あえて原価を公開する革財布

１００００円の財布を購入するとき、お財布本来の価格はいくらかご存知でしょうか？

正解は３５００円です。本来３５００円のお財布はお客様の手元に届けるためのコストで、倍以上の価格になっています。

大量生産、大量廃棄が社会問題になる世の中で、直接お客様にお財布を届ける新進工房では、SDGsの観点から安心してお財布をご購入していただくため製造工程の透明性の一環として「原価公開」させていただきました。

新進工房の価格と従来の販売価格との比較

今回の「あえて原価を公開する財布」の原価は5414円です。

新進工房は問屋、小売店を挟まず直接お客様へお財布をお届けしているので、高級素材を使用していても従来の販売価格よりもお値打ち価格でお届けすることが出来ます。

SDGsへの取り組み(サスティナブル)

SDGsとは「持続可能な開発目標」。簡単に言うと「世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題といった課題を、世界のみんなで2030年までに解決していこう」という計画・目標のことです。

新進工房のSDGｓへの取り組み

「在庫を持たない」

大量生産、大量廃棄が社会問題になるなか、新進工房のお財布は全て受注生産なので製品の廃棄がありません。

「限りなく０に近い材料ロス」

革製品は革を裁断して製作するのでどうしても革のロス(端革)が出ます。
しかし、新進工房ではそのロスを全国の革作家さんや趣味で革細工をされている方に低価格で販売し、即時完売しているので他社に比べて革のロスが圧倒的に少ないです。

「フェアトレード」

原価公開することで、取引業者(主に新進工房が仕入れをする会社)に対して、フェアなトレード(不当な値引きや低賃金での外注をしない)ということも企業として徹底しています。

取引業者とWIN-WINの関係を築くことが継続的で持続可能な事業を発展していけると考えています。

SDGｓだけじゃない！使いやすさの追求

自社工房で型紙作りからサンプル作りを幾度も繰り返して、ようやくたどり着いた財布は使いやすさとデザインを考え抜いて製作しました。

「小銭の出し入れ」

「紙幣の出し入れ」

「カードの出し入れ」

シンプルだけどしっかり収納

シンプルであっても財布として必要な要素はしっかりと兼ね備えたデザインを設計しました。

試作を重ねてようやくたどり着いた形

写真以外も含めると試作に作ったお財布は20個以上。

コンパクトでシンプルに設計するのはとても難しかったです。

お札の大きさやカードもできる限り多く収納できるように、コインも入れることができるようにしたいと試行錯誤の結果ようやくたどりついたカタチです。

永久無料保証

他社より低価格だからアフターサービスが心配？

ご安心ください！新進工房の商品は一生涯無料で修理させていだだきます。

自社工房でスタッフ一丸となって一生懸命作らせていただいた革製品を長く気持ちよく使っていただきたいとの一心で新進工房では一生涯無料でバッグの修理させていただきます。保証内容に内容につきましてご不明な点等ございましたお気軽にお問い合わせくださいませ。

※新進工房が存続する限りとなります。

本革を選ぶ、その理由。

天然皮革の圧倒的な魅力は長く使い続けられることです。
合成皮革は使用していると加水分解などが原因で、早いものだと1年も使えず破れたりしてしまうことがあります。
シンプルなデザインなので男性、女性どちらでもお使いいただけます。

薄くて小さい

キャッシュレス時代に合わせ、薄くて小さいデザインにしました。

丁寧なコバ仕上げ

ひとつひとつ丁寧なモノづくりにこだわり、コバ仕上げは透明色のバスコ(コバ液)を使って仕上げています。

イタリア製高級ホック「PRYM」

ヨーロッパのハイブランドでも採用されているイタリアPRYM社。高級感のある真鍮製のホックは開閉がとてもスムーズです。

１０億枚

「１０億枚」という数字が何かご存じでしょうか？

この「１０億枚」という数字は日本で新品のまま廃棄される服の総数です。

繰り返しますが、新品の服です。

大手アパレルが低賃金国への大量発注、大量廃棄で社会問題となっています。なぜ大量廃棄が起こってしまうのか？

「大量に海外に発注をして、余った分は廃棄した方が得」という経済システムの歪みが原因です。

これは革財布業界でも同じです。大量に発注すると製造コストを下がります。発注して余った分は在庫として保有すると、資産となり税金がかかります。

ゆえに、節税対策の一環として大量廃棄するという構造になってしまっています。

低賃金国の製造現場の現状

2013年バングラデシュの首都ダッカ近郊の縫製工場が崩落して1000人以上の死者が出るという悲惨な事件が起こりました。

世界の大手アパレルメーカーが発注をしていた、この工場は違法に増改築をした工場で、耐久性に問題があり、警察当局から立ち退き命令を受けていましたが、立ち退きを拒んでいました。

理由は立ち退きをすると一旦工場の稼働をストップせねばならず、ストップしてしまうと大手アパレルメーカーが発注先を変えてしまうというリスクがあったからです。

そんな劣悪環境で長時間労働している工員の時給は数十円と言われています。

私自身知らず知らずのうちにそのような環境で作られた服を着ていたことを知り、考えさせられました。
そして、製造工程から原価まで公開し、徹底した透明性のあるものづくりをしようと思い今回のプロジェクトを立ち上げました。

とことん透明性にこだわったものづくり

新進工房では「廃棄のないものづくり」「透明性のあるものづくり」を目指しています。

ご購入いただく皆様に安心してお使いいただくために全てを公開しようと思いました。

日々の製作風景もYouTube、インスタグラム、facebook、ブログで公開しております。

100種類以上から選んで決めた革

新進工房の工房内には常時100種類以上の革があり、毎日革を触っていると、季節によって革の仕上がりや風合いの違いに気づきます。1年間に1万個以上のお財布を自社工房にて製作しお客様のもとへお届けしています。

今回はベルギーはマズール社のルガトーレザーを紹介したいと思いこちらの革を選びました。

マズール社ルガトーレザー

ベルギーにある老舗タンナー「タンナリーマズール社」。
伝統的な技術を受け継いで作られたルガトー。高級な欧州産の牛ショルダー部位をさらに厳選されたものだけを使用しています。
じっくり丁寧に職人の手で作り上げられたベルギーが誇る高品質なレザーです。

ルガトーレザーが完成するまで

工程１ 原皮の選定

欧州産の牛ショルダーの中から厳選されたものだけを使用し、伝統的な手法で鞣しを行っています。

すべての皮の重量を測定し、検査した後24時間水に浸します。すべての毛を抜き取った後、皮の選別を行います。

工程２ 鞣し(なめし)

鞣しに使う薬剤は植物性タンニンを厳選して加工したものです。この酸度と温度を慎重に管理して丁寧にタンニンに漬けています。

工程３ 乾燥

何週間もかけて乾燥させます。革に特徴を持たせるために、様々な加工を施し、革の選別を行っています。

工程４ 検品

倉庫の中ではお客様の仕様に合わせて 丁寧に梱包されます。1枚1枚職人の目で検品され厳選された革のみを出荷します。これらの一連の作業が特別な革を生む魔法のような素晴らしい製作過程です。

ハンドメイドサイトで販売を開始しました新進工房は2021年9月現在14500件のレビューで平均4.9の評価をいただいております。

職人が直接届けるからできる３つのこと

1つ目 流通コストがかからないから、良い素材をお値打ち価格で製作できます！

お客様の手に届くまでに多くの中間マージンや物流コストが発生しています。それに比べて新進工房の仕組みはシンプルです。

出来上がった商品を直接お客様にお届けするので商品の品質以外にかかる余分なコストをカットして良い商品をお安くお届けしています。

2つ目 永久無料保証ができます！(新進工房が存続する限りとなります)

革製品の修理の流れは先ほどと逆の流れになるので修理までに時間がかかり、間に多くの人が介在するので無料で修理を受けていないところが多いのが実状です。新進工房はお客様との間に人が介在しないので通常の流れに比べて修理の時間が短くできます。無料で一生涯修理をお受けするのは簡単なことではございませんが、一生懸命作った革製品を長く気持ちよく使っていただきたいとの一心で新進工房では、新進工房が存続する限り、無料で修理を受けさせていただいております！保証内容につきましてご不明点などございましたらお気軽にご連絡くださいませ。

3つ目 出来立てホカホカで発送出来ます！
商品は完成後すぐに発送させていただきます。完成後、人の手が加わることなく置いたままにしていると革の油分が抜け、パサパサになり弱くなってしまいます。お客様に直接お届けする工房だからこそ出来ます。

COLOR VARIATIONS

BLACK

GREEN

NAVY

ORANGE

SIZE

閉じた状態

タテ 10㎝ ヨコ 9㎝ 厚み 1.5㎝

開いた状態

タテ 20.5㎝ ヨコ 9㎝ 厚み 1.3㎝

革職人だけでは良いバッグは作れません！

タンナー、革問屋、裁断屋、資材屋、革職人このうちの誰かひとりでも手を抜いてしまうと良い革製品を作ることができません。

みんなが一流の仕事をしてくれる信頼関係があるからこそ新進工房は良い革製品を作ることが出来ています！

日本の革職人の数は激減しています。

大阪で兄弟で革職人をしている新進工房の仙入と申します。大阪では革職人の平均年齢は70歳を超えているとも言われ、すでにロストテクノロジーとなっている製法も数多くあります。新進工房ではMADE IN JAPANの革製品の良さを知ってもらい、もっとMADE IN JAPANの革製品が流通するようになってほしいと日々革製品づくりに励んでいます。マクアケにて先行製作、販売させていただきます‼

現在の革職人のおかれている状況について

新進工房は約10年前にメーカーの下請け工房として始めました。
下請け職人の仕事は、メーカーから材料を支給され、それを1つ作って賃料がもらえるという形です。いわゆる工賃仕事というものです。

その工賃は安い海外製品が多く入ってくるようになり、どんどん下がるようになりました。革職人の賃金はアルバイトの最低賃金をはるかに下回る金額となることが多いのが実状です。

そういった状況なので、下請けをしている多くの職人が日曜日も休まず、平日は夜遅くまで仕事をしています。
残念なことにこのような労働環境により、多くの人が職人を辞めてしまっています。辞めていくことにより、高度な技術が伝達できずに多くのロストテクノロジーを生んでしまっています。

日本の革業界はもっと多くの人、技術を記憶する人を必要としています。
職人のなかではまだまだ若い自分たちが革製品を作り販売していくことで、MADE IN JAPANの革製品に興味をもつ人が少しでも増えればと考え、本クラウドファンディングでのプロジェクトに参加させていただきました。