎症予防に愛用されています。

手を洗うことが多く荒れて赤切れになっていても、料理前や子供に触れるのに、何が入っているかわからないハンドクリームは使えないと悩む友人が多く、シアバターの本当の効能や使い方を日本で広めていきたいなと思いました。

通常、シアバターは商社経由で仕入れる会社が多いですが、現地にコネクションがあるJUJUBODYでは、直接、仕入先のシアバター工場のあるガーナ北部タマレまで足を運び、品質をチェックして仕入れています。昔ながらの薬剤を使わないハンドメイド手法で丁寧に製造されています。

常温では固形で、肌に塗ると溶けるシアバターは、夏は柔らかいですが、日本の冬場は固くなります。暖房の入ったリビングなどに置き、少し取って、手のひらで数秒温めてから、体に刷り込んで使用ください。

【珍しい未精製カカオバター】

チョコレートで知られるガーナは、カカオの原産地でもあります。カカオマス製造過程で分離されてできるカカオバターは、通常、精製されるため、その素材の品質が問われることがありません。ホワイトチョコレートの原料に使われる他、軟膏、化粧品にも利用されています。

カカオバターには、高い保湿効果があり、薬のような即効性はありませんが、肌を柔らかくし、色素沈着の気になる部分を和らげてくれる作用も含まれています。オメガ６、オメガ９、ビタミンE、ビタミンK、鉄、亜鉛、ドーパミン、アミノ酸なども、微量に含まれています。

今回、カカオの香りがするホワイトチョコレートを作るために、特別に、ガーナで製造した食用グレードの最高級未精製カカオバターを調達し、商品開発に至りました。

外皮（ハスク）がついたまま豆をローストする豆ロースト法カカオバターと、ハスクをと取り除いてからローストするニブロースト法カカオバターがありますが、ロースト法にもこだわったカカオバター商品は、JUJUBODYだけ。そのままではカチコチなカカオバターを天然素材だけで、バター程度にまで使用感を柔らかくすることに成功し、伸びの良い保湿バターが完成しました。

ハニーを合わせたその香りは、思わず食べたくなってしまうほど。リップバームに最適ですが、それだけでなく、出先での化粧直しの下地にも、黒ずみが気になる目の下やデリケートゾーン部分にも、オールマイティーに使える携帯用保湿バターです。

バックの中にいつでも一つ入れておきたい他に類を見ない商品！老若男女問わず、顔から身体全体の保湿にお使いいただけます。

【集まったお金の使い途】

化粧品製造には、まとまった数の容器を購入しなくてはならず、事前に容器代、原材料費、輸送代など、最小ロットで製造しても、数百万円という多くの費用がかかります。容器をカスタマイズしようとすると、時間もかかります。

この製造費の一部をクラウドファンディングでまかないながら、ブランドコンセプトについてより多くの人に知ってもらいたいと思い、クラウドファンディングを行うことになりました。

【JUJUBODY新商品展開プロジェクトへの想い】

電話やメールで物事の進まない国。ガーナと直接やりとりをするために、日本ではメール一つ１日で済んでしまうような書類１枚を取り寄せる事務作業のために、現地のスタッフが何往復も汗を流してくれることもあります。

ガーナで起業する中で、たくさんの若い起業家と出会い、直面したのは、何のコネもないミドルクラス出身者が現地で一旗あげることの大変さでした。

ガーナでは、日本のようにスタートアップにも貸出を行う公的機関はありません。クラウドファンディングもありません。10%のインフレ率では、貯金することもままなりません。中小企業は銀行から借り入れを行うことができない上、たとえできたとしても、借入金利は、年利36％を超過します。

一方で、不正が横行し、外国からの支援金は、政治家など一部の人々に流れていきます。インフラも、物資も、資金調達機会も、情報量も限られます。

それでも前向きに、母国の発展を願いながら、物作りに励む若い起業家たちが、そこにいました。

国外で安易で便利な生活を送るという選択肢を取らず、国内で、あえてチャレンジをする彼らに深く共感すると共に、いつしか、困難な中でチャレンジする彼らと共にありたいと思うようになり、ガーナと日本を繋ぐ、VIVIA JAPAN株式会社設立に至りました。

【ガーナの小さな起業家たちをエンパワー】

そのため、JUJUBODYでは、簡単ではありませんが、既に、大手とやりとりを行っているサプライヤーではなく、小さな起業家と取引を行い、共に成長していくことを目標にしています。

既に、商品化したJUJUBODYモリンガヴァージンオイルのサプライヤーも、若いスタートアップ企業の一つです。MIT卒業後、ガーナに戻り、ハーバード大で経済を学んだアメリカ人パートナーと共に、モリンガオイルの製造、輸出するビジネスを開始しています。

すうっと肌に浸透してなじむオイルは、これまでオイル化粧品が苦手だった私のフェイスケアに欠かせないオイルになりました。１、２滴でしっとり潤うので、毎日顔に使っても２ヶ月ぐらいもちます。

生産量が限られており、現在は、毎月、たった８００本しか生産できません。空輸しているフレッシュさをそのままお使いいただけるサイズになっています。身体に使う用に、香りが欲しい方は、お手持ちのエッセンシャルオイルを1、２滴お好みで瓶に加えていただくと、２度楽しめます。

【驚きのモリンガの栄養価！】

モリンガの木の葉には、赤ワインよりポリフェノールが、プルーンより鉄分が、牛乳よりカルシウムが含まれ、その栄養価の高さに圧倒される、まさにスーパーフードです。

シアバター、カカオバター、モリンガオイルのように、アフリカの厳しい自然は、少ない雨量でも育つ保湿力、抗酸化作用に優れた植物を育んでいます。これから、どんどんアフリカの恵みたっぷりの本物のナチュラル・スキンケアを日本に紹介していきたいと思います。　

【最後に】

ガーナのチームに作成してもらったJUJUBODY のロゴは、別名”A little sunshine” と呼ばれるフォントで、ブランド名シンボルを絡み合わせ、陽射しの下での人と人との繋がりを、ピーチパステルカラーで、 ガーナの人の素朴な温かさと、上品で円熟したエネルギーを表現し、ブランドコンセプトを体現しています。

JUJUBODY は、自分のため、大切な友人やその子供のために立ち上げた、余計な化学物質を含まないナチュラルスキンケアという原点を忘れずに、成長していきたいと思います。また、JUJUBODYの成長が、ガーナで頑張る小さな起業家の発展に繋がることを願っています。

太陽が燦々と降り注ぐアフリカ、ガーナに古来から伝わる自然の知恵を、本物にこだわる方へ届けていきたいと思いますので、応援していただけると嬉しいです。

長文、拝読いただき、ありがとうございました。