これからこだわりたっぷり”奇跡の日本製”シャンブレーシャツ&スカートの詳細を解説させていただきます。

まずは前回の一生物のクオリティ「育てる服」Vol.03 純度100%小島デニム編で皆様からデニムジャケットの応援購入頂き誠にありがとうございました。

今回も前回同様「育てる服」をコンセプトに播州織で有名な兵庫県西脇市周辺にスポットを当てた、こだわり満載のセルヴィッジシャンブレーシャツ＆スカートを製作しました。

※前々回の「育てる服」Vol.02 児島デニム5Pパンツ7ヶ月後のエイジング経過

「育てる服」とは

「育てる服」には、着れば着るほど日々の経年変化により、シワやアタリなど服の表情を変える様が美しく素敵なものに変化するというデニムに似た価値観があります。これは無意識の内に日本人が持つ独特の美意識「侘び寂び」に通じているのだと考えます。

「育てる服」はエイジングにより着用頻度が上がることが考えられるので、飽きのこない商品が求められるため、流行に左右されない定番的なデザインやサイズ感を設定します。

「育てる服」はエイジングを高めるために生地・付属はオリジナルの工夫を施した一生物クオリティを使用、またエイジングに対応した耐久性の高い縫製仕様と日々の着用頻度の高さを考慮して着心地の良いパターン設計を心がけています。

「育てる服」は着ることが楽しくなり、愛着が湧き、長く大切に扱う、そうすればアパレルの大量廃棄が軽減されると考えてます。

大半の人は好みの色やデザインなどの価値感で洋服を選ぶと思われます。
従来は「この色が」、「このデザインが」と選んだのに対して、「これを育てたいから」と選んでもらえると、もう一つ「育てる」という価値観の選択肢が増えるため服選びが更に楽しくなると考えました。

毎日の身支度

いつもの身支度で「今日は何を着ようかな」、「何を着ればいいんだろう」と毎日のコーディネートに困った時ありますよね。
そんな時にこのシャンブレーシャツやスカートは合わせ易いカラーと飽きのこない定番的なデザインなのでもってこいのアイテムです。よっぽどのことがない限り的外れのコーディネートにならない安定感と便利さが魅力です。

また着用回数が多くなるほど育てたくなったり、エイジングの経過が気になるため更に着用回数は上がります。
「週２、３着用するよ」、「いい感じの当たりが出て来た」など着用回数や経年変化の経過など共有してるメンバー同士会話が弾みます。

今回の「育てる服」は一生物クオリティのセルヴィッジシャンブレーを使用したシャツ＆スカートです。

袖を通す度に心を豊かにし、日常をランクアップさせる肌触り＆シワ感、洗う度に風合いが良くなる究極の定番セルヴィッジシャンブレー！

ロングシャツタイプはフロントのボタンを止めればシャツワンピースに、フロントのボタンをはずせば軽いアウターとしてコーディネートの幅が広がります。1着持っているととても便利で重宝します。。

シャンブレーと聞いて生地名と分かる人は少ないかもしれませんが実際に見ると「アレね」と答えられるくらい皆さん一度は目にしたことがあると思います。
アメトラ、アメカジやワーク系シャツの超定番素材で、経(タテ)糸が色糸、緯(ヨコ)糸が白糸の平織した生地です。

また今回ご使用する生地は、シャンブレーの中でも経(タテ)糸ネイビー配色は、どんなコーディネートにも合わせやすいカラーのため長年愛用される定番として認知されています。

この超定番素材シャンブレーを、着用すればするほど表情が変化するエイジングが楽しい生地にアップデートできたらワクワクすると思いませんか？

※参考画像：前々回の「育てる服」Vol.02 児島デニム7ヶ月後のエイジング経過

そこで着用する度にエイジングを楽しめるように、今回使用するセルヴィッジシャンブレー生地には三つ工夫を施しています。

まずは製織＝” 織り ”です。通常一般的な生地を製織する場合に使用するのが革新織機です。
革新織機は性能が高いので製織スピードが速く、且つ綺麗に仕上がり、また生産効率も高いため通常に販売されている生地であれば問題なく出荷可能な高品質な生地に生産することができます。
しかしこの特性を活かすと製織スピードが速いため糸が潰れて生地の表面が均一且つ平坦で綺麗に仕上がるので、今回の”エイジングを楽しむ”というテーマには革新織機は適して無いという選択になります。
ではエイジングを楽しむにはどういう織機が適しているのでしょうか？

革新織機ではなく上記画像や動画のヴィンテージシャトル織機を使用します。ヴィンテージシャトル織機は革新織機の製織スピードの1/4や1/5とも言われ生産効率が悪い反面、ゆっくり丁寧に時間をかけて製織するため、糸の膨らみが残りとても立体的な生地に仕上がります。また洗濯後には生地表面に凹凸が現れるので立体感が更に感じられます。　　　　　　　　　　　　

※シャンブレー生地の表面
　　　　　　　　　　　　　　
それともう一つヴィンテージシャトル織機を使用する理由としては、ヴィンテージデニムでお馴染みの生地端にセルヴィッジ(耳)にオリジナルのデザインすることが可能だからです。

セルヴィッジ(耳)があることでヴィンテージシャトル織機を使用している証になるため、一般で販売されている生地との差別化にも繋がります。
上記の参考画像のように、今回使用するシャンブレー生地にもオリジナルのオリーブカラーでセルヴィッジをデザインします。

因みにヴィンテージシャトル織機を使用するのは良いことばかりではありません。革新織機に比べて生産性が悪いため、革新織機への移行する人や機屋自体廃業してしまうケースが多く現在のヴィンテージシャトル織機の稼働数は数えるほどになってきました。
日本製の生地の中でもセルヴィッジ生地は更に貴重なものだと考えられます。
正に"奇跡のMADE IN JAPAN"

二つ目は紡績＝”撚り”です。着用し洗濯する度に着用感が増すように立体的な美しいシワと若干油分の抜けたヴィンテージ古着に近いタッチを表現するためにオリジナルの強撚糸を使用しました。

オリジナルの強撚糸は、糸を作る紡績段階での作業になりますが、通常のシャンブレー生地よりも緯(ヨコ)糸の撚糸回数を増やすことで表現可能にしました。

最後三つ目は原料、内面的な部分にも配慮しています。見た目の品質の高さや見た目のカッコ良さの追求も大切ですが、やはり着用頻度の高い商品になりますので、見た目以上に内面的にも共感や満足いただけるように原料剪定にも配慮しオーガニックコットンを採用しました。
オーガニックコットンとは、スーピマ綿やギザ綿のように「繊維長が長くて光沢のある高級な原料を使用しています」みたいな外見で分かり易い特徴はありませんが、生産背景や作られる過程の厳選された基準をクリアしないとオーガニックコットンと認められません。そこにオーガニックコットンを選ぶ二つの理由が存在します。

①地球環境にやさしい
通常のコットンを生産すると土壌への環境負荷や、本来殺す必要のない生物も殺してしまうなど、栽培時の環境への負荷が問題となっているため、化学物質由来の農薬・肥料を3年以上使用していない農地で、禁止されている農薬や化学肥料は使わずに栽培、加工したオーガニックコットンは、環境負荷を軽減しながら生産することが可能です。

②労働環境への配慮
綿花栽培が盛んな国は発展途上国が多いため、幼い子供たちによる児童労働や人権を含めた劣悪な労働環境を排除できるように、オーガニックコットンは社会的規範を設けられ労働環境に配慮しています。

この三点によりエイジングを楽しめる生地にアップデートすることができました。
思う存分に経年変化を楽しんでいただきたいと思います。

《 生地 》　
CH01XX(セルヴィッジシャンブレー)

産地：播州(西脇市)
組成：綿100%
目付：4.0oz
織機：シャトル織機
加工：サンフォライズ

今では国産アパレルに巡り合うことが奇跡なくらい国内生産率は減少の一途を辿っています。1990年50.1%→2022年1.5%にまで減少
海外生産との価格競争や後継者不足などの問題を払拭できずに廃業される企業を目の当たりにしてきました。
　　　　　　　　　　　　　　

①サプライヤー様への恩返し

縫製の品質だけ求めるなら海外製品で質の高いものはいくらでもありますが、私が日本製にこだわる理由は以下になります。
まず一つ目は、今までモノづくりの部分で各産地のサプライヤー様から色々な知識や歴史などを学び、成長させていただきました。まずは今まで大変お世話になってきたサプライヤー様へ恩返しがしたいです。

②日本製の価値

二つ目は日本人は古来より「ものを大切にする精神」を大切にしており、この精神はものづくり文化やサステイナブルな技術の発展に影響してきました。
自然と共存共栄の精神が根底にあり、繊細さや緻密さ、優しさや丈夫で長持ちなどの価値観が育まれています。
このようなことから日本人ならではの真面目で丁寧、配慮の行き届いたモノづくりをプロダクト全般で垣間見れるからです。

この二つの内容とわずか1.5%の生産量しかないという点を踏まえて日本製アパレルの貴重性を理解いただけると思います。

今回のこだわり満載のセルヴィッジシャンブレー生地の生産地は、播州織で有名な国内の先染めシャツ生地の70%のシェアを誇る産地播州(兵庫県西脇市周辺)です。
播州織とは糸を先に染め、染め上った糸で柄を織る「先染織物」という手法が1番の特徴で、200年以上続く地場産業のため西脇市周辺は播州織と共に発展してきました。この播州織の特徴を活かしたオリジナルのセルヴィッジシャンブレー生地を染色・製織・整理(仕上げ)まで播州一貫で生産したこだわりの逸品です。

生地メーカー：株式会社播

また縫製も生地をハンドリングしていただいた播州の生地メーカーの株式会社播様で製作します。
同じ産地内で生地〜製品まで一貫生産することは国内でとても稀な一つの事例です。また日本のアパレル産業が縮小し、国産アパレルの生産比率が落ちている最中の2023年に縫製経験が全く無い１生地メーカーが新規の縫製工場を立ち上げたことに対して驚きを隠せません。
アパレル産業に携わる一人の人間としてこの勇気ある行動に賞賛と敬意を払いたいと思います。
現状の日本アパレル産業の一筋の希望として、今後も誠に勝手ではありますが微力ながら応援と協力させていただきたいと考えております。

縫製工場：株式会社播(西田工場)

今現在も各産地では職人の高齢化と後継者不足などが加速し3年、5年後には”消滅”する可能性の高い一生物のクオリティを何度も目の当たりにします。

この事実を受け止めて、国内で確認されるこの特別なクオリティを少しでも長く継続、存続できるように産地のサプライヤー様たちと密に連携し、これら一流の技術継承と価値の存続を目的とした活動をBlue LOOM PROJECT(ブルールームプロジェクト)と名付け2018年に活動をスタートさせました。

これまでに各産地の一生物のクオリティを掘り起こし、遠州(浜松)のセルヴィッジチノパン、播州(西脇)のセルヴィッジオックスフォードシャツ、前回の備州(児島)のセルヴィッジデニムを生産してきました。そして今回は再び播州のセルヴィッジシャンブレーシャツ＆スカートを生産します！

《商品説明》

細部のディテールは当時のワークシャツを参考にペンホルダー仕様を軸に脇には巻き縫い二本針＋カラ環など、”THE WORK”なデザインを施しました。
当時のワークウェアは作業着のためディテールは工夫されていますが、着心地や縫製などクオリティは良いと言えないものが多く見られるので、快適な着用を心がけパターン設計と縫製仕様を作成しております。
パターン担当者はスーツやジャケットなど重衣料でのキャリアがあるため、衿周りから肩にかけてある程度体のラインに沿わせて自重による重力を分散させるパターン設計を心掛けていただいています。また裾のハネやオガミが出ない様に着用時の快適さをテーマに着心地を優先させたパターン設計に仕上がりました。

デザインポイント：裾端にカラ環(サイドシームダブルステッチ糸が垂れ下がっている）/左ポケットペンホルダー仕様/左胸パッチポケットにレッドタブ挟み込み

※通常の商品に比べて高価ですが、出会えるだけでラッキーなくらい減少している奇跡の日本製です。またトレンドに左右されず長期で着用することや、一生物私クオリティ生地・付属、耐久性のある丁寧な縫製仕様やディテールを考えるとかなりコスパ良く製作されています

ワークシャツの定番ペンホルダー仕様をフラップバージョンにしました。
パッチポケットにはオリジナルレッドタブを挟み込み。

ワークシャツの定番仕様、通称”カラ環”
サイドシームを環縫いミシンで縫製する際の始末がデザインになりました。
※工場により環縫いミシンを所有している工場のみこの使用が可能です。

通常ワークシャツのボタンはホワイトカラーでプラスティック材の安価なものが主流です。
「育てる服」は品質が高く、高級感のあるものにこだわり付属選定しているので、シェルボタンの中でもワークウェアイメージの白い淡水貝をチョイスしました。

モデル
身長：174cm
サイズ：2

《サイズ選び注意点》
洗濯後にタテ約3cm、ヨコ2cm縮むことが予想されますので、縮み分を考慮してサイズをお選びください。

《商品説明》

「育てる服」のコンセプトに合わせてエイジングを楽しむ、長持ちして欲しいなど耐久性が問われる部分がありますので、閂での補強部分などあえて本格的な高級感のあるメンズ仕立てにしました。
またサイズ・寸法・バランスは女性用で製作したので着心地は問題ありません。
更にレディースでは省かれやすい腰ポケットをあえて採用することで、あったらいいなという部分の利便性を兼ね備えたデザインを心がけました。

デザインポイント：裾端にカラ環(サイドシームダブルステッチ糸が垂れ下がっている）/左ポケットペンホルダー仕様/左胸パッチポケットにレッドタブ挟み込み/両サイド腰ポケット

因みにレディースの商品はメンズよりリリースのスケジュールが多く、売れたら即追加と商品の循環も早いためクイックな対応力が求められることから、スピーディに安く仕上げるために、ディテールや縫製仕様が簡素化されているものが多いです。

※通常の商品に比べて高価ですが、出会えるだけでラッキーなくらい減少している奇跡の日本製です。またトレンドに左右されず長期で着用することや、一生物私クオリティ生地・付属、耐久性のある丁寧な縫製仕様やディテールを考えるとかなりコスパ良く製作されています。

ワークシャツの定番ペンホルダー仕様をフラップバージョンにしました。
パッチポケットにはオリジナルレッドタブを挟み込み。

ワークシャツの定番仕様、通称”カラ環”
サイドシームを環縫いミシンで縫製する際の始末がデザインになりました。
※工場により環縫いミシンを所有している工場のみこの使用が可能です。

ワンピースとしてまたアウターとして着用する際にあったら良いなと思わせるサイドシームを利用した利便性の高い腰ポケットを付けました。

通常ワークシャツのボタンはホワイトカラーでプラスティック材の安価なものが主流です。
「育てる服」は品質が高く、高級感のあるものにこだわり付属選定しているので、シェルボタンの中でもワークウェアイメージの白い淡水貝をチョイスしました。

モデル
身長：154cm
サイズ：1(FREE)

《サイズ選び注意点》
洗濯後にタテ約3cm、ヨコ2cm縮むことが予想されますので、縮み分を考慮してサイズをお選びください。

《商品説明》

ペーパーラベルやレッドタブなどワーク系のネーム類などベースはワーク系カジュアルデザインです。
またこちらのティアードスカートも元々はかなり簡素化されたデザインや縫製仕様でしたが、あったらいいなディテールや仕様を施しあえてメンズライクな仕様を加えました。
腰ポケットを追加しそのポケットもウエストで止めて収まりと使い易さが際立ったポケットに仕上がりました。またそのポケットはオーダースーツでよく採用された"忍びポケット"をアレンジしてスマホ専用忍びポケットにアップデートしたポケットにしています。
また長く着ていただきたいのでゴムが緩んできた場合は、新しいゴムと取り替えられる仕様にしています。

デザインポイント：ウエストバックサイド(右)にペーパーラベル付き/サイドシーム(腰)にレッドタブ挟み込み/両サイド腰ポケット/ウエストゴム交換可能

またスカートの裁断の歯切れが勿体無いという部分から共生地のエコバックを作りスカートとコーディネート出来る様にしました。

※通常の商品に比べて高価ですが、出会えるだけでラッキーなくらい減少している奇跡の日本製です。またトレンドに左右されず長期で着用することや、一生物私クオリティ生地・付属、耐久性のある丁寧な縫製仕様やディテールを考えるとかなりコスパ良く製作されています

ティアードスカートの裁断の際に余った生地を利用してエコバックを製作しました。
なんとティアードスカート買われた方全員に差し上げます。

ボリュームのある裾巾340cm!しっかりとヒダが重なり合ってふっくらしたシルエットがかわいい感じです。

モデル
身長：154cm
サイズ：1(FREE)
着丈：着用サンプル(75cm)→本番(80cm)
※本番は着用サンプルより着丈が5cm長くなります。
※両サイドに腰ポケット追加します。

《サイズ選び注意点》
洗濯後にタテ約3cm、ヨコ2cm縮むことが予想されますので、縮み分を考慮してサイズをお選びください。

日本国内を生産地とし、現地のサプライヤー様と連携し、「育てる服」をコンセプトに一生物と呼ばれるクオリティのモノづくりを目指すアパレルブランド・サカノシタノデニムを展開しています。
※今回のシャツ＆スカートもサカノシタデニムとして提案し展開しています

ブランド：サカノシタノデニム

都会の喧騒から離れて都心から電車で約1時間の海と山に囲まれた古都鎌倉、江ノ電が走る海沿いの小さい集落” 坂ノ下 "が舞台。

古い寺社仏閣が多く最寄り駅から内陸に位置する長谷寺や高徳院の大仏などの観光スポットは観光客で賑わいを見せているが、反対の海側は古民家カフェが密集したカフェスポットや個人経営の小さい個性的なショップ、何軒ものサーフボードロッカーなどが在りとてものんびりとしたゆる〜い空間が広がる。

そこで生活する人々は自分時間を有効に使い、自分のやりたいことを生活の中心に置いている自由な人たちが多い。

こんな素敵な空間で自分時間を大切に人生を謳歌している人たちのワードローブをイメージして、彼ら(彼女ら)の人生に寄り添いデニムのように育てて(経年変化)いく高品質でリッチな大人の定番服を提案する。

ビーサン＆黒縁メガネがコーディネイトのお供。