日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」編集長の小池と申します。

「SAKETIMES」は、2014年6月に創業したWEBメディアです。日本酒の魅力の伝え手として、酒蔵の紹介や蔵元・杜氏のインタビュー、専門用語の解説、業界の最新ニュースなど、日本酒体験を豊かにする情報を配信してきました。

これまでに掲載した記事は6,700本を超え、国内最大級の日本酒メディアとして、日本酒業界の関係者やファンを中心に、多くの方々に読んでいただいています。

そんな「SAKETIMES」が、2024年6月に、創業10周年を迎えることになりました。

WEBメディアを事業として継続するのは難しく、この数年、WEBメディアが閉鎖するというニュースを耳にすることも珍しくありませんでした。

「SAKETIMES」が10年間も事業を継続することができているのは、私たちの活動を支援してくださっている、読者の方々や日本酒業界の方々のおかげです。

そこで今回、いつもお世話になっている方々への感謝の気持ちを込めて、創業10周年を記念したオリジナルの日本酒を企画・販売することにしました。

実力派の渡辺酒造店とコラボ！慣習にとらわれない自由な発想に共感

「SAKETIMES」の創業10周年を記念したオリジナルの日本酒を製造していただくのは、「エンタメ化経営」をコンセプトに掲げている、岐阜県飛騨市の酒蔵・渡辺酒造店。

「色おとこ」「Sakeday Night Fever」「超ドS」など、従来の日本酒にはない奇抜なネーミングの商品が注目されることが多いですが、国内外の日本酒コンテストで高く評価されている実力派の酒蔵です。

2023年は、渡辺酒造店の「蓬莱 純米大吟醸 極意傳」が岐阜県新酒鑑評会にて主席知事賞を、名古屋国税局酒類鑑評会の「純米吟醸酒の部」にて名古屋国税局長賞を獲得しました。

その年の日本酒コンテストの実績をポイント化して集計する「世界酒蔵ランキング」においては、第5位に入賞しています。

「SAKETIMES」は、2023年3月から2024年5月にかけて、渡辺酒造店の魅力を伝える記事広告（PR）の連載を展開しました。酒蔵を何度も訪問し、蔵元や杜氏をはじめとした渡辺酒造店の方々を取材する中で、「従来の慣習にとらわれることなく、自由な発想で日本酒の魅力を伝えていきたい」という思いに共感し、今回のコラボが実現しました。

理想の美味しさを追い求めて、複数の原酒のブレンドに挑戦

今回は、渡辺酒造店の全面協力のもと、SAKETIMES編集長の小池潤が、理想の美味しさを追い求めてつくりあげた一本をお届けします。

小池が日本酒の魅力を知ったのは、大学3年生の時。日本酒に対するイメージがひっくり返るような一本に出会い、日本酒をもっと知りたいと日本酒居酒屋で働き始めました。

同時に、SAKETIMES編集部にインターンとして参画し、まずは日本酒のソムリエとも呼ばれる「唎酒師」の資格を取得。さらにその上位資格の「酒匠」や「日本酒学講師」の資格にも合格しました。

2017年にSAKETIMES編集長に就任してからは、国内の日本酒コンテストで審査員を務め、さらに日本酒の専門家として、さまざまな番組やイベントに出演しています。

そんな小池が、自身の理想の美味しさを追い求めて、複数の原酒のブレンドに挑戦しました。

酒米や精米歩合の異なる7つの原酒を用意していただき、組み合わせや比率を変えながら試作を重ね、開発しました。最終的にたどり着いたのは、小池が日常の晩酌酒として愛してやまない定番商品「蓬莱 家伝手造り 純米吟醸」に、山田錦と赤磐雄町のそれぞれを使用した原酒の合計3種類のブレンド。

「蓬莱 家伝手造り 純米吟醸」の飲み飽きしないバランスに、山田錦と赤磐雄町の豊かな旨味や心地良い甘味がプラスされ、さらに味わい深い一本になりました。

近年、日本酒業界では、新しいファンを獲得するために、華やかでフルーティーな日本酒や、爽やかで甘酸っぱい日本酒など、“わかりやすい”香りや味わいの商品が増えています。

ただ、こうした商品は、1杯目の感動が大きい一方で、2杯目・3杯目とおかわりして飲むには個性が強すぎるという場合もあります。そこで今回は、ボトル（四合瓶）で購入しても飲み切れるような、飽きのこない美味しさを目指しました。

自宅での晩酌はもちろん、友人と集まるパーティなどにも寄り添ってくれる一本に仕上がっていますので、ぜひ手にとってみてください。

日本酒の魅力を伝え続けるという決意

数百年という長い歴史をもった酒蔵が当たり前に存在するこの日本酒業界において、創業10周年を迎えた「SAKETIMES」は、まだまだ子どものような存在かもしれません。

記事を楽しみにしてくれる読者の方々や、活動を応援してくれる関係者の方々がいるからこそ、現在の「SAKETIMES」があります。いつも本当にありがとうございます。

創業10周年は通過点として、私たちが尊敬する酒蔵のように、数百年にわたって、日本酒の魅力を伝え続けていきたい。これからも「SAKETIMES」は、日本酒の魅力を伝えていきます。

どうか、みなさまの応援購入をお願いします。

SAKETIMES編集長 小池潤