2023年9月13〜17日の5日間、東京・大手町フィナンシャルシティを会場に「若手の夜明け2023 AUTUMN」を開催します。

「若手の夜明け2023 AUTUMN」は、これからの日本酒業界を担う若手蔵元・杜氏が集い、自慢の日本酒を紹介するイベントです。

当日は全国各地から過去最多の46蔵が集結、まだ流通の少ないお酒も多数揃います。会場では入場券とともに付与される独自コインで試飲も可能。風土やストーリーを感じるお酒あり、最新研究や技術を投じたロジカルなお酒あり……若手ならではの挑戦的なお酒にも注目です。

映像：倉渕宏幸 (Shot Shot株式会社)

日本酒を愛する方々のために、このイベントの見どころをお伝えします。Makuake限定特典付きの前売チケットや、「若手の夜明け」がさらに楽しめるリターンも特別にご用意しました。

さまざまな日本酒と出会い、蔵元・杜氏と語り、若手醸造家の明るい「夜明け」を感じてください！

若手の夜明け 2023 AUTUMN

日時　2023年9月13日 (水) 〜17日 (日)
時間　試飲 / 水〜金 17:00 - 21:00、土 12:00 - 19:00
　　　シンポジウム / 日 11:00 - 19:00
　　　*日曜は試飲イベントなし
　　　*イベント開催中は出入り自由のため、お好きな時間にお越しください
場所　大手町フィナンシャルシティ (大手町仲通り、金融ビレッジ)
内容　試飲の提供 (酒蔵)と参加蔵の酒類販売 (酒屋)、フードやソフトドリンクの販売
主催　株式会社Cland
共催　三菱地所株式会社

「若手の夜明け」について

これからの日本酒業界を担う「若手醸造家の祭典」

有志の若手蔵元たちが中心になって始まった「若手の夜明け」は、2007年のスタートから今年で17年目に突入しました。「自分たちの世代で日本酒業界を盛り上げていこう」という思いのもと、幹事やメンバーの代替わりを経て、2022年9月からは株式会社Clandが運営を担っています。

2023年からは＜若手醸造家の祭典＞というタグラインを掲げることにしました。世界的なスポーツの祭典の (本来の)趣旨は、互いの健闘を讃えつつも競い合い、スポーツの素晴らしさを分かち合うことにあります。「若手の夜明け」もまた、切磋琢磨しながら日本酒への愛を共有する場にしたい、という思いがこのタグラインに込められています。

「若手の夜明け」では、内向けの企画として、蔵元や飲食店・酒販店によるプロのための出品酒のテイスティングの時間を設けています。この一年の挑戦の成果を発表し、プロの視点からフィードバックを受けることで互いに高め合う機会となることを狙っています。

お酒を造るだけでなく、プロモーションやマーケティングも酒蔵の大切な仕事です。会場では、これまで培ってきた人気や広報力の差が行列という形で如実に表れることでしょう。各蔵それぞれのプレゼンテーションにもぜひご注目ください。

イベントの見どころ

大小様々な酒蔵が自分たちの新しいチャレンジで競い合うプラットフォーム

写真：走出 直道 / エスエス

今回の「若手の夜明け」には、過去最多の46蔵が全国から集まります！売上1500万円の小さな蔵から150億円規模の有名な蔵まで大小様々な酒蔵が参加しますが、みな日本酒業界を盛り上げる同世代の同志です。

この「若手の夜明け」というプラットフォーム上でご来場のみなさまに評価を受けるという点では完全に立場は平等。人気を獲得し、お客さまから高い評価が得られるかどうかに蔵の大小は関係ありません。

ここでなければ飲めない日本酒が多数登場！

試飲ブースには約150種類の日本酒が並びます。まだ流通が少ない酒蔵も多く、東京で飲む機会の少ないレアなお酒がたくさん！気になるお酒を見つけたら、販売店の情報を蔵元に直接尋ねることもできます。

好きな日本酒を購入できる販売ブースやライブ演奏も

会場内には各蔵の貴重なお酒を購入できる販売ブースを設置しています。気に入った酒蔵があればお酒を購入して、ご自宅でもぜひ日本酒を楽しんでください (販売商品は試飲提供商品と一部異なる場合があります)。

また、このほかにも日本酒に合うフードの販売、ライブ演奏なども予定しています。お一人でもご友人とでもファミリーでも、日本酒のある一日を楽しく過ごしましょう！

【飲食店・酒販店対象】プロのための利酒会もございます

飲食店や酒販店に従事されている方を対象に、プロのための利酒会「プロの部」を開催いたします。昨年度開催では500名ほどの方にご参加いただき、酒蔵との新たな取引も多数生まれました。イベント会場とは別の静かなお部屋をご用意しておりますので、出品酒に正面から向き合い、流通のプロは取引の参考に、飲食のプロは仕入れの参考にぜひこの場をご活用ください。

※一般の方の参加はご遠慮ください。
※「プロの部」の入場券は公式サイトよりお求めいただけます。
https://sakejump.com/event/2023/autumn

「若手の夜明け」が実現すること

Clandが引き継いだ理由

「若手の夜明け」は2007年に10蔵で始まった手弁当の小さな会でしたが、やがて若手蔵の登竜門として業界内でも知られるようになりました。しかしブランド化が進む一方で、手弁当ゆえの広がりの小ささや、働き盛りの蔵元たちによる企画運営の難しさなどもあり、設立当初の精神を受け継ぎながらの規模の拡大に難しさはあったと言います。

日本酒業界にとって「若手の夜明け」はブランド資産です。それは力をつけて卒業し活躍する蔵元がその価値をますます高めてくれていることでも明らかです。そうした中で我々Clandの役目は、手弁当のうちは手が回らなかった情報発信やアーカイブによって、イベントの価値をより高め、残していくこと。そしてチャンスを求める若手蔵に積極的に機会と刺激を提供し、ひいては日本酒業界を活性化させることです。

条件は「今後30年日本酒業界で一緒に活動していきたい醸造家」であること

従来の「若手の夜明け」では、参加条件を40歳以下の蔵元としていました。しかし様々な事情で世代交代が遅れた蔵や、諸事情により休眠していた蔵を復活させて間もない蔵、事業規模が小さいために成長ステージへと駆け上がることが体力的に余力がない蔵など様々あります。それは、本人の意志だけでなく、蔵の置かれた環境じゃ引き継いだ状況などの構造的な問題によることも少なくありません。

新しいブランドや新しい造り方など、何か一つでもチャレンジしているということは非常に大切です。そのチャレンジが成功でも失敗でも、居心地の良い場所から飛び出すことが成長につながるはずです。もちろん、失敗は誰でも怖いことですが、「できるようになったらやる」「今はそのレベルに達していない」というのは目の前のチャンスを逃すことでもあります。

目の前にチャンスがあったら飛び込んでいくような、挑戦する人を応援したい、というのがClandの思いです。そのため、「若手の夜明け」でも「今後30年日本酒業界で一緒に活動していきたい醸造家であること」を基準にオファーしています。冷酒も、燗酒も、年齢も問わず、ともに切磋琢磨したいと思える造り手たちに参加していただいています。

「若手の夜明け」は日本酒業界に何をもたらすのか

酒造りは年に一度しかできません。この酒米、この精米歩合、この仕込み配合……いろいろ試してみたくても若手の夜明けに参加する蔵の規模だと多くの場合挑戦できるのは1〜2回程度で、修正点が見つかっても来年に持ち越しになってしまうことも少なくありません。逆に言えば、より良い酒を目指して毎年試行錯誤を重ねていかないと、試行錯誤が多くできるより大きな蔵に技術的にも酒質的にも追い越されてしまいます。

「酒質を見直して、低アルだが厚みのある、しかしキレのよい酒を目指しました」

「土地を表現するために県産の原材料にこだわりました」

「新しい香りを上手に出すための研究を進め、商品化に至りました」

こうしたチャレンジする醸造家が集まる「若手の夜明け」にも、一つとして同じ蔵はありません。味やブランドに限らず、それぞれの戦い方で個性を表現する異種格闘技戦のような面白さがあると感じています。遠慮なくチャレンジできるこの環境が「日本酒業界の若手が面白い」というムーブメントにつながってほしいと思いますし、メディアや行政の方々が彼らに注目するきっかけになることを願っています。

「酒質が向上しているし、技術も高い。ファンマーケティングでお客さんともつながっている……俺たちがやってこなかったことを若手が自由に表現している」と同業の先輩方から脅威に感じられるような活きの良い若手が集うイベントを、「若手の夜明け」は目指しています。

なぜMakuakeに挑戦するの？

「若手の夜明け 2023 AUTUMN」は5日間開催しますが、蔵元が勢揃いするのは15日 (金)・16日 (土)の2日間のみです。少人数で経営している酒蔵は長期間不在にするのが難しいこと、そして何より東京の滞在費が非常に高いことが理由です。

地方から東京まで来るのに片道4〜5時間、という蔵は珍しくありません。彼らはただ「お祭り」のために東京に来ているわけではなく、昼間には酒販店などを巡って営業活動を行っています。つまり蔵の成長のための投資です。

Makuakeで応援購入を募る一番の理由は、「若手の夜明け」に参加する蔵元たちに1日でも多く東京の市場での営業機会を与えるためです。

まずはイベントの運営資金に充当させていただきますが、目標を上回りストレッチゴールを達成したら延泊の滞在費として各蔵に還元いたします。

STEP 1: 800万円達成 　→ 各蔵に1名1泊分を補助
STEP 2: 1000万円達成　→ 各蔵に1名2泊分を補助
STEP 3: 1500万円達成　→ 各蔵に1名3泊分を補助

滞在費が確保できれば、酒販店や飲食店に営業で回れる時間が増えます。流通が増え、蔵が成長し、より多くの方に彼らの酒を飲んでいただけることが、我々の最終的なゴールです。

大手町で開催する理由

我々の持論として、「酒蔵中心性理論」というものがあります。酒蔵は地域の生活文化を醸成し、地域活性の中心になり得るというものです。酒蔵は人を集める装置としてだけでなく、お米の価値向上による農家さんへの還元や、食文化との密接なつながりによる地域文化の再興など、中心性を高く持った存在として地域を盛り上げる重要な役割を担っていると考えています。

https://note.com/camosu_/n/n83efc76317c0 

会場となる大手町エリアは、東京駅からもほど近く、企業や金融機関が密集する日本のビジネスの中心地です。日本を動かすエネルギーが集約したこの地に、地域の中心を担う酒蔵が集い刺激を受け合うことは、日本全体を元気にすることにもつながるはず。この点で三菱地所と意気投合し、共催を引き受けていただきました。

写真：走出 直道 / エスエス

ビル群に囲まれたこの地でたくさんの出会いから刺激を受けた酒蔵が、各々の地域に戻り刺激の中心としてエネルギーを発信してくれることを願っています。

リターンについて

Makuakeでは、「若手の夜明け2023 AUTUMN」の開催を楽しみにしてくださっているみなさまのためにさまざまなアイテムをご用意しました。「ふらっと覗いてみようかな」という方も、「たっぷり日本酒を堪能したい！」という方も、お好みのプランでお楽しみください。

コインのシステム

「若手の夜明け」では、日本酒の試飲にあたり独自コインを使っています。日本酒1杯 (40ml)はコイン2枚から交換可能です (お酒の種類によって枚数が異なります)。

入場券にはコインと会場で使える特製おちょこが付いてきます！このイベントを応援してくださる方のために、Makuakeでは当日券より多くコインをご提供いたします。ぜひいろいろなお酒と出会ってください。

追加コインは10枚1,500円で会場でも購入いただけますが、Makuakeでは追加コイン付きの入場券もご用意しました！いろいろ試飲してみたい方はこちらのご購入がお得です。あわせてチェックしてみてくださいね。

※複数日ご参加の方にはリピーターチケット（入場券＋コイン2枚 1,000円）もございます。おちょこをご持参の上、当日受付にてお求めください

人気蔵の限定酒が確実に飲める！試飲チケット

※8月9日 追記：限定酒試飲チケット付きリターンは完売しました。現在は限定酒試飲チケットなしの入場券セットリターンを販売中です。

コイン多めの「たっぷり」セット、2名まで入場できる「ペア」セット、5名まで入場できる「みんなで」セットには、特典として限定酒試飲チケットが付きます。こちらは阿部酒造、haccoba、森酒造場の3蔵が「若手の夜明け2023 AUTUMN」限定で出品するお酒の優先試飲チケットです。

通常コインでも試飲可能ですが、毎回人気で早々に品切れになってしまう3蔵ですので、確実に杯を確保しておくことのできる試飲チケットをぜひご利用ください！

「若手の夜明け2023 AUTUMN」ネーム入り前掛け

「若手の夜明け2023 AUTUMN」参加蔵のネームが全て入った、オリジナル前掛けです。会場では販売しないMakuake限定色・白の前掛けを入場券セットとともにご提供。毎年完売の人気アイテムですので、ぜひこの機会にお求めください！

スペシャリストが案内する「若手の夜明け」ツアー

13日 (水)〜16日 (土)には「若手の夜明け」会場をめぐる約30分の日本酒ガイドミニツアーを開催します！ガイドは酒蔵ツーリズムや海外へのエクスポートの経験者、また酒匠やSAKE DIPLOMAをはじめとした有資格者など、知識と経験が豊富なスペシャリスト揃いです。

ツアーでは、おすすめの日本酒5杯を味わいながらその背景や味の特徴などをガイドが解説。日本酒の解像度がぐっと高まる30分になっています。

最少催行人数は5名とさせていただきます (人数に満たない場合はコインで返金いたします。現金等による返金はお受けできません)。なお、ガイドは選べませんのでご注意ください。

前夜祭＆後夜祭「若手の夜明け」ペアリングディナー

「若手の夜明け2023 AUTUMN」直前の9月11日 (月)〜12日 (火)に公式前夜祭を、そして直後の17日 (日)〜18日 (月)に公式後夜祭を開催します！

会場は、日本酒と料理のペアリングが人気の名店「髙崎のおかん」「Arbre」「めでたし」「An Com」。当日は「若手の夜明け」参加蔵のお酒との特別なペアリングディナーをお楽しみいただけます。

席数に限りがありますのでどうぞお早めにお申し込みください！

※11日 (月)、12日 (火)開催の前夜祭お申し込みは【8月31日 (木) 19:00まで】となりますのでご注意ください。

日本酒を "多層的に味わう"シンポジウム＆交流会

9月17日 (日) は、大手町フィナンシャルシティ・サウスタワー5階にある金融ビレッジにおいて、若手醸造家たちを中心としたシンポジウムを開催します。

この日は屋外での試飲・販売はありませんが、日本酒業界を5つの切り口から考えるトークセッション (有料・各回入替制)を企画しています。各セッション終了後にはラウンジでお酒を提供し、登壇者を交えた交流会を行います。

Session 1: 酒蔵と地域を繋ぐ新しい地方創生の形
セッション 11:00～12:00／交流会 12:00〜13:00
w/ 三菱地所、上川大雪酒造、八海醸造、稲とアガベ、伊東株式会社

Session 2: 新世代のサケ・カルチャーを盛り上げる立役者たち
セッション 12:30～13:30／交流会 13:30〜14:30
w/ haccoba、ぷくぷく醸造、天領盃酒造、阿部酒造

Session 3: Women in Sake -酒造りにおける女性の活躍とこれからの担い手の育成-
セッション 14:00～15:00／交流会 15:00〜16:00
w/ 相良酒造、吉田酒造、八千代酒造、三宅酒造

Session 4: Sake for Geeks -醸造のスペシャリストたちによる最先端の酒造り-
セッション 15:30～16:30／交流会 16:30〜17:30
w/ 浦里酒造店、倉本酒造、森酒造場

Session 5: 自然とともに生きる -酒造りと自然環境との共生-
セッション 17:00～18:00／交流会 18:00〜19:00
w/ 土田酒造、元坂酒造、藤井酒造

日本酒とさまざまなレイヤーを掛け合わせ、"多層的に味わう"シンポジウムです。ぜひご参加ください。