関根桐材店　４代目　関根紀明です。

今回でMAKUAKE３回目の参加となります。

私の曽祖父が桐屋を創業してから120年。

桐一筋、皆さまの役に立つ桐製品作りに頑張っています。

この夏、同じ志を持つ藍染屋さんとのコラボで新商品を発表します。

皆さまのご意見、ご感想お聞かせくださいね！

当店のプロフィールは文末にございます。

「桐×藍染」ありそうでなかった粋な協演

当店が桐サンダルを作り始めたきっかけは、ある百貨店のバイヤーさんから「最近若者や来日外国人に浴衣が人気でよく売れる。しかし鼻緒に慣れない彼ら彼女らは足の指を痛めてしまいトラブルになる。足の痛くならない桐のはきものを作ってくれないか？」という提案でした。

そして鼻緒の代わりに畳ヘリをバンドにした桐のサンダル「桐SUN」を商品化し販売を始めました。

それから5年、この夏「桐×藍染」でジャパンブルーサンダルが誕生しました。

・先染め藍染の木綿生地が素肌に優しくフィットします。

・夏の日差しも藍染で涼しげ。

・この夏、「桐×藍染」で日本の女性はますます美しくなる！

・藍染は汗をよく吸いサラッサラの履き心地！

・藍染Tシャツとセットで肌が爽やか！

・「桐×藍染」で夏の男をグッと凛々しく！

もちろん国内素材、国内製造！

桐の軽さと藍染の肌触りが相まってとっても快適なサンダルです。

素肌に優しくあたりサラッサラの爽快感！

桐と藍染は古くから日本で愛用されてきた素材ですが実は今回が初めてのコラボとなります。

ありそうでなかった絶妙な新商品です。

桐と藍染で今年の夏はいつもとは一味違った夏を快適に過ごしましょう！

商品一覧 柄は「刺し子」と「江戸刺し」の２種類があります。

・刺し子　レディース　

・江戸刺し　レディース

＜レディースサイズについて＞

レディース（Ｍ）サイズ：長さ23.5㎝　巾8㎝　高さ4㎝　重さ300ｇ

レディース（Ｌ）サイズ：長さ24.5㎝ 　巾8.5㎝　高さ4㎝ 　重さ300ｇ

Mサイズは足のサイズ22㎝～24㎝　Lサイズは25㎝～26㎝くらいが目安です。

モデルさんは足のサイズ24㎝　サンダルはMサイズを着用

・刺し子　メンズ　

・江戸刺し　メンズ　

＜メンズサイズについて＞

メンズ　　（Ｍ）サイズ：長さ24.5㎝　巾9.5㎝　高さ4㎝　重さ350ｇ

メンズ　　（Ｌ）サイズ：長さ26㎝ 　巾10㎝　 高さ4㎝ 　重さ350ｇ

Mサイズは足のサイズ25～27㎝ Lサイズは27～29㎝くらいが目安です。

モデルさんは足のサイズ26㎝　サンダルはMサイズを着用

＊桐サンダルは少し踵が出るくらいがオシャレです！

●日本独自の伝統工芸の桐と藍染。それらを育んだのは日本の気候風土と日本人の知恵でした。

日本の夏の特徴といえばとにかく蒸し暑いことですよね！

６月の梅雨入りから７・８月と湿気が多く茹だるような暑さが続きます。そこで昔の日本人はそのような暑さを少しでも快適に過ごすために知恵を働かせてきました。出入り口に葦簀を掛けて直射日光を防いだり、打ち水をして気温を下げたり。そして風鈴を鳴らして音感から涼を感じるなんてこともしました。

その中での一番大切にしたのは直接肌に触れる身に着けるものへの知恵があります。

桐下駄は素足に肌触りがよく、なにより軽い。しかも汗を吸ってくれるのでサラッと快適な履物です。

そして藍染の綿織物は素肌に優しく丈夫で長もちします。

共に文化が成熟し、経済的に余裕の出てきた江戸時代の庶民の中で育まれて日本独自の進化を遂げてきました。

●「桐×藍染」老舗の協演　なぜ実現できた？

桐と藍染は共に日本の伝統工芸品ですが、これまでそれらが一緒になって商品開発することはありませんでした。それは桐の主な用途は桐箱、桐たんすそして桐下駄。そして藍染は主に農作業用の野良着や足袋の表地や剣道着に使用されそれぞれが別の商品カテゴリーだったからです。

そのような中、私ども関根桐材店と野川染織工業さんの「伝統的な素材と技術を活かし、現代のライフスタイルに合った商品開発をしたい」という想いが通じ合いこの度、桐下駄の鼻緒の代わりに藍染のバンドを使った桐サンダルが誕生しました。

原料の桐と藍はどちらも植物です。その製造工程で一切、化学的人工的な物質は使用していないので肌の弱い方にもおすすめです。

●桐の歴史

人類が桐を工芸品として利用した歴史は古く、記録では古代中国、約2,000年の秦・前漢には祭事用の楽器や面の材料として使用されていました。梢高く群がり咲く紫色の花は気品高く、古い中国のことわざに

「百鳥の王　鳳凰は桐にしか棲まない」というものがあり、日本でも桐の花は皇室の紋になっております。

・桐の絵文字にしました　桐に棲む鳳凰と桐の花

桐を工芸品の材料として使用する文化は、約1,400年～1,300年前に中国から直接あるいは朝鮮半島経由で伝わり、その後日本国内で独特の進化を続け主に貴族や富裕層に高級衣類の収納箱や琴などの楽器、履物として使用されてきました。江戸時代以降広く一般庶民にも普及し桐たんすや桐下駄はこの時期誕生し現在にいたっています。ちなみに今世界中で桐を工芸品の材料に利用しているのは日本だけとなっています。

桐工芸品は日本独自の文化です。

●桐下駄の誕生

はきものは人の足を地面にある石などの危険物や泥や汚物からに守るために考え出されたもので西洋では古代エジプトではサンダルの原型が、東洋では古代中国で下駄の原型となるものが誕生していました。前述のようにはきものは他の文化と共に日本に伝えられ、下駄・雪駄・草履そしてわらじなどそのよう手に応じて独特の進化をして来ました。

その中でも下駄は木質の板に鼻緒を付けるだけで製法が簡単だったので広く普及しました。桐は軽くて肌触りがよく吸湿性も良く高温多湿の日本の気候風土にあい、また高級素材であったことから貴族や富裕層に愛用されてきましたが江戸時代には社会の安定と経済成長により一般庶民の間に定着し桐下駄は「粋な江戸っ子の代名詞」と言われるようになりました。

・伐採され野積みされた桐丸太、美しい年輪

・桐丸太の製材、板になります

●藍染の歴史

日本の藍染の原料となるタデ科のタデアイという植物は古墳から飛鳥時代に中国からもたらされたと考えられています。その後日本で染色の原料として日本独自の進化をしてきました。

・藍染の原料となるタデ科のタデアイ

埼玉県の北部の利根川沿いは藍の栽培に適していたことから、藍染が栄え、江戸時代には藍染の一大産地へと発展しました。また、その当時国内で盛んに栽培され普及していた木綿との相性が良かったことから、藍染木綿は庶民の間で広まっていきました。埼玉に残る藍染の大きな特徴は糸から染めていることです。さまざまな効能をもつ埼玉の藍染木綿は農作業用の野良着の需要の多くを支えていましたが、現在は剣道衣類に用いられる素材に多く使われています。

・発酵して乾燥させた藍玉

●藍染の材質的特徴

天然の藍で染めた素材は肌触りがよく丈夫です。藍染は『JAPAN BLUE（ジャパンブルー）』と呼ばれるほど、江戸の庶民が日常で率先して使う機能的で快適な素材でした。素肌に触れるサンダルではきっとその効果を感じることができるでしょう。

また、藍染は美しさの観点でも発展し、様々な技法やデザインが生まれ、武士や町人や農民にも愛用されました。藍染は「粋」な日本人に実用性と美しさを与えた究極の機能美だったのでしょう。

・野川染織工業で行われていた藍染め作業

●現代の機能美を「桐×藍染」で表現　理想の逸品

桐下駄を現代のライフスタイルに合わせ桐サンダルとして発表したのが2019年。今から5年前のことです。きっかけは、ある百貨店のバイヤーさんから「最近若者や来日外国人に浴衣が人気でよく売れる。しかし鼻緒に慣れない彼ら彼女らは足の指を痛めてしまいトラブルになる。足の痛くならない桐のはきものを作ってくれないか？」という提案でした。

そして鼻緒の代わりに畳ヘリをバンドにした桐のサンダル「桐SUN」を商品化し販売を始めました。

・桐SUN　千鳥格子赤

その後この商品はデザイン性と履きやすさで順調に販路を開拓し今では日本国内だけでなく米国や台湾・フランスでも販売をするようになりました。

・桐SUN　水玉赤

・桐SUN　水玉青

そして今年は埼玉県羽生市の老舗藍染事業者で「天然発酵建て・先染め」の伝統を守る、野川染織工業さんとのコラボで藍染の木綿のバンドを採用した新商品を発表いたします。

・輪積みし自然乾燥する桐材

桐も藍染めの原料もすべて希少な国産品、製造も伝統の技術で作りました。

本物同士の組み合わせで誕生した究極の逸品をこの夏皆さまにお知らせします。

野川染織工業　５代目　野川雄気さん　と　関根桐材店　４代目　関根紀明

●この商品が伝えたいこと。

それは日本人独自の美意識「江戸の粋（いき）」

世界にはたくさんの国があり、民族が存在します。そしてそのそれぞれには歴史や気候風土によって育まれた特有の美意識があります。例えばフランス人は「エスプリ」、イギリス人では「センス　オブ　ユーモア」アメリカ人では「フロンティアスピリッツ」などがあります。

この日本人はどうでしょうか？　哲学者の九鬼周造氏は著書　「いき」の構造　の中で「いき（粋）」として、その構造は「媚態」と「意気地」と「諦め」との三契機とし「垢抜けして、張りのある、色っぽさ」と定義づけました。簡単に言うと「オシャレでカッコよく細かいことにこだわらない。そして異性にもてる」ってことですかね。そしてこの「粋」は平和で庶民文化が花開いた江戸時代に生まれてきたそうです。火事や天災が多く医学もまだ発達していなかったので人々の平均寿命も短かったの時代の死生観から発生したカッコよい生き方だったのでしょうね。

日頃の疲れをたまのお休みには江戸っ子の心意気が詰まった「桐×藍染」の「粋」で癒したいものですね！

関根桐材店のご紹介

埼玉県本庄市はその昔、中山道の陸運と利根川の水運で栄え中山道最大の宿場町として、また日本有数の桐材の集積地として知らせていました。私ども関根桐材店はこの地で明治３３年（１９００年）に初代関根嘉十郎が桐下駄の製造業者として創業し、その後時代を重ね４代目関根紀明が今日に至るまで桐材業を続けております。これまでの当店の経歴をいくつか紹介いたします。

・関根桐材店　４代目主人　関根紀明

・昭和25年（1950年）2代目関根伊太郎と従業員達

・昭和59年（1984年）三笠宮殿下に桐引き出しを献上

その一方、現在のライフスタイルに合った桐製品の商品開発も進め、これまで異業種の企業や大学などととコラボしこれまで世の中になかった商品を開発していましています。

・芝浦工業大学の学生たちとのコラボ作品、桐ＣＵＢＥコーヒーキャニスター

・芝浦工業大学の学生たちとのコラボ作品、桐ＣＵＢＥ米びつ

・桐COMPO　桐たんすの機能を残した桐収納ケース

・桐炭せっけん　桐炭と天然の石鹼成分から作った美肌石鹼

・平成20年（2008年）埼玉県優良小売店表彰　優秀賞を受賞

・平成29年（2017年）GOOD　DESIGN賞を受賞

プロジェクト協力者の紹介

野川染織工業　５代目　野川雄気　様

野川染織工業の伝統は、「天然発酵建て・先染め」にあります。すなわち、天然の生きた藍を使い、糸から染めること。それを守り続けてこそ、丈夫で長持ちし、肌に優しく、健やかな暮らしに寄り添う藍染めだと、確信しています。100余年を経てなお、一着一着に丹誠込めて作る想いは、当時となんら変わりません。私たちは伝統の技を継承しつつ、これからも現代のライフスタイルに合った新しい商品開発に積極的に取り組んでいきます。

清水祐子　様（モデル）

上里町広報大使

ミセスジャパン2021東京大会クラッシック部門グランプリ、グランドファイナル(日本大会)第3位

JAPAN BLUE SANDALの感想

軽くて締め付け感がなく履き心地が良いので足に負担がないのが嬉しいです。和服にも洋服にも合わせやすいデザインなので、いろいろなファッションを楽しんでいきたいと思っています。

渋沢栄一　翁

埼玉県を代表する偉人、渋沢栄一翁も武州の藍染めとゆかりの深い人物の一人です。彼は実家の主業でもあった深谷名産の藍玉（染色原料）の売買を手伝い、少年期から大人顔負けの商才を発揮。大きな利益を上げると同時に、「論語と算盤」を唱え、日本資本主義の父として明治の日本を牽引していったのです。

今年７月３日にこの渋沢栄一翁の肖像画が採用された新一万円札発行を記念して、このプロジェクトを開始いたしました。

・応援購入の使い道

皆さまから応援購入いただいた資金は、持続可能な「桐×藍染」の発展のため次の商品開発に活用させていただきます。

「桐×藍染」の新商品にご期待ください！